半分、青い。62話 感想あらすじ視聴率(6/12)描け! 描くんだ鈴愛~!

1990年(平成2年)、東京。

10代最後の誕生日は、楡野鈴愛にとってほろ苦い、涙の味となりました。
萩尾律から、彼の恋人である伊藤清への態度についてルール違反だと指摘され、絶縁されてしまったのです。

もう彼女と彼には、漫画と、そして律のロボットという夢しか残っていないのでしょうか……。

【62話の視聴率は21.0%でした】

 

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二週間で二度フラれたことに気付かされ

七夕翌日の朝。
部屋で膝をかかえている鈴愛のもとに、ユーコがコンビニの袋を持ってきます。お惣菜パンのソーセージマヨです。

ボクテとユーコは、七夕の笹流しに行ったそうです。
とはいえ、条例のせいで白い紙に巻いて捨てたらしいようで。1990年代は、確かにそういうのが厳しくなりましたよね。

涙ぐむ鈴愛はユーコに抱きついて背中をさすさすしてもらうわけですが、ユーコはデジャブを感じます。

二度目……そう二度目です。
つい最近、朝井正人にフラれたばかりですね。

正人とのハートブレイクが六月末で、今度は七夕。二週間に二度という、どうにもならない状態です。

「息をするのも苦しい! 息をするだけで泣いてしまいそう!」

これじゃあ死ぬまで何度振られるかわからないと焦る鈴愛。
大丈夫、今回はイレギュラー過ぎるコンボだから。

とはいえ
【正人、鈴愛が好きなのは律だから身を引く】

【その律に振られる】
ここまで二週間以内とは、改めて考えると鬼ですね。誰だって辛すぎるわ。

 

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創作は自分自身を救う 人を癒す力がある

そこへボクテも登場し、鈴愛はメロンパンをもらいます。

お金はちゃんと払うと言いますけど、食欲が衰えていない辺り、逞しいと申しましょうか。
ボクテも、鈴愛と律は相思相愛になり得ると思っていたそうです。

しかし、現実はさにあらず。
やはり伊藤清という想定外の爆弾がデカすぎました。

そんな鈴愛は仕事中でも、ふと込み上げてトイレで泣いてしまうほどの重症です。

オフィスティンカーベルの窓から、空を見上げます。
同じ空を、律も見つめています。

が、彼の背後にあるのは、引っ越しの準備がほぼ済んで空っぽの部屋。
うわ~、さみしいわ~。なんだろう、この心に穴ポッカリ、という感じは。

そんな鈴愛に話しかける秋風羽織。
謝る鈴愛に、泣いていないでいいから描け、漫画にして物語にするんだ、そうすれば救われると発破をかけるのでした。

創作は自分自身を救う、私はそうしている。物語には人を癒す力があるんだ、と。

羽織はなかなかとんでもない性格ですが、創作論についてはきわめてまっとうな人物だと思います。

 

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感情の高まりと共に混ざってしまう岐阜弁よ

鈴愛は休憩中にも律のことを考えています。

律は雲に似ていた。あの、ふわふわの雲の上で寝たら気持ちがよかっただろうなぁ。
律が雲ならいつでも会えるね、とチョット前向きにもなります。

鈴愛は、時折、岐阜弁も混ざりながら、律との思い出を語ります。

このあたり、永野芽郁さんと北川さんは相当頑張っていると思いますね。
標準語にせよ方言にせよ、ずーっと同じならマシです。

ところどころ、感情の高まりとともに混ざってくるのは、脚本家としても書くのがなかなか大変でしょう。

見ている側はサラッと流してしまうかもしれないのですけれども、楽譜に強弱記号をつけるように、言葉が訛ることによって鈴愛の内面を高めているわけで、なかなか繊細な作業かと思います。

しかも、ギリギリ攻めているというか、布団の上で眠りたいもそうなんですけど、律に触ったことがないというのも、なんというか体温を感じさせる表現ですよね。

鈴愛だからさらっと明るく子供っぽく処理はされてます。
律は触れたいと思わなかったけど、正人はそう思ったとか。

そして、これがわかる。視聴者が大いに納得できる。
鈴愛は正人とキス寸前になっていましたし、清は思い切り律を抱きしめている。そういう大人の身体接触は別の相手としたいんですね。幼い恋と、大人になってからの恋は悲しいけど別物なのでしょう。

だから二人は、離れた。

 

鈴愛の言葉を思わずメモしてしまうボクテ

しかし、それは恋というよりもっと深いところでつながっているんだよ、とユーコがフォローします。
単なる慰めではなく、本心からの言葉ですね。

「それは何色か?」
と思わぬ質問が返ってきて、戸惑ってしまうユーコ。

青――。
じゃないのかな?
そう言いたくなるのですが、その色に気付くまでいろいろあるのでしょう。

ボクテはその言葉をノートに書き留めています。確かに使いたくなるような表現です。

こうした前振りを受けた状態で、さて本日も羽織先生の創作教室!

アイデアを発表し、先生が「良い」と思えば、ガーベラ編集部に売り込んでくれるそうです。
待遇いいですよね。

「心してかかれ!」

そこで鈴愛が出してきたタイトルは、
『月が屋根に隠れる』
でした。

 

鈴愛の次回作は『月が屋根に隠れる』か?

