2010年、東京――。
楡野鈴愛は紆余曲折を経て【おひとりさまメーカー】の経営者に。しかしそれだけでは食べていけず、屋台を引いています。
母の晴にはビッグな商品開発中と大見得を切るものの、そんなアイデアはありません。
萩尾律は、勤務先の菱松電機がロボット事業を閉鎖し、不向きな管理職に追いやられます。転職を視野に入れるほどの状況で、そんな折、月の家賃5万円というシェアオフィスの申込書をつい受け取ってしまいます。
風の吹き抜けるオフィスでの起業が脳裏をよぎる……その申込書を偶然鈴愛が見つけてしまうのでした。
【138話の視聴率は22.8%でした】
もくじ
「いつまでも あると思うなよ 笛と鈴愛」
鈴愛には知られたくなかったという律に、鈴愛は必殺時代劇口調でこう一句詠みます。
「いつまでも あると思うなよ 笛と鈴愛」
元ネタは
「いつまでもあると思うな 親と金」
ですね。
律は【グリーングリーングリーン】に間借りした鈴愛のオフィスで、例のDVDで診断をしていました。
「お腹空いちゃった」
美女にそう言われて、正解がわからない律。迷った末の答えを出します。
「あっ、カニ? カニ食べます?」
イケメン度は……5点。
こんだけ美しい顔してて5点か〜い!!
それでも何となく納得できてしまうんすよね。
より子との破局なんかを考えますと、顔のわりにそんなにモテそうにない。
律だろうと正人だろうと、アラフォーで結婚せず、安定した家庭を築いていないわけです。
現実は厳しい。この手の診断で高得点を取っても意味がないだろうなぁ、としみじみしてしまいます。
なんだかんだで、このデートできん男性向けDVD『誰でも出来る美人の攻略法』診断がそこそこ売れるのもわかる気がします。
しかし鈴愛は今、シビアな状況におります。
「これではダメなんだ! 母に言えない、くだらなすぎて!」
うーん、確かに厳しいものがあるわ……。
安定しているだけでもありがたい
そんな鈴愛の元に、三オバ真ん中の麦が来ました。
素敵な浴衣を着ております。花野は浴衣を着て喜び、友達のところに店に行っているのだとか。
麦は、元住吉祥平の映画チラシを持ってきました。
『かたつむりの囁き』
まだかたつむりかーーーーーーい!
なんでも祥平は大手の運営が性に合わず、インディーズで細々と頑張っているようです。
まぁ、納得できてしまいますなぁ。
麦は、一人でやっていくのは大変、尊敬すると鈴愛に語りかけます。
大納言はチェーンだし、不景気で100均は堅調なんですと。結果的には、帽子屋の【三月兎】に戻さなくてよかったのだとしみじみ言うのです。
若いときこそ夢の方を向く。
この歳になってこんな時代だと、安定しているだけでもありがたい。
実感こもっています。
祥平は元気だと語りながら、一人では過ちを犯すこともあると続ける麦。
あれが涼次の代わりに撮影しようとした時、そばに誰かがいれば違うと止めてあげられた、と振り返ります。
うっ、この麦の言葉は刺さるものがあります。
一人で突っ走るのは自由、しかしハイリスクだ!
