まんぷく 122話 感想あらすじ視聴率(2/25)『サムライマラソン』のハセヒロさんはいいぞぉ~

おはようございます。

はい、月曜朝は、今週の『いだてん』砲からですね。
昨日は、金栗四三(中村勘九郎さん)のこのセリフがズキューンときました。

「我が子に関心のない親はいません!」

何を当たり前のことを……と思われるかもしれませんが、本作を見ていたら、そう言い切れないことは皆さんご存知でしょう。

我が子がイジメにあっても
「笑顔で我慢しろ! ラーメン売れたら逆にマウンティングしてやれ!」
と言う親がいることを……。
火にかけた天ぷら鍋と子どもたちを放置して、ラーメンの研究に没頭したりもしておりました。

比較すれば、他にも山程あるんです。

聡明な高年齢の女性。
ロマンチックで、パンチラに頼らない甘い恋。
コミカルにまとめあげた資金集め。
きちんと時代設定を踏まえたセリフ回し。

すべてがすべて『まんぷく』を直撃して粉々に粉砕しております。

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第8回「敵は幾万」

【122話の視聴率は21.4%でした】

『サムライマラソン』のハセヒロさんはいいぞぉ~

今週は別の砲弾も炸裂しました。

『半分、青い。』ファンの皆さん!
『まんぷく』のハセヒロさんにお嘆きの皆さん!

『サムライマラソン』はいいぞぉ~!
最高だ!!

萩尾律こと佐藤健さんが隠密であったり。
秋風先生ことトヨエツさんが、ペリー提督にバカにされる幕府家老であったり。

もう、これは『半分、青い。』好きならば見ないあきまへん。

そしてね。
ハセヒロさんが、なかなかマッドな殿様なんですわ。

正しい。
圧倒的に正解と言える。
そんなハセヒロさんの使い方です。

『まんぷく』のせいで、ハセヒロさんの顔を見るだけで胃もたれすると思っておりましたが、そんな私ですら『サムライマラソン』のハセヒロさんには拍手喝采でした。

そういうハセヒロさんの魅力を簡単に消し去ってしまう本作スタッフって、一体なんなんでしょう。

映画『サムライマラソン』が控えめに言って最高だ~愛すべき歴史バカの世界観

信徒は仕事なぞしない

本作に出てくる連中って、何をして生きているのでしょう?

そうぼやきたくもなる、暇人っぷり。
どいつもこいつもそうです。

『白薔薇』ほどコーヒーを飲みたくない喫茶店もありません。
客を罵倒して追い出す外道マスターが、ラーメンを啜っているという……。

彼が、こだわりのコーヒー豆を挽く場面は一切出てこない。
香りを大切にするのであれば、ラーメンをすするってありえない。
つーか、ラーメンを店で出すなよ。

福子もモブトリオでぺちゃぺちゃお喋り。
忠彦はキャンバス前でぬぼーっとしているだけ。

「仕事が忙しいのぉ!」
とタカが嘆く神部はどうかと思ったら、喫茶店でエロメンとお喋りしているだけ。
しかもこのエロメンだって、仕事そっちのけで吉乃のことばっかり喋っている始末だ。

無能だ……。
果ての見えない無能だらけのワールドだ。

信徒の言葉を聞くがいい

一体、何をどうすればこんなカルトじみたセリフが書けるんだろう?
そう言いたくなるほど、信徒の言動が気持ち悪いです。

「偽物ラーメンを食べて儲けを出すとは、この不信心者め!」

「偽物の味すらわからぬとは、異端者なのか?」

突然出てきた野呂と、牧の会話、こんなノリじゃないですかー!

偽物の味を区別しろと牧は言いますが、神の子萬平さぁんも教団幹部も
【ほぼ同じ認定】
したからには、仕方ないのでは。

「うちから食中毒なんてありえません!」

偽物騒動で食中毒が出たという話。

ここで自信満々の顔して、
「うちから食中毒なんてありえません!」
と言い張る教団幹部と信徒に対して、めまいがクラクラ止まりません。

あなたたちのほうがよっぽどですよ。

・毒物ガマガエルで食品製造を試みる

・天ぷら油を加熱放置

・唾飛ばしながらの製造

・三角巾なんて神の子にはふさわしくない! と言いたげな萬平さぁん不潔調理スタイル

・源と幸がつまみ食いしながら製造ラインにいた

・ヒロインは髪の毛をしょっちゅうわしゃわしゃする癖がある

むしろナゼ食中毒が出ないの? ってなもんですよ。

いちいち汚い

汚いといえば、衛生観念だけじゃありません。
言葉遣いもいかがなものでしょうか。

「クッソ~!」
と連呼する萬平さん。

あんなに悪態をつく萬平さぁんは初めてですぅ~と福子は言いますが、いや、ずっとこんな印象ですよ。
結婚前はせいぜいパンチラ大好き野郎でしたけれども、結婚後は怒鳴り散らすようになったじゃないですか。

本作のセリフチョイスも、なかなか凄いもんがありました。

・ルンペン

・一家心中

・不細工

・クッソ~!!

