スカーレット124話あらすじ感想(2/27)隠キャにも生きる道はあんねんぞ

客の近藤くんは、なんと「約束のコレや」と言いながら、百合子にイヤリングを渡します。

うひぃ~。
よりにもよってイヤリング! どうして外したん? なんで持ってるん?

気になるなぁ。今日も朝ドラで限界に挑みよるわ。

ここで彼は爽やかにハキハキと「自分は近藤彬いいます!」と名乗る。

信作は「自分を自分と呼ぶ……」とブツクサ言っておりますが、ええんちゃうか。そういうアレなイヤリング紛失なら、こうも堂々とは渡されへんからな。

気になりつつ(回想)だらけのオープニングやで。

同窓会で落としたイヤリング、盛り上がった話

はい、ここでわかります。百合子は同窓会でずーっと話しっぱなしで、イヤリングを落としたことにも気付かなかったのです。声がカスカスになるほど話していたと振り返ります。

そして再びちょっとした同窓会状態に……。

運動神経がよかった和田が太ったってよ。昔はすごいかっこよかった。「昔は」て! そう盛り上がっております。

あの和田は悦子ちゃん、そして小森とつきあっていた。小森は悦子ちゃんの前の交際相手。モテて大変だった和田君の思い出。

心の底からどうでもええトークに突っ込んできました。

「あ、ごめんなさい!」

百合子は、話が盛り上がって着席していたことに気付いて立ち上がり、謝ります。照子が、そら声がカスカスになるなぁ、と返す。

お? なんか記憶が刺激されるで。昨年、喫茶店での接客中に、着席して話して盛り上がって、全然悪びれないヒロインにダメ出しした記憶があったなぁ。

ここで近藤は、先輩方は同窓会をしないのかと聞いてきます。

言葉を濁す照子。

「記憶にございません!」

そう返す信作。声かけてもらってへんのかも、そういう心当たりに持っていかれると。

腐れ縁もええもんです

ここで、照子はうち、喜美子、信作、三人の腐れ縁やと言い切ります。

腐れ縁の記憶が蘇る――。

草間流柔道で、喜美子が照子を投げ飛ばしましたっけ。信作は倒れて、鼻血も出てへんのに新聞紙を鼻の穴に突っ込まれ、そのとき照子は嘆いていました。

性格悪いさけ、友達できひん。その予想どおり、高校でもなかなか友達ができない。信作が言うところの「偽りの笑顔」の写真を、荒木荘にいる喜美子に送っていましたっけ。

敏春はここで、腐れ縁の三人がずっと同じ街で仲良くしていることはええことだと言います。やっぱり、ええ人やな。

近藤は、同窓会かてたまたま人がたくさん来ただけやと謙遜する。

百合子は、北海道の高屋くんまで来たと、近藤の人望を褒める。すると近藤は百合子ちゃんは変わらへん、と言い出し、百合子はちゃっかり座ってて、お腹をつまみつつ「このへんは変わったて」と言い出し……そして立ち上がり、また座ったことを詫びるのでした。

ほんま細かいな!
そんな百合子に、話尽きませんよね、と気遣いがかえってされるのです。

アットホームな喫茶店らしい流れが続きますが……。

警官に柔道で挑む無謀よ……

近藤は、ゆりちゃんは大野先輩の話をずっとしていたと振り返ります。信作はカウンターの奥で「恥ずかしい」とボソッと言いますが、照子はすかさず嬉しい時の顔だと指摘。

なんでも「信作と13人の女」の話も出たらしい。照子はすかさず、信作のひとでなしぶりがわかるやろと突っ込む。そう、あれはモテやのうて、ひとでなしの話や。

信作は「家帰ってええか」とつぶやき、家はここやと照子が即ツッコミ。矢継ぎ早にトークが展開していきますね~。

見ている方は、このさき信作はどうなるんや!と気になっているところ。そのタイミングで来ました。

近藤が持ち上げるように言うのです。

「大野先輩は未練を残さないよう、わざと酷い別れ方をした、男らしさを感じました!」

お……、おう、せやな!
信作はやっと納得しとる。うーん、そんな解釈もあるんか。

「けど、自分が一番感動した話は違います!」

その話とは?

