短編アニメ『ヘンゼルとグレーテル』が本格始動!
チームは乾杯して、楽しんでおります。
咲太郎は、なつが飲めるようになったと感心しておりますが、それはどうでしょうか。
混沌の夕見子、悪化させる坂場
なつは、夕見子が今晩泊まっていくように迫ります。
ここが完全に乱世じみた会話なので、そういうことでいきましょうか。
「泊まってゆけ、なっ!」
「心配だと見え透いたことを……どうせ心配とは、北海道の家族のことではないか。こちらの望まぬことを企む、お主の策はわかりきったことよ」
まぁ、それでも周囲から見れば本音で殴り合う、嘘のない姉妹になります。
隠し事をしない、本物以上の姉妹だとなつもアピールします。
うーん、このリアリティ!
姉妹、女の子同士は、きゃっきゃうふふと可愛らしいメイクとか、男とか、服装や甘いものの話ばっかりしているという誤解はあるものです。
****ワールドがそれでしたっけ。
なつは核心に切り込みます。
「誰と一緒なのだ?」
隠し事と嘘はなしでいこう。
そうは言っても、そう素直に軍師がバラすわけもなく、かぶき者・亜矢美が誘導します。
「駆け落ちしてきたのかい?」
「世間の見方でいえば、そうでござろうなあ」
世間の見方ってなんなんだよ、どういうことだよ!
ここで、表裏比興軍師・坂場も興味津々ときました。
「それはなかなか興味深いですな。世間の見方とは関係ない生き方でござるか」
「北海道におれば、結婚はどうするの何だの、聞かれることはわかりきっておる……」
「ほうほう、おもしろい!」
坂場が引っ掻き回すので、なつが「黙れ!」と止めに入ります。
話のでかい軍師同士が喋り出すと、まとまらないのでこれはその通りとしか言いようがありません。
空気読まない枠ツートップ同士なんじゃああああ!!
ついに禁断のカード同士が顔を合わせましたね。
愛って何か?
ここで、雪次郎が困惑して尋ねます。
訛っていて、そこを咲太郎以下突っ込まれますが、そこは仕方ないべさ。
「夕見ちゃん、その男を愛しているのか?」
「そもそも愛とは何でござろう?」
めんどくさすぎるだろ。
月曜朝からなんなんだよ、この濃厚さは。
「愛とは志ではござらんか……」
あー、もうほんとに、めんどくさすぎる。
「志が尽きたら、愛していないってこと?」
「左様……」
堀内が困惑を隠していません。
「合理的な愛だ……」
「その通りよ。愛に非合理を求めるからこそ、女は不幸になるのだ!」
うわー、もう、めんどくささの境地に突っ込んできたわ。
なつは愛とは何か困惑しています。
坂場は目がキラキラしてきました。好奇心でキラキラしおったわ。
頼む、めんどくささが増加するから、黙ってくれ、な?
「きみの言う愛とは何でしょう?」
来たよ、来た来た、来ないわけがない。
好奇心が湧いてくると空気をますます読めなくなります。
もう収集がつかなくなり、なつも困惑。カスミがここで、無理矢理まとめます。
「若者の愛って素晴らしい!」
そして、あの素晴らしい歌声を披露する。
表裏比興の軍師が複数いる場は、こういうふうに無理矢理まとめて、歌うでもしないとまとまりません。なつは突っ伏して寝ています。
ただ、まとまってもいません。
今週はこの軍師どもが混沌に突き落とすことは確定しました。
一人でも厄介なのに、二人かっ!
考えてみれば、先週の坂場は夕見子由来の『ヘンゼルとグレーテル』のアイデアに夢中になっていたわけでして。
軍師は軍師にひかれ合う……ゴゴゴゴゴ……。
恋愛関連じゃなくてね。
むしろ軍師同士が愛を育むと、カタストロフになりかねないからやめておこう!
こやつめ、ハハハ!
