なつぞら65話 感想あらすじ視聴率(6/14)拓かれよ、咲太郎の道

動画を描く、作画課テストを受験することになったなつ。

今朝は、風車での報告から始まります。

声の演技に目覚める咲太郎

雪次郎におでんを盛り付ける亜矢美。
このドラマの食べ物は美味しそうですね。咲太郎となつも、カウンターで仲良く食べています。

亜矢美はなつがテストを受けることに、喜んでいます。
ムーランルージュだって、なかなかチャンスは巡ってこなかったと感慨深げ。

咲太郎は、蘭子が『白蛇姫』の声を当てていたことを思い出します。

「いい芝居をするな、と思った。面白い発見だった」

うっとりとした表情の咲太郎。
彼にも、漫画映画のことがわかってきたのかもしれませんよ。

そこへ、煙カスミとレミ子が来店します。
レミ子が咲太郎に頼みたいことがあるようでそのために来ました。

「もしかして、結婚!」

そうなつが言います。おいおいおい。
これも、照男と砂良の持ってきた熊の置物のせいかも。カメラワークがそう伝えてきます。細かい仕事だな〜!

そうではないと少し照れるレミ子。なんでも新劇がやりたいんだそうです。『人形の家』を見て感動したのがキッカケでした。

う〜ん、蘭子か!
やっぱり彼女も魔性かな? たしかに人を引き込む力がありますよね。

それは、無言でおでんを食べている、雪次郎の目を見てもわかります。何か熱いキラキラしたものがあります。
夕見子ちゃ〜ん❤︎ と浮かれていた頃とは、何かが違うのです。

もう遅いかな、と戸惑うレミ子は、咲太郎と同じ25歳。
今よりも、当時の方が重い年齢です。

それでも遅くはないと咲太郎に励まされ、ハグをしようとしてちょっとずれてしまいます。

「レミ子でもいける!」

ここで咲太郎が、絶世の美女になれると言い出します。
いや、パンダかな、だって。

おっ?
雪次郎も、ここでじっとした目を向けています。

咲太郎が声優の可能性を、見出だし始めたようです。

じいちゃんの道は、まだまだ遠いけど

なつは、毎日動画の練習をしています。

自分の弱点を見極め、そして再受験。
課題は8時間の試験で5枚以上描くことでした。

なつの脳裏には、泰樹がいます。
そして机には、あの懐中時計があります。

じいちゃん。

 

じいちゃんは鍬を手に、何もない大地を耕しました。

 

鉛筆を手に、何もない世界を耕したいです。

 

じいちゃんの道は、まだまだ遠いけど。

 

いつかそこに、たどり着けるように

「よく言った! それでこそ、わしの孫じゃ! 行ってこい、漫画か映画か知らんが、行ってこい! 行って東京を耕して来い! 行ってこい、なつ、行ってこい!」

なつぞら41話 感想あらすじ視聴率(5/17)それでこそ、わしの孫じゃ!

なつは泰樹への想いを込めながら試験に挑むのです。

これで試験は三度目。
試験場で机に向かう場面を劇的に見せるためには、何か工夫が必要になるもの。似たような場面を繰り返す前作****とは違いますね。

そこで、みんな大好き泰樹を挟んでくる。
そのことで、結果もなんとなくわかってきます。

合格です、作画の世界へようこそ

合格です。

なんと50枚を描きあげました。線の綺麗さ。正確さもよい。

「きみにはアニメーターの適性がある。誰もが認めざるを得ない!」

試験結果を告げる仲は興奮が隠せません。井戸原も納得しています。

「合格だ!」

そして仲はこう付け加えます。

「マコちゃんも推してた。動画見てくれたんだよ。お礼を言うんだ」

なつは作画課に向かい、マコに声をかけました。

「何?」

「ありがとうございました! 奥原なつです、これから、ここでお世話になります!」

「よかったね。じゃあ、頑張りなさいよ」

最初こそムッとした声音と態度であったものの、挨拶を聞くにつれて表情が和らぎ、面白がるような、そんな顔になっています。
マコさぁ〜〜〜んッ、貫地谷しほりさん、お見事です!

下山も祝っております。

「おめでとう、なっちゃん! ようこそ、動画の世界へ」

がんばるからね、じいちゃん

なつは続けて仕上げの富子に、異動の挨拶をしておりました。

「動画がいいと仕上げを裏切るようで……」

「裏切るほどの力を持ってたの?」

そう富子に言われます。

「裏切るのではない、表返るのじゃ」

そう、泰樹の前世である真田昌幸なら言い切るところでしょう。
元は作画志願だったのが、咲太郎のせいで誤解があっただけですし(もちろん実力不足の一面もありました)。

富子はにっこりとして、戸惑うなつに、こう言います。

「こっちがあなたの動画を仕上げるから。なっちゃんと呼ばせてもらうわ」

「じゃあ、トミコーさんと呼ばせてください!」

「トミコー? トミコーって?」

「あっ、富さんでした!」

なつぞら63話 感想あらすじ視聴率(6/12)お兄ちゃんも 会いたかったんだよね

このやり取りを聞いて、富子は追及したいようですが、背後でも笑われています。

やっぱりなつは、空気を読めないというか、ちょっととぼけたところがあるんですね。

がんばるからね、じいちゃん。

 

小さな道でも、この道を、しっかりと歩けるように。

 

父さん、母さんにも伝えてください。

 

帰れなくとも、大好き、じいちゃん。

 

じいちゃんは、私の誇りです――。

新しい道を切り拓いていけ

このあと、亜矢美がなつの部屋に届け物を持ってきて、帽子を手に取ります。

そのままかぶって、踊り出す亜矢美。
なつのチャンスの話を聞いたからか。帽子のせいか。夕暮れの光のせいか。

咄嗟に踊り出す亜矢美は美しい。
毎朝、なんちゅうものを見せてくれますか。

おでん屋の女将でもよいけれど、なるほど、咲太郎もステージに立って欲しいと思いたがるわけです。
その咲太郎は、新たな何かを見出しつつありますね。

川村屋では、なつと咲太郎がマダムを訪れていました。
※続きは次ページへ

2 Comments

ビーチボーイ

初対面のプロ蘭子に雪次郎が演劇議論を挑んだシーンと言い、東洋動画の面々が互いにたたかわせるアニメ議論と言い、専門的知見をしっかり踏まえた説得力ある会話になっていますね。視聴者の中には最初は十分に理解できない人も多いと思うけど、制作サイドは、見ているうちに次第に引き込まれて話が見えていけばそれで良い、その過程もまたドラマを見る楽しみになる、というスタンスなのでしょう。送り手としてまっとうな姿勢だと思います。
大阪方面のタコ芝居**プ*でラーメン作りを語り合う場面ではいつも「ひゃー、おいしいわぁ」「うわ、まずいなぁ」のほぼ2種類しかセリフがなかったのを思い出します。あちらの制作陣は「さまざまな階層年齢層の視聴者に分かりやすいよう配慮してる俺達って立派やなぁ」と自己陶酔してたのかも知れないが、その根底には「難しいこと言うたかて視聴者は分からへん、分からへん」という蔑視がまざまざと感じ取れました。なつぞらスタッフと対照的に、自分が作る番組に愛情を注がないとああなるという悪しき見本でしたね、あれは。

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