まんぷく 3話 感想あらすじ視聴率(10/3)なぜ家名存続を考えない?

はじめにちょっと語らせてください。

私は大阪(や関西)の持つ空気が好きです。
街を歩いて吸い込むと、そこには、はんなりとした何を感じてしまう。
電車の中から外を見ていると、どこまでも街並みが続いている。

東京だと、近郊は田んぼがあるし、森もある。
都市部が延々と続くという風景は、関西独特ではなかろうか。

これが千年間、政経の中心地であった関西だ。
武士の関東とは、やはり空気が異なる。

そういう関西が好きなのでして、なぜ、のっけからそんなこと語るのかって?

本作からは、関西の空気が、良さが、まるで感じられないのです。

VFXを使っているから好きじゃないんですか?
なんてご意見もいただきましたが、それは独特の空気を踏まえていればこそ。
その土地の色がないVFXなんて、ただの模型です。

本作には関西弁のやわらかいイントネーションが持つ魅力も感じられない。
服装もトンチンカン。
登場人物の行動にも、それらしさが見当たらない。

NHK大阪は、関西人に故郷の村を焼かれた悪の組織にでも占拠されたのでしょうか。

「お前ら、朝ドラを通して関西の良さを伝えようと思うな……」
「ひいいい!」
小林一三の業績から宝塚を消せ。本物の関西のお笑いセンスを描いたら、どうなるかはわかっているな(わろてんか)」

アホな喩えで申し訳ありませんが、さほどにアンチ関西キャンペーンをしているとすら思ってしまうのです。

『わろてんか』といい、本作といい。
まるで想像力と知識の足りない、偏見まみれの関東モンが考えた――そんな【なんちゃって関西】を見せられてる気分……。

では、本編、いってみましょう!

【第3話の視聴率は22.3%でした】

 

三姉妹 母にちょっとキツくないですか

今朝は、鈴さん(松坂慶子さん)が、腹痛なのに盗み食い追求からスタート。

「お腹痛いのにお腹すくの!」
いや、あの、今井家の娘さん……ちょっと性格厳しくないですか。
あの状況から食べられるようになった、回復の兆しを感じてもよさそうです。

ここで、朝からヘビーな、戦前のある兄弟の話をしましよう。

ある兄弟が腹痛をわずらい、医者にかかりました。
医者は、回復するまで何も食べないようにと告げます。

真面目な兄は、その言いつけを守って衰弱死。
弟は堪えきれずにつまみ食いをし、そのおかげでなんとか生き延びます。

腹痛だろうがなんだろうが、モノを食べなければ衰弱します。
無理してでも少しは食べて――お医者さんから、そんな風に言われた経験はありませんか?

それを思い出すと、今井姉妹がゆるふわ系地獄の鬼に見えて恐ろしいです。
ほほえみを浮かべた顔をしているけど、中身はハートマン軍曹になっとる……。

 

ナルホド。
腹痛は仮病で決定!というスタンスかもしれません。

ただ、母親相手に、畳をバンバンぶっ叩いて奇声をあげる姿には、やっぱり引いてしまう。
これが普通のヒロインで王道だとしたら、私は、どうすればええんや……。

 

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完全にファッション武家となりつつあり……

さて、女4人で何を喋っているのか?
咲(内田有紀さん)と真一(大谷亮平さん)の結婚が嫌なのだとか。

鈴も一応は「冷たそうな人だから」とかなんとか言うんですけど、本音は福子(安藤サクラさん)と二人きりになることが不安なのだそうです。
「えーーーーーーーーーーーー!」

また奇声かい……。はんなりと、
「いややわ〜」
と言うのは無理?

ホテルに就職したし、と姉たちから擁護が入りますが、ドジっ子アピールしているばかりで適性ゼロの福子を見ていると、どんなコネ入社したのか気になってくるところです。

ここでお腹が鳴り、突っ込まれる鈴。

「缶詰食べたでしょ!」
うーん。それまで空腹だった人が缶詰ひとつ食べたら、余計に腹が減りそうなもんで。やっぱり鬼軍曹シスターズとしか思えないなぁ。
病気で寝ていた母親に、ここまで冷たいのはなぜ?
仮病だから?

