あさが来た 11話 感想あらすじ 頑固かわいい親父の愛

あさは綺麗な字になるためか、書道の練習中です。
なかなかダイナミックで上達してきてはいますが、まだどこか足りない。

そっと見ていた忠興はたまらず、そこに乱入してアドバイスするのですが……会話の中で忠興があさの恋文を見ていたことがわかり、あさが「ひどい」と思わず口走ります。

「親が娘の心配をして何が悪い!」と開き直る忠興。
頑固かわいい親父ぶりがたまりませんね。

あさも素直で、父親にこう言われると納得し、さらに「ええ娘やなかったな」と反省。

忠興は「アホ!(関西名物照れと愛情入りアホ)それはこれからわかることや」と、通りかかったはつも呼び寄せ、愛娘に婚家でのふるまいについて諭します。

「帰ってくるなよ」と念押し

まだ幼さの残る娘を案じつつ、
「帰ってくるなよ」
と念押しする忠興。

ぬるいドラマだと「辛かったらいつでも帰っておいで」といいそうなところですが、敢えてピシッと決めるんですね。

それでも忠興がどれだけ愛娘を気遣っているかは今まで十分描かれているので、冷たく突き放しては見えないところがよい。
愛ある突き放し方です。

このあとナレーションで遠方に嫁いだ娘はよほどのこと(離縁など)がなければ戻って来ないと説明されます。
突き放すようで、離縁などなく結婚生活が平穏であるよう、願う言葉なのです。

今井姉妹のおつきの侍女ですが、はつの頼みで、あさにはうめが付くことになりました。
元通りになったわけで、じゃあ今週の侍女の去就で揉めていたのは何だったのか、ということになります。

結果だけみると無意味なようですが、この本筋とは無縁のエピソードを通して、忠興、梨江、そしてはつ三者それぞれが家族を思いやる心理が描かれていました。

そしてあさは惣兵衛に姉の悪口を言われ激昂し、はつは妹を思いやるため初めて親の決めたことに逆らいました。
姉妹それぞれ、自分のためにではなく互いのために思いやる関係ということも描かれています。

手を握り合う姉妹の愛くるしさよ

姉妹の婚礼が近づき、姉妹が並んで琴を弾きます。

華やかな振り袖も、こうして姉妹で並ぶのもそろそろ見納め。

今週は情報をぎっちり詰め込んだ先週よりスローテンポですが、姉妹でこうして過ごすのも今週限りと思えば、このくらいゆったりと進むのがよいのでしょう。

他愛ない姉妹の会話も、いつか懐かしく思い出されるのでしょうね。
手を握り合う姉妹の愛くるしさよ。

その翌日、船に乗り急いで正吉と新次郎父子が今井家を訪れました。
ここで正吉にあさの嫁入りを見送りたいと言われた後の、忠興と梨江の反応の差になかなか興味深いものがあります。

忠興の方がうろたえ、梨江の方が冷静なのです。
忠興は婚礼中止かと焦りましたが、延期でした。

理由は正太郎の急死。
あさのようなとんでもない娘でも、気楽な次男相手だからよかろうと許容されていた部分があるわけで、これはかなりの影響が。

さぁどうなるのでしょうか。

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文:武者震之助
絵:小久ヒロ

※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください

あさが来たモデル広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます

【参考】
連続テレビ小説 あさが来た 完全版 ブルーレイBOX1 [Blu-ray]

 

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