舞台は明治11年末――慌ただしい様子から始まります。
膝に千代を載せ、餅つきを眺める新次郎。
女子衆を手伝おうとするも、かえって皿を落としそうになるあさ。
そしてそんな主人を、皿をキャッチすることでフォローするうめ(スローモーション、CGつき)。
あさはせっせと家事や仕事を手伝おうとするのですが、よの、女中、弥七、亀助、それに榮三郎らから断られてしまいます。
亀助はふゆのことで意気消沈している様子。
あさが暇をもてあまし居場所がないとつまらなそうにしていると、新次郎が「のんびりしたらどうや?」と声を掛けます。
本当に対称的な夫婦です。
あさと新次郎は、お餅を丸めることを手伝って欲しいと言われ、千代も交えて親子で餅を作ります。
縁起担ぎの年越しうどん
さらに年越し蕎麦、そして、あさの発案で縁起担ぎの年越しうどんを作ることに。
蕎麦がまだ食べられない千代でもうどんなら食べられることも理由だとか。
このときから加野屋では年越しに蕎麦もうどんも食べるようになったそうです。って、香川か!
主人の榮三郎からねぎらいの酒が使用人たちにふるまわれ、除夜の鐘が鳴ります。
かくして加野屋にも新年がやって来ました。
年越しの酒に新年のお雑煮、こうしたイベントの時は主人も使用人も、遠慮はいりません。
以前からよく比較する『ダウントン・アビー』の英国貴族屋敷でも、イベント時は主人、使用人、入り混じって分け隔て無く楽しんでいました。
こういう姿を見るのは何とも楽しいものです。
そして風俗描写に定評のある本作!
白味噌に丸い餅の雑煮、おせち料理と、目で見て楽しい描写です。
本作に出てくる食事はいつもおいしそうですし、伝統を感じさせます。いいですねえ、おめでたいですねえ。
「初転びは縁起がいい」
あさは榮三郎にお屠蘇を勧められるも、断ります。ウイスキーよりは弱いでしょうけどね。
千代は人生初の餅体験。
この子役が本当にかわいらしいです。
ほのぼの描写、新年から幸せになれそうな感じで実にいいですね。
一方、使用人たちは、亀助が雑煮を勢いよくすすっています。
弥七が心配する通り、これは危険です!
そんなところまで日本の風物詩を入れんでも……バシバシとあさに背中を叩かれ、やっとなんとか飲み込めます。
あさは亀助を「初転びは縁起がいい」と慰めつつ、ふゆのことにエールを送ります。
頑張れ、亀助!
ここまで応援されてできないことはない!
ちょうどそこへふゆが入ってきたので、あさは気を利かせて出て行きます。
もう苦しくはないかと聞かれる亀助ですが、苦しいのは餅が詰まった喉だけではなく胸もキュッとしているわけで。
あさ、新次郎と千代は羽根つきをしていましたが、あさは亀助のことが気になって落ち着かない様子。
そこで酔っ払った弥七が出てきて、ふゆの縁談相手が来ていると指さします。
どんな男なのでしょうか。
一方そのころ亀助は、ふゆに気持ちを確かめようとします。
ここで「つづく」。
頑張れや、亀助はん!
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文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください
※あさが来たモデルの広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます
【参考】
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