もしも、このお腹鳴るのが【笑いの場面】だとしたら、ちょっと違うぞ、と。

そもそも武家の家族とは、とてもなじゃないけど思えないのは先日も申し上げたとおりです。。
武家っていうのは、目上の親にもっと折り目正しく接するもの。親に孝養を尽くす精神もなく、完全にファッション武家となってしまってます。

この時点で重大深刻なプロットホールがでてきました。
そして、先が見える。
福子がしっかりしたところを見せつけて、お姉ちゃんを結婚させたいと張り切る展開です。あまりに安易に先が見えてしまう……嗚呼、毎朝のように先が……。

 

また備品をくすねてきたんかーい

勤務先ホテルの社員休憩室にて。
野呂は、またもコンビーフ缶詰を福子に届けます。

食品の在庫管理がぬるいなぁ。高級ホテルにしてはあんまりでは?とも感じてしまいますが、そもそも野呂君は気のある女性のために、勤務先の備品をくすねるしかできないんでしょうか。花一本ぐらい買えばいいじゃない。

こういう男は、釣った魚に餌をやらないというか、釣る前からこの調子ですからね。

場面変わってフロントへ。
福子が電話を繋ぎ間違えた外国人客がフロントに来て、交換手のことを許してやるようにと言います。
優しいお客さんですね。

ちょっとあまりに優しすぎませんか?

「小娘としか思えない交換手がやってきて奇声を発して、奇妙な振る舞いをしていたね。支配人が謝罪に来ない程度のホテルということはよくわかった。次は利用しないよ。今までありがとう、さようなら」
くらいになっても、違和感ない場面です。安いビジホじゃないんですし。

※『ダウントンアビー』と比較するのは可哀想ですけど、使用人のやらかしをメイドレベルが謝るってないです。執事カーソンがやる場面

 

英語をどこで習ったのか

本作は、見え透いた結論ありきで、先が読める展開を15分間やるだけに思えてきました。

保科(橋本マナミさん)が福子に、英語をどこで習ったのかと尋ねてきます。
どうやら父の貿易がうまくいっていた頃、イギリス人の家庭教師がつけられたようです。

その家庭教師の身元が気になります。
まともなイギリス人が指導したら、あんないちいち変な仕草をしながら話すようにはしないのでは?
『マッサン』のエリー描写でもげんなりしたんですが、英国マナーをどうお考えなのか。

このあと、立花のところに加地谷がくる場面に移りました。

ここもなあ。
立花の発明がどういうものか。
セリフでガーッと言うだけなんですよ。

原理説明とか、どういう効能があるか、それすらない。ただ、彼が陸軍に売り込むと説明するだけ。

ナレーションも、本作ではマトモに仕事をしてません。
台詞のみで説明すると陳腐になるシーンを、補足説明するのが大事な役割でしょう。

嫌な予感がする。
本作では、インスタントラーメンの原理説明すらすっ飛ばしてくるかもしれない。

 

立花ルーツは「転々としてきた」

ここで立花のルーツ説明も入ります。
「転々としてきた」と語られるだけでした。

どういうこっちゃ?
【転々と】の中に台湾はあるのか、ないのか。

一応、盛り込んでいると言い訳しながら、ほとんど触れずに進めたら0点を通り越してマイナスですわ(´・ω・`)

台湾の工夫を改良したのが日本人だと言い張ることになりそうで、エスノセントリズム臭が毎朝濃くなってしまう。

演出面のレベルの低さも、3日目で見えてきました。
エエ場面用の、これみよがしにくどい音楽を流せばいいという姿勢が感じられます。

そしてこのあと、絶望がまた襲ってくるのです。
福子と鈴がコンビーフを食べて、こうなるわけです。

「おーいしーーー!」

いや、だから……。
どこがどう美味しいのか説明する感性はないのでしょうか?

牛肉の味わいがあるとか、肉の香りとか、歯ごたえとか色々とあるでしょうに。

もうひとつ。
福子さん、調理スキルとセンスがないでしょ?
ついでに言うと調べることもできていないでしょ?

「コンビーフについて調べてみたわ。こんな料理があるんやて」
と言いながら、台所でアレンジ料理でもするとか。和食にもこうすれば合うとか、そういう工夫があれば希望がつなげました。
洋書のレシピを広げていたら、文句なし。

しかし、初めてのコンビーフってのも、なんだかなぁ。
イギリス人から英語を習っているわりには、今井家から舶来由来の洗練性や知識を感じません。

ちなみにコンビーフは、イギリス海軍の食料が由来です。この家ではご存じない?
あるいは、きちんと歴史設定を練り込んでない?

