まんぷく149話 感想あらすじ視聴率(3/28)誰も加齢しない世界

【149話の視聴率は20.6%でした】

おはようございます。

コメント欄で異教徒皆さんのお言葉が熱い!

【あまりに御都合主義、そしてそんな人物像】

【育児の女児ハァハァ、男児放置が怖すぎる!】

そうですよね……ご指摘通り、時計かわりに見ていられるからいいという意見はあるものの、毒性が強すぎます。

コメントを書き込んでくださった方、ありがとうございます!
感謝しています。

【もう諦めた。見ていない】
【どうせ『ひよっこ2』砲炸裂でしょ。あれさえあれば朝ドラなんて】

そうですね、全弾当たりまくっています。
NHK大阪朝ドラ班の堕落ぶりにNHK東京班が怒り、撃ち込んできたような気すらしてきましたよ。

そんな異教徒の方に、報告があります。

「今朝は、朝ドラの歴史上ワースト回でしたよ!」

これは自信を持って言えます。こんなことならば、『ゲーム・オブ・スローンズ』死に方コレクションを15分間見続けた方がマシでした……。

ネタバレ注意

苦行の生前葬 誰も加齢しない世界

鈴の生前葬……朝から苦行としか言いようがありません。

「齢80で〜」というセリフがギャグにしか見えない。
ベテランすら加齢がろくに出来ていないって、どういうことなんでしょう。

『カーネーション』を世に送り出したNHK大阪がどうしてこうなった。

あの作品は、尾野真千子さんが好評であったにも関わらず、
「老年期を若い役者が演じることは、加齢に対して詰めが甘い」
という考えの元、交代しているのです。

そんなプライドは砕け飛び散った――。

特に男優が顕著で、加齢メイクの悲惨さがもう見ていられません。

ほぼ、汚らしい無精髭だけ。それだけ。
不潔感を増す効果しかありません。

敬老精神のない世界で視聴率狙い

萬平は、生前葬を小馬鹿にする言い回しで、鈴が図書館で調べたことに驚きを隠しません。
敬老精神と知能の無さを露わにしているかのようです。

ついでに言えば、鈴の子孫への思いも表層的と申しましょうか。
生前葬にOKしてくれたからイイ子だっていう浅はかな物言い。源もまるで小学生のように「僕も賛成したよ」って、原稿を書いている段階で違和感ないんだとしたら、おそろしい感覚です。

まぁ、どうせ視聴率狙いですよね。

先週末の予告で鈴の死を想像させておいて、結局、こんなしょーもないオチだもんなぁ。
鈴人気に頼り切ったゲスな戦法に涙が出てきます。

奥田瑛二氏のテコ入れといい、清々しいほどの数字重視策。物語の展開なんてこれっぽっちも関係ない。
あまりにも視聴者をバカにしている。だいたい【自動販売機開発】はどうなったんですか?

今さら出てくる赤津にしたって何なん?
骨折してまで、炊事場で小馬鹿にされながらこきを使われて、一体なんの恩義があるというのか。

しかも生前葬だっせ。

「あかつぅーーー!」
って、聞いちゃいられませんて。

露骨なBGM頼りの世界

生前葬シーンのセットはお粗末なものですが、BGMは頑張っていましたね。
川井憲次氏のディスコグラフィーでも『花燃ゆ』と並ぶワーストだと思います。

そして福子に喪服でスピーチをダラダラとさせますが、本当に間抜けなドラマだと思います。幼少期、女手一つで育ててくれた感謝すらない。思い出すのは、劇中の時系列のみですからね。

「安藤サクラさんが親の葬儀でヨヨヨ〜とするんですよ!」
と言い張りたいなら、ナゼ福子の父を劇中で退場させなかったのでしょうか?

それが史実通りなのに。
朝ドラ序盤のヒロイン親族葬儀は定番なのに。

「お父さんに花嫁姿を見せたかったわ〜」
というベタなお約束も出来たはずなのに放棄しました。

それで代わりに面白いシーンがあるんかい?
と考えてみれば、萬平さぁんのパンチラやら、セクシー拷問やらを見どころにしていましたからね。

ここから導くことのできる結論はこうなります。

・脚本家は、【朝ドラのお約束やセオリー】すら把握出来ていないほど思い入れがない

・「朝ドラなんて、ヒマなおばさんの娯楽でしょ? 伏線や後につながる展開なんか、どうせ視聴者はわからないだろうからさぁ」とバカにしている

・その一方で、露骨な視聴率稼ぎと話題性狙いだけは得意(特にエロ)

ここまで朝ドラに向いていない方が、ナゼ起用されたのか?

