なつぞら126話 感想あらすじ視聴率(8/24)保育園落ちた、日本……

マコさんからすれば、そりゃ垂涎ものの人材ではあります。
ただ、なっちゃんに負担をかけないことは前提でして。

「こっちはいつでも待ってるから!」

マコはそう念押しします。

これも重要なことじゃないかな?

マコやイッキュウさんの姿勢は、甘ったるく思えるかもしれない。

けれど、甘いからこそ人材が集まるということでもある。

特殊技能や向上心はないけれど、徹夜や飲み会参加の得意な人材か?

空気は読めないし、育児は大事。けれども、特殊技能と向上心がある人材か?

前者にとって心地よい環境を整備するということは、後者を排除し、組織の停滞を招くという話でもある。

そんなこんなで『半分、青い。』の萩尾律が退職する過程も、昨年描かれたわけじゃないですか。

ゆとりがないということは、組織崩壊すら招きかねないんですよ。

急がば回れ、ってことなんです。

敵と味方

「お疲れ様でした!」

終業と同時に、なつはすっ飛んで帰宅します。
そして帰宅すると、我が子に呼びかける。

「優ちゃん、おいで!」

よいしょ。
抱っこして、ずーっと我慢していた思いを打ち明けるのです。

イッキュウさんは、ノートにミルクと排便、昼寝の時間を記録していたと言います。
さすが! なつはそう感謝します。

これも、かなりいい。
イッキュウさんは苦労アピールをするわけでもない。しちゃいけないというわけでもありませんが、母がやる仕事をかわったという押し付けがましさはないのです。

なつも、褒めてダメ出ししない。
だからこそ、イッキュウさんが買い物に行けなくて食事の支度をしていないと言っても、そこはなつも素直に受け止められるのです。

実際問題、赤ちゃんがいて、寝ている間に仕事をして、更には買い物なんて至難の業であったりします。
今なら輸入ものの抱っこひもで、お父さんが買い物ですね。イッキュウさんは、伝統的なおんぶ紐スタイルです。
執筆(翻訳)作業は、まだ他の仕事より自由度が高いからできるのであって、職種が違っていれば不可能だった可能性も高いでしょう。

食卓を囲み、二人は語り合います。

仕事場のことを聞かれて、なつはちょっと物足りなそう。
新作もなくて、同じ古巣に復帰しただけ、変わらないと言います。

イッキュウさんは、ここで新作現場で残業が続いたら、持たないだろうと言います。
俺の気持ちを考えろでもない。説教でもない。あくまでなつ目線に立って考えております。

父がここで語ります。
生まれてからわかること。

一番の敵は、子供が気になる自分自身。

夜起きて、母乳を与えるなつ。
家にいる限りはそうしたいと訴えます。

敵は睡眠不足なのです。

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3ヶ月健診の場面へ。
場面が変わり、敵と味方が語られます。

敵は、優の病への心配でもある。

味方は、仕事への情熱です!

味方は、イッキュウさんの楽しそうな協力です。

何よりの味方は、絶対的な愛おしさです――。

ここで、帰宅したなつにイッキュウさんが自分の顔を見て笑ったと言います。
なつはずるいと食卓から立ち上がり、優を笑わせようとするのです。

敵は、つまらない嫉妬心だったりしました――。

ここで、ずるいというくらいなら、自分で子育てをしろと思いませんでしたか?

しかし、男女反対にして、気づくことはありませんか?

◆娘あやして「誘拐犯」…劔樹人さん、J-CASTに心境語る 実感した「男性の育児」への視線

父の育児参加が増えると、いろいろな障害が見えてきます。

あやしているだけで不審者扱いをされる。

育児サークルになかなか参加できない。

男子トイレでおむつ交換ができない。施設や場所によっては設置されつつあるけど。

我が子の通院のための早退が理解されない。

そこで「女ばっかり、ずりーーー!」と言わずに、制度の欠点を考えて、その原因も考えるべきではないでしょうか。

はい、ナレーター父の言葉をもう一度。
敵は、つまらない嫉妬心だったりしました――。

嫉妬しないで、一緒にどうしようか考えたいものです。

成長してゆく、なつとイッキュウさん。

父がまた言います。
最大の成長は、優の成長を見守る喜びでしたーー。

保育園落ちた

そうこうするうちに、あっと言う間に一年が経過しました。

夕見子の軍師式育児とか、照男と砂良の二人目とか。
それに協力する富士子とか。泰樹とか、とよとか。気になることはありますが、ここはなつとイッキュウさんのことでも。

なつは、福祉事務所の村川の元に向かいます。
父がこう告げます。

味方は、思いがけず現れたりします――。

「いつぞやは、大変失礼しました」

おっ? 村川さん?
最初の印象と違うぞ?

