加野屋では榮三郎が雁助と話し合い、銀行に舵を切ると決定されます。
雁助は正吉への恩義や加野屋の歴史、それと自分の思いを天秤にかけ、ついに決意を固めました。
この場面、新次郎が思いきりのぞき見している状態なのが気になるんですが、案の定、新次郎の後ろにいたのが聞きつけて、皆に言いふらしに行きます。
もうちょっとセキュリティとかデリカシーとかどうにかならないのかな。
店の中は銀行に変わる噂一色です。
具体的なメリットが見えてこない
あさはよのに銀行業務について尋ねられ説明をするのですが、店の者たちが住み込みではなくなるということを語り出します(江戸期にも通いの店員もいたわけですけれども)。
これは相手がよのだからそうと言えばそうなのですが、結局両替屋と銀行の違いについて、システム的なものとか世間のどういう流れで必要かとか、説明されないんですよねえ。
とにかく今はその時代だとか、志のある人を助けるとか、抽象的なことばかり。
まるで押し売りみたいなのです。
とにかくお得、ここで買わないと損するとまくしたてるにせよ、具体的なメリットが見えてこない口上だと説得力がありません。
あと、カンパニー=びっくりなカッパネタは、びっくりぽんともどもそろそろ辞めて欲しいです。
劇中のあさはもうアラサーなわけで、流石に苦しくなってきました。
一度ウケたからと同じネタを繰り返すのではくどいでしょう。
自分の幼少期を忘れてしまったのか?
あさは石炭も新たな会社を作ると言い出します。
ここで折り鶴を使って説明するのですが、ハッキリ言ってわかりにくい。そして勢いのあるBGMで誤魔化す手を、ついに本作も使うようになってしまいました……。
あさが宮部や新次郎と話しているとうめが、話があると来ます。
うめは雁助の身を案じて、のれん分けしないのかと気にしているのです。
のれん分けはしなくとも、一番大きな店の支店長にしたいとあさは展望を語ります。
あさと新次郎は、千代の前で雁助の処遇について話し合います。
とりあえず雁助には新次郎が自分から今後のことを話してみると言います。
ここで千代がまた銀行の話かと聞くと、あさは銀行という言葉を覚えさせてしまったと言います。
あさは自分の幼少期のことを忘れてしまったのでしょうか。
商売のことでも学問でも貪欲に好奇心を持っていたではありませんか。
あさは薄情な母親だと感じることがありますが、それは外で働き子どもの前で商売の話をすることではなく、千代の成長や好奇心関心に注意を払っていないからです。
ノルマ的に千代と一緒にいればいいと思っているだけでは?という風に、時々見えてしまうのです。
最近、説明不足が目立つなぁ
そのころ五代は体調悪化にも関わらず、大阪のために働いていました。
砂時計は残り時間が短いということでしょう。
相変わらず大阪のため、具体的に何をしたかの説明はナシ。最近は本当に説明不足になってきました。
雁助はうめに、時代の趨勢について行けなくなった、自分の時代ではないと告白します。
うめは雁助こそ加野屋になくてはならない人だと励まします。
雁助はここでうめに、一緒にこの家を出ないかと言うのでした。
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文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください
※あさが来たモデルの広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます
【参考】
連続テレビ小説 あさが来た 完全版 ブルーレイBOX1 [Blu-ray](→amazon link)
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