なつぞら86話 感想あらすじ視聴率(7/9)きみが作るべき作品です

十勝を出発して、その翌々日。
なつと咲太郎は新宿に戻りました。

亜矢美には、咲太郎が簡単に千遥のことを伝えただけだとか。

「なら、元気出していこうか」

「いいね」

そう二人は言い合います。
あれだけ大変なことがあったのに、それよりも相手を気遣います。

「ただいまー」

新宿に、奥原きょうだいが戻ってきました。

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亜矢美は励ましてくれる

亜矢美は、じっと千遥の話を聞きます。
もっと小さな町ならばともかく、東京で見つけることは無理でしょう。

東京のどこかーーそれさえわかれば可能性があるのでしょうけれども。

その置屋だって、結婚して出たらわからなくなると、咲太郎は指摘します。そしてその結婚相手すらも二人には不明なのです。

「信じてくれてもいいのに」

咲太郎は、そこまでしてきょうだいに行方を隠す千遥を思い、項垂うなだれそうな状況です。
なつも、夕見子の言葉をなぞるような不安をつぶやきます。

しかし、亜矢美は、明るく言います。
それだけ千遥が、きょうだいを思っているのだ。彼女が会いたくなるからこそ隠したのだ、と。

それが幸せだからこそ、幸せになれると信じているからこそ、先に進める。

そして、
「辛い時には、千遥ちゃんには北海道がある!」
亜矢美はそう励ますのです。

この千遥の結婚ですが。

いかに亜矢美がそう言っても、モヤモヤとしていることは確かです。
夕見子の疑問点に答えは全く出ていません。

出るはずもないのです。千遥が結婚相手を隠している限りは、判別のしようがないのです。

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軍師あるある思考

ここも思考パターンの違いでしょう。

亜矢美:わからないなら、うまくいくと信じて進んでいこう!
→楽観的、プラス思考、性善説

 

夕見子:わからないのならば、最悪の事態も想定せねばなるまい。猜疑心だ。疑え、どうなっているのか、想定しておけ!
→軍師あるある

ただ、夕見子は「悲観的」でも「マイナス思考」でもありません。
悪いことを想像してくよくよ悩めとは言っているわけでもない。ただ、疑えとだけ熱く主張します。

疑っていればこそ、想定外の事態にもクールに対応できる。これこそ軍師あるあるなんですね。

「待て あわてるな これは孔明の罠だ」
と、孔明の罠を想定していれば、あわてなくてすむ。

想定していないと、
「げえっ 関羽!」
と、なりますからね。

どちらが正解というわけでもありません。
ただ、夕見子の方が圧倒的に鬱陶しいかつ、朝ドラよりも乱世向きではあります。

一体何者なんだ、夕見子よ……。
しかし!プライベートでも、仕事でも、こういうタイプが一人でもいると、助かることはあるはずですよ。こういうときとかね!

「げえっ スマホが電池切れ!」

「待て あわてるな これはコンセント対応予備バッテリーだ USB-A   USB-C  ライトニング対応ケーブルもある」

「おお 助かるぞ!」

こういう時、役立ちますよ〜。

※またこれかよ!

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夕見子のアイデアを元にして

このあとなつは『ヘンゼルとグレーテル』を提案することにして、絵を描き始めます。

見つめるのは、千遥の絵と写真。
脳裏には、夕見子の言葉が駆け巡ります。

【あんたらきょうだいにとって、そのパンが絵なんだわ!】

やっぱり夕見子は役に立ちますし、いきなり登場して決定打を放つ理由も十分です。

・読書家であることが示されている

→雪次郎相手にも、演劇論を読んでズバリと答えを返したことがあります。

 

・賢い!

→幼少期から言動が賢かったものです。

 

・空気を読まずにズバリと切り込む

→ダメな方向だと「泥棒咲太郎!」になるけれど……。

 

・猜疑心が強いからこそ

→「普通を、疑えッ!」思考だからこそ、大胆な発想があるのです。

くねくねして「やだぁ〜もぉ〜」しか言えないヒロインが、踊りながらいきなりナイスアイデアを出す。
それはもう新興宗教の法悦で、本作はそうはなりません。

ほぼ一週間ぶりの会議では

さて、出社です。
下山、坂場、マコの三人と会議を迎えます。

一週間近く不在であったことを、なつは短編アニメチームに詫びます。

「何があったかは聞かないけど、ちゃんと考えてきたんでしょうね」

マコ、容赦ない!
下山は千遥のことを知っていましたし、そのへんはある程度情報共有できていた気がするのですが。なつの様子も、慌てていたのに。

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まぁ、マコと坂場はそういう雑談に興味がなさそうですしね。
変に気遣って空気も読まないだろうし……。

ここでなつは、どう考えていたのかはともかくとして、自分の企画を出します。

「『ヘンゼルとグレーテル』です。マコさんの『白雪姫』とも関係があります」

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そう言われても、マコの目は暗いままです。
なめとんのか。それぐらいのオーラが出ています。