もう、ただの奇声を発するラーメン男子の育て方女が、台湾の知恵を簒奪する未来しか見えませんわ。

ここで福子、電話交換手をちゃんとやっているから、咲姉ちゃんを結婚させてあげて欲しいと言い出します。

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既視感のある鈴の腹痛演技が再び。もう、いいってば…。

12 Comments

孤独の胃弱

武者さん、お疲れ様です。西郷どんとのW苦行でご心痛のことと思います…

NHKのどっかに、武士の価値観·考え方自体を毛嫌いしている偉い人がいて、わざとナンセンスに描いているのではないかと勘ぐってしまいます。そのぐらい松坂慶子さんのセリフ「私は武士の娘です」が痛い…辛い…。仮病やら我が儘やら、信じられません。

他人に対する以上に自分を厳しく律する、その心掛けが佇まいに自ずと滲んでこそ武士の娘アイデンティティーがある人物ではないでしょうか?出辞を口でいうだけで実態が伴っておらず、むしろ彼女は武士の娘として恥ずべき行動しかしてないです。おかしい。

武家の出であることをキャラクターに盛り込みたいのなら、『サマーウォーズ』の栄お婆ちゃんぐらいの誇り高い造形にしていただきたいと、切に願います。

管理人

>miyukiさん
変更しておきました!
たぶんコメント認証で入力したやつかなぁ?と。

miyuki

あれ~~↓名前間違っています。
「つちひす」ではありません。私です!
なぜ???すいません

miyuki

こんにちは!お世話になります。

そうなんですか・・・本当は台湾出身なんですね。
もう生まれも日本人で決定なんですか?もし、決定なら惜しいですね。
帰化した人の方がドラマチックで幅広く面白くなりそうなのに・・・

大阪製作の「カーネーション」「朝が来た」大好きでしたよ。
ただ、思うのは大阪のドラマはお金持ちが好きですね。
実家がお金持ちとか、お金持ちだったとか、全ての大阪製作の朝ドラにお金持ちの親戚がいます(笑)
「まんぷく」も武家の娘だったとか、父親は事業家だったとか・・・

ドラマはびっくりするような出会いとか少しぐらいドラマチックでないと面白くありません。ですが、これはないだろう・・・と退いてしまうような描写は心に響きません。
その、これはないだろう・・・には個人差がありますから、「半分青い」で退く方を残念ではありますが責める訳にはいきません。
朝ドラなんですから、楽しめる人が楽しめば良いのですから。

さて、このドラマ・・・私はちょっと退いています。
あの時代に母親以外は全て洋装
就職したての娘がこれから家計を背負っていくのに大丈夫?って思う生活
貧乏絵描きを持った妻とは思えない優雅さ
こうゆう描写に大阪らしいコメディ的なシーンがいくら入っていても、大丈夫なのかとハラハラしてしまいます。

それと、花のある役者さんがいないのも残念です。
まあ、これは私の好みの問題ですけどw

ただ、まだ、見ようと思います。
「カーネーション」「朝が来た」のように面白くなるかもしれませんから・・・

菊之助

「朝が来た」以来ですね、今回の朝ドラはちゃんと見てます。(録画ですがw)
このサイトのお陰といえばお陰です。
さて、ドラマですが、18歳らしい福子が多少痛々しいですが、実年齢とのギャップを考えるとやむを得ないかと。
最初にあのキャラで確立してしまうと後で追いつくのが大変なんじゃないかと思いつつ、しかし長丁場なんで、何とかするんでしょ。たぶん。
差別か〜、差別な〜。
まあ、そうかも知れませんが、一方で、「いろんなところを転々として」と歯に噛みながら言うセリフは「台湾出身」と簡単には自分では言えないって時代背景をむしろ適切に表現しているんじゃないかと思いますよ。
そのことで差別を受けた経験があれば、それで転々としたのであれば、新しい土地でわざわざ自分が「台湾出身」とか告白すること自体困難でしょう。
まあ、その点は今後の展開を待てば良いのでは無いかとも思えます。
ただ、根っからの大阪人には国籍差別は大抵ない。これはある程度言えます。
何故なら大阪出身か、それ以外の「いなかもん」かってことが徹底的に重要ですので。
ただし、この差別は結構激しいので要注意ではあります。