なんか先が気になるタイトルですね。
羽織が言う通り、ちょっと大人っぽい。

鈴愛が詳しく説明をします。

男女が別れ話をしながら歩いている。
月が屋根から見えていて、目の端にひっかかっている。

「どんな月だ!」
「満月に近い」

鈴愛ってわりと思ったまま喋りますけど、この月は心象風景かもしれません。

自分たちは満月つまりは相思相愛に近かったんだと。
ユーミンの『14番目の月』も以前出てきましたっけ?

「作り物みたいにペカペカした月。うさぎが餅をつきそうな」
綺麗な月、でも作り物。
鈴愛と律の関係は、鈴愛にとってそうなってしまったのかもしれない。

二人で思い出を語って、最後は暗くなりたくないから笑って。
楽しい気分で別れたいからと笑う。

月が綺麗だねって言いたかったけど、新しい思い出を作りたくないから言えなかった。

んっん〜、リリカルっ!

 

描け! 描くんだ鈴愛~!

ここで羽織、鈴愛の前に来ます。

「今のことを描け!」

これは神様の、いや律がくれたチャンスだ。
羽織は鈴愛の才能を確信します。

「律、律と口にするだけでさみしい」

最近ずーっと泣いている永野芽郁さん、本当に頑張っていますよね。
演技しているんでしょうけど、心の奥から鈴愛になりきっている感じがします。

頭で思っていることを描け!と羽織。

「鬼!」
「鬼上等、描くんだ!」

羽織の作家魂が、クリエイターの魂が炸裂します。
そして鈴愛も原稿に向かいます。

 

今日のマトメ「賛否両論の贅沢朝食」

月曜から土曜まで。
毎日15分という朝ドラは、食事にたとえるならば、やっぱり朝食です。
あまりにがっつりと、重たいものを出されると、たとえ美味でも「朝ドラらしくない」と言われます。

本作も、先週あたりから朝食とは思えないほど豪華なメニューとなってきました。

正人のキスシーン。
清のオウンゴール。
なんと言いましょうか。
朝からステーキやら餃子やら、目の前に出されたようで。

当然ながら、視聴者からは賛否両論となるでしょう。

そういう重さは、現在再放送中で、不倫愛も逃げなかった『カーネーション』でも表現されています。
遊び心満載ゆえに咀嚼しきれない人もいた『あまちゃん』でも、言われたことです。

本作も、おもしろく、優等生ではない。
たとえば『ひよっこ』のような、素敵な旅館の朝ごはんから逸脱しつつありますね。

喩えるならば、あまりに豪華なペンションの朝ごはんと申しましょうか。
ハーブやスパイスがふんだんに使われたソーセージやハム、自家製のパンに手作りジャム、銀色のトレイに並んだ綺麗なパイとペストリー、牧場直送の濃厚な牛乳、しぼりたてのフルーツジュース。

「おいしいけれども量多い! 味わいきれません!」
思わずそう言ってしまう方もおられるであろう内容です。

むろん、干からびた鮭の切れ端やら毒々しい赤いウインナーだけの朝ごはんも、それはそれで腹がたって、口コミサイトでギタギタにしたくなるので難しい(また言いますけど『わろてんか』です)。
シェフも悩ましいところでしょう。

朝ドラっておもしろいですね。
安いビジネスホテル並のそっけないおにぎりしか出てこない作品もあれば、こういう食べ切れないほどの朝ごはんも出てくる。

今週はボリュームがあるというか、じっくり噛み締めて味わいたくて、それだけで午前中が潰れてしまいそうです。

鈴愛と律の言葉。
羽織の創作論。
よく噛んで、何が含まれているかじっくり調べたい。

心にすごく響きます。
私は今、ボリューム満点の贅沢朝食をジックリ味わっているのです。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

3 Comments

匿名

コチラを初めて見た時、「さすさす」かぁ~って思いました。
言葉だけで意味は理解できましたが、これって今の世の中では普通の言葉なのか?とも。擬音が言葉になってしまってるんですか?しかもひらがなだし…。

このようなサイトがあることさえ知らず、少し前に辿り着いたワタクシですが色んな言葉を勉強させていただきました。ありがとうございます。

また、武者震之助様におかれましては、毎日大変なことだろうと想像します。
コメントされる皆様、関係する皆様、今後もご自愛くださり、お元気で。
楽しみなサイトが長く続きますようお祈りいたします。

管理人

>ito様
担当編集の五十嵐利休です。
同じく、グッときました^^

なので本編に加筆させていただこうかとも思ったのですが、
ちょっと私の主張が強くなりすぎるかとも懸念して
【日曜特別マトメ】に盛り込んで対応させていただきました。

17日公開ですので、そちらも併せてご愛顧いただけましたら幸いですm(_ _)m

ito

いつも楽しく読ませていただいています。
今日の秋風とよえつ先生の
「描け、描くんだ!すずめ!」
のところが
「たて!立つんだ!ジョー!」
とダブりました。あしたのジョー好きな自分としては
グッときたシーンでした。

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