まんぷく 85話 感想あらすじ視聴率(1/12)マスコミカースト垂れ流し

頼むからアプデしてください!

それ以上に問題なのが忠彦。
このMetooの時代によくもあんなゲスい展開を描きますなぁ。

画家とモデルの恋愛関係というのは、よくある話といえばそうです。
ただし、それもきちんと結婚するなりすればいい、という話。

かつては悲恋関係に陥った話もあります。エリザベス・シデルあたりが有名です。

本作の制作チームはそんなもん調べていませんよね? ね?

既婚者が同じ屋根の下に若いモデルを連れ込む。しかも、不倫やヌード、エロ要素を漂わせつつ。
こんなもん、画家に対して失礼極まりないでしょ!

『画家というものは、美人をモデルに絵を描くときにエッチな下心あるんだよな』
そんな本作スタッフの偏見がダダ漏れしてるとしか思えません。

モデルにだって
『男の画家のモデルを務めるってことは。やっぱりそういうエッチな女ってことだよなァ〜』
という偏見がこびりつきますよ。

最近、偏見ダダ漏れ事件が大炎上したばかりじゃないですか。

週刊SPA!「ヤレる女子大生ランキング」。女子大生は謝罪ではなく対話を求めた

ヤレる女子大生記事、「週刊SPA!」は「ヤリマン生息数が多い大学」「就活ビッチの多い大学」なども特集していた

週刊SPA!炎上は出版業界に突きつけられた「お前らつまんねえよ」である

インターネット時代となり、マスコミは「唯一の発信者」の座から引きずり降ろされた。マスコミが一方的に発信し、受け手がそれを見るだけだった時代はもうとっくに終わった。今や、やり方次第で、一般人がツイッターやYouTubeやTiKToKで有名になり、影響力を持てる。子どもたちが芸能人よりもユーチューバーに憧れるように、今の若者にとってマスコミは絶対的な存在ではない。昔のように、雑誌の編集者やテレビ局のディレクターに気に入られなければ世に出ることができないわけではないのだ。編集者の目に止まる前にネット上でファンがつく作家もいる。就職先としてマスコミの人気は昔ほどではないのは周知のことだ。

本作のいたたまれなさって、まさにこういう現象なんですよね。

タカのブスいじりにせよ、女を性的な目線で見てグヒヒ、っていうノリがもう古くさくてダサくてツマラン。

もう2019年ですよ?
本作につきつけられた酷評、ステイサムのような蹴りは、もういい加減にしろよという一撃なんだってば。

マスコミカースト垣間見え

本作は、マスコミカーストの中を描いた作品なんだと思いますね。

『ボウリング・フォー・コロンバイン』
『エレファント』
といった映画でも取り上げられた悲劇として、コロンバイン高校銃乱射事件があります。

このとき、犯人は【ジョック】を探していたとされます。
ジョックとは、アメリカ版スクールカースト最上位にいる体育会系男子のこと。

この最上位が女子の場合は【クイーンビー(=女王蜂)】と呼ばれ、チアリーダー等があてはまります。

どうしてこんな話をするのか?
『まんぷく』の世界観とは、こういう幼稚極まりないスクールカーストめいたもの=マスコミカーストが垣間見えるからです。

最上位『クリエイター(発明家、画家、業界人等)』:萬平、忠彦
中位『カワイコちゃん(若くてキレイな恋人、妻)』:福子、克子、タカ等
中位『便利なパシリ男(クリエイターをサポートするそれ以外の勤労者男性)』:真一、牧等
下位『労働者(学歴がない、貧しい等、一般の労働者男性)』:ロリメン、町工場の男等
下位『ババア(出産ができなくなった女性)』:鈴、東の秘書等(※福子や克子もここに入りつつあるかも)
下位『ガキ(未成年)』:未成年の子供たち、ただし未成年でもエロければカワイコちゃん扱いしちゃうよぉ〜

