何かが起きそうな予感の水曜日。
本日は、アニメーション編のメインビジュアルも公開されました。
◆朝ドラ「なつぞら」新ビジュアル、広瀬すず「なつらしい世界にポンっと入った気分」(コメントあり) – コミックナタリー
坂場の説得で企画は通過します。
企画を通すためのシーンがないのは、そこよりも彼が真剣に通した理由と、どういう過程で制作するか、そこを厚く描きたかったからでしょう。
かくして、短編アニメ映画『ヘンゼルとグレーテル』制作が始まります!
なつぞら86話 感想あらすじ視聴率(7/9)きみが作るべき作品です坂場の提案とその反応、新人参上
坂場は、長編とは違うやり方でやると宣言します。
これも彼の性格でしょうが、力強く伝えるというよりも、それが自然発生的と言いますか、マイペースではあります。
脚本自体を皆で作る。
その申し出に、あの人からこんな反応が出てきます。
「それはどういうことですか……」
今日も目が暗い、あのマコです。
イライラしている感情が、そこにはあります。
坂場は、アニメーターこそがキャラクターをふくらませるべきだと言い切りました。
なつの背景やデザインが脳裏にあるのでしょう。
なつのイメージが入り込まなければ、この短編には意義がないという確信があるわけです。
「アニメーターが息を吹き込むのです。本物にするのは、アニメーターです」
マコの顔に、ますますイライラが募ります。
これは過去にも倉田と天陽でありました。
【指示がざっくりし過ぎなんだよ! 問題】です。
なつぞら23話 感想あらすじ視聴率(4/26)Don’t think. Feel!魂をぶつけろって?
何の色で、どんな大きさのキャンバスで、どういうタッチで、ストーリーは?
そういう指示なしで、互いになんとなく理解できていました。
それを演劇部ではなく、職場で挑戦するのです。マコタイプの胃はキリキリとしてくることでしょう。
「おもしろい、やってみましょう!」
新人アニメーターたちが大喜びで言います。
坂場は、なつに目線を送り、ぺこり。
ここで周囲の反応と、新人の動きで、こいつが何かおかしいとわかります。
坂場:なつを想定している
→新人は想定外
なつ:自分を想定してのことだと理解している
→新人? 何の話でしたっけ
マコ:なんだこいつら、何をしようとしているのか!
→新人? それどころじゃない
坂場は、アニメーターにいきなりキャラを描くように指示を出しました。
なつ:ヘンゼルとグレーテル
マコ:魔女
マコの動揺
坂場の提案に、マコは動揺しています。
脚本がないとはどういうことなのか、理解が追いつかないのです。
そのことを、喫茶店で仲に相談します。
「坂場君のやり方は、短編では珍しくないよ」
仲はそう語り始めました。
今でこそ長編を手がけて、緻密な制作をするようになったけれども、短編時代はアニメーターがシナリオ参加もあったそうです。
「その原点回帰をめざしているのかもしれない」
仲がそう言うと、マコは不満そうにそうは感じないと言います。
マコはマコなりに、既成概念を打ち破りたい坂場の野望を感じているのでしょう。
仲は、坂場のやり方には口を挟まないとやんわりと言います。
マコ、なつ、坂場という、新たな挑戦者ならではの閃きを見たいようです。
さらにマコは、なつ起用の理由を仲に尋ねました。
それに不満はなく、実力は認めているのです。ただ、理由が気になっています。
「お互い、いい刺激になる」
仲の結論は、二人による新たな化学反応ってところですかね。
ここも、いささか不穏なやりとりに思えてきましたよ。なんだかザワザワします。
ストーリー作り会議です
絵を描くこと。
描いて坂場に見せること。
そうしてイメージを膨らませること。
坂場はイメージを元にしたストーリー作りをするために、会議を始めます。
イメージボードを貼ったはよいものの、思い切り斜めになっている坂場です。
不器用というよりも、まっすぐに貼る意味がわかっていないのかもしれません。
これを茜が貼り直します。
「相変わらず不器用だなぁ〜」
そう突っ込まれつつ、原作通りのストーリーをなぞります。
親に捨てられたヘンゼルとグレーテルのきょうだい。
彼らは森の中でお菓子の家に迷い込みます。
魔女は兄のヘンゼルを食べるために、グレーテルにお菓子を与えさせるのでした。
ほぼここまでは、原作通りです。
ここからがアレンジです。
さぁ、如何にアイデアを盛り込むか!
きょうだいは逃げ出します。
そしてその森には、もっと悪い存在がいるのでした。
いわば影の本丸です。
おっ、なんだかワクワクしてきましたね!
その悪党は、森の奥の高い塔にいました。
バベルの塔のような、そんな塔です。
※高い塔だね!
ここで坂場が塔の絵を貼ろうとしますが、彼がそうするとピサの斜塔になると下山が突っ込んで、手助けされます。
塔には悪魔がいます。
ここに連れて行かれるのです。
その前に、きょうだいは逃げ出したのでした。
でも、どうやって逃げるのか?
恩返しです。
パンくずを食べていた鳥が、恩返しするのです。
パンくずが奥原きょうだいにとっての絵だと思うと、深いものがありますね。
しかし、堀内がかなり動揺している。
「作り過ぎている……これはもう、グリム童話じゃない」
一方で、新人は大喜び。
「おもしろい! おもしろい、と思います。この作品に乗れると思う!」
新人なのに一体何なんだと堀内が突っ込むと、こう返してきました。
「何でも言えっていうから……」
さきほどからうるさい、そしてただものでもない。
これが新人・神地航也です。
このあと、きょうだいは捕まってしまいます。
なつは妹が捕まる展開にしますが、神地が否定します。
兄が捕まり、妹が助けるようにしなくちゃダメ。
原典でも、捕まった兄を妹が救う流れであった、と。
でもどうやって兄を助けるのか?
ここでぬかりなく、神地はまなじりを決してツタを登るヘンゼルの顔を描いていたのでした。
只者じゃないな!
ふくらみまくるプロット案
茜はこう問いかけます。
悪魔の目的は?
食べること。
しかし、それではおもしろくない。
ペットの狼に与えることにしてはどうか? と、神地は言い始めます。茜も怖いと言うほどです。
闇の狼たち。
おお〜、どんどん話がでかくなる!
その狼に差し出されるヘンゼルのもとに、グレーテルが飛び込んでくるのです。
坂場はこう考えています。
「狼……戦争、兵器の象徴……」
そして神地はこうきました。
「魔女が裏切って、グレーテルの味方になる!」
ここでマコがいきりたちます。
「これは短編映画! そんなに複雑にしてどうする!」
きっと彼女の脳内では、助けるカラス、塔、狼……どれだけ描くべきか、そこが怖くてパンパンになっていたのでしょう。
堀内も長いと疲れた顔をしています。
「おもしろい、おもしろくないではなくて!」
「アクションにすりゃいい」
下山はそう助け舟を出しますが、坂場は打ち切ります。
「今日はここまでとします」
なんだかまとまったんだか、まとまっていないんだか。
おそろしい会議でした。続きは次ページへ。
実写版「リトル・マーメイド」といえば「半分、青い。」のハッシュタグ騒動を彷彿させるような騒動がありましたね・・・
https://front-row.jp/_ct/17286388
もし、モデルといわれる方々のその後通りの展開であれば、
〇〇さんは、XXさんと、、、、
ネタばれかもしれないため伏字です(^▽^)/