血相を変えてふゆの父・日野彦三郎が乗り込んできました。
やっぱり人前でデートはまずかったんですね。
なんでもふゆの縁談相手の山本平蔵がふゆと新次郎のデートを目撃していたのでした。
この騒ぎを聞きつけあさもむっとして出てきますが、無礼な態度の彦三郎相手に険悪なムードが漂います。
それにしてもやっぱり波瑠さん、ドスの利いた演技が似合うなぁ。
そんな尻軽は嫁にできない
彦三郎と半蔵は、よのに事態を問い質します。
その様子を奉公人たちも不安げにのぞき見。
平蔵はなんと、新次郎だけではなく亀助とふゆの親密な様子も見ていたのでした。
そんな尻軽は嫁にできないと言う平蔵。
彦三郎は激怒し、ふゆを傷物にしやがってと吐き捨て、平蔵は破談にするからと帰ろうとします。
そこへ亀助が入ってきて、自分が悪いのだと弁解を始めます。
さらにふゆ本人もやってきて父に頭を下げ、新次郎も亀助も悪くない、全て自分のせいだと謝ります。
そのふゆの頰を「このアホが!」と張り飛ばし、罵倒する彦三郎。
これには見守る加野屋の面々もびっくり。
ふゆが今までどんな仕打ちを父から受けてきたのかがわかる一幕です。
しかも彦三郎の言動には女性蔑視がにじみ出ています。
このあたりどぎついくらいですが、あさの周囲には女性蔑視しない人が集まっていたのだと再確認しました。
ふゆの置かれていた環境の方が明治時代の標準でしょう。
叩いても罵っても人は心を改めたりはしない!
あさは目を見開いてこの場面を見ていましたが、ついには
「叩いても罵っても人は心を改めたりはしない、怖がるだけだ、本気で思う心しか人の心には届かない!」
と啖呵を切ります。
このあとの亀助の台詞が素晴らしすぎて霞むのですが、将来の教育に援助する姿勢にもつながる重要な名台詞です。
なおもふゆを折檻しようとする彦三郎を「やめんかい!」と怒鳴りつける亀助。
ここで亀助は彦三郎ではなく平蔵を叱ります。
惚れた女が殴られているのに止めないのはどういうことか!
相手が悪いし、と返す平蔵に対し、亀助は、自分だったら惚れた女が殴られそうになっていたら絶対止める、必ず守ると言い切ります。
おおっ、番頭さんカッコイイ!
平蔵は「もう帰るっ!」と妙に子どもっぽい台詞を吐き捨てどこかへ言ってしまいます。
資産もあるしよい相手と思われていた平蔵ですが、ストーカーまがいの監視はするわ、亀助の言う通り殴られているのを傍観するわ、これは確かにちょっとなあ、という男だと判明しました。
「お嫁さんにしてください」
おさまらないのは彦三郎です。
ふゆの親なんだからと言い張る彦三郎に、殴るような奴は親でも身内でもない、ふゆはわてらの大事な身内だと言いきる亀助。
ついに亀助と彦三郎は乱闘に!
そして今更やってくる新次郎は役に立たないのでした。
乱闘した亀助を介抱するふゆ。破談になってよかったと御礼を言うふゆは、
「もうこれでここには申し訳なくて留まれない、これからは亀助の言葉を支えに生きていく」
と言います。
清原さんの演技、本当にうまいです。
ここで亀助、ついに決意を固め
「嫁になってくれんか。あんたを思う気持ちは誰にも負けしまへん!」
とプロポーズ。
ふゆも「お嫁さんにしてください」と返事をし、ハッピーエンドに♪
いやあ〜、長かったなぁ。じれったかったけど、最後の最後に見せ場を作ってきっちりこのカタルシスに持って来て、本当によかったと思えました。
これにはあさや加野屋の面々もうれしそう。
こうして亀助とふゆの婚礼まで時間が飛び、あさと新次郎が仲人になるのでした。
亀助の勇姿は視聴者の心をがっちりつかみ、ツイッターでも「亀助」「番頭さん」がトレンド入りを果たしました!※放送当時は記事化されました
◆『あさが来た』名脇役・亀助の幸せにネット上で祝福の声が殺到!「全俺が泣いた」「今日の亀助は漢」(リンク切れてますが一応)
そして、もう一人の番頭である雁助もやっと帰って来るのでした。
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文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください
※あさが来たモデルの広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます
【参考】
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