まんぷく 116話 感想あらすじ視聴率(2/18)スグ拗ねる幼稚なおっさんばっかりだ!

たとえ安藤百福氏の「発明」の根拠がアヤフヤだったとしても。

売れれば何でもOKなのでしょうか。

◆「チキンラーメン売り切れ」報告相次ぐ 「まんぷく」効果? シリーズ売上、過去最高更新へ(岡田有花) – Y!ニュース 

◆チキンラーメンが過去最高売り上げ達成の見込み NHK朝ドラ「まんぷく」が追い風に|ニフティニュース 

やはり、というかチキンラーメンの売れ行きが好調なようです。
過去最高だなんて、そりゃあ毎朝、破壊力抜群のNHK砲で宣伝してくれますからね。

日清食品さんの広報としては、もう大満足かもしれません。

むろんドラマ自体は酷い出来――という私の見方に1ミリも変わりありません。

昭和33年8月25日。
神への供物こと「まんぷくラーメン」の販売スタート。

こんな終盤近くまできてなんて酷い作品なんだ……そう戦慄させられるのですから、改めて本作はすごいと思います。

【116話の視聴率は21.9%でした】

月曜名物『いだてん』砲

これはもう、三島弥彦のお上品なお坊っちゃまぶりですね。
気品があり、賢く、気遣いができて、相手を見下さない。

いだてん三島弥彦

金栗四三なんて、それこそ生きてきた世界がまるで違う相手なのに、くだらない奴だなんて態度は取らないどころか、親切に気を使います。
才能に溢れており、あれだけ女性から熱い視線を送られているというのに、そこにまったく浮かれないのです。

こういうお上品さが、本作のマウンティングゲスエリートどもからはまるで感じられない。

感謝もない、気品も、知性も、工夫もない。
泥棒も平気でしてしまうダメ人間たちが、何かの間違いでエリートになった。それがいばり散らしているわけです。
幼い源ですら、イジメを機に、マウンティングエリート街道を歩み始めております。

理解できないのは、萬平や神部が苦労人という設定なんですよね。

天涯孤独であったはずの萬平。
戦後生活苦のあまり、泥棒になった神部。
そういう苦労を重ねた思いやりってまるでない。

「発明家だから!」
「帝大卒やで!』
とエリートアピールばっかり。
忠彦といい、『白薔薇』夫妻といい、実家が金持ちボンボンアピールも鬱陶しいことこの上ないです。

あれアホラッシュはいらんから

「まんぷくラーメンですぅー!!」
って、たどたどしい百貨店での実演販売が痛々しい……。

神の子萬平さぁん。
教団幹部ルイージ福子。
武士の娘・黄忠。
そんな三位一体の悪夢な売り込みがあまりに酷くて目を背けてしまう。

もはやデパートの営業妨害では?

結局、まがい物はまがい物ってことです。『べっぴんさん』との落差がありすぎて、同じ百貨店に見えません。
過去の大阪朝ドラにすら泥を塗りたくってますな。

それと、ルイージ福子さんの演技は『ジョジョの奇妙な冒険』にオマージュでも捧げたんですか?

「あれあれあれあれあれあれ!」
「アホアホアホアホアホアホアホアホ!」

そんなラッシュいらんから。

‪‪しかも食品の売り子。
唾を盛大に飛ばしながら、不気味な百面相をして3分間、キエエエエエエエと奇声を発しそうな勢いで喋るってなんなんですか。

‪ここまでキエエエエエエエする人って、『ゴールデンカムイ』で慌てふためいている鯉登少尉くらいですよ。
昨年、大河で見当たらなかった薩摩隼人が、猿叫だけ実装して朝ドラに出てくるなんて、びっくりでごわす。‬

と、冗談はさておき、この演技指導というのは、‪本当にどうなっているのでしょう。
こんなこと言いたかないけど、不愉快に感じてしまいます。

カンヌのお墨付き演技派女優なら視聴者が騙されるとでも思っております?‬
そりゃ、本作の‪ブランド大好きスタッフは嬉しいかもしれませんけど、見ている方は受賞歴なんて関係ないですからね。‬

そんなアピールは無駄無駄無駄無駄ァ!

意味がわからないのが、ただ買いに来ているだけのモブ主婦っぽいキャラに、名前をつけてあることです。

ロリメンもそうですが、本作って特に意味のないところでやる気アピールをしていてイラつきます。
そういう無駄な労力で頑張っているアピールしないでください。

もっと他に勉強するところが大量にあったじゃないですか。

昭和名物といえば喫茶店サボりですね

‪昭和世代の昔話を聞いていると【俺らがいかに働いていたか自慢】をされがちです。
そこで、こう突っ込まざるを得ないわけです。‬

‪「話をよく聞いていると、それは仕事に含まれていないのではないでしょうか」‬

‪要するに、外回りの時に喫茶店にいたってやつですね。
私は喫茶店でラップトップ開いて仕事をこなすこともありましたが、どうもそうではないようでして。‬

‪世良の『白薔薇』巡りってまさにコレじゃん。
さらりとここでも、世良が無給で教団に奉仕しているとバラされるわけですが、本業サボって教団奉仕が美談扱いってもう意味が全くわかりません。‬‬

‪敬老精神なんてありません

‪それにしても世良は、黄忠こと鈴さんにどうしてこんなに偉そうなのでしょうか?

