今週はどうなるかだいたい想像がつきます。
映画『この世界の片隅に』や、『カーネーション』はじめ過去の大阪朝ドラと比較すると、絶望感しかないってもんで。
まぁ、おいおい見ていきましょう。
【19話の視聴率は22.6%でした】
まんぷく 18話 感想あらすじ視聴率(10/20)
さて、今週はノーテンキ主人公カップルの新婚LIFEをやるようです。
無能カップルって表現したら、さすがに言い過ぎだろ!って叱られるでしょうか。しかし現実的に見てそんな二人です。能力を発揮したくて葛藤されているのは、考証担当者さんですかね。
結婚式の写真撮影で気づきました。
結婚式の写真で歯をニカッとむき出しにするアホ、どこにおんねん! ましてや戦時中でっせ!
ご先祖の結婚写真を見直す程度の手間暇すら惜しむ、省エネドラマ。
時代はすっ飛んで昭和19年(1944年)です。
これまたかなりの省エネで戦中事情が描かれるわけで。
分厚いカーディガンに派手な襟をのぞかせる福子(まんぷく立花福子モデル→安藤仁子)。人物は皆シャンプーしたてのサラサラヘアーで血色もよい。克子に至ってはパーマネントスタイルであります。
省エネどころか、完全に手抜きな戦争描写が来ちゃいました。
何度でも言いますけど、戦時中の家族写真とか、残っておられませんか?
ああいう写真と、本作のピカピカ描写を見比べて、何か思うところとかありません?
指摘するのも、いい加減げんなりしてきましたけど、小道具班の士気低下が見てとれます。
チラッと出てくる横書き文字が、左から記載と、右から記載が混在しているし、ポスターなんかの出来も雑。
このままだと、こういうことになりそうです
◆NHK大河ドラマ『花燃ゆ』に日本語学者がツッコミ「幕末の書物にパソコンの明朝体フォント?」
食料不足も能天気そのもの
立花(まんぷくモデル→安藤百福)は一応、懸念しています。
寺の鐘なんか鋳つぶしていて大丈夫か、新聞もペラペラだと言うのです。
しかし福子は
「国も節約ぅー」
と、相変わらずのバカ丸出し。
物資の不足から戦況をひしひしと感じていた『カーネーション』の糸子、『この世界の片隅に』のすずあたりと、こいつは同年代なんですよね?
スタートが18歳だから、わざとらしいほど若さをアピールしているんだよ、という擁護も見かけましたけどね。
戦時中でも危機感ゼロ。
新婚生活で頭パッパラパーのアホですよ?
この先、何年の歳を重ねようと、精神年齢、このまま停止しているんじゃないでしょうか。
食料不足も能天気そのものです。
福子の工夫で美味しい食事になるし、ご近所さんもおすそ分けしてくれるってよ。
このへん、『ごちそうさん』は秀逸でしたね。
たすき掛けの愛国婦人となっため以子は、戦時中で発奮しておりましたが、国から奨励されたレシピで作ったパンがあまりに不味くて、激怒して反戦的になってゆくのです。人の生活の根幹を破壊する戦争は、一体何なのや?と。
本作の福子に、そんなことを期待しちゃダメですね。
映像化された中で最低クオリティの太平洋戦争描写になるでしょうね。あの『わろてんか』以下になりそう。
一応、バカ女に対して賢い男設定の立花は、留置所で豚になって食べることの大切さを思い知った、と語ります。
そこで挟まれるのは、手が動くのにナゼか床を這いずり回って食事したあのセクシーサービスシーンですよ。
なんでやねん。豚は豚でも、ドMセクシーピッグやな。
豚になって食べることの大切さ
再利用恋愛にもほどがあった保科は、缶詰パクリ野郎ではなく、スライド告白歯医者と結婚して妊娠しておりました。
戦時中の妊娠にはいろいろと苦しく、悲しい話があります。
そんなもん本作は無視して、完全おめでたムード。
ホテルはどうなったのかしら、と語り合う2人です。
ええんちゃう? 蝶ネクタイした支配人がおるんやから、余裕綽々やないの?
にしてもここで嫌なのが、元職場の苦境を明るくヘラヘラと話す2人ですね。
諸事情から、明るくノーテンキな太平洋戦争描写という、ゲス極まりない要求されていることは想像がつきますよ。
しかし、元職場の苦境を明るく話すこいつら、性格悪いやっちゃなあ、という気持ちが湧いてきます。
職場の苦境も、みんな戦争に取られたことも、明るくノホホンと語る福子ちゃん。
ゲスの極みはこれからで、福子と保科は
「身体検査で落ちた夫は出征しない」
と語り合います。
缶詰パクリ野呂は出征したから保科との恋愛で脱落して残念〜♪ とか、んなもんヘラヘラ話すなって! この人でなしが。
ここで主人公夫妻は性格がいいですよアピール。
立花は加地谷を恨んでいないし、福子は嫌いな人がいないんだそうです。
いやいや。22にもなって、嫌いな人ゼロってむしろ不自然でしょうに?
この作りました感がバリバリ漂うヒロインが可愛い――と私は1ミリも思えません。
普通に考えてあざとすぎるでしょう。
痔をなめすぎてないか?
このあと、今日の病人バカにする描写。
牧は痔のせいで入隊しなくて済んだそうです。
どうやら「痔」を恥ずかしい病気って言いたいようですが、いやいや、馬に乗る武将や軍人にとっては深刻なんですよ。
ちなみにナポレオンも、痔で苦しんでおります。
って、軍人でない方にとっても痔は辛いでしょうよ!
深刻な病気なのに、こういうバカみたいなことをするから、
「アイツ痔だってよぉ、恥ずかしい!」
って偏見バラ撒かれるんとちゃいます?
こんな低レベルなネタで、実際に患者さんがいる病気をバカなお笑いネタにしても、現代ものじゃないから大丈夫なんでしょうね。
「病人に失礼だと思わないのか!」
「病気をバカにして、この私を怒らせたな!』
なんて人は湧いて来ないんでしょうね。
問題だね。大いに。
それにここはドラマ作品のレビュー。日清食品の姿勢等を論ずる場ではない。
あくまでも史実をオマージュにしただけのフィクションなのに、台湾ルーツの削除がそんなに問題ですか?
当の日清食品などは社史ムービーの中で、安藤百福氏をサムライとして描いていますが、寛容に受け入れられています。
武者氏は日清食品を「差別的」と評したり、不買運動などをしたりしないのは何故ですか?
>【台湾ルーツの削除】というナメくさったことはスルーしておい、実際にモデルに加害した憲兵に気を遣えってことなら、もうわけがわかりません。
こちらの文章はこれでよろしいか?
お疲れの出ませんようにm(__)m
痔のくだりは同感です。去年痔の手術で半年寝たきりになった身としては、笑いにしたり、落ちに使われるのは、本当に辛い。
また戦時中なのに、日章旗のみの描写にも??
忖度なんでしょうか。。。
保科さんの出産予定日が7月7日。「半分、青い。」のぱくりでしょうかね。
鈴愛と律の誕生日を汚さないで〜と思ってしまう、半青ロスの日々よ…。