あさが来た 73話 あんたは欲張りや

正吉亡きあと、新体制の加野屋。
今週は五代の寄合所からスタートします。

おもしろいのは、新次郎と五代の台詞が何度も重なること。
その度に変な空気がちょっとだけ流れます。

相変わらず英語が混じる五代のせいで、しびれ芸者とか何とか、NHK大阪らしいギャグも入ります。
そのコントのような様子を、三坂という五代の部下は見ていて、あのアホ夫婦になんで、と思わず漏らしてしまいます。

三坂に五代は、人を見る目がないとたしなめます。

人の女房に何すんねん

あさは大阪も東京に負けぬよう、文明の花を咲かせて大阪をもっともっと盛り上げねばならないと言います。
あさの答えに興奮し握手を求める五代に、人の女房に何すんねんと気が気では無い新次郎。
やっぱり五代、面白いですね。

あさは東京行きに興味を持ちます。
しかしまだ千代は幼い……あさは本音とは裏腹に、東京行きを断ります。
五代は説得を試みますがあさの心は強固なようです。

寄合所からの帰り道、強がりを言うあさに新次郎は
「自分のために行きたいのではないか、それならば行くべきだ、よののことは説得する」
と言います。やはり懐が広い!

しかし加野屋で新次郎の提案は全否定されます。

亀助に至っては、イケメン五代と行くなんて心配と決定的なことを言い、うめにたしなめられます。

新次郎は、あさは商売が心底好きで男前に見えると言います。
嫌いな縫い物や料理の時は口を突き出してブサイクなのに、と。

ジェスチャーまじりであさをからかう新次郎や亀助は盛り上がり出します。

あのあさの口をつまむ仕草は榮三郎にまでうつってしまいます。
奥様が今回の話どう思うか、と皆が言っているとよのが顔を出します。

東京に行きたい、ええお母ちゃんにもなりたい

ここで場面が変わると、あさは手作りの新選組土方歳三人形を使って、千代と人形遊び中。
以前あさがチャンバラごっこをしているときは近藤勇を名乗っていましたね。

その土方と近藤も、既に亡くなってほぼ十年経過しているわけですか。
結局、必ず返すと言っていた借金も戻りませんでしたね……。

よのは新次郎とあさを呼び出し、東京行きについて質します。

正吉が存命であれば、正吉の一言で東京には行けたでしょう。

あさは東京に行きたい、でもええお母ちゃんにもなりたいと本音をぶつけます。

よのは、そんなあさに呆れています。
そしておなごの先輩として、こう覚悟を決めて言います。

「あんたは欲張りや!」

さぁ、よのの言葉はどう続く?

実はこの問い、前作の『まれ』にもありました。

パティシェの夢と育児、どう両立する?

ヒロインはねちねちと姑にそのことでいびられ、夫も新次郎とは違い非協力的でした(そしてこの問いは、なぜか年数を一気に飛ばしてうやむやにするというオチ)。

本作はどうなるのでしょう?

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文:武者震之助
絵:小久ヒロ

※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください

あさが来たモデル広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます

【参考】
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