敢えて朝ドラのセオリー破りをする、そういう果敢なタイプを起用する例はあります。

『あまちゃん』、『半分、青い。』が典型例でしょう。
『ちりとてちん』も、果敢にお約束を破っていて素晴らしかったと思います。視聴率は低迷気味でしたけれども、本当に良いドラマでした。

本作は、そうではありませんよね。

「大企業がモデルで、時代モノは鉄板。どんな手抜きをしようと、視聴率20パーセントは固いんですよ」

「カンヌで話題の主演女優だ。そのブランドがあるのだから、彼女が泣いたり喋ったりするだけで、高評価間違いなし!」

弛緩しきった姿勢が露骨なほどに出ています。

提灯が今朝も眩しいほど

以前、紙媒体のFLASHで記事が掲載され、そこで潮目が変わったのか――と書きました。

まんぷく 130話 感想あらすじ視聴率(3/6)粉末スープは他社の発明ですよ

それが3月6日のことで、直後から批判的な記事が出始めました。

ところが、最終週になってこんな状況です。

・スマホケース発売(最終週に? 他の朝ドラの関連書籍・グッズはここまで遅くない)

・褒めて褒めて褒めまくる記事が、露骨に出てくる

・しかも『半分、青い。』叩きとワンセットになっている

一体なんなんでしょう。
実際の記事がこんな調子です。

◆『まんぷく』要潤の好演にみる俳優としてのふり幅 弟子・上川周作とのシーンでもおかしみを発揮

◆『まんぷく』内田有紀がみんなの親に 物語を支え続けた包容力

◆加藤雅也、『まんぷく』で見せた「面白おじさん」の進化|NEWSポストセブン

【このドラマで出演者の評価がアップ!】という、しらじらしいほどの言葉が並びますが、本当でしょうか。

局側にとっては、そう誘導したい事情が透けて見えます。

【朝ドラはギャラも安いし、拘束時間も長い――そんなデメリットを上回るメリットがある】

それが従来のお約束だったのです。
しかし、ここ数作、NHK大阪出演の俳優は主演クラスまで低迷という、著しいブランド低下が見られます。

ドラマでカバー出来ないのであれば、せめて記事やニュースだけでも何とかしたい。そういうこと?

そして次。

◆『まんぷく』安藤サクラ、木々に囲まれた写真披露に「森の妖精みたい」と反響クランクイン! 

逆輸入俳優大谷亮平が「まんぷく」で義兄好演で人気急上昇 物欲なしの意外な素顔 (1/2) dot.〉|AERA dot. (アエラドット

実はこの二人は、海外高評価先行という特徴があります。

『あさが来た』におけるディーン・フジオカさんをモデルとして、朝ドラを足がかりに日本でもメジャーデビューというシナリオが見えて来ます。

それがどうにも……うまくいかなかったのではないでしょうか。
せめてニュースではカバーしたい、と。

「話が違うじゃないか!」

こうした露骨な提灯の輝きからは、こんな声すら聞こえて来そうです。

信長「光秀はできる男だからね!」

ここで注目したいこと。
長谷川博己さんの提灯は、意外と少ないのです。

来年大河の看板を背負う方ですから、もっともっとフォローがあってもよいはず。
しかし、実際はさほど見かけない。

そう考えると、彼の相対的な評価がアップします。

「くだらない提灯記事は、見る人が見ればわかるもの。そうじゃない、実力で褒められる俳優を目指さねばならん!」
そんな信念を感じるんだなぁ。まぁ、私の勝手な妄想ですけどね。

確かに萬平さぁんの顔は、最近人相が悪くなっています。
演技も、捨て鉢めいたものすら漂っています。

しかし……これは彼の力じゃない。本気ではないはずです。

この悔しさをバネに、鬼気迫る大河主演になりそう。そんな背水の陣を期待しています。
朝ドラが終わった今、温泉あたりで疲れをゆっくりと癒してから、捲土重来を果たしてください!