むしろ、
「私の好きな童話をテーマにしたからって、こっちが喜ぶと思ってんのか?」
感すら出ています。そういう感情アプローチは効かない。

※マコに感情&忖度アピールは不要です

一方、坂場はこういってきます。

「ナゼ、それにしたのですか? 休みを取った理由と関係あるのですか?」

おっ、本質を突く奴、きたきた!
会議シーンの面白さとは、話す内容やそぶりで、個々人の性格を示すことだと思うのです。

ただ座って喋っているのに面白いというのは、まさに思考プロセスの違いから生み出されるから。

なつは語り始めます。
自分が戦災孤児であること。兄は生きていて、生き別れの妹がいること。
妹のことを、休みで確認してきたのだと。

「三人、いろいろあって、今まで生きてきました」

「なるほど……『ヘンゼルとグレーテル』に、きょうだいを投影したんですね」

「ひかれたきっかけにはなっています。困難と戦う、子供の物語です」

下山がここで、面白そうだと賛同します。

チーム内で坂場が最も直感が鋭いように思え、本質をズバリと付いてきます。
それでいて、この場面では寡黙ですらある。
発言が遅い。これも、ここまでの積み重ねでその賢さと性格、思考プロセスが描かれてきたから説得力があるのです。

演じる側も、ここまで濃密、繊細に設定がしてあると、役への没入感が高まるでしょう。
中川大志さんは集中して演じていることが伝わってきます。彼本人の努力もあるのでしょうが、脚本、演出、チームの雰囲気も背後にあるはずです。

このあとのセリフにも、注目です。

「それをどう盛り上げるか……」
マコはそういうわけですが。

「それはこれから考えていけばよいでしょう」
坂場はこう来た。

マコがイライラし始めます。

【脚本を作らない】という坂場の意見と一致しないのです。

坂場は、そうではないと否定します。脚本家を立てないだけだ、と。

マコがここであからさまにイライラを見せています。
坂場は涼しい顔で、やることをやればいいと言うのでした。

これも両者の思考の違いです。

モモッチは癒してくれるよ

なつは、モモッチと喫茶店でランチを取ります。

モモッチは十勝のよっちゃんと同じく、人助けをする才能があるのでしょう。
緊張しているなつに、チャンスを自分でつかんだんだ!と励まします。

怖いと怯えるなつを、励ましてもいます。

「モモッチと話すと、楽になる」

ほっとしたように、なつはそう言うわけです。モモッチは興味津々でこう聞いてきます。

「坂場さんとはうまくいきそう?」

「いっきゅうさん?」

なつは一久と一休さんをかけたあだ名を説明してから、こう言います。

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「何を言い出すかわかんないから、怖い……でもあの人といればいい作品ができそうで、安心する」

「それってもしかして、好きになった?」

興味津々のモモッチ。むしろ彼女のほうが坂場のことが気になっているのかも。

モモッチはここで、彼は大学教授の息子だと言い出します。
結婚したら肩が凝りそうだって。

ほれほれ、調べているし。結婚も想定しているし。

「ほんと、何もないから!」

なつは即座に否定。
それはそうだと思います。坂場は、恋愛候補に浮上しそうではあるのですが、そうでもない。

なつがモモッチ相手にほっとしているところも、注目したいのです。
亜矢美も励ましてくれます。

一方で、懐かしいと抱きつきながら、夕見子相手ではそうでもないのです。
夕見子にせよ、坂場にせよ。
アイデアを出すけれども、情緒ケアはしてくれない。そういう役所なのでしょう。

雪次郎は夕見子にお菓子を作ると言っていたわけですが。どうなんでしょうね。
味わいつつ、改善点やコスト削減策、パッケージデザイン案等を言ってきそうでもあります。

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まぁ、菓子職人は断念中だからいいのかな。次ページへ続きます。

5 Comments

でんすけ

ゆきんこさん、

女将さんは戦災孤児として私を届出て、自分の戸籍にいれた、との千遥ちゃんの回想がありました。

戦災孤児を問題視しているのではなく、不潔な犯罪予備軍のように偏見の目で見られていた浮浪児としての過去の方だと私は解釈しています。

それでも、女将さんが千遥を「奥原家の遺児」として正直に届出てないのは明白で、千遥も恩義でその不誠実を黙認しています。

探偵等を使って置屋を特定させて、奥原兄妹との階段をセッティングする。私も、このくらいの事を夕見子には提案してほしかったと少し引っ掛かりがあります。

あとあの女将さんが悪い人でないのなら、柴田家の住所を通じて咲太郎&なつに連絡をすると思います。その辺りが描かれるとよいですが。

ヴォリン

モモッチは、チキンライスを食べている。

なつは何を食べている?

ドライカレーかな?

匿名

本当は怖いグリム童話を日本は結末を甘くしている、その他日本の昔話も、最近はラストが甘くなったいると何度も言聞きましたが、それが、焼死体を山ほど見た人たちの思いがあるとしたら、辛い話です。
ほんとうに、こんな場合もあったかもしれませんね。

通りすがり

花柳界も極道も世間様からややハズレた世界なのは一緒
元親分から千遥情報が得られる気がしますが。

ゆきんこ

昨日の回の夕美子は面白くしてくれそうと思ってましたが、面白いものの、意外な話に展開してしまいましたね。

まだまだ世間知らずなところもあるかもしれませんが、札幌という都会に出たのですから、
「置屋の娘はよくって、戦災孤児はだめって本当に上流なのか。

兄姉と会うなという結婚の条件があるのか」

「疑え、悪意でなく、安心させるための嘘もあるぞよ」

とか言い、

そこから本格的な千遥探しが、アニメと並行して行われると想像してました。

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