サボっていると責めていますが、鈴さんはもう老将なんですよ。
70過ぎた人が立ちっぱなしで仕事をしていて休んだくらいで、なんでこんなにいじめのような仕打ちを受けるのでしょう。

萬平にせよ、福子にせよ、世良にせよ。
鈴相手だと顔を歪めて小馬鹿にする表情を作るので、見ていて本当にうんざりです。
喋り方も作り過ぎていて不愉快きわまりないという。

‪せめて鈴をバックヤードで座れるようにしてあげなさいよ。
と思うのですが、福子は懸念を示す鈴にきつい言葉を投げつけるばかりで、ほとほと嫌になって来ます。‬

‪福子って、我が子二人がいじめられても親身になりませんし、萬平さぁん以外に愛を示さない。
なんすか、この気持ち悪すぎる性格。命令されれば犯罪だって辞さないように見えてきます。‬

8 Comments

ビーチボーイ

補足(蛇足だけど)
梟町のつくし食堂の草太のカツ丼に集まってくる客たちには、ちゃんと人間としての表情やしぐさがありましたよね。
やっぱり、こうも違うんだよね。

ビーチボーイ

本作最大の山場であるチキラー発明(?)のくだりを迎えているというのに、相変わらず、いや今まで以上に全くメリハリの無いべたーっとした退屈芝居をダラダラとよくも続けられるものだと、ある意味感心しております。視聴者が「おっ?」と困惑し、しばらく後に「ほほー」と納得する…そういう場面は見事にただの一度もありません。子供でも、ある一人の台詞に対する相手役の反応はほぼ正確に予想できるし、次の展開、その次の展開がほぼ読めてしまう。その分かりやすさはもはや逆に表彰に値しますな。
史実のチキラー誕生物語(多くの国民が思い描く物語とは真相は異なるそうですが、それでもやはり)の面白さを100とすれば、それを朝ドラという最高の大舞台に上げさせてもらって20~30ぐらいに盛り下げたドラマに仕立ててしまう脚本家の手腕には、息をのむ思いです。(笑)
デパートでまんぷくラーメンに見向きもせずスルーする客たちのまるっきり無個性な姿は、私にデジャビュ現象を起こさせました。あああれだ、創立当初の風鳥亭の、舞台上の芸人に向かって一斉にブーイングしミカンの皮を投げつける、全員が同じサイボーグみたいなあの観客達だ。うーん懐かしいなあ(笑)

ガブレンツ奮戦

商品をPRするための工夫らしきものが何一つない売場。
要領を得ない、ダラダラ長い説明口上。
その上、客の目の前で変顔・奇声。
→たちまち小山さんが血相変えて飛んできて、「何考えてるんですか! ここ『大急』ですよ!」となる。隣接の他店ブースの店員からも睨まれる…
というのが、『べっぴんさん』を楽しんでいた人の「大急百貨店」のイメージだった筈。

なのに、あんな接客を堂々と続けて誰も咎めない。

同じNHK大阪の作品の筈なのに、先行作品のイメージを大事にしようという意識は制作側には全く無いようですね。

「重要な舞台の名前をそのまま使うということ」を、あまりに軽く考えているのか。

別な名前だったら、どんな表現をしようと関係ないでしょうが。

ぐるぐる

私は昭和から平成初期に青春時代を過ごしているので、昭和の、今ならあり得ないようなことでも、ノスタルジーを感じたりします。喫茶店でのたむろなんかは、うまく使えば脇エピソードとして「あの時代の空気」を醸し出せたんじゃないかと思います。
なのにこの作品は、昭和の感慨どころか、いつの時代かもわからないし、人物の進化も変化もないですね。
今日の、デパートでの奇声合戦は、心底腹立たしかった。職場で上司がつけているので仕方ないのですが、よほど消してやろうかと思いました。

しまこ

もうレビューが面白すぎて視聴を再開しようかと思ってしまったじゃないですか!「あれあれあれ!アホアホアホ!」極めつけは「キエエエエ」って、いったい何が起こっているのですか?ちっとも胸を打つセリフがないとは思っていましたが、もうそんな、セリフだとか超越していますね。
それとほかの話題ですみません、ここから「いだてん」のレビューに行くのにいつも迷子になってしまい、なかなかたどり着けません。私がこちらのサイトの全体像が分かっていないのがいけないと思うのですが、リンクを貼っていただけたらとても有難いです。もし気が向いたらで構いませんので!

ガブレンツ奮戦

ひどい接客。
仮にも同じ「大急」の名を用いているのに!
顧客に失礼どころか不快感しか与えない。

『べっぴんさん』の悦子さんに叩き直してもらいたいね!

いや、小山さんと大島社長に出入り禁止にしてもらってもいいかも。

匿名

プロットその他の問題引用というのは作家さんにとってでさえ初めてではないことと認識していますが、モデルさんまで同様という作品は珍しいのではないか、と今日ふと思いました。虚報や偽造改変、詐欺などの全盛時代にふさわしい作品なのかもしれません。それに差別問題までもが絡まり、怒りを超えた哀愁と苦痛に日々からめとられてしまってます。
とつらつら語るほどには最近は観れてません。もうつらすぎて^_^; 分析のご継続、心から尊敬しています。

転覆船

「チキンラーメンが売り切れていました!」と画像をアップするのは、信徒たちの布教活動ですね。
街中のスーパーを回って、たまたま補充前で少なくなっているチキンラーメンの棚を探し出しては「見つけました!萬平さま‼」と涙を流しながら撮影しているのではないかと想像しています。
我が家の近所では、どの店でも普通にたくさん並んでいましたよ。
前作の影響で、五平餅が大売れしたのが羨ましかったのかな?

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