なつぞら21話 感想あらすじ視聴率(4/24)魂とは訓練や理屈じゃない

【第21話の視聴率は22.5%でした】

 

なつぞら感想視聴率

『白蛇伝説』のキャラクター設定画を描き、そのまま寝落ちしてしまったなつ。
この絵が、あとで生きてきます。

少し寝坊して牛舎に向かうと、なつを気遣う戸村父子がおります。
富士子も、無理をするなと言います。

この富士子の励まし方も、北海道の女ですね。
おっとりと言うわけでなくて、あんたが倒れたらこっちも困るんだよ、という調子でビシビシ言う。でも、心根は優しいんですよ!
なつが否定すると、富士子は元気そうだと返します。

演劇で、主役かどうかを悠吉から尋ねられ、そこが問題ではないと返す。

「もはや私に芝居ができるかどうか……」
そう決意を固めるのでした。

放課後だ、部活だ、魂だ!

ヤギのチーズに関する授業を終えて、放課後へ!

このヤギのチーズはチラリと出てきただけですが、あの名作アニメを彷彿とさせて芸が細かいですね。

舞台美術を頼まれた天陽は、自転車で高校までやって来ます。

照男もですが、このへんも大事だと思います。
時代がくだると、天陽ぐらいの年代の少年は高校に行くのが当たり前。しかし、そうではない時代があったわけです。

「久しぶり」

雪次郎とそう言い合い、倉田に紹介される天陽。
しっかりと握手して台本に目を通したと言うと、ともかく描いてくれと指示を出されます。

「十勝の大地に生きる人間の魂が表現されていた! 感じるままに描いてくれ!」

戸惑いながら了承する天陽。
彼が芸術家タイプだから、受け入れるものでして。

軍師系だとこうなる可能性がありますよ。

泰樹「全くわからん! 具体的に!」

夕見子「具体性がありませんな。赤子の理屈で全く話にもなり申さぬ」

まぁ、納得できているかどうかは別としまして。

ただ、天陽のモデルである神田日勝の作風も、まさに北海道の大地を生きてきた魂をぶつけるもの。

倉田先生の言うこと、もとい脚本に一理あると言えなくもありません。

恋の花咲く演劇部室

門倉は、そんな天陽にライバル心を勝手に燃やしています。
その横で、よっちゃんが今朝もめんこい。

「男らしさでは勝ちだ!」
「男らしさといい男は違いますよ」
「男らしいほうがいい!」
「私は男らしい方が……」
「おめえに聞いてねえ」

おっ、おっ、おおっ?

本作の恋愛描写って、本当に上手です。
門倉がなつに文句をつけて、演劇部に入った理由は、なつへの恋心です。そしてよっちゃんは、ヒグマから鮭を奪うそんな番長に淡い恋心を抱いている、と。

門倉もよっちゃんも、めんこいですね。フフフ。
****の時に厳しいことを言いっぱなしで、デナーリスにドラマごと焼かせ過ぎたため、恋バナ嫌いと思われているかもしれませんが、いいです、こういう巧みでめんこい恋心、いいです。

時間稼ぎでもなく、ほんわりと混ぜ込むこの描写、好きです。
もっと続けてください!

このあと、ランニングもあり、裏方もナゼか走る。
門倉がシャキッと走れ! と言う中、部員はハッハッハッと元気よく付いていきます。

天陽も参加。
彼なりに、演劇部の雰囲気をつかみたいのかな?
それとも同年代と接したいのかな?
門倉の男らしさに、よっちゃんもきゅんとしています。

それからは発声練習です。

ここで練習を見つめる天陽の表情も良いものですが、日焼けをしっかりと表現していますよね。
なつもそうですが、そこには十勝の健康美がそこにあります。

東京のオフィス街を歩く、そういう人とは表情も何もかも違うんだよな。

『白蛇伝説』をアニメで

ここで、なつが描いていたキャラクター設定イラストのあと、アニメで『白蛇伝説』が説明されます。
なつの描いた絵が、こうして動くのです。これはすごい!

アイヌと和人の衣装や風俗が混ざった設定です。
これぞ、北海道だな!