本作って、こういう分類をしているので、階層が同じ人物は、キャラの描きわけすらできておりません。
こんな差別と偏見まみれの作品が、面白いわけがないのです。

そして恐ろしいことにこの制度では
【専業主婦>働いている主婦】
になります。

理事長夫人なのに働くのかと言いつのる鈴。
そして働いているから萬平に言いたいことも言えないのだと福子を諭す克子。
そういうことじゃないですか。

とんでもない世界ですよ、コイツは。

ガマガエル毒性事件も全然気にしてない

最近も、カースト内のルールをぶん回して大問題になった事件がありますよね。

NGT山口真帆の暴行告発、背景にAKBグループ内でのNGT軽視か

ナゼ運営ではなく、被害者が謝ったかって?
この中では、被害者のカーストが下位だからでしょ。

もう、こういうことを本気で止めなければ世の中どんどん悪くなるだけです。

私はこのカーストに、ステイサムを見習ってガンガン蹴りを入れてゆきます。

忖度ないし、そもそもカーストに属していないので、何でもやれますよ。
そのへんの提灯持ちとは違う。

本作はもう
【放送事故の垂れ流し】
と化しました。

時代考証が完全に間違っているわ。
毒物のガマガエルを栄養満点と流すわ。

ガマガエルについては、流石に反省するかと思っておりましたが、ツイートで

コレやぞ、コレ!
無反省!!

いい匂いどころか、ヘタすりゃ死ぬで?
もうこうなったら、本作がどこまで燃えるか見ていくしかありません。

※スマホで『いだてん』や『八重の桜』
U-NEXTならスグ見れる!

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

立花福子のモデル・安藤仁子の生涯

※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください

まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!

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3 Comments

匿名

「男は海で女は船?サザエさんかっ。つか事故垂れ流しかいっ」とか「ソフトポルノの家族公開って…」とか身内でツッコミが入ってたので、なんだなんだ話が進んだのかと見に来たら、それどころじゃない酷い回だったみたいですね。やれやれ。
ちなみに年配身内は、ジューサーもミキサーもあったし、子どもでも果物すって手絞りとか楽しんでたし、なんかこれって香具師ネタっぽいよねえ、と。
つっこみどころもつまらんところも豊富すぎて、みんな気持ちよさそうに悪口言ってて心配です。

孤独の胃弱

The wind is blowing from the Aegean. 女は海~!(ヤケクソ)

先日、適当にチャンネル回してたら『バカ殿』がやってました。父はゲラゲラ笑っていたのですが、私は眉をひそめたくなる時間の方が多くて、結局見るのをやめて自室へ逃げました。昭和・平成にまたがる人気作とは理解しているのですが、どうもセンスが古い…若い女性にきわどいイタズラをする、タレントを痛い目に合わせて笑いものにする。セクハラとパワハラだらけで、生理的に受け付けない。(ファンの方いらっしゃったらすみません!)

でもテレビ視聴者の人口構成を考えると、ノスタルジー路線で行った方が数字が取れるのかも知れません。対象じゃない世代のテレビ離れは進むので確実に先細りですが。『まんぷく』制作と同じ思考傾向にあって、だからファイナルオヤジファンタジー化してるんだろうなぁ、と『バカ殿』から避難しながら、ふと思いました。

武者さんが今回、メディアカーストについて触れてらっしゃいました。私の勝手な想像なのですが、

カースト上層:トレンディ()なセンスで大枠だけ決める
       時代考証など面倒なことは部下に丸投げ
       出来栄えチェックも面倒だからやらない
カースト下層:上司の方針にNOが言えない立場(若い世代?)
       戦前戦後期の実体験なく進行ギリギリで
       調べる時間もなく、やっつけ仕事せざるを得ない

みたいなブラックな体制に『まんぷく』がなっているのではないかと、心配しています。うん、なってるんじゃないかな…。

昔懐かしノスタルジーを「一周回って新しい!」表現にすることは、上手くやれば可能なはずです。登美丘高校のバブリーダンスのはじけっぷり、大好き。『ひよっこ』の高度経済成長期や『半分、青い』のバブルの空気感も、当時を伝聞でしか知らない私にとって新鮮でした。やろうと思えばできるはずなのです。

なのに何故ベストを尽くさない!?!?

来春の100作目は、面白いといいなぁ…と思いをはせつつ『いだてん』を楽しく見ようと思います。

匿名

万能調理器に“おいしくするための工夫が何も感じられない”に同意します。
性能もそうですが外見も、金属と木で作られていたものが「完成だ!」となると全く別物のカラフルでおしゃれな製品に早変わり。
料理番組パロディでよく見る、材料を丸ごと鍋に放り込んで「一時間煮込んだものがこちらになります」と違う鍋の蓋を開けたら美味しそうな料理ができあがっている、みたいなものです。
このドラマは全てに於いてこちらが見たい過程をすっ飛ばします。
AからBに至るまでの人物の感情の動きや行動や出来事を何も見せてくれない作り。
他に描きたいことがあって時間がないというならまだしも、みかんの房の数とか誰でも知っているようなことにあんなにたっぷりと時間を割くのに。呆れるしかありません。

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