Zai-Chen

鈴さんは仮病だったのか否か、それでずっともやもやしています。
結局、仮病でよかったのですよね?だとすると、全くその意味がわかりません。
咲さんが家を出て、福子と二人になるのが不安だから?だったら、なんでそんな回りくどいことをするのか。少なくとも、現実世界に生きる人間の頭では、その理由が思い浮かばないのです。
強いてあげれば、今井家の人達は現実ではなく朝ドラの世界で生きている人達だからでしょう。毎週毎週、ちょっとした他愛もない騒動が起きて一件落着して、夫婦の愛や家族の絆を確かめ合ってほっこりする。そうした場面を導き出すためだけに用意されたエピソードにしか見えないのです。
私としては、それは、「わろてんか」でドイツ人の社長さんの頭に蝶々がとまったのと同レベル。そんな、心に全く響かないエピソードに引きずられてまで、無理クリ明かるくなりたくも、笑いたくもありません。て、いうか、笑えませんし。

もし、仮に、現実世界で鈴さんと同じような行動をとる人がいたとすれば、相当な毒親なのでは、とすら思ってしまいます。だって、大好きなお姉ちゃんの結婚をかたにとって、福子に「お母さんありがとう」と言わせているのですよ。勿論、「ありがとう」て言いなさいなどと口にはしてませんが、福子が「自分から」感謝の言葉を口にするよう仕向けている点で、ストレートに口に出すよりもたちが悪いと言えるでしょう。

実は、安藤サクラさんと長谷川博己さんの組み合わせには大変期待していたのですが、まだ3回目とは言いながら、二人の無駄遣いにならないことを祈るばかりです。

Susuka

福子の声が、くぐもって聞き取りづらいなあ、と思いました。
鈴愛のはきはきした喋りとは雲泥の差です。
もしも「アホっぽく見せるための演技指導」の結果なのだとしたら、
見てる側としても辛いですね。
ステレオタイプなドジっ子ぶり(それも、何度も繰り返し)は、武者さんがおっしゃるように世の中の女性、特に実話モノではモデルになった本人に失礼でしょうし、
おまけにセリフがくぐもっていて聞き取りにくいという…
個人的に、あまりにわざとらしい展開は見ている方が恥ずかしくなります。

当時は女性の職場における地位が低かったのは確かでしょうし、主人公の周囲だけ開明的な男性にあふれていた、という不自然な設定までは要求しません。
しかし、主人公が鈍感だったので波風立たず、というのは、見ていて愉快なものではありません。
それこそ、「朝からこんなもん見せんな!」ってな話です。

ハセヒロで眼福

 私は関西人です。
 関西を舞台にした、NHK大阪局製作の朝ドラを見ていて、「関西の良さを理解した上で作っていて、関西愛がある」と思った最近の朝ドラは、「あさが来た」と「カーネーション」で、「関西に興味がないスタッフ(脚本家等)が作っている」と思ったのは「べっぴんさん」です。
 「まんぷく」に関して言うと、「あさが来た」と「カーネーション」程ではないにしろ、それなりに関西色を出せていると思います。

 また、「まんぷく」自体はとても面白いと思いました。
 細かい突っ込みどころはあるかもしれませんが、それを補って余りある面白さ、明るさがあると思います。
 やっぱり毎日見るのは、「元気になれるドラマ」、「ブラックではない、ほのぼのとした笑いのあるドラマ」が良いです。
 

 

ひやまえ

確かに色々批判したいところがあるのは分かりますが「半分、青い」のときには、何が起きても「だが、それがいい」ということだったのに、これについては最初から批判ありきみたいにならなくてもと思いますが…
武家設定については、実は武家というのは嘘とか、ギャグなんじゃないかと思い始めています

あうこ。

たった3話で全てを見通したかのような判断はいかがなものでしょうか。
Yahoo記事については『半分、青い』も後半は『これでもか!』というほどの持ち上げ記事満載だった気がしますよ。
まだ始まって1週間も経ってない中で性別的な差別がー、人種差別がー、なんてまだわからないと思います。『半分、青い』だって後で『実はこうでした~』ってよくやってたじゃないですか(笑)
『半分、青い』の容姿や金銭的な差別、病気の描写などは酷くて不快でしたよ。

こけにわ

武者さん、ドラマの批評が、今の日本の政治やモラルの低さに広がることに驚き、感動しています。カッコいい~。
15分の朝ドラの表現に世の中を見ることができるんですね~!
倒れていません。見てます。そして、
避難じゃなく学びに来ています!
しっかりと今を見つめます。
武者さんの次の戦いは始まっている。
今の自分の心に差別は無いか?
知らなかったで済まされない。
観光客であふれる今の日本で
歴史を知ることは大事なんですね。

myria

3話を観て、出身地を訪ねられた場面で
台湾出身だということは次の機会に話すのだろうな、その為の あの台詞でしょう
と私は感じたのですが、扱わないんですか?
武者さんは先々のストーリーまでご存知なのですか?。

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