なつぞら123話 感想あらすじ視聴率(8/21)「子供を犠牲にしても?」で爆発だ

やっぱり、上からの指示でああいうことを言わされていたのかな。

なつは、まだ0歳児の我が子のことを語り、0歳や1歳でも預けられる保育園探しを頼むのでした。

それから数日後。なつは、帰宅します。
おかえりと優は笑っていると、イッキュウさんが迎えるわけですが。

テーブルには、福祉事務所からの通知が積まれていました。その結果は?

「どこも落ちた……全部落ちた……」

父が語ります。

敵は、いつどこでやってくるかわかりません。

ああ、なつよ、こんな時でもおそれるな――。

そう父が語る中、来週へ続きます。

◆「保育園落ちた日本死ね」

◆「保育園落ちた日本死ね」ブログの本人がいま伝えたいこと「どの党に所属していようが関係ない」 

◆私たちは「日本は先進国である」という概念を、一度捨てねばならないのではないか

全力を込めて、NHK東京が出してきた回答

あれから3年――NHK東京は、伝説の匿名ブログ問題にまで踏み込んで参りました。

もう付け加えることもないと言いますか、見事としか言いようがありません。

ここまでやるのか……。
そうか、やるのか!

NHKには失望をしっぱなしではあった。
この手の番組は無害だろうと、世界町歩き系のものをぼんやり見ていたりするじゃないですか。

そこで北欧あたりを訪れるわけだ。

育児する父親に、
「わぁ〜、お父さんが育児しているなんて珍しいですね〜」
「仕事したくなりませんか〜」
と、語りかけたり。

◆男性育休先進国スウェーデンのイクメン写真展 愛荘

娘の誕生日ケーキを、父と子で作っていると。
「お母さんじゃないんだ〜」
と、語りかけたりする。

某政党じゃあるまいし、ぶち壊せとも、受信料不払いもしようとは思いませんが。

受信料で日本の恥さらしをするのは、勘弁してもらえませんかね……。

この点、しつこく私は書いてきました。
ジェンダー観が無茶苦茶なNHK番組は、ドラカーリスってさ。

※さらば****ナイト

あ、児童保護観点のすっぽ抜けも。

子供を感電リスクにさらして、自分のために密漁。
子供を残して、天ぷら鍋をコンロに放置。

こういう連中とその信徒から、愛だの常識だのなんだの、上から目線で説かれたくないんですよね……。

散々繰り返しますが、NHK東京朝ドラ班は差別主義者のあぶり出しに抜群の成績を出していますね。

私も、なんとなく日頃の言動から差別主義的なニュアンスを感じる人に、NHK東京昨年からの朝ドラの話をふってみるんです。
すると、差別言動がコンボになって出てくるので、いろいろ人間関係を構築するきっかけになりました。

ありがとう、最高にクレバーな受信料の使い方、ありがとう!

んで、これはこういうコンボにもなっている。

NHK東京が見せる、現代人が進むべき時代の姿

それに反発する、ついていけない層を慰撫するNHK大阪。
彼ら向けファンタジーを作る。エロ要素もぬかりなくたっぷり!
企業宣伝もあるし、いろいろな数字も取れる

そんなNHK大阪に反発する層、NHK東京に救われる

つくづくすごいコンボだな……!
隔年で東軍主人公、西軍主人公ドラマを作り続けるようだ。

まぁ、あくまで推察ですけどね。

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

【参考】なつぞら公式HP

 

2 Comments

こけにわ

私の妹と母が保育師です。
何時の時代も苛酷な職場です。
命を預かるんですよね、
保育園落ちた、の時は、違う意味で辛い気持ちになりました。
(何人担当しているんだろう、
新人のトラブル多いだろうなあ、等。)
素晴らしい仕事なのに、報われないことがたくさん。
人が一人、大人になることには、
本当にたくさんの助けが必要なんだな、と思います。
優しくなりたい。皆に返せないけれど。
なつ、いっきゅうさん、おめでとう、
頑張って、って思います。
なつぞらは、いろいろ考えさせられます。

ガブレンツ奮戦

武者氏は、私と比べてジェンダー関係には非常に敏感。感じ方の違いですので決して善し悪しを言うものではありませんが、本作については違和感はないものの、それ以外ではちょっとそこまではな…と感じる面はあります。

ただ、今回記されていた、東京制作朝ドラの捉え方で差別主義者をスクリーニングするという話、なかなか面白いと思いました。

少し話は逸れますが。
私の勤める職場にも、日頃から、ドラマ作品について、隣国制作だというだけで内容にかかわらずこき下ろし、「こんな他国番組の視聴を強要するTV局は許せん」などと公言してきた者がいます。
「職場という公的な場で、くだらん私的見解の受容を強要するアンタは何なんだよ」と私はずっと思い続けていましたが。
今年の参院選前後の言動で、この者がゴリゴリの差別主義者であることを確信するに至りました。

その言動とは、正体を伏せて立候補したゴリゴリの差別主義者を支持することと、当選したことを面白がるもの。

以来私はこの者とは決して口をきかないことにしています。

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