あさと新次郎は、互いの祝言や新婚時代を回想しながら、亀助とふゆの婚礼に備えます。
ふゆはうめに婚礼の支度をしてもらいます。
うめは自分は一生恋も結婚も無縁だけれど、それは自分が選んだ道だといい、ふゆを祝福します。
皆の祝福を受けて幸せそうな亀助とふゆです。
舟場締めをして亀助&ふゆを送り出す
うめは帰って来た雁助と再会。
店の者たちは雁助も戻って来て祝言も盛り上がるとうれしそうです。
祝言を無事終えた新婚夫婦は、九州の炭坑に二人で行きたいと言い出します。
舟場締めをして送り出す加野屋の面々でした。
場面がかわると、あさと新次郎は美和のレストランでカレーライスを食べています。
文明開化ですね。
新次郎はすっかり親しげなあさと美和にびっくりぽん。
そこへ五代がやって来て商業の学校を作る計画を語り出しました。
五代が来ると自分が何もしていないみたいな気がすると愚痴る新次郎。
そこ、気にしていたんですか!
美和によると、実は新次郎と五代、実は二人でよく飲んでいるそうです。こちらも実は仲良しなんですね。
雁助は銀行に反対
店に戻った雁助は、両替業がすっかり下火になっていることに落胆気味です。
あさはこれからは銀行だと言うのですが、雁助は銀行に反対、詳しくは後日話すと言うのでした。
うめと雁助の仲も気になるところ。
あさは新次郎に、自分もドキドキしたことがあった、と言い出します。
それは幼いころ、新次郎に赤いパチパチはんを差し出された時だった、と算盤を見ながらしんみりと語ります。って、今更気づいたのか! 婚約時代も新婚時代も今も毎日ドキドキだらけのくせに!
幸せそうな亀助とふゆの次は、別の縁談が。
よの、新次郎、榮三郎は、榮三郎の許嫁に会いに向かうのでした。
照れて渋る榮三郎ですが、許嫁を見ると顔がほころびます。
確かにかいらしいお嫁さんです。
そんな幸せムードの中、あさは銀行への思いが消えないようです。
そして来週は五代にピンチが迫る!?
総評
今週は新春らしく、かいらしい恋模様でした。
ふゆがいじらしかったり、亀助がビシッと決めたり。
名脇役が舞台の中央に踊り出たような週でした。
一方であさのビジネスは足踏み状態が続きます。
本作では史実より炭鉱経営がかなり前倒しされているので、その影響もあるでしょう。
炭坑を史実より早めに始めたぶん、銀行創設までちょっといろいろな挿話を挟んで調整しなければいけないわけですね。
亀助とふゆの年齢を考えると、炭坑前に祝言もありだったと思います。
ふゆが新次郎の妾という史実ルートをたどるか、亀助と結婚するか、視聴者をミスリードするための仕掛けであったかもしれませんが。
ふゆの結婚により、本作では妾はやらないということでしょう。
NHK大阪は固有名詞も変更してオリジナル展開も入れますよ、とあらかじめ断っているわけですからね。
そんな制作側の都合もチラホラと感じられるわけですが、そんなことすら気にならなくさせたのはやはり亀助の三宅さんとふゆの清原さんの熱演です!
実年齢差30以上のカップル。
やはりちょっとつらいかなと思っていましたが、見ているうちに気にならなくなるのが素晴らしい。
清原さんは年齢的に役者交替した方が、と以前は思っておりましたがどんどん成熟した演技に成長していきました。ちゃんと大人の女性の喜怒哀楽が表現できていました。
そして、悪役らしい悪役不在であった本作初の悪役ともいえるふゆの父・彦三郎。
娘を何の取り柄もないと罵り、暴力をふるう駄目な父親の権化とも言える存在でした。
彦三郎を見ていると、あさの周囲の男性がいかに素晴らしいかがよくわかります。
実はこのあさの方が特殊で、ふゆのように周囲の男性からスポイルされてしまう方が、当時の女性としては一般的だったのではないかと思わされます。
亀助とふゆの熱演の影で、あさが自身の教育論にもつながる「本気で思う心しか人の心には届かない」という台詞を言い切っていました。
上から目線で施すのではなく、様々な女性と同じ目線に立ってともに歩む――そんなあさの姿が期待できる展開だと思います。
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文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください
※あさが来たモデルの広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます
【参考】
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