より子は再婚 「おれも頑張ろう」
そのころ、律は、正人に衝撃的な報告をしていました。
「籍、入れるらしい」
アメリカにいるころから、優しくしてくれた存在がより子の側にいたのだと。
かくしてより子の再婚が、アッサリと描かれます。
「ま、いいさ、幸せになってくれれば。俺も頑張ろう」
そう自分に言い聞かせる律です。
ちなみに、この律とより子の関係が、あっさりしているだのナレ離婚だの、雑だの言われていますが。
物語というのは、全てをべたべたと丁寧に細かく描く必要はないものです。
作り手の脳内で、描くべき濃淡はあるもの。
律とより子の関係は、淡く描くという作り手側のバランスがあるわけです。
それを
「こういうところこそ盛り上げるべきなのに雑だ」
と外野が言うのは、余計なお世話。
私も前作に関しては、描写の濃淡について批判してきました。
その対象は、主にヒロインモデル・吉本せいの人生において大きく扱われるべきイベントがスルーされた場合です。
あの作品は、小林一三の事業から宝塚を削除したくらいですからね。
むしろ、ダメな大河や朝ドラは、主人公が成し遂げたことをそっちのけにして、サブキャラも含めた恋愛描写で話を引っ張ろうとしますから。
律とより子の恋愛をボリュームアップしろ、そうでなきゃダメだという意見は、そういうしょうもない描写を肯定するように思えます。そもそも律とより子、出会いや夫婦関係そのものをそこまで深く描いてないわけで。
恋愛頼りのダメな引き伸ばしを否定した本作は、むしろ革命的。
ついて来れない人の愚痴を聞いていたら、新しいものは生まれません。
ひとり起業は現実的に眠れぬ夜もあるのです
鈴愛は、ネット通販で商品販売をしようかと検討中。
ネットサーフィンしていると、企業年収ランキングというサイトを見てしまいます。
◆6位 菱松電機 平均806万円
うわっ、高っ!
「いいよねー、ずーっとこれもらえるんだよ」
背後から覗き見た恵子もそう言います。
【グリーングリーングリーン】の売り上げは、現在横ばいなのだとか。これが右肩下がりになったら夜も眠れない、とこぼします。
鈴愛は、ぐっすり寝ていそう、と若干失礼なことを言います。来た、来た、鈴愛話法、クククッ。
恵子は
「タフじゃないとやっていけない」
「タフになろう」
とハッパをかけます。
そうなんだよなあ。
緑好きの心に響くニッチなものを売ると決めたとき、恵子はパーっと世間に広まらなくてもいいと、ニッチを目指すことに胸すら張ったはずです。
とはいえ、いざ売り始めると、そうも言ってはいられないのです。
わかるなぁ。好きなものさえ出来れば悩みなんて吹っ飛ぶと思えたこともあるけれど、現実問題として私たちは生きて行かないといかんのです。
「グリーンパンは成功する!」
恵子は、グリーンパンのアイデアを描かれたシートを見せます。
また本音をつぶやく鈴愛。
「まずそう……」
う、うん、確かに、グロい。気持ちはわかるけど、でも、それを言っちゃダメだ。
恵子はたくましく、疑うより信じた方がいいと宣言します。
「信じることが、力になるはず!」
文字を見るとシャキッとなるといい、ボードに書いた【グリーンパンは成功する!!】という言葉を鈴愛に見せます。
鈴愛も、その上に何かを書くのでした。
力強く、頷く鈴愛。
シェアオフィスで浮き浮きする律です
ここで恵子、さっきから暑いと指摘します。
どうやらエアコンが壊れているようです。
律はそのころ南村のオフィスで3Dプリンタを見ていました。
「こういうものづくりがしたいんだよね」と目が輝いています。
そこに鈴愛たちが来て、エアコンの修理を頼みました。機械に強いから頼ってきたわけですね。
律は、エアコンを直しながら、ボードに書かれた鈴愛の文字を目にしました。
【お母ちゃんのオペは必ず成功する。100パーセント】
冷風が出るようになったけれども、念のため明日は電気屋さんを呼ぶようにと指示を出す律。
どうやら簡易的に直ったようです。
