あさが来た 36話 感想あらすじ 津田梅子と大山捨松

櫛田そえは大阪に来る用事があり、そのついでに加野屋に寄ったのでした。

雨に濡れ着替えに走るあさの大股に、くすりと笑うそえ。
正吉は鉱山のために米倉も売ると説明します。あさを信じて、そこまですると決めていたわけです。

そえは鉱山の分割払いの件も快諾し、喜んだ正吉はそそくさと証文作りに席を立ちます。

残された、女同士のあさとそえ。ここまで信頼されるあさは恵まれている、とそえが語りかけます。
あさは確かに度胸も才能もありますが、環境にも確かに恵まれていますよね。

そえはここで日本初の米国への女子留学生の話を出して、これからは女の時代と話します。

女子教育に尽力した梅子と捨松

留学生の中にいたのが津田梅子、山川捨松です。

『八重の桜』ではそんな期待を背負った彼女らが帰国後、「女に仕事はない」と冷たくあしらわれ、結婚適齢期過ぎの売れ残り扱いされてしまう様子が描かれておりました。
『ヒストリア』でも二人のエピソードがあります。

◆結婚の話なんてしないで! 津田梅子 明治“アラウンド20”の悩み(→link

◆わたし、やっぱり結婚する!~明治のトップレディー・大山捨松の悩み~(→link

この二人は女子教育のため尽力します。
梅子は津田塾大学創設のため奔走、捨松はそんな親友梅子を支えました。

津田梅子6歳で渡米した頭脳明晰の才女「身分にとらわれない女子教育」は実現したか?

日本初の女子大学創設者であるあさとも関わりがありますので、そえの発言は今後この二人が出る伏線となるのではないでしょうか。

そえは商談のあと、自分もあさのように大股で歩いていた、と新次郎に伝えます。
新次郎も「あさもいつか淑女になれるかも」と言いますが、さてどうでしょう。

そえのニュアンスからは、女が大股で歩くことが活躍を意味しているようにも思えました。あさはドレスに着替えて裾を気にせず、ますます大股で歩くことでしょう。

「泣かされてんのはわての方や」

これで出発できる――あさは新次郎に改めて別れの挨拶。
新次郎は寂しがり、はつにあさを泣かせるなと言われたと明かします。

そこで「泣かされてんのはわての方や言うてんのに」と漏らします。

新次郎が頑としてあさを九州行かせたくなかったのは、寂しいからなんですね。新次郎は留守の間はつのことは任せてくれと言います。

紆余曲折はありましたが、夫婦の仲はすっかり通じ合うようになっています。
「わてを泣かしたらあかんで」と言う新次郎と、見送る夫に感謝するあさ。ありがちなカップルから男女逆転しているようにも見えます。

ちょっとドタキャンされて気の毒だった美和ですが、三味線の師匠を辞めるのは嫌だと言ったそうです。
よののお妾選びは振り出しに戻ったようで、ここでガツンと暴走する妻を止められないのが正吉なのでした。

五代がキモカッコよくなってきた

加野屋から旅立つあさを見送る一行。
その中で一人どんより落ち込んでいるのは、お供する羽目になった亀助です。

時代劇ではかつでよく見た火打ち石で見送る仕草が懐かしく思えます(まぁ、その懐かしさも私の場合テレビ由来で、実際は見たことありませんが)。

榮三郎は成長して別子役になりました。
ここでも無言の演技が光っていて、優しく声を掛ける正吉の後ろで、よのはむすっとしているんですよね。

そしてそこへ駆けつけたのが五代友厚。

なんと護身用のピストルをあさに渡します。それだけ危険な場所だと説得。第一週で強引にピストルをきっかけに追いかけっこした伏線消化に来ました。

ピストルで結ばれた縁みたいなことをうっとり言う五代はやっぱりおかしい。
五代さん、今日も何してはるんですか。

「あささんだったら、きっとやれる!」

ここでは要するにあさなら炭鉱経営をやれると言いたいのでしょうが、それがピストルを渡しながらなので「あささんだったら、きっと殺れる!」にも見えてしまうのがシュール。
五代さん、ネットの感想では気持ち悪いだのストーカーだの言われておりましたが、だんだんと「キモカッコイイ」という独特の個性を気づきつつあります。

長旅をこぼす亀助 元気いっぱい歩くあさ

ここであさの船旅ルート表示。
大河では玄関開けたらすぐ【萩―群馬間】を往復できるので新鮮に感じます。

船旅ルートとか、アドビフォントを使わない証文とか、基本的なことでも出来ているだけでテンションが上がるのは、それすらできない大河の反発でしょうかね……。

徒歩で炭鉱に向かう長旅をこぼす亀助と、元気いっぱい歩くあさ。

くせのありそうな案内人とともに、珍道中が続くようです。

野宿してもまた朝は来ると本作のテーマで、今週は終わり。

木曜から金曜で問題を解決し、土曜は翌週への布石というパターンも確立してきましたね。
金曜までガチャガチャしょうもないことを繰り返し、土曜になんとなく解決したごまかしをする前作の呪縛からきっぱり決別できているようです。

第6週の総評

姉妹の絆を描いた先週に続き、今週は夫婦の仲をテーマにしました。

次のビジネスということならば炭鉱にすっと移行してもよいところを、姉妹と夫婦で二週間立ち止まりながらの進行です。
それでも足踏み感はあまりなく、極上の人間関係を描くことに成功しています。

女性実業家としてだけではなく、妹として、妻として、どう生きるか悩み成長するあさの姿がまぶしいですね。

勇気を持ち、敢えて踏み込んだ妾問題は、史実を見るとここでハッピーエンドになるとはちょっと思えません。

今週は乗り切りましたが、一番の難所であるこの問題は今後も続きます。

あさという女性のビジネスにおける成功も大事ですが、愛情問題も要注目です。
勇気あるBKのチャレンジをこれからも見守りたいと思います!

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文:武者震之助
絵:小久ヒロ

※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください

あさが来たモデル広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます

【参考】
連続テレビ小説 あさが来た 完全版 ブルーレイBOX1 [Blu-ray]→amazon link

 

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