あの名作アニメにも通じる設定です。

『もののけ姫』のアシタカは、弓矢はじめ衣類や装備が、アイヌと共通します。

あのアニメの設定は本州でしょう。
本州を追われ、蝦夷地でアイヌと合流した民。それが彼の出自であると考えられるのです。

和人はアイヌをどう差別した?大和朝廷の「蝦夷」から振り返る1000年以上の歴史

ある村の勇者ポポロ。
彼は、子供たちが白い蛇を捕まえているところを助けます。

すると、お礼にオショロコマという美味しい魚が取れたのです。

◆オショロコマ/公益社団法人 北海道観光振興機構

このオショロコマは、日本ですと北海道にしかおりません。
名前もアイヌ語由来。
こうしたヒントから、倉田が参考にしたと思われる伝説もわかってきます。

◆鹿追町の伝承 白蛇姫物語 | 歴史・文化・伝承 | 観光情報 | 北海道 十勝 鹿追町のホームページ

さて、ここからは倉田のアレンジでして。

ポポロは蛇は神の使いだと感心。
そのあと異変が起こるのです。

ポポロの村で、死病が蔓延し始めました。
治療法もない中、村長は鮭の皮を煎じて飲めば効くと告げます。が、これには問題がありました。

川上にあるポポロの村は、川下の村と対立していました。
そこで鮭を入手するため、村長は話し合いに行き、ある条件つき和解に至ったのです。

村長の娘・ペチカを嫁がせれば、鮭を得ることができる――

気になるところで、こう声が入ります。
※続きは次ページへ

6 Comments

904型

倉田のダメ出し。
舞台演出家あるあるですが、思えば、言葉だけ見ればトンデモナイ罵詈雑言の数々。

「どこが具体的に悪いのかくらい、そんなもの自分で考えろ」
「『下手』のレベルにすら達していない」
普通の職場で浴びせたら、完全にパワハラですね。

でもドラマ上の舞台稽古のシーンで、ここまで描くことも最近は少なくなって来たようにも思います。マイルドになってきたというか。

今日の『やすらぎの刻~道』でも、劇中劇『道』で、有力者の息子の不良共が、どう見ても卑怯極まりない形で主人公の兄を暴行。浅井しのの薙刀の技での反撃や、本家の兄ちゃんに締め上げられる等で辛くも助かったものの、ひどい怪我。なのに、主人公の父らが相手の親に詫びを入れに行き、床に額を擦り付けねばならない屈辱。

これも、昔の社会の理不尽あるあるですが、やはりマイルド化した最近の作品は、こういう描写を避け、あまり描かなくなりました。

両作品とも、こういうことを避けたり逃げたりしない。

脚本家はじめ制作陣の本気度が半端でない今年の朝ドラ&昼ドラ。

両巨頭作品の今後は本当に目が離せません。

にゃおん

ぺちかさまと同じ疑問を持ちました。
なつと夕見子は高3だったはず。だったら照男兄ちゃんはとっくに高校卒業しててもおかしくない。
そんな描写はありませんでしたが、高校へ進学しなかった描写もなかったはず。
たしかに武者さんの想像通り中学を出て家業を継ぐため働いているのかもしれない。
でも農家の跡取りなら農業高校に通っていたと考える方が自然ではないでしょうか?
全てを書かなくても何があったか、視聴者が思い描くことのできるようなお話を書く脚本家さんですから。
どうでもいいことかもしれませんが、決め付けが気になったので。

ぴぴ子

内村父さんにナレーションで止められた所で笑いました。
最近は登場する人達それぞれの個性が光っていて楽しいです。
脚本家の方もノッて書かれていそうな感じがします。
門倉君とよっちゃん可愛いですね!夕実子&雪次郎と共に先が楽しみです。
青春編だ!イケメン揃ってるし恋愛させとけば受ける!な作りじゃないのが良いです。
(もしそれならよっちゃんも夕実子も天陽君にいってる筈)
夕実子の優しさは一緒に育ってきた姉妹らしい優しさでますます夕実子大好きになりました。
倉田先生がなつの為に何を引き出したくてあそこまで駄目出しをしているのか、
明日先生と天陽君がどんな会話をするのか、
なつがそれを聞いて何をどう感じるのかが今から気になって仕方ありません。

ぺちか

登場人物がみんな好きです。
キャラクターが生きているドラマって、だから面白い。

ところで、照男は高校に行ってなかったんですかね?
もう卒業したものだと思って見ていました。

むらた

夕見子ちゃんが子役の時から大好き。
かっこいい。
大きくなってどうなるかドキドキしましたが、夕見子ちゃんっぷりは変わらなくてますます大好きになりました。
2ページめの夕見子ちゃんのイラスト、子役の時のになってます。

ひろぶ

今日は、倉田先生の演技論が炸裂でしたね。
「考えろ、感じろ!」って事でしょうか?
それにしても、広瀬すずさん、良いですね~。
いきなり満点の完璧演技でなく、セリフ棒読みの大根でもない。
素人なりの抑揚を付けた、演技ってこんな感じ?
そんな表情に取れました。
演技指導の賜物でしょうかね。
面白いと思って観ていると、演者を贔屓目に視てしまうんでしょうか?(笑

個人的に、アシタカのモデルはアテルイの末裔かと思っていました。
東北の蝦夷で、真っ先に思い付いたもので。
「かつて朝廷に敗れた」とのアナウンスも有った様な無かった様な?
東北在住の贔屓目でしょうかね。(笑

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