コメント欄のご指摘によりますと、昨年駄作大河で苦しんだ俳優さんが、別作品の脚本を褒めていたそうです。

それはそうでしょう。
ダメな脚本で演じるなんて、役者さんだって辛いのです。
そんな志のある役者さんほど、国外に目を向ける。そんな時代になりつつあります。

◆アップルの映像配信サーヴィス「Apple TV+」は、成功まで長い道のりが待っている

ついにAppleまでもが『VOD』に乗り込んできました。
こうした配信は、つまらなければ即座に視聴者数が減るため、高度な作品が揃っているのです。

「どうせならば、そんな作品に出たい! 」となることでしょう。

そうした流れは、この国のガラケーがiPhoneはじめとするスマホに駆逐された、そんな歴史を思い出します。

あのときだって、
「こんなものは日本では流行しない。独自のものがある」
「デコメ、着メロ。そんなことすらできないんだよ」
と油断しきっていたものでしたっけ。

それがどうでしょうか。

「スマホがけしからん!どうせ遊んでいるんだ!」
なんて決めつける人は、逆に呆れられる――そんな時代ですよね。

おそらくやVODと地上波テレビでも同じ関係になることでしょう。

先を読める役者さんは、英語を習い、そちらへのジャンプアップを目指すのが良いと思います。
既にそうなりつつある方もおります。

こうなると、朝ドラブランドなんてもう通じません。

下落傾向は今後も続くのでは――是非もなし。

※スマホで『いだてん』や『八重の桜』
U-NEXTならスグ見れる!

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

立花福子のモデル・安藤仁子の生涯

※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください

まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!

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5 Comments

ビーチボーイ

もう、ついでだから言っちゃうけど、ひよっこはメインテーマは当然みね子の生きざまであって、鈴ふり亭の料理の作り方とか、まして柏木の和菓子や二人の漫画家の描く漫画などは脇の物ですよね。だがそれらが全て、一切手を抜くことなく丁寧にリアルに映像化されていた。視聴者から見るとあの昭和の洋食は本当に美味しそうで、よだれが出そうだった。今回のひよっこ2を見ていて、そのことを再びまざまざと印象づけられました。制作スタッフがこのドラマに愛情を注ぎ、手塩にかけている、その一言に尽きるわけです。
片やまんぷくは…
メインテーマである即席ラーメン、カップ麺ですら、あの粗雑でテキトーな描き方。
この真逆ぶりが、全てを物語っている。大阪のスタッフ達は、仕事のノルマをこなして給料もらえれば全て終わりか。恥ずかしくないのか、空しくないのか。痩せても枯れても天下の朝ドラを担っているぞというプライドを持っていないのか。…言い過ぎだと分かってはいるが、そこまで言いたくなる衝動を押さえられないんです。

904bis型

あ、もしかして「鈴さん」も「鈴子さん」のパクリ?

904型

今日の『ひよっこ2』第4話。
すずふり亭のシーンを見たら、アッチの作品の白なんちゃらなんか、バカバカしくって見てらんねえ!!
鈴子さんと、アッチの作品の鈴さんとでは、同じ年老いた女性の描写なのに、比較するのもバカバカしい! 腹立たしい!
ちよ子の進路希望変更。きっかけとなった秘めたる想いと、後ろめたさ、感謝。
それがアッチの作品では、「何それ美味しいの?」レベルだしね。

それ以外も、もう多すぎて枚挙の暇なく…

「『ひよっこ2』砲」どころか、もはや「『ひよっこ2』空爆作戦」レベル。

ビーチボーイ

ひよっこ2、本当にniceです。各回わずか30分の中にひよっこの魅力が見事に凝縮されていますね。しみじみと、あのドラマはキャスト各々の個性が全て光っていて、しかもそのキャラが互いの絡み合いの中で更に巧みに活かされていたと改めて感じました。半分青いももちろんそうでした。
それに引き換え…後はもう言わなくてもお分かりでしょうけど、まんぷくと来た日には。武者さんの言う「カルト教団」そのままに、誰もが似たり寄ったりの単色キャラ。まるで駆け出しのへたくそな若手噺家の落語よろしく、互いに会話してるのに同一人物の独り言状態。まして、ストーリーの名にも値しないグダグダ展開の中で更にその個性や魅力が互いに打ち消され埋没し合うばかり。本当に惨たんたる半年間でした。ああやっと終わる。空腹で倒れそうになった国民を救うために、次のなつぞらはきっちり口直し、ほんまに頼んまっせ。

匿名

今再放送の『べっぴんさん』も、本放映時は『ごちそうさん』があった事が批判の要因になったと思いますし、『ごちそうさん』も、当時は『ちりとてちん』があったから、不当な評価を受けたのだと思います。今、『べっぴんさん』が再評価をしてしまうのですから、『あさが来た』と『ちりとてちん』を『まんぷく』の前に入れたら、公開処刑レベルの次元を越えるでしょうね。

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