もくじ
咲太郎の機転と夢
この咲太郎は、実に賢い子です。
米兵に愛嬌を振りまき、物資を得て、それを闇市で換金する。そういう商才があります。
鯉らしき魚を釣り上げる、そんな釣竿も手に入れているのでした。
才能ある人間が、困っていたら。
「俺はクリエイターなんで、そういうつまらないことはしません」
なんて高みの見物をしているものじゃない。その才を活かしてどうにかしようとするものでしょう。
そんな彼の夢は、店の再建です。
兄として店を継いで、そこに妹を呼び寄せる。そんなことを決意しているのです。
「三人で暮らそう!」
ここで慌てて、信哉もいればいいと付け加えます。
妹に、アメリカ製の靴墨を渡すことも忘れません。
「もう少しの辛抱だ!」
悲しい決意じゃないですか。
彼は、もう一度、戦争前の家を取り戻したい。そうすれば、父母はいなくてもあの日々が戻る。そう小さな胸で考えているのです。
ただ健気なだけではなくて、失った家がいかに大切であったか。
そこまで想像できる、そんな悲しみがあります。
そして、そんなささやかな幸せすら、また奪われてしまうのです。
戦争が終わったから、それでいいの?
昭和20年8月15日。玉音放送が終わってニコニコ――というのは駄作あるあるです。
そうではありません。
戦後復興の中、その苦境を乗り越えられずに死んでいった。そんな人はたくさんおりました。
なつ達に、狩り込みが迫りました。
暗い中、容赦なく大人が子供を追い回す。かなりショッキングな映像です。
自分を犠牲にしてまで、なつを守ろうとする信哉。
「信さん! 信さーん!」
なつがそう訴えます。が、大人から子供が逃げ切れるわけもありません。
これで人生が一変してしまった――。
と、その先が気になるところで、回想が途切れます。
帯広で靴磨きを終えたなつ。
「サンキュー。アイラブアメリカン!」
客の米兵にニッコリと笑いかけます。
この英語も笑顔も、生きていくために覚えたものでしょう。
思い出すのも嫌気がさしますが、少しだけ。
あの****では、ヒロインの甥と姪たちが、「すいとんを食べるのが嫌だから」という理由で靴磨きをしていました。
本当に困っている浮浪児の稼ぎを奪うようで、不愉快極まりないものです。
要は、作り手が、
【浮浪児が生きるためではなく、小遣い稼ぎで靴を磨いていた】
と認識している証拠だったんですね。
しかも、戦後の混沌の中で、主人公たちは依頼者の身元証明をろくにしないまま、偽造に使えるハンコ売り、あろうことか自慢までしています。
脱力せずにはいられませんでした。
おまわりさんに捕まってしまった
なつの前に警察官が現れ、尋問が始まります。
「一人かい?」
「どっから来たの?」
この警察官の北海道弁もいいんだよなぁ。
何気ないシーンの中にも複雑なものがあります。
警察官から逃げる人は、悪い人なのでしょうか?
なつのように、やむにやまれない人もいるかもしれない。
なつが連行された後、僅差で柴田家の面々が通過していきます。
一家は菓子屋「雪月」へ。
この「雪月」の場面は、頑固ジジイVSおしゃべりババアの頂上決戦になるようでして。
「おいって何さー」
しょっぱなからとよが、コレですよ。
なんでジジイに「おい」と呼ばれるんだ、と突っ込んできます。
とよは、なつの情報を聞くわけですが、短い会話にギュッっといろいろ詰まっています。
今度こそ本物の柴田さんの家族だとか。
なつにアイスクリームを与えていたとか。
なんでそれを言わないの――と富士子が突っ込むとか。
恩知らずではないかとか、そういうことでなくて、泰樹によるなつの強制労働があったのではないかとか。
泰樹は怒りません。
彼がなつを虐待していたわけではないと、視聴者は理解しています。
「俺のせいか」とまで言う。
そしてなつの素性を説明します。
高度な脚本だなぁ。
ここで、妙子が警察署にあたってみてはどうかと、言い出します。
正解を出すのは男女関係ないとか。
思いつき頼りとか。
そういうものではないリアリティがあります。
その頃なつは、警察署で尋問されておりました。
兄は東京の孤児院にいるとか。
そこに戻して欲しいとか。
そしてトイレに行きたいと訴え、どこかへ立ち去って行くのです。
あるべき大人の姿とは
なつの失踪事件から、色々なものが見えてきます。
面白いだけではなくて、あるべき大人と道徳の姿ではないかと思うのです。
・逃げた子供を責めない
・子供の安全を第一に考えている
・大人が自分にも責任があったかもしれないと受け止めている
・激昂しない。冷静さを保とうとする
問題解決には役立たない、
「女のくせに!」
「子供のくせに!」
「大人の足を引っ張りやがって!」
そんな、駄作にあった価値観とは真逆の道徳観念が、きっちりと示されています。
誰も怒鳴り散らさないところも、よいものです。
耳に優しいという問題でもありません。
真田昌幸にせよ、泰樹にせよ、知将なり賢者は怒鳴りません。
「まったくわからん!」
と怒鳴る時。それは、本当に万策尽きたということ。そうでなければ、頭をフル回転させています。
それこそが問題解決への道だから。
やたらと威張ったり、怒鳴ったりする人。
そういう人は、空っぽな中身を態度でごまかしているわけですよ。
「女の子一人で」という趣旨のセリフがあったことも重要です。
浮浪児の問題を、当事者が語りにくかった理由。
それには、性的虐待の問題もありました。
※五社英雄監督による『肉体の門』
浮浪児の女の子は、米兵相手にパンパンまがいのことをしていたのではないか――。
偏見にさらされ、特に女性は厳重に過去を隠さねばなりませんでした。
結婚が破談となりかねない、そんな事情があったのです。
そこまで原点回帰しましょう。
子供に性的な興奮を覚えること。性犯罪や虐待をネタにしてこそ、オタクなんだ、二次元好きなんだ!
