半分、青い。34話あらすじ感想(5/10)ボクテのゲイ明言は朝ドラの進化?

バブル崩壊前夜の平成2年目(1990年)に岐阜県東美濃市から上京した18才の楡野鈴愛。

願い叶って憧れの漫画家・秋風羽織に弟子入りします。

ところがなんと到着早々、羽織の原稿にコーヒーをぶちまけてしまったのです!

 

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スリルを感じたいから珈琲を置いている!?

コーヒーの件はなかったかのように、菱本から建物を案内される鈴愛。
なんとも豪華で、屋内にエレベーターすらあります。

あまりのトレンディーさに、何かのセットですか、と口走る鈴愛です。

極め付けは広々としたリラクゼーションルームでしょうか。

秋風羽織のお気に入りだけを集めた部屋で、仕事の息抜きができるんだとか。
コーヒーやソフトドリンクだけではなく、夜はお酒も飲めるそうです。未成年の鈴愛にはまだ早いですが。

壁には日本を代表する画家の作品が並んでいます。
一体、総額いくらなんでしょう。まあ、これも鈴愛にはピンとこなかったようですが。

鈴愛は、コーヒーをこぼした原稿はどうなったか気にしています。
描きなおしではなく、アシスタントのリカバリでなんとかなるそうで。

菱本は、スリルを感じたいからとコーヒーを原稿のそばに置く羽織に苛立ちを感じているようです。
デジタル作画全盛の時代に、貴重なアナログによる漫画製作が描かれています。

 

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12億の物件! 土地が8億、建物4億

羽織は、アシスタントが修正する横で、ギターを引いてテンポを取っているだけです。
こりゃ、鈴愛はあまり心配しなくてもよさそう。

部屋には、あのテトリスのアーケード版もありました。そういえばこの前遊んでいましたっけ。
鈴愛は思わずその音楽をハミングしてしまい、菱本に止められるのでした。

菱本によれば、この建物はなんと総額12億。土地代だけで8億、建築物で4億なんだそうです。バブルですなあ。

残念ながら羽織の暮らしているプライベートルームは見ることができません。

しかし、鈴愛らが住むアシスタント住居はちんまりとした木造アパートです。
『ひよっこ』でみね子が住んでいたアパートと大差がないといいますか。

台所、お風呂、トイレは共用。
台所に置く私物には名前を書くこと、と菱本が言います。

「お風呂のガスの沸かし方はわかるわね」

菱本に言われて、咄嗟に「はい」と答える鈴愛。大丈夫かな……?

鈴愛の部屋は、内装が派手に塗られていて若干広いのですが、やっぱりみね子ちゃんの部屋と大差がない気がします。
最低限の家具があって、荷物も運んだから、と菱本が告げます。

「あの、ご飯は?」
「今日はいいから。明日の夕飯から作ってください。あれ、もしかして自分のご飯のこと聞いたの?」
そう菱本に言われる鈴愛。これは図星でしたね。

「いえ、違います」
そう否定はしたものの、明らかに面食らっています。

 

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「梟町にもうおらんのやね、鈴愛は」

そのころ律は、鈴愛を見送ったナオちゃんと電話で話していました。
「梟町にもうおらんのやね、鈴愛は」
そう切なそうに話すナオちゃんでした。

楡野家では、晴が鈴愛の分まで箸を出してしまい、草太に指摘されています。
宇太郎は台所にやってきて、「へえ〜、うまそう!」と晴の料理を褒めています。
やっぱり寂しい、そんな夕食です。

鈴愛はもっと寂しい夕食です。
あまり美味しくなさそうな、安物のノリ弁を一人で食べています。

「一人で食べるとあっという間やな」

そうつぶやいて、今度はお風呂に。……しかし、ガスの付け方がわからず、断念します。
この手のガスはつけにくい、コツがあるんですよね。

もう今日、家には帰らないんだ。
そう実感する鈴愛。だって今日からここが自分の家なのです。

すると鈴愛の部屋をノックして、アシスタントの青年がやって来ます。

 

【ぼくって】が口癖だからボクテ

「ぼく、ボクテっていうんだ。はす向かいに住んでいるよ。【ぼくって】が口癖だからそう呼ばれている。安心してね、襲わないよ、ぼくはゲイだから」

ボクテは、菱本が忘れていたという荷物を、鈴愛に届けにやって来ました。

鈴愛は驚きながらも、コーヒーをこぼした原稿について尋ねます。

「来るなりこぼすなんてインパクト大だね。すっかり修復したから、気にしないで!」
ボクテ、いいひとだなあ。

「そのパジャマ、かわいいね! じゃあね」
ハイテンションのまま、去っていくボクテです。

こういう性格なのか、それとも鈴愛を気遣っているのでしょうか。ちょっと待って、お風呂のガスについて、今、聞きなよ!

