ふら〜りと巾着片手に入ってきたのはなんと、新次郎!
五代の話に耳を貸さなかった商人たちは、なんと新次郎の話を先に聞いたそうです。
新次郎は大阪商人を説得するテクニックを駆使。
・東京もんには負けられへん!
・これに乗ればのちのち儲かるで
・あとは、五代はんに聞いとくなはれ
この絶妙トークが心をくすぐり、引っ張る話術に抜け目ない大阪商人たちはコロッと参ってしまいます。
正攻法の五代より、搦め手から攻めるような巧みな新次郎の話術が勝利したわけです。
「やっと新次郎が働いた」だと?
しかも抜群の顔の広さを使い、三味線や謡など趣味の会合、レストラン、うどん屋などの飲食店で、話を広めたのでした。
ただのぼんくら亭主で、あさにふさわしくないと思っていた五代も、びっくりぽんの様子。
「やっと新次郎が働いた」なんて言われていますが、今までもちゃんとあさや榮三郎のサポート、千代の育児をしていたので、ただ遊んでいたわけではありませんよ!
話の流れから、新次郎がよく美和のレストランによく来ていたと判明。
色っぽい美和と夫がビールを飲んでいたことに、あさは嫉妬を隠せません。
そこで五代が横から、私とあささんにも秘密があると意味深なことを言います。
今度は新次郎が嫉妬する番です。微笑ましいやりとりですね。
じめから届かない思い、と諦める亀助
加野屋では、うめが亀助にやっと「ふゆの思い人は新次郎なのか?」と言います。
ふゆの気持ちを知っていたうめと雁助だからこそ、亀助にやたらとたきつけていたのだと本人にもようやく伝わりました。
新次郎には勝てない、はじめから届かない思いであったとあきらめる亀助。
そこでうめが「おなごはよく働く男が好きなはず」とエールをそっと送ります。
いよいよ婚礼を控えたふゆに対して、よのは上機嫌です。
ゆったりと生きる新次郎、使用人を娘のように慈しむよの……日本人が残すべき労働の伝統とはこうしたものではなかったのか?と本気で思ってしまいます。
ここでよのが新次郎の妾にしようかと思ったことがある、しかし正吉の反対であきらめた、と語ります。
あさは納得いかない様子
史実では難産で苦しんだ浅子に代わり、小藤というお付きの女中が妾として信五郎の子を何人も産みました。
史実を知る視聴者もそれをふまえ、ふゆのモデルが小藤ではないかと想像していたのではないかと思います。
なかなか巧みなミスリードです。
千代と遊ぶふゆを見て、ふゆが嫁にいったら千代も寂しがるだろうと労うあさ。
あさはふゆに、気持ちの整理がついているのかと尋ねます。
なかなか残酷な質問です。
その様子をそっと見るうめと亀助。ふゆは、はつとうめに憧れてきたと語ります。
父から疎まれていたふゆは、一生懸命主人に尽くすことで、自分の居場所を見つけていたのでした。
ここでふゆ、ハッとしてあさにも元気をいただいていた、とフォローを入れます。
うめのように、ずっとはつを見守りついていくつもりだった、でもできなかった、と振り返るふゆ。
うめのような女子衆になれなかった以上、望まれて嫁ぐならばよい、とふゆは自分に言い聞かせるように語ります。
あさは納得いかない様子です。
このふゆの恋心が何かとんでもないことを引き起こすとナレーションが入り、今日は終わるのでした。
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文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください
※あさが来たモデルの広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます
【参考】
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