ギャースカ怒鳴りながら金槌振り回す姿はまるで
はい、今日は愛の欠如について。
あの牢屋での面会は、夫婦愛で泣いてくれとでも言いたいのでしょうか?
福子や従業員を気遣う前に、
「僕は無実なんだ」
「こんなことはおかしい」
というアピールに終始していて、見ているこちらがいたたまれない。自分のことばっかり。
釘を打つ場面でも、ギャースカ怒鳴りながら金槌振り回して……怖いんですよ。
なんかサイコな香りを感じます。
あ、でもハンマーで戦うハセヒロさんは見たいなあ。『オールドボーイ』みたいな感じね。
ここでまたこれを出して来ますけど。
彼らはただ自分の仕事をしているだけだ
彼も問題を起こしたくないだけだ
彼には小さな庭がある
そこで野菜や果物を育てて、監視兵に渡した
妻が作ったカゴに入れて
でも本当は、家族を守りたいだけだったんだ
戦時捕虜、でも捕らえているのは自分の祖国、何のために?
ここの歌詞、ぐっと来ます。
捕虜収容所で監視兵に睨まれながらも、小さな庭で野菜や果物を作って、妻のカゴに入れて渡す日系アメリカ人。
どうしてこんな目に遭うのか?
という怒り、理不尽さへの絶望はあるけれども、おとなしくしていて、家族をトラブルに巻き込まないようにする。
そういう囚人ならではの哀切があります。
それに引き換え、萬平は何なの?
金槌をガンガン叩きつけるわ、妊娠中であるにも関わらずやって来た福子にも偉そうだわ。
鈴に源を面倒見させろと感謝も見せずにブン投げるわ。
我が子と義母やぞ?
萬平は誰かを気遣ってなんかいない。自分が可哀相。そればかりです。
一応おざなりに福子には気遣っていますが、妊娠中である我が子への愛すら感じないんです。
「また新しい妻くらい見つけたらエエやん」
このクソ萬平の態度で思い出したのが、『ゲーム・オブ・スローンズ』の
『ウォルダー・フレイ』
っすね。
妻が何人もいて、常に子作りしまくりで、子供がウジャウジャいるんです。
そんなゲスでも妻は大事だろうと、とある人物が迫るわけですが。
「また新しい妻くらい見つけたらエエやん」
とアッサリ捨てるんですな。
要するに、コイツにとって妻なんてもんは、子供を産む機械なんです。
萬平はじめ、本作の人物から感じるのは、そういう雰囲気ばかり。
怪我したフリをして去ってゆく世良も「あっそ」としか言いようがない。
世良はゲスだと言いたいんでしょう。
しかし、彼が今のところ会社の販売に最も貢献したMVPではありますし、従業員を苦しめた中抜き野郎をチヤホヤしているのは萬平ですからね。
ゲスでも使えるから、まぁ、いっか♪ 要するにそういうことでしょ。
ラーメン店美女も、なんだかわからんと思っておりましたが、NPCとしては大活躍です。
あんな【容貌品定めゲス会話】を聞いていて、仕事以外で近寄りたくなくてもおかしくないところですが、そうはならない。都合よすぎやろ。
ラーメンてんいん「べんごしならば しりあいに います」
はぁ?
なに、そのご都合主義は。
「ちゃんぽんライス」って沖縄料理?
本作のラーメン店って何なんですかね。
家出鈴の避難場所であり、源の預かり所であり。
そんでもって、弁護士紹介システムまで?
凄まじいスペックやな。
【ラーメン店はRPG酒場システム】
というわけですが、困った時はラーメン店に来ればエエというクソ脚本で、制作陣の皆さんは楽しんでいるんですかね?
では本日のラストも、中華料理から中国要素ぶっこき問題というクソでしめくくります。
「ちゃんぽんライス」
って、何ですか?
初めて知りましたが。Wikipedia項目すらありませんね。
長崎のちゃんぽんが麺であるのに対して、沖縄はライスにすることがあるとか。
要するに沖縄料理です。
中華料理店でわざわざ沖縄ローカル料理を出す? それに当時は沖縄返還前ですよ? 現在よりはるかに、沖縄料理の東京進出は難しかったはずですが。
中華丼では駄目なんですか?
こちらはWikipediaでも項目ありますけれども。
ちなみに長崎のちゃんぽんは、福建省の料理を元にしたものです。
類似のアメリカン中華では、チャプスイがありますね。日本でもたまに出しているお店があるものです。
もう一度問います。
知名度が中華丼より圧倒的に低い、沖縄ローカルの「ちゃんぽんライス」を、ナゼ敢えて出しましたか?
しかも中華料理店で?
ちゃんぽんは日本語、ライスは英語。名前から中国要素が薄くなっておりますね。
考え過ぎかな?
いや、違いますよね。
本作は意図的に、中華料理から中国要素を抜いて、和食にしようとしています。今日の食器は、中国風になっていてマシだったとはいえ。
どうしてそんな修正主義をしますか?
