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あさが来た あさが来た感想あらすじ

あさが来た 87話「開拓使官有物払下げ事件」とは?

更新日:

あさの事業展開ですが、鉱山爆発以来あまり進展していないように見えていました。
爆発の後処理でそれどころではなかったわけですが、それがここに来て、動き出します。

ああ……このドラマを見るのが今日は本当に辛く感じました。

あさの性格上の欠点が鼻につくからです。
叱りつける忠興やたしなめる正吉がいなくなり、手綱を失った暴れ馬状態になってしまったと言えるでしょう。

大旦那亡きあと、加野屋に残る意味があるのかとボヤく雁助に感情移入をして、今日はレビューを書いてみようと思います。

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「いい物件あるから買うんでよろしく!」じゃないって

まずあさが、五代友厚の受け売りで銀行業を断念すると言ったこと。
彼女が謝ってもいるのはまだましではありますが、雁助や榮三郎の言い分は頑として聞かなかったのに、五代に言われた途端に掌返しするのはどうなんでしょう。

そしてあさが勧める炭坑を買い足す話。
爆発事故後の処理にあたり、敬愛する父親のような正吉の死に目すらあえなかったのは雁助です。

その大番頭である雁助と、当主の榮三郎に一言の断りも入れずに、
「いい物件あるから買うんでよろしく!」
と事後承諾を要求するあさの神経はどういうことなんでしょうか。

しかも新しい鉱山を買うことに関してはたいした説得力もないという……。

雁助にしてみれば『どうせ自分に相談したら断るから頭越しに何かしたんだな』と思いますよね。
呆れて次に何かあったら尻ぬぐいしないと言い切る雁助から、深い絶望を感じてしまいます。

そもそも爆発事故だって、ギリギリで乗り切っているわけですからね。
「そんなんで何が賭けじゃーい!」
って私でも思いますもん。

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誰かがピシャリ!と言っていいのでは

雁助はんはもう我慢することないですよ。

あさも自分が分家ということを忘れていませんか。
おなごだからすっこんでろという以前に、分家なら本家を建てるのが筋目というものではありませんか。

あさは千代の「なんでどす?」に答えられない自分は駄目な母親やなあ、と笑いますが、むしろ商売のパートナーである雁助や榮三郎の「なんでどどす?」に答えない方が問題ではないかと思うのです。

物事の順序をスッ飛ばすのはあさの魅力でもありますが、欠点でもあります。
その欠点を正吉は制御していたわけで、やはり彼の死は大きかったと痛感してしまいます。

あと、しつこくもう一つあさに駄目出しするのは、千代のことです。

これはあさだけではありませんが、大人の事情にまでこましゃくれた口調で「なんでどす?」と言ってくる千代に、なぜ誰も強く言わない?
忠興のように「なんでどすやない! 余計なこと言うな!」とピシャリとしたっていいでしょう。

子どもは可愛い。
けれども、大人の世界、特に家業に関わるようなことには余計なことを言うなと釘を刺すのは躾の問題じゃありませんか。

あさが駄目な母親だとすれば、それは家を空けるからではなく千代をたしなめないからではないかと思います。

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開拓使官有物払下げ事件のスクープ

そんな風にイライラしていると清涼剤となるはつの手紙が!

はつは十歳になった長男・藍之助を学校に通わせているそうです。
最近では、あの菊まで働くようになり、藍之助の学費を捻出しているとか。

はつはもちろんのこと、憑き物が落ちたように穏やかな菊の笑顔が素晴らしいです。
はつや菊の着物はちょっとだけよいものになっていて、生活の安定を感じます。

あさが九州に出かけたあと、五代がついにスキャンダル「開拓使官有物払下げ事件」をスクープされてしまいます。

北海道開拓使が手放した物件や施設を、破格の値段で買い入れたことが政治家(黒田清隆)との癒着としてすっぱ抜かれたのです。
新聞記事の五代の似顔絵がキモかわいいとか言っている場合じゃないですね。

この事件は、当時のアンチ薩摩(と長州)の潮流というものを理解していないとちょっとわかりにくいかもしれません。

薩長の藩閥政治&利権が世間の不満となって

明治維新を成し遂げた当初、薩長土肥(薩摩・長州・土佐・肥前)と呼ばれる雄藩から多くの人材が政府に出仕しました。

ところが派閥争いの結果、土佐肥前の二つの藩は政府から追い出されてしまいます。

薩摩も長州も、商人と結託してズブズブと甘い汁(今井家のモデル三井と井上馨など)。
こうした風潮を、薩長以外の出身者は苦々しく思っておりました。

薩長閥を苦々しく思っていたのは、政府の人間だけではありません。

負けた奥羽列藩同盟の者はもちろん、薩長出身の落下傘知事が地方に赴任し好き放題をした土地でも、反感は高まっています。

大河ドラマ『西郷どん』では明治維新がやたらと美化されていましたが、アンチ薩長というと会津だけではなく、当時は日本各地で不満の空気がくすぶっていたのです。

そんな空気が蔓延する中で、薩摩利権の恩賞とされていた北海道開拓使の資産が格安で薩摩出身者に払い下げられるわけです。

案の定、炎上します。

この事件、五代にすれば同郷の仲間から持ちかけられたビジネスに乗っただけかもしれませんが、世間からすれば「また薩摩がうまいことやってるぞ! あんなに安く払い下げられるなんて五代はいくら袖の下使ったんだ?!」と燃え広がるわけです。
そりゃマスコミも食いつきますな。

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文:武者震之助
絵:小久ヒロ

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あさが来たモデル広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます

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【参考】
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