あさが来た 43話 感想あらすじ 祖父が危篤 旅装束のままで

先週からのダイジェストで始まる月曜日。

あさはすっかり炭坑ルックになって、顔に炭までくっつけています。
炭鉱労働者とはすっかり意気投合し、どうやら楽しくやっているようです。

そんなあさが一時大阪に帰ろうと思っていたところ、あさ宛てに祖父・忠政危篤との知らせが届くのでした。

ドタドタと大股で走ってきて、戸をスパーン!

京都今井家では、忠政を囲み、忠興、はつ、久太郎らがいます。

はつが綺麗な着物を着ているのは久々で新鮮。
忠政はユーモアを忘れず優しくはつに語りかけるものの、さすがに息が苦しそうです。

そこにドタドタと大股で走ってきて、戸をスパーンと開けてあさが登場。

炭坑で啖呵をきるときから一オクターブくらい高い、子どもに戻った高い声で祖父がまだ生きていることに安堵します。

あさの甘えモードの鼻声って、この祖父と新次郎くらいにしか出さない気がします。

粗末な着物に脚絆、乱れた髪とすっかり旅装束のままで、着替えるように言われます。

あさの綺麗な日本髪は髪結いの担当者がいなければできないもので、実はメンテナンスに手間暇金がかかります。いったん炭坑でほどいたものをもう一度綺麗に結い上げるのは難しいのでしょう。

今後、髪型がどれだけ崩れているかが、働きぶりのバロメータになりそうです。

ちなみに史実の浅子は、髪は自己流でくるくると頭の上で丸めてしまい、これがええところの御寮さんなのかと周囲から驚かれたと言います。

旅装束と髪の乱れが旅程を想像させる

でも、この旅装束と髪型がよいのですよね。

時代劇で登場人物があまりに素早く異動すると
「新幹線か飛行機か?」
「ワープ? どこでもドア?」
と突っ込まれてしまうわけです。要するに演出の問題ですね。

今回のあさのように旅装束で慌てた様子で登場すれば、それまでの旅路が推測できるわけです。
大河『花燃ゆ』の美和のように、出た時と目的地に到着した時とまったく同じ服装、髪型、乱れも疲れた様子もないだと、ワープに見えてしまうんです。

あさとはつは姉妹で祖父を偲んでいます。
梨江から早く着替えるように促されますが、ここでも素直に九州炭坑の人々を褒めていて好感度アップ。

あさがその場から一旦去ると、梨江とはつは母娘の会話になりました。

はつ曰く、どうやら菊が孫べったりになっているようです。

んだよ、結局、眉山家はツンデレ一家か!

「私はいけずじゃない」タイム

菊は惣兵衛よりもデレへの移行に時間がかかっただけなんですね。

二人の会話からは、はつが一時的に母の着物を借りているとわかります。
梨江はあまりに控えめで甘えてこないはつに、もどかしさすら感じているようです。

大阪ではよの無双。

一ヶ月も家をあけて嫁といえるのか――と愚痴り始めると、正吉、新次郎、雁助が三人であさの擁護をします。

するとよのは「私はいけずじゃない」タイム。
台詞のない役の演技も素晴らしいのですが、主人の横でおろおろする“かの“がこれまたいい味を出していますね。

妻の涙に滅法弱い正吉も庇います。これをこの一ヶ月で何度も繰り返しているそうで。よのが出て行くと、新次郎とうめはあさが祖父の死に目に間に合ったことに安心しています。

うめの前では隠していましたが、新次郎は一人になると「さみしいがな」とつぶやきます。

そんな新次郎、破れた手紙を手にして泣きじゃくるふゆを見かけ慰めます。

むむっ、この二人、距離が近づいているような……。

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文:武者震之助
絵:小久ヒロ

※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください

あさが来たモデル広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます

【参考】
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