2. 信徒の集合場所と戦術は?
前作アンチタグをご丁寧に教えてくださった方もおります。
酷評だらけのレビューサイトもそうでしたね。
それを見て思うことは、
「あぁ、少数精鋭部隊が昼夜問わず頑張っているねえ」
以上、それだけです。
文体の擬装もできない、IPアドレスの仕組みもわかっちゃいない。
ナゼこんなバカなことをするのか?
それは数を集めれば勝てるという、いじめっ子時代の習性で生きているからではないでしょうか。
3. 勝利宣言と信徒の証
SNSにある本作アンチタグは、信徒が乗っ取り、これを使い投稿する側を執拗に攻撃することで使えなくしたという話があります。
数の暴力でアンチタグを潰しながら、
「アンチタグが存在しないなんて! まんぷく』は神、欠点のない作品!」
と勝利に酔いしれているとか。
さすがにヒマかよ!w
熱心な信徒は、仲間内同士でしかわからない前作アンチタグの一部を自己紹介に入れているそうで。
まるで秘密結社です。
4. 信徒に「ギルティプレジャー」なぞ存在しない!
本作にある嘘くささ、不信感。
それはWebメディアを飛び越え紙媒体の記事になるほどであり、朝ドラの範疇を飛び越えた感すらあります。
信徒は動じたのでしょうか?
「アンチどもは、嘘ガー! 捏造ガー! ブラックガー! と喚くが、信徒ならば動じないッ!」
そんな熱い展開が繰り広げられているそうで。
制作側に問題があっても、好きな作品というのはあります。
私の場合はタランティーノ映画がそうですね。
そういうときは、苦笑しつつこう言います。
「おもしろいよね、『ジャンゴ』。でも人種差別的に問題があって、論争があるということはわかっています。それでも作品としてはおもしろいんです」
※「白人救世主」要素があるからね……
ところが信徒は違います。
「『まんぷく』に欠点も問題点も存在しません! それを指摘する者は、『半分、青い。』を掲げる異教徒だけなのだ!」
とまぁ、陰謀論で擬装し、完全無欠だと言い張る。
いやね。
どんな名作にだって、多少の欠点はあるものでしょ。
逆に、駄作にも多少なりともよいところはあるものです。
私だって散々バカにしていますけれども、女神・咲様の清楚な美貌は素晴らしいと思いますよ。
しかし、信徒は違う。
完璧な作品か、褒めるところのない駄作か。そういう世界観なんだなぁ……。
5. 撤退は戦略だとわからない
そんな本作信徒は、撤退が戦略であるということが理解できません。
逃げて態勢を立て直し、反撃する――そういう戦略は立派なものです。
むしろ、負けたところから立て直す、そういうところにこそ成功の秘訣があります。
それが信徒はわからないんだな。
だからこそ『半分、青い。』の転校という合理的ないじめ対処を、
「こんな逃げることなんか解決じゃない!」
と言い張るわけです。
【相手をぶちのめして馬乗りになって殴る】しか対処方法がないのでしょう。
それは本作のいじめ対処、競合他社との「話し合いができない様子」からも伝わって来ました。
だからこそ3月になっても、まぎれもない駄作、視聴率低迷にあえいでいても、信徒は意気軒昂なのです。
「我々は勝利している!」
撤退できずにいるだけなのに、勝ったとアピールし続けるわけですね。
6. 白黒つけたいから『半分、青い。』がムカつく
信徒の皆さん!
『半分、青い。』って、このタイトルの時点で嫌いだったんでしょ?
白黒つけないといけない――そういうオセロ世界で生きてきたら仕方ありません。
賛同が得やすい生意気なヒロイン、脚本家、女殴りでマウントしようとしましたけど、それだけじゃないでしょ?
「半分だけ青い空」
そんな豊かで繊細な感受性の時点で、もうイライラするんですわな。
空は一色じゃないとダメ。半分青いなんて認識できないわけだ。
その上、登場人物はわかりあえない価値観を持つ、かつてイジメていたような連中ばっかりだ。
自分のグループに加わることなく、休み時間も教室で本を読んでいた。そんなガリ勉いじめられっ子のような萩尾律。
ちょっと浮いた発言をして、自分たちでは描けないような綺麗な絵を描きあげる。
それでいて、男にとって都合のいい女にならない楡野鈴愛。
しかも離婚までしおったぞ!