律は、あれ以来南村のところに通っています。
そうしていると、サラリーマン勤めに戻るのが怖くなってくるのだと。
津曲の店でラーメンを食べながら
「もう少しなんだよな」
あとちょっとで作るものが思い浮かぶ、と鈴愛に話す律。
岐阜弁だと鈴愛に突っ込まれますが、ここに来ると息がしやすいと、律は本音をいうのでした。
「律は看板に守られてる。捨てたらあかん」
「会社が嫌なのか? 嫌いな人がいるのか?」
鈴愛は、真剣にそう聞いてきます。
「悪いことは言わない、やめとけ」
ここの場面、律の気持ちを想像すると辛いものがあります。
きっと、糸電話やゾートロープの時みたいに、鈴愛が喜んでくれるのではないかと、期待していたんじゃないかな。
岐阜弁に戻ったのも、そのせいでしょう。
律は、ここで鈴愛と一緒に起業すれば、岐阜の梟商店街時代に戻れるのだと、正人とのやりとりで気づいたわけです。
しかし、その相手である鈴愛が、変わってしまっていたのです……。
鈴愛は【おひとりさまメーカー】の自分がどれほど苦境に立たされているか、語り出します。
自分で作ったものは売れず、カツカツの暮らし。上京の目的だった花野のスケートレッスン費用も、三オバのカンパ頼みなのだと。
確かに、あの生活でレッスンを続けられることはちょっと疑問がありました。そういうことか。
「何が言いたい?」
そう聞いてくる律に、鈴愛は捨てるものがない、何も持っていないから、起業も出来たと言います。
しかし、律には菱松電機という勤務先があるのです。
「菱松にいた方がいい、菱松捨てたらあかん」
律は、ここで南村と恵子の例を挙げて反論します。それでも鈴愛は、もっと厳しいことを言うのです。
「律には向いとらん。律には看板がある」
西北大学、京都大学大学院、そして菱松電機。
言われてみればエリート街道まっしぐらです。
「看板に守られてる。捨てたらあかん」
続けて、より子とは戻れんのか?
と鈴愛。そ、そういうことか!?
年収800万の菱松以外で稼げるのか?
鈴愛が、律との結婚を断った深層心理や、より子との復縁を目指すのも、腑に落ちた気がします。
エリートとしての看板が似合う律は、そういう看板になれる妻が必要。
でも、自分は違う。より子なら、看板になれるはず。
そんな気持ちがあったとしたら……。
夏虫駅の別れのとき、鈴愛は自分の漫画家としてのキャリアを重視していました。漫画家として成功したら、看板としての自信もついたのかも知れません。
それが……ううっ、辛い……。
より子とは戻れないことを聞くと、今度は翼の養育費について言い出します。きっと優秀で、学費がかかるはず。そのお金はどうするんだ。
年収800万の菱松以外で稼げるのか?とそんな圧をかけていきます。
津曲がこの二人の口論を聞いて、周りに客がいないとはいえ、と止めに来ました。
が、チャラい津曲に、そんなことを期待してもムリムリ。
ついに鈴愛は、律のメンタルの弱さを指摘し始めます。
和子の闘病中も、精神的な薬をもらっていたじゃないか、とさらに深いところまで突っ込むのです。
「黙れ。人の心の中に土足で踏み込んで来んなよ」
ついに律は立ち上がり、去って行きました。
鈴愛は、大きな音を立てて、グラスをテーブルに置くのでした。
今日のマトメ「律は看板に守られてきたからこそ」
私事で恐縮ですが、報告がございます。
岐阜県から、レトルト五平餅を取り寄せて食べました。
うんまぁ~!
ただ、これも実際に仙吉、鈴愛、健人のような達人が直に焼けばもっと美味しいだろうとは感じましたね。
私が焼いても、味が出せない気がします。
さらに『秋風羽織の教え 人生は半分、青い。』が自宅に届きました。
教えだけではなく、五平餅の作り方、ファンアート、写真がびっしり。
秋風先生の教えを実践していこうと思います。
朝ドラにこんなにドはまりする日が来るとは……驚きのあまり呆然としています。
一昨年と昨年の大河にはドはまりしたんですけどね。
岐阜にも行きてえ〜〜!!
