あさが来た 54話 感想あらすじ ファーストペンギン

あさの名前は英語だとモーニング。
グッドモーニングはあさのようだと説明する五代は、さらにファーストペンギンについて語ります(かわいいアニメつき)。

当時、ファーストペンギンの概念がわかるほどペンギンの生態は理解されていなかったと思いますが、そこはまあ、五代のすべてがツッコミどころなので。

ファーストペンギンは勇敢。
敢えて最初に進むあさは偉いと褒めます。
胸を張って堂々と飛び込めと言うと、さっさとどこかへ馬で去る五代は何やら枕崎に用事があるようで。忙しい中ここに立ち寄ったそうです。

だから何なんだよ、五代!
忙しい中でファーストペンギンを言うためだけに来たのかよ!

あさは大阪出立前、直接サトシに話しかけます。
不愉快な思いをさせてすまない、しかし炭坑の改革には自信があると言います。

「新次郎さんは元気ですか?」

サトシはそう声を掛けました。
突然のことに驚くあさ。そこへ、久々に大阪に帰るのがうれしそうな亀助が声を掛けてしまったために、サトシの真意をただせずそのままになります。
彼の正体は視聴者も薄々わかっていると思うのですが、結構引っ張りますね。

朝、昼、夜とメリハリのある15分

加野屋に帰ったあさは、皆に歓迎を受けます。

大急ぎで新次郎たちの元に向かい、長い不在、三味線の会に参加できないことを謝ります。
三味線を父親に内緒にしているため榮三郎は焦ります。

正吉は榮三郎を促し出て行き、夫婦を二人にする気遣いを見せます。よいお舅さんですね。

堪忍を連呼するあさの頰をむにゅっとつまみ、まずはゆっくり顔を見せてくれと迫る新次郎。
この「お帰り」がさわやかで優しく、ええ夫婦やな〜としみじみします。

正吉も今夜は三味線を弾いてもいいと言っておりました通り、新次郎はあさに三味線を聞かせます。
はぁ〜、仲良きことは美しきかな。

翌朝、朝日をあびて伸びをするあさ。
このドラマで定期的に挟まれるこの新しい朝の場面がいいんですよね。

たった十五分の中、朝、昼、夜とメリハリがきいています。

ちなみに正吉とよのの寝室に新次郎の三味線が聞こえてくる場面で、よのが障子を閉めようとするのですが、正吉が止めます。
この三味線を聞く場面は、近藤正臣さんが発案したそうです。

和歌山でミカン作り

眉山家には惣兵衛が帰ってきました。

想像より早い帰宅に驚くはつ。
山で猪に遭遇したと語る惣兵衛に、はつがどこに言ってきたか尋ねると、惣兵衛はミカンを一つ渡します。

和歌山に下見に行ってきたようです。

加野屋では、一同を集めて何か話があるようです。

なんと正吉、隠居宣言。

唐突な気もしますが年齢的には妥当なところでしょうか。

後継者は誰か?というところで終わりますが、予定通りに榮三郎でしょう。

気になるのは思い詰めた様子の雁助。
代替わりで身の振り方を変える可能性もあると思います。

総評

今週はあさの炭坑改革編でした。

偉そうに意識高い系の演説をすると次から次へとあっさり洗脳するわけではなく、ちゃんと下の方から説得して変えてゆく描写なのはよかったと思います。
このへん、駄目な朝ドラはもちろん、『花燃ゆ』が本当に駄目だったので、反面教師にしたのか?と思うほど。

今週も先週に続いて「溜め」の週と言いますか、さほど大きな動きはありません。

炭坑改革にせよ。
眉山家の再出発にせよ。
週のはじめで問題提起して土曜日にスピード解決するのではなく、何週間かまたがせるところが丁寧ですね。サトシの正体はてっきり今週明らかになると思いましたが。

褒めてばかりではなくダメ出しをさせていただきますと、榮三郎とふゆに生じた時空の歪みが……。
榮三郎年齢問題は凡ミスだと思いますが、ふゆは何か意図があるのでしょうか。

その榮三郎、子役からバトンタッチしました。

幼い頃は歳よりもませた感じでしたが、成長後はむしろまだちょっと歳より幼い感じ。
史実の広岡正秋は才気にあふれた人物です。どう演じるか楽しみですね!

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スマホでもOKです。

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください

あさが来たモデル広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます

【参考】
連続テレビ小説 あさが来た 完全版 ブルーレイBOX1 [Blu-ray]→amazon link

 

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