鈴愛が荷物を開けると、宇太郎の手作り本棚と、封筒でした。
封筒を開けると一筆箋には晴の文字。お母ちゃんのへそくりです。

本棚にくっついて、お父ちゃんとお母ちゃんを抱きしめる鈴愛。
思わず泣き出してしまいます。

ヒノキのよい香りがしてそうですよ。
と、感傷に浸っていますと。天井から物音が!

 

今日のマトメ「ボクテのゲイ明言は朝ドラの進化?」

秋風羽織のバブリービル。
コーヒー原稿のリカバリ。
そしてホームシック。

なかなかお腹いっぱいの展開です。

一人暮らし初めての夜。
弁当屋の一番安いものを買ってきて頬張るという、そんな切ない思い出に胸がキュッとした視聴者もおられるのでは?

今日気になったのが、アシスタントのボクテです。
ゲイとはっきりと明言された人物が、朝ドラに出るのはなかなか挑戦的ではないでしょうか。

ちなみに当時人気のあったテレビのコンテンツに、とんねるずの石橋貴明さんが扮していた保毛尾田保毛男がおります。
2017年10月、『とんねるずのみなさんのおかげでした30周年記念スペシャル』にリバイバル登場し炎上した騒動は、記憶に新しいところではないでしょう。

30年前の平成初期では公然と笑い者にされていた、ゲイの人々。
今では蔑称とされることが多い【ホモ】や【おかま】といった言葉が、当時は普通に使われていました。

更には不治の病とされたHIVと結び付けられることも多く、現在では考えられないほど不当な扱いを受けていたのです。

ボクテが作中で、平成初期そのまんまの差別的な扱いを受けるとはあまり思えません。
朝ドラでそこまで踏み込めるとはあまり思えないからです。

ただ、現在までの描写で秋風羽織も、その周囲も、ボクテのそういった部分について特に何も表明していないということは、意味があるのかもしれません。
彼の周囲は、今より偏見がある時代でも、そうしたものがなく懐が深いというわけです。

ボクテがどんな描写をされるのか、今のところはわかりません。
ただ、保毛尾田保毛男が人気だった時代にだって、当たり前のことですがゲイの人々は存在していて、ボクテのように生きていた、と描くことは意義があるんじゃないかと思います。

そもそも『ひよっこ』の時代だろうが、『わろてんか』の時代だろうが、どんな時代にだっていろんな性的嗜好の持ち主がいて、生きていたんですけどね。

その当たり前に生きていた人を前面に出してきたのは、時代と朝ドラの進化ではないでしょうか。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

3 Comments

管理人

>roko様
今回も色々とありがとうございます!
毎話、気づかずサーセン。
読み返すイイ機会になってます^^;

roko

>極め付けは広々としたリラウゼーションルームでしょうか。

ビーチボーイ

いよいよスズメが故郷から巣立ちの週となりました。このところ、子離れのできない弱虫母ちゃん松雪の姿が浮き彫りになり、18歳の娘の方が既によっぽどしっかりしてるイメージでした。しかし、東京に旅立つ前夜の鈴愛は母ちゃんの布団にもぐりこんで抱きついて甘え、やっぱりまだ子供という面をあらわに見せることで、親の立場はきっちり救われました。見事にバランスのとれた場面展開を示す脚本、ナイスです。
大げさな言葉のやりとりやアクションはなくても、親子(特に母と娘)って本当にいいものだなとほろりとしました。それは、薬問屋の旦さんエンケンや鈴木保奈美御寮はんとおてんちゃんの間にはちっとも感じ取れなかった、ごく自然な親子の情愛でした。

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