夕見子がなつの部屋で絵を見ていると、なつは風呂からあがってきました。
広瀬すずさんが、愛くるしく無邪気なほろ酔いっぷりを見せています。
「ねえ、ゆみ。わかるように話してよ」
軍師は脱線するし、わけのわからない話になりますからね。
「物書き志願者よ……」
「小説家ってこと?」
「小説には限らん。大学で、ジャズ評論を同人誌に書いておるわ」
「ほう……それで夕見子を本気で愛しておるのか?」
「ふっ。それがしに限って騙されることはない」
まぁ、それはそうでしょう。
猜疑心がモリモリしていて、普通を疑っているこいつを騙せる奴がいますかね。そうはおらんでしょ。
「そのうち会わせる。迷惑をかけてすまんとは思っておるのだ」
「迷惑とは水臭いのう!」
こやつめ、ハハハ! と、そんな状態になっている気がしなくもない。
翌朝、夕見子は朝食をとりつつ、こう切り出します。
「とはいえ、在野のままでもいかんからのう。仕事を探しておるのよ」
「大学には戻らぬのか?」
「わからん……」
出た。そのくらい決めておけよ、常識ってものがあるだろう。
そういう考えが通じない思考です。
「学費を出しておる親にそこを言わんでどうする!」
「自分で決めたら言うわい」
そんな夕見子の就職先は、かぶき者・亜矢美の提案で決まります。
「それならばうちがよかろう! さしたる禄ではないものの、とにかく自由である! 好きなだけ働けばよい。ちょうど咲太郎の事務所も始まったところだし、電話番だけでもよかろう」
見つかるまでの腰掛けとしてでもよいというこの提案に、夕見子も乗ります。
「よろしくおねがいいたす! とりあえず、また参る。では!」
かくして、嵐のように去ってゆくのでした。
ここで亜矢美の策が判明します。
なつにこう告げるのです。
「これでひとまず、あいつの顔は見られるってことよな」
「かたじけない!」
なんだか朝ドラなのか、乱世なのか、混沌としてきました。
夕見子がおそろしすぎる。
神っちって呼んでやる
職場では『ヘンゼルとグレーテル』の作業が始まりました。
神地はノリノリで原画を描いています。
水を得た魚ってやつですね。
原画を裏返しにしてデッサンを確認すると、ほとんど狂いがないのです。
チームメンバーが感心している中、こいつはこうです。
「当たり前だろっ!」
こいつも濃いぞぉ〜。
それでこそ染谷将太さんってもんだ。少年漫画に出てくるノリノリ天才系キャラかな。
茜も「ちゃん付け」で呼び始め、チームに動揺が走ります。
ある意味、「あだ名で呼ぶ意味がわからない」と言い募る坂場とは逆のめんどくささがあります。
「神っちって呼びましょう」
マコはそう提案します。
彼女は一段階上へ上り詰めました。
あいつは生意気だとカリカリするくらいなら、先んじてあだ名をつけて、打ち解けてやる。進んで相手のペースに巻き込まれに行ってやる。器用になりましたね!
そしてその坂場ですが、新たな混沌を生んでおりまして。
場所は会議室へ。
アニメに政治を持ち込むな?
「短編映画とはいえ、劇場公開できるようにしろ。社会風刺をしてはいかんだろう」
井戸原は、坂場をそう問い詰めています。
仲も苦しそうな顔です。
『ヘンゼルとグレーテル』は魔女がラスボスだったはず。
それを飛び越え、操る悪魔がいる。
これは「こういうことか?」と、尋ねられているのです。
悪魔:アメリカ
魔女:日本
坂場はきょとんとしています。
「それは見る側の自由ではありませんか?」
「純粋に子供が楽しめるものにするんだ」
仲がそう返すと、すかさず坂場も反論します。※続きは次ページへ
先週末の予告編で、泰樹に拳骨で殴り飛ばされていた人物は、髭面だったように思うけれど。
まさか…
男なら英雄扱い、でも女なら…。
これ本当ですよね。
民俗学の本なんか読んでると
「夜這いシステムや盆踊りシステムによって、実質多夫多妻!地域によっては、ほんの数十年前までそうでした〰️!」
なんて記述がざらなのに。