そんなマウンティングはもう、終わりにしましょう。
全力で想像して、痛みや苦しみも、なつたちと味わいたい。
そんな月曜日が始まりました。
今日の総評:He for She 彼女のために出来ること
新元号がもうすぐ始まります。
ただし、元号が変わるからといって、時代が変わるわけではありません。
積極的に、踏み出していこう。
そんな試みを、本作から感じます。
エマ・ワトソンのスピーチでも話題になった運動が、”He for She.”です。
かつてジェンダー問題は、女性だけのものとみなされておりました。
これは朝ドラヒロインの選択をみてもわかります。
2015年『あさが来た』のあさは、女子教育のために尽くす女性でした。
あのドラマは、ジェンダー観点から見ても実は問題がありまして。
あさの決め台詞のような「女性ならではの柔らかい心」というもの言いは、女性を良妻賢母的な型にあてはめるものではないかと、疑念を抱かれているのです。
ハッキリと言いましょう。
2019年、あさはもう古い。
では、2019年にふさわしい人物って?
それは、ヒロインのなつだけではありません。
なつの手を引っ張って空襲から救った信哉。
なつのためにタップダンスで稼ぐ咲太郎。
なつに馬の絵を見せてくれた天陽。
なつを北海道に連れて来た剛男。
なつを教え導く泰樹。
なつを見守るナレーターの男性。
優しいあの子に、人生の美しさや素晴らしさを伝えたい。そう歌い上げる男性ボーカルの主題歌。
なつの周囲には、ありとあらゆる年齢、階層の男性がいます。
彼らは恋愛対象ではなく、性的に消費するわけでもなく、女性であるなつを人間として見守り、導く存在です。
それはなつのためだけではありません。
なつに対してそう接することで、彼ら自身も救われ、何かを得ています。
「女ばっかり助けられてずるい!」
そんなことじゃない。
彼女のために何かをすることで、世界がよりよい方向へと向かっていくはず。
誰かのために何かをすること。
それは、自分自身を救うことでもあるのです。
そういうロールモデルを、本作は意識的に登場させているように思えます。
なつを助ける泰樹なんて、最高にカッコいいじゃないですか!
ああいうカッコいい頑固ジジイになりたいなぁ。
そっか、セクハラするんじゃなくて、見守ればいいのか!