先輩は、ゆりちゃんと一緒になるために、柔道の特訓をした。ああ、あったな。四人を出産後、十何年ぶりの照子に負けたアレか。それで負けても恥ずかしげもなく、堂々と百合子にプロポーズしたってよ。

堂々? なんかちゃうし、照子も突っ込みます。

「うちには惨めな話にしか聞こえへん……」

しかし信作は感極まったのか。

「彬ッ!」

大声で近藤の名前を呼ぶと、その手をガシッと握るのです。男同士で距離が近いわな。なんやアレ『OL民』やったか。民放ドラマのファンの……ああいう層にええんちゃうか。

そして何回も確認せんでええと突っ込まれつつ、コレや。

「これが草間流柔道や! 痛い、痛い、痛い! 参った!」

彬に技をかけようとしたところ、あっさり逆転され、首を絞められながら苦しみます。その上で、カウンターに戻り、水を百合子からもらう信作。

「すんませんでした!」

近藤は謝っております。あんなんほっとけほっとけ、負けること慣れとる。そう流すのは照子。

聞けば近藤彬は、中学時代に柔道部の主将で県大会優勝経験もあるんだそうで。

すると照子が、どっかで見たことあると言い出します……。

敏春が、調子のええこと言うと返答するものの、会うの初めてやないでと確信している様子。

「見たことあるのはほんまです」

ここで近藤は、ヒントとして「バキューン、うあああっ!」という鉄砲を撃って撃たれるジェスチャーをします。

おっ? これも記憶が刺激されるで。昨年、西部劇の真似という場面で、あまりに銃声SEがショボくて文句書いたっけな。それが今年はええSE入れとるやん!

「あー、わかったわかった! おまわりさんや!」

「私服やとわからんもんですね」

なんでも今度は、今年の異動で信楽派出所に異動になったとか。警察官は、出身地には配属されない慣習もあります。ちょっとひっかかりますが、これも県警や時代によって異なるので、なんとも言えんかな。ここは調べたと信じるか。

なんで、そうもあっさり信じられるかというと、本作は考証面で真面目さを感じるからです。ダブルスタンダードやないよ。

派出所の警察官と知った照子が、おまわりさんの真似。そして婦人警官になりたかった夢を語ります。

あったなぁ、そんなことも。それで柔道を習った経緯もあり……。

あーっ、柔道強ければ警官になるの有利やん!

初代警視総監・川路利良以来の伝統やな。ほんで仕事柄柔道めっちゃ鍛えとって、有段者やで。信作、相手が悪すぎたわ。

薩摩藩士・川路利良が導入した近代警察制度とは? 仏英の歴史から振り返る

そして敏春は、これやで。

「あー、見たかったなぁ。照子の婦人警官姿……」

「ほんまにぃ❤︎」

そう照子が言う。

「それだと僕らは会うてへんかったもしれへんし……」

そう敏春は返す。

朝からなんちゅうことを……。んなもん、今ならドンキホーテあたりにありそうな、ハロウィンコスチュームやで。当時やとまぁ……いや、そんなんどうでもええ!

敏春からうっすらと、妻にしばかれることへの敬愛を感じますが、まあほんまにどうでもええな。

「いつまでいんねんこの二人……」

信作はカウンターで毒づいております。

好きやったゆりちゃん

夢といえば百合子――卒業文集に、家庭科の先生が夢やったとあったと近藤が言います。

県短行きたかったねえ。
そう悩んでいたと、百合子は振り返ります。

おぅ、あのジョーカスの理不尽さな。

回想されるで、あの最低最悪な言動が。
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