今回は、言葉遣いだけの問題じゃありません。
牧は美人妻がいると、独身の野呂にマウンティングを始めます。

結婚のことでマウンティングしてドヤ顔するって、センスとして古すぎるしバカじゃないのかと思います。

そりゃあ、本作信徒は『半分、青い。』嫌うはずです。
あのドラマには、独身であることを恥じずに堂々と生きる人々がたくさんいました。

本作にあるようないじめっこハラスメント大好きマインドだと、
「独身なんて人間のクズだから縮こまって生きろ! 」
とでも言いたくなるんでしょう。

時代背景だから、という言い訳はいりませんよ。

これまた『いだてん』砲っすね。

あのドラマは、喫煙シーンが批判を浴びたり、暴言を吐いたりする場面もあるのです。
しかしそれも、
「明治末期だから、そういう認識だろう」
と納得できるから、別に気になりません。

本作は時代を言い訳にして、脚本家やスタッフのゲス意識を垂れ流すからダメなんです。
都合のよいところだけ引っ張ってくるような真似を時代考証とは言いませんよ。

8 Comments

匿名

歴史的ぐだぐだ作が終盤に来て実話に部分接近、盛り上がるという快挙。
もう少し性格をどず黒くして裏社会と絡ませ虚言癖つければ猿さんはまんま百福さん。
黒萬さんと融合させつつみるのもいい。おもろなってきた。
簡単に解決せず(するだろうけど)、ぱくり夫婦にはしっかり失敗させ落ちぶれさせてほしい(しないだろうけど)。
あと、モデル会社の歴史捏造謝罪会見にも期待がふくらむ。

匿名

匿名さんと羅蜜王さんのコメントを見て、これから1ヶ月かけて、萬平たちが猿渡の卑怯なやり方に完敗、最終回で猿渡が「テイコー食品は社名を変えて即席ラーメンをメインの会社にする!新社名は“日清”だ!ハッハッハッハッハー!」で終わったら大絶賛するのに、と想像して楽しかったです。

904bis型

今の『べっぴんさん』では、さくら・健太郎が不満を持つ一方、従業員の間には、彼等に対し看過できない反感が生じてしまいます。

とは言え、
さくらにせよ、健太郎にせよ、未熟であるがゆえの思慮不足・自己過信等が表に立ってはいるものの、悪意などあろう筈もありません。
他方、従業員らにしても、動揺・反感が生じてしまうのは、あの経過では無理からぬこと。責められる謂われもありません。

かように、『べっぴんさん』では登場人物の全てに、それぞれの正義がある。ご都合主義的な「絶対悪」は出てきません。最も絶対悪的か?という人物でさえ、彼なりの立場・理由はあります(ネタバレ…)。

それに引きかえ『まんぷく』は…

あの当時即席麺製品が乱立したとき、真相は、「どの業者にもそれぞれの正義があり、それぞれが自分なりに『この即席麺で人を幸せにしたい』という理想がある」というものであった筈。
無論、悪質業者も跋扈したろうけど、そんなものは早期に市場から淘汰される。

なのに、『まんぷく』作中では、「まんぷく食品だけが唯一絶対の正義。他は全て悪意の偽物」などという、不自然極まる描写をする。
競合他社に、立場・正義は一切存在しないことにされている。

そんな気持ちの悪い世界などあるわけない。そんなものを描かれても気持ちが悪くて見ていられない。

…としか、私には感じられないのですが。
これを本気で楽しんでる人は、果たしてどれ程いるものなのでしょうね。

来月末になれば、終わりが来るのはわかってますが、それでも早く終わってくれと、思わずにはいられません。
しかし裏腹に、『べっぴんさん』も終わってしまう…
ああ…

むぎすけどん

いっそ、東明、日清、大和の三つ巴の戦いをドラマで描いてくれれば、面白かったのに、と思います。

日清が善で、他社が悪というこのドラマの単純な図式は、歴史の影に消えてしまった発明者たちの名誉を著しく損ねるものになるでしょう。

また、台湾人である主人公を日本人のように描写することは、例えば、外国の人が「日本人の功績を韓国発祥のように紹介する」ことと何ら変わりません。

この2点から言っても、このドラマは朝ドラ史上最悪の汚点を残すものと思います。

批判を毎日書かなければいけないからなのでしょうか、毎回、レビューが武者さんらしくない気がしてますが、上記の2点に関してだけは同意します。

904型

今日の『べっぴんさん』第122話。

健太郎よ、君もか! それは甘いぞ。
足立部長、さすが。
紀夫も。今まで目立たなかったキアリス男性幹部が光を放ってきました。

嬉々として調理に取り組む龍一。それにしても見るからに美味しそう。買って来たくなる。
『べっぴんさん』で料理が出てくるときは大抵いつも食欲を誘う良い感じです。
…どこかの、食品作りが主題の筈の作品とは段違い…

今度も、『まんぷく』には比較の対象になるようなものは無し。
何か、類似品がどうこう…とやってるようですが、
あんなひどい「偽大急百貨店」をしつこく出していた番組で、主人公サイドが「ウチが本物だー!偽物とは違うんだー!」を連呼するとは…

失笑を禁じ得ませんでした。

羅蜜王

立花萬平は安藤百福と同じ時代と同じ関西に育ち、
バッタもんのラーメンを作った有象無象の名もない変人発明家であり、
福子はその妻という設定なら納得いくかも。
そして、猿渡は安藤百福でしたというオチ。

もちろんそれじゃあ朝ドラにはなりませんが。

匿名

あの猿渡は、実際の安藤さんかな、と思った。

知れば知るほど

もしかしたら、既に近代食文化研究会さんで取り上げていたかも知れませんが、6年前のこんな過去記事を見ました。

日清の言いがかり特許侵害訴訟「日清戦争」
http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-3406.html

「訴訟をふっかけて他社の進出を阻むという手法は日清さんのお家芸」の一文にゲラゲラ笑いましたよ。
ライバルの東洋水産に対する安藤百福氏の、アメリカでの特許取得の嘘、和解の条件に1億円を要求など、これが真実だとしたら、そんな真っ黒い人物を朝ドラの主人公にしたNHKは浅はか過ぎます。
大好きだったてるてる家族の千吉さんのイメージは完全に壊れました。

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