男のくせに、少女漫画を読んで描いている、キモい奴とバカにしていた秋風羽織。
美人のくせに、知性で反論しやりこめてくる、ユーコや菱元。
女の品定めをしないどころか、男を愛するボクテ。
行き遅れ独身女のくせに堂々と生きる、キミカ先生や三オバたち。
夫のいないところで趣味を楽しむ、晴や和子。
妻に気を使う、宇太郎や弥一。
年上のババアに恋をする草太、マアくん、健人。
こういう連中は、バカにしていじめていたい。
いじめられた側は、涙をこらえてみじめな人生を送るものだと思いたい。
ところが、鈴愛と律は挫折を乗り越え成功する。
しかも、感受性豊かな世界で愛し合っている。そこにはパンチラも褌もない!
むかつくんじゃああああああ! いじめられてろ、こいつらめ!
って、そう言いたいんですよね。
でも出来ないから『まんぷく』でマウンティングしようとした。
それが、思うように視聴率は伸びないし評判も悪い。
挙句の果てに、即席麺開発という最も重要なところでのウソが明らかになってしまった。
それでも撤退だけは、プライドが許せない。
そんなところかな?
そんな苦しんでいるあなたには、こう言うしかありません。
「あなたがいじめっ子だった学生時代は終わったんです。何もなし得ていない、ただの暇人なんですよ」
以上、元いじめられっ子からの提言でした。
そうそう、そんな皆さんにニュースです!
◆中村倫也ワールド全開!?『あさイチ』プレミアムトークに出演『クラッシャー女中』稽古場の取材映像も | マイナビニュース
何かの都合ではなく、厳選した適材適所、それに合わせた脚本が冴えていた前作。
見事に役者の魅力を引き出し、こうしたブレイクが半年後も続いているんですね。
こりゃ見ないと!
まぁ、『まんぷく』もいろいろな役者さんの面を引き出しましたよね。
福子の顔芸と奇声。
萬平さぁんの腹黒さ、盗電はじめとする盗人っぷり。石川五右衛門も是非実写化を!
忠彦のセクハラとネトゲ廃人っぷり。
神部の悪徳宦官。
世良の脂っこさと眉間の皺、そしてスタイリッシュ中抜きテク。
真一のマウンテン的な暴力衝動。
克子が醸し出す底意地の悪さ。
他、いろいろと!
そういう悪役ぶりが今後につながる例だってあるし。期待が持てますね!
※『ゲーム・オブ・スローンズ』のラムジー役熱演で、親子連れから逃げられるようになったけど、本当は優しいんだよ! そうアピールするイワン・リオンさん
※スマホで『いだてん』や『八重の桜』
U-NEXTならスグ見れる!
↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください
※まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!
※コメントにつきましては、
・まんぷくここが好き!
・まんぷくここがアカン!
という意図でご自由に記述してください。
作品に関するものについては全て掲載しております。
攻撃的な書き込み等については、こちらの判断で削除させていただきますので、あらかじめご承知おきください。
本作信徒の原動を見るにつれ、私も一歩違えばあちら側だったもれないと身につまされます。
・もしも外国人の同僚(アジア・中東系)と一緒に働く機会がなかったら…。
・もしも「それは差別だよ」と何気無い発言を注意してもらえなかったら。
・もしも「日本スゴい」系番組ばかりを見ていて「クレイジージャーニー」「世界の国境を歩いてみたら」「ここが変だよ日本人」的な暗部を見る番組に触れる機会がなかったら。
・もしも脳科学や心理学に触れず「人間は誰にでも加害性や外集団バイアスが備わっている。そうでないとこんなに繁栄していないし生き残れなかった。(だからセーブしようね。)」という説を知らないままだったら…。
・もしも民俗学を知らず、因習の元を知らないままでいたら…。
考えるだけで怖くなります。
知識と(特に海外の人に)触れる経験は大事だなぁと痛感します。
チキンラーメンの売上も具体的な数字がでてないのが、不可解です。
武者さんは多分、私には想像もつかないような、執拗で汚い半青アンチからの攻撃を受けていらっしゃるのでしょうね。
あのような集団は自分の鬱憤晴らしと、“敵”を攻撃することで仲間との一体感を得るために毎日、これと定めた対象へ酷い言葉を投げつけ続けているのでしょう。
ドラマの内容はもとより、脚本家さんへの酷い中傷や暴言の数々は忘れられません。
武者さんのお怒りもわかるような気がしますが、どうか心労でお疲れになりませんように。
ドラマへの辛口なコメントも、こちらではじめ知る史実もとても楽しく読ませていただいています。
「信徒」からの攻撃に相当腹を立てておられるのはわかりますが、記事の内容云々よりもしている事は同じに見えてしまいます。良質なサイトの品位を下げる様で残念です。
半分、青いアンチの部分はそうかもしれないけど、
まんぷくマウントのほうはなにかこう企業がらみのよからぬ何かを感じる。
チキンラーメン売り切れネット投稿→メディアニュースにこの流れが心底あやしい。
そして一番の問題は視聴率だけは高いということ。