ホワイトウォッシュもどきをしますか?
文化簒奪をして何が楽しいんですか?
※スマホで『半分、青い。』や『八重の桜』
U-NEXTならスグ見れる!
↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください
※まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!
ま、「中華色抹消」に違いはないわな。
テキトー考証の上にね。
現代の日本において中華まんと中華まんじゅうのどっちが一般的か、って話に限って言えば、「中華まん」だと断言できるレベルだと思うよ。
スーパー、コンビニ、飲食店など、目につくのはほとんどが「中華まん」表記。
ついでに、変換候補に「中華まん」があっても「中華まんじゅう」は無いIMEも多いんじゃないかな。
やはりWikipediaからの引用ですが、
「中華まん」は「小麦粉、水、砂糖、酵母、ベーキングパウダーなどをこねて発酵させて作った柔らかい皮で様々な食品を作り、蒸した饅頭である。」とあるのに対して、
「中華饅頭」は、「小麦粉、砂糖、卵などを原材料とする三日月形のどら焼きのようなもの。パンケーキ状の生地(中花種)でこし餡を挟んだ菓子を指す」とあり、焼き菓子であるとされています。
「中華饅頭」の記事は出典が不十分で、信憑性には疑問符が付きますが、それなりの参照サイトも示されています。
他方、「中華まんじゅう」で検索してみると、上記Wikipediaの「中華饅頭」にあたるものがヒットする一方で、「中華まん」にあたるものも「中華まんじゅう」としてPRしている店もあり、「中華まんじゅう」と「中華まん」のどちらが一般的かは一概に言えないと思われます。
ただ、作中では中国由来の「中華まん」にあたるもののつもりで「中華まんじゅう」と言ったわけで、それを出している店から不自然に中華色を抹消していることに変わりはありません。このレビューの「中華色抹消」との主張は理由のあることだと思います。
「『中華まんじゅう』を『肉まん』『豚まん』に置き換えていないから、『中華色抹消』ではない」と強弁する向きがあるけれど、単なる揚げ足取りに過ぎない。
この「中華まんじゅう」の単語一つの使用だけを以て、他の不自然極まる中華色抹消を全て払拭しようとするかのような主張。全く論理が成り立っていない。
「中華まんじゅう」「肉まん」「豚まん」が、どれも当時用いられていた名称だとするなら、そのいずれで呼んだとしても不自然ではない。
これに対して、「ちゃんぽんライス」は、当時使用されていたのか極めて疑わしい名称。「中華丼」と呼ぶのが自然だった筈で、わざわざ「ちゃんぽんライス」などと不自然な置き換えを図るところに意図的な「中華色抹消」が疑われる、とレビューでは説明している。
そもそも、作中では「支那そば」ではなく中国語由来の「ラーメン」(←拉麺)を使っている。当時「ラーメン」という名称は広く用いられていたから、その使用自体に不自然はない。それでも、作中ではその料理を出す店の内装や調度その他を含め、不自然極まりない表現になっており、意図的な「中華色抹消」と受け取れる、というのが、このレビューでたびたび説明されてきたこと。
「ラーメン」にせよ「支那そば」にせよ、その名称は「中華風の麺料理」を表現したもの。なので当時その料理を出す店は、中華色を強調するのが普通だったのに、不自然にそれを抹消しているので、意図的なものすら疑われる、ということ。
単に、「いい加減極まりない考証」というオチもあるかもしれないが。それはそれで極めて不適切な制作姿勢。
「私は『中華色抹消』とは感じない」という感想を持つこと自体は自由。
でも、「だから『中華色抹消』だとするこのレビューは間違い」と主張するような根拠は成り立っていない。
ウーロン茶、以下、ウィキより引用です。
↓
【1978~79年頃に話題となったことから脚光を浴びて、年間輸入量が2トンから280トンに急増し、第1次ブームとなる。
1983年にポッカコーポレーションが缶入りの宇治の露製茶とほうじ茶を、1985年に伊藤園が缶入りの緑茶を発売したこともあり、烏龍茶は清涼飲料水としての市民権を得た。】
市民権を得たのは1,985年頃とありますので、昭和60年前後ですね。
どう考えても進駐軍のいる時代とはあわない。
あの店が本格的な中華店だったらまだしも。
>とどさん
メニューに「ウーロン茶」がある時点で破綻している。
その状態で中華まんだけが狙いだったなんて、
不自然の極みです。
中華まんが狙いだったとしたら、
ウーロン茶はどうなるんですか?