◆「半分、青い。」に明知鉄道が登場しないワケ 地元駅ではなかった鈴愛と律「あの名シーン」
とまぁ、そんな私事はさておきまして今週の展開。
凄すぎでしょう。
残り一ヶ月で、夢を追いかけるキツさ、厳しさ、そして鈴愛と律の関係性のダークサイドまで描いてきた!
昨日までは私も、鈴愛と律はオープンオフィスで仲良く起業するものだと思っておりました。
なんなら再婚もありかな、となりそうでした。
実際、より子は再婚して、律も頑張ろうと言っていたわけですから。
それが、この局面で、ヘビー級パンチをみぞおちに打ち込むような、津曲ラーメン店での会話です。
鈴愛が、麦との会話や現実の厳しさを指摘するまでは、まだわかる気がします。
そのあとの、
「律は看板に守られてきた」
「メンタルが弱い」
という指摘に、凄まじい衝撃を受けました。
言われてみればそうです。
雑草魂でたくましく生きてきた鈴愛と、律は違います。
しかし、ここまで踏み込むとは……。
律が土足で踏み込まれたような気持ちになる理由も、わかります。
むろんそんなことは思ってないでしょうけど、律にとって、この鈴愛の言葉は
「お前は大企業の看板を外されても活躍できるほどの能力はない」
と捉えられても仕方のない内容です。
律はむしろ、鈴愛が背中を押すものと期待していたのではないかと、そう感じるだけにより辛い。
鈴愛が、アルカイックスマイルで出迎える系の、そういう甘っちょろい女じゃないことはわかっていました。
しかし、こんな佐久間盛信に対する織田信長レベルのきつさを持っているとは思わなかった……。
この鈴愛の指摘がキツイところは、彼女自身も律の看板になれないコンプレックスがあったのかもしれない、と思わされてしまったところです。
うう……辛い。
川べりハグの翌週、こんな厳しい展開になるとは><;
どこまでも予想がつかんぞ!!
どうなるんだ、本作!!
※来週の12〜15日、夏休みを取らせていただきます。
同日のレビューは16日以降に録画を確認しながら掲載させていただきますので何卒よろしくお願いします。
大事な時期に申し訳ありません。
この歴史映画が熱い!正統派からトンデモ作品まで歴史マニアの徹底レビュー
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
【参考】
NHK公式サイト
スズメのアパート。
スズメと麦さんのシーンで
やたらと 扇風機が回っていて、存在感があり過ぎた訳が、来週の予告観て、納得しました。
ふーん いろいろあちこちに伏線を張っていたのですね。
もう一回 初回から見返してみたい。つながる気がする
いつもありがとうございます。レビューとともに、皆様のコメントで私も勉強になっております。
先日、金融機関に勤める若者にきいた話ですが、副業OKだそうです。
また、だいぶん前の話ですが「公務員の〝副業解禁〟自治体にもジワリ…」というニュースもありました。
近年働き方改革の一環として政府が会社員の副業・兼業を推進する方針を打ち出すなど、急速に副業を解禁していく流れになりつつあるのだそうですよ。
私は無職ですが…(笑)。大変失礼致しました。
次週はレビューお休みとのことなので、連投させていただきます。と言っても枝葉の話ですがお許しください。
①津曲に恨みたっぷりのはずの鈴愛なのに、普通に津曲のラーメン屋で律と一緒に食べてる光景を見て思わず微笑みました。しかも津曲の妹恵子とは準パートナー的な親密関係だし。このあたりの「梟町っぽい」ユルユル人間関係がいい。口うるさい人達は「変だ!」と突っ込むでしょうが、私は凄く癒されます。
②土曜恒例の次週予告の中にユーコ&ボクテの顔が見えて、私は心躍りました。「待ってました‼」の一言です。菱本っちゃんもぜひ。待望します。秋風先生まではちょっと無理と思いますが。彼が再登場するとしたらそれはよほどの重要場面であり、軽々しく出て来てはいけない人物だとは分かっていますけどね。
初めてコメントします。岐阜県東濃地方生まれ、スズメとほぼ同年代ということで見始めた朝ドラですが、すっかりハマっています。
脚本が批判されることが多い本作ですが、私には染みる言葉が多く。こちらのレビューを見て、そうそう!と頷いております。
あと残り半月程度ですが、ドラマともども楽しみにしています!