ウーロン茶が日本で一般に普及したのは昭和の終わりのほうです。
>「中華色抹消」に抜かり
そう見るには疑問があります。
中華色抹消ミスだとしたら、もっとすっと出てくる「中華まん」を使うでしょう。
「中華まんじゅう」という、他の呼び名に比べて馴染みが薄い単語を使うということは
つまり意図的に使っているという可能性が高いわけです。
↓ これもいい加減な仕事ぶりの現れ。躍起になっている「中華色抹消」にすら抜かりがあったんだろう。
全体に流れる修正主義・歪曲主義は変わらない。
以前、東京のラーメン屋の場面で、肉まん(多分)が「中華まんじゅう」と呼ばれて出てきました。
「肉まん」や「豚まん」は、現代の人にとって「中華まんじゅう」より馴染みのある単語です。
もし制作側が、中国色を必死に消そうとしているなら、わざわざ「中華まんじゅう」呼びにはしないのではないでしょうか。
「『男女平等度』日本はまたしてもG7最下位」という不名誉なニュースが出ています。
まあ、朝ドラの前作と今作を巡って飛び交った妙な評価を見れば、確かに男女共にまだまだ意識が低いと言わざるを得ないところ。
前作の主人公をこき下ろす女性というのは、私の職場にもいます。何でそんなやっかみで「貶め合い」のような真似をするのか。こんな考え方が堂々とまかり通っているうちは、日本が上位になることはまだまだ遠い。
男性の意識の低さもさることながら、「女性の最大の敵は他ならぬ女性」という情けない実情は早く解消されてほしい。
愛がないドラマ、まったく同じことを感じます。愛を描くのが面倒なんでしょうね。家族が多いといちいち人物設定をして家族愛を描かないといけないからできるだけ省いている気がします。まず福子には父親がいません。そして祖父母が全くでてきません。すでに死亡している設定なのかも知れませんが、その説明もありません(たぶん)。祖父母がひとりも出てこないのは朝ドラでは珍しいです。また克子は夫・忠彦の両親から多額の援助を受けているという話ですがその人たちは一切出てきません。そして萬平には両親がいません。
もう作家が最初から、面倒なことを避けているとしか思えません。今思えば子供時代を飛ばしたのも単に面倒だったのではと思えてきます。家族のことだけではなく一事が万事そんな調子なので、ドラマ全体に血が通ってないのだと思います。ダネイホン製造の場面がラベル貼りばっかりではちっとも大変さが伝わりません。『半分、青い』で大量の岐阜犬をはじめ、まーかん袋、鏡よ鏡、その他いろいろな小道具が出てきて楽しませてくれましたが、熱量が全然違いましたね。
土曜日のタカちゃんの容姿品評会の日は怒りで盛り上がっていたTwitterが、今日は大恋愛、今日から俺は、西郷どん最終回、シンゴジラの話ばかりで朝ドラが話題にもなってなくてびっくりしていたところです。
未成年の女の子に向けられるあまりに心ない言葉や表現が最後の一押しとなって見限られたのか、たまたま話題性のあるもの、語りたくなる物が重なったのか…
確かに年内には評価が定まってしまいそうな予感がしますね。
他の掲示板を覗くと始めの頃のような「萌え〜」「セクシー」といった下品なあげあげはさすがに減っているような…。むしろコメント数そのものが少なくなっているようですね。
狂信的前作アンチは全く内容のないコピペの繰り返しを本作だけでなく前作のスレッドにまで貼付けているようです。武者様も再三指摘されている「生意気女憎し」が異常なレベルに達している人がいるのでしょう。「半分青いよりはまんぷくはずっとまし」というのもほめほめの常套句で、もう本作をまじめに理由をあげてほめる気力もなく、末期的症状というべきでしょうか。
「まんぷく」は評価が定まらない滑り出しからこのような普通でない人々に前作への当てつけのために利用されて評価がメチャクチャになっていたと思います。前作から今作への様々な流れを見ていると社会の病んでいる部分が見えてくるように思えます。そんな中でこちらの的確なレビューやコメントは、自分の軸足を確認するのに役立たせて頂いています。
呆れてしまうほどに同じことの繰り返し。逮捕→成功(塩)→逮捕→成功(ダネイホン)→逮捕。歪んだ時空の中で、ループにはまってしまったような世界観のドラマです。その合間合間に、鈴さんを軽んじる笑えない〈しつこい笑いどころ〉とゲスな〈女性の容姿品評会〉。
人に対しても仕事に対しても愛を感じない、という武者さんの言葉に同感です。前作に於ける、北川さんと制作陣の覚悟や本気のようなものを全く感じない、中身のない薄っぺらさにも辟易しています。
前作でしつこく「朝ドラが好きだからこんな作品は許せない」と怒りと正義を振りかざしていた人たちはこのドラマをどう見ているんでしょうね。「拷問シーンに萌える~」とか「おいで砲セクシー~」などと言っているのは見ましたが(吐き気)
前作を”Let it go”に例えるのは、言い得て妙です。
制作者はこういう構えでいてもらいたい。と言うより、そういう覚悟のない人には関わってもらいたくないですね。
「無定見。なのに発言力だけは強い。自分の浅はかな考えを押しつけるばかり」のたぐいの人物など論外です。
最近「みんなでおゆうぎしているよ」というフレーズがよく浮かびます。なぜかな。
邪悪ルフラン、つらいです。狙いもあからさまで。審議会マターにならないものでしょうか。