ドラマとは関係ありませんが、岐阜にもぜひいらしてください。
梟町ロケ地の岩村からの岩村城、少し足を伸ばして近隣の苗木城から、戦国の世に思いを馳せてくださいませ。
鈴愛が安定 ということに疎いのは、或は実家が自営業ということもあるんでしょうね。 時代時代にあわせて色んな工夫をしていかなければ大商店ならともかく田舎の小さな食堂ではやっていけない。というのを身近で見てきたから。
律の実家は写真館とはいっても先祖代々の資産で食べている感が強いです(身内にかつて写真関係で食べてたものいますが決して優雅な暮らしができる仕事ではないです)。そして、律自身は高学歴サラリーマン。二人の差は大きい。
本日も楽しいレビューをありがとうございます。
実は、私ノベライズを入手しておりまして
時折進行中のドラマとその場面の文章、比べることがあります。今回の鈴愛の言葉についても、ドラマにはないどういう気持ちで話しているのかの説明もちゃんとあります。けれどこちらで武者さんや他の方々が様々に解釈されてるコメントの方が読んでて楽しいです。もちろん
ノベライズの解釈が実際の現場でとられたかもわかりませんし。
ドラマの人物の台詞や行動って一見わかりやすそうなものでも人によって随分捉え方が違うんだ、と驚きをもってSNSを眺めてます。「半分、青い」のような個性的作品なら尚更ですね。
時に、台詞一つ行動一つがものすごい反響を呼びます…
そうlか、鈴愛は子供を育てだしてようやく、安定収入の偉大さに気づいたか。と梟会であれば、突っ込んでくれる仲間がいたが・・・。
今も殆どの企業は、副業を認めないんだろうか。この前のモーニングの島耕作は認めていたが。(笑)
眠れないのは、よき夫、よき一人息子、よき企業人、であろうとすることと、現実の狭間で苦しんでるから。
苦しいときに眠れないのはあたりまえ。
起業してもその考え方変えないと同じだと、鈴愛に痛いところを突かれてしまった。
風に吹かれて、しなるような生き方を見つけられるか?律。
より子には怒れなかったリツが、あからさまに感情的になってましたね。言い過ぎとも思われるスズメの言葉にも、思い当たる真実があったのでしょうか。「あなたは生きている、そしてこれからも生きていく」、和子さんの言葉からリツも変わりました。真剣に言い合いが出来る二人の今後に注目です。夏休み、リフレッシュしてください。いつもありがとうございます。
鈴愛にキレて席を蹴って立ち去る律……確かにそれは30数年見たことの無い衝撃シーンです。(相手が鈴愛の場合に限らず、律の人生で最初かも。恐らくは。)半年のドラマがいよいよ山場にさしかかって来た観を強くします。
恵子や南村が熱く語る個人起業・物作りイズムのアピールを聞いていると(津曲に関しては相変わらず胡散臭くて聞く耳持てないが 笑)、何だかこの『半分青い』の作品そのもののチャレンジの主張に聞こえてきます、私には。
(とは言っても、じゃあ《恋愛バナシ頼みのダメな引き延ばし》系のセゴドンやワロテンカが「菱松電機」的な一流企業にたとえられるのか、となれば、私はとてもそうは思えませんけどね 笑)
白状すれば実は、このように偉そうに言ってる私自身、今のところは「菱松の社員」的ポジションに安住している人生です。だから、律を責め立てる鈴愛の言葉「あんた看板はずしたら何が残るの?!」に私、もうグサグサッですよ。ほんと、厳しいドラマです。だから面白い。