そう男性に訴えかける。実に意欲的な作品だと思います。
偽物は燃え尽きて終わる
ここから先は、名前を言ってはいけないあの駄作との比較です。
ご興味がない方はここでページを閉じてくださいm(_ _)m
ふとコンビニに立ち寄りましたところ、FLASHの表紙に広瀬すずさんのお名前がありました。
なんでも現場がメロメロなのだとか。なるほどね。
同じ雑誌であの駄作が、「*****もご存知ない!」とモデルの悪事をすっぱ抜かれたことを思いますと感慨深いものがあります。
【あのナレーターは、当初主人公の娘設定だったのでは?】
そんな感想をコメント欄にいただきましたが、ありえるかもしれません。
書いている側も忘れたのかもしれませんね。
あの作品のナレーションは不気味でした。
なぜならあの子は【美少女の皮を被ったおっさん】そのものだったからです。
ヒロインを*ちゃん呼ばわりするところ。
ハラスメント的なことでもスラスラ言うところ。
SNSにある萌えキャラボットを思い出しました。
中身は完全にオヤジ、投稿している人物は絶対にオヤジ。
今どき女性がむしろ使わない、古臭い口調のやつ。数十年前の漫画みたいなやつ。
それが見え見えなのに、アイコンが萌えキャラだと、
「***ちゃんはいいこと言うよな〜! 三次元女と大違いだ!」
と、フォロワーが盛り上がるアレっす。
もうおっさん同士でつきあっちゃいなよ、ってなるという。
オヤジの心がわかるのって、結局オヤジなんですよね。
中身がオヤジで、皮が美少女。これが理想なのでしょう。
結局、あの作品は全てが偽物でした。
・**さぁんモデルの日本国籍
・日本人が発明したインスタントラーメン
・他社に先駆け作り出したカップ麺
・ヒロインモデルの婚姻関係そのもの
・『半分、青い。』に圧勝するという宣言
・自作自演まみれ? じみたSNS投稿→ニュース記事
そして、その偽物の締めくくりもありましたね。
◆『まんぷく』は時代が求めた朝ドラだったーー「天才」を支える仕事に込められた大きなロマン
まるで天動説擁護論のように、苦しい書きよう。
書いている側が、疑問を感じつつも、なんとか褒めるところに着地しなければならない、そんな迷いを感じます。
文春オンラインではこんな調子です。
◆朝ドラ『まんぷく』の夫婦は、ドラえもんとのび太のような関係だった(文春オンライン)
関係性って、山守夫妻(『仁義なき戦い』の憎々しい悪役)でなくて?
そしてこの手の記事が厚かましいのは、あれだけ教団員が貶しまくっているNHK東京作品の尻馬に乗るところです。
『半分、青い。』と無理矢理比べる。
そして『なつぞら』人気は****のおかげと言い張る。
どこまでゲスなんでしょうか。
記事の中身はただの提灯ですが、ドラマの存在意義を端的に示したこの部分は見逃せません。
と、毎朝エビだのスクランブルエッグだの謎肉だのの開発過程を見るうちに、やっぱり買ってしまった日清カップヌードルのデフォルト。これを食べつつ、最終回をもう1度リプレイしてみましょうか。
ドラマにも、提灯にも、中身がないのはナゼなのか。
サブリミナルに中身なんて不要だからかもしれません。
まぁ、異教徒はマルちゃん正麺でいいでしょう。
こうした提灯記事書くのはさぞかし、虚しかったことではないでしょうか。
本気でそう感じている信徒でしたら、どうしようもありません。同情の余地はありません。
「カリーシ、教団提灯記事と媒体に、何か言うことはありますか?」
「ありの〜ままの〜炎見せるの〜よ〜♪ ドラカーリス」
※媒体と信徒ごと燃えてこそ!
西の失策を東がフォローしているのでは?
100作目が北海道の作品であること。
これはとても重要です。
昨年の明治維新150周年に乗っかった大河ドラマは、悲惨としか言いようがないものでした。
その翌年に、北海道の節目として作られた本作は、力作になりそうです。
北海道の歴史の暗いところも、しっかりカバーできそうな本作。
明治以来の歴史の持つ暗部が、濃縮された場所でもあるわけです。
そしてこれは、NHK東西分離説、西の失態を東がカバーする。
そんな図式にも感じます。
北海道の歴史とゆかりのある描写で、2014年『マッサン』と2015年『あさが来た』では失態をやらかしています。
侮蔑的なほどでした。そのカバーを、今年東がやっている構図です。
これは大河ドラマにもあてはまることです。
2018年『西郷どん』と****は、福島県民を舐めきった描写があったと、当サイトでは指摘して来ました。
2020年『エール』は福島県出身者が主人公となります。
NHK大阪に何か裁きはくだされるのか。
個人的には近いうちに何かあると確信しています。
あとこれは『西郷どん』でも指摘しましたが、キャスティング担当者は何をお考えでしょうか。
何かと逃げられた『花燃ゆ』あたりで学んだのかもしれませんが、事情のある人を集めすぎと感じます。
『花燃ゆ』
『西郷どん』
『わろてんか』
『****』
このリストのうち、複数に出てしまった役者さんは、心の底から同情します。
ベテランも気の毒ですが、若手はもう……。
10年後笑っている、本当の勝ち組っていうのは、
『おんな城主 直虎』
『トクサツガガガ』
のように良質なNHKドラマや、VOD黒船の『MAGI』に出た、井之脇海さんや森永悠希さんだと思います。
広瀬さん関連報道やバッシングを心配するコメントにも頷きました。
私は、作品そのものをきっちりと評価して、応援していきたい。
そう決意を固めています。
それと同時に、雑な記事制作&世論誘導をしている媒体や担い手には、そんな時代はもう終わると言っておきたい。
おべんちゃらの通じる時代は、燃え尽きて消え去ります。
正義感でそう言い切っているわけじゃありません。
分析した結果の話です。
※スマホで『なつぞら』や『いだてん』
U-NEXTならスグ見れる!
↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
北海道ネタ盛り沢山のコーナーは武将ジャパンの『ゴールデンカムイ特集』へ!
他の人も言われてることですけど。
なつぞらは凄く良いです。
それについての感想の共有や補足を見たくてここを読んでるので、
それ以外の朝ドラとの比較はいい加減いらないです。
今回のように、「ここから先はまんぷくとの比較です」のようにするのはいいと思います。私は読まないので。
でもそれ以外の箇所にはできる限り出さないでもらいたいです。
せっかく気持ちよくなつぞら見て感想みてるのに、まんぷくを思い出して嫌な気持ちになります。
今日の泰樹おんじは流石にちょっとうろたえていたのでは、と思います。
と、いうのも、なつとアイスクリームを食べたり、とよさんから言われるまで警察に問い合わせるということを思いつかなかったり、らしからぬ言動が目立ったからです。内心をなかなか顔に出す方ではありませんが、おそらく、「このわしとしたことが、何たること」と、真田昌幸風に悔やんでいたのではないでしょうか。
それにつけても、NHK大阪が創る朝ドラといえば、かつては「東京に創れないものを創ったるんや!」という気概にあふれていたと思うのですが、一体どうなっちゃったんでしょうね。「カーネーション」や「ちりとてちん」や「てるてる家族」はその風土から生またと思うのですけどねぇ。
不勉強ゆえ「刈り込み」が解らず調べてしまいました。
(前作のレビューで何かの件を「それくらい自分で調べて下さい」と苦言を呈されていたので…怒られてしまいそうで…)
調べることは勿論簡単ではあるのですが
そういった解説も読みたくてこちらのレビューを拝見しておりますので
歴史初心者が躓くシーンを初心者目線の視点を想像して解説してもらえると嬉しいです。
富士子が、なんでそれを言わないの、と泰樹に言った時の泰樹には、
なつは信用のおける子だと確信を得た表情がみて取れた。
子供なら喋ってしまいそうなアイスクリームの件だが、
なつは泰樹の約束を守った。
大人も子供も関係ない人間同士の信頼を得た瞬間だっただろう。
なつ達が東京で狩り込みに遭ったとき、警察官が腰に帯びていたのはサーベル。
それが、帯広で保護されたときには、警棒に。
でも制服は、まだ旧来の様式。
ちょうど、警察の制度や装備等が変わっていく過渡期にあることがわかります。
警察官の姿は、時期をはっきり表す指標のような面もあり、『ごちそうさん』や『べっぴんさん』でも、ここはしっかり表現されていました。
先週、泰樹がなつを帯広に連れて行くときに登場した荷馬車も、北海道に多かったタイプの二輪馬車(前輪を有しない。本体から直接伸びる梶棒を馬腹で支える)でしたし。
考証がしっかりしていることが、随所に見て取れると思います。
なつぞらの批評が読みたくて来ました。
前作が酷くて半青が素晴らしいというのは同意しますが、
もういいんじゃないかなぁ。悪口も比較もどうでもいい、きちんとなつぞらの為のなつぞらの話をしようよ。昌幸パパがカウボーイとかはむしろなつぞらの為に言わないとおかしいくらいのものだけどさ。
鈴愛ちゃんとなつは似てないよ。スズメはスズメだから宝物を見つけたら周り関係なくそれに向かって飛ぶの。なつは大事に自分の宝物をしまっておいて、こっそり眺めて楽しんで、周りの人には見えないようにしてるんだけど、たまに見つかって「なんでこんな良い物隠してたの!」って言われる。自分主体か他人(環境)主体かってところが全然違ってて、クリエイターなのは自分主体の鈴愛だと思う。なつはオーダーに応えるタイプの人じゃないかなー。
妹を抱きしめたい、お兄ちゃんに会いたい、手紙で気持ちがあふれだし、かけだしたなつ。本物はいいなあ!って思います。なつぞらは本物。おしんの後でも負けてません!
まっすぐに生きるヒロインの気持ちよさを久しぶりに感じられて、朝が幸せです。渡辺直美、エマワトソンの動画、こういうことなんだ!と勉強になります。
自信持って、古いしがらみを捨てて。
なつ、がんばれ!自分もがんばろう。
武者さん、ありがとうございます。毎日ドラマと合わせてレビューが楽しみです。
大阪の朝ドラは、年末年始があるので、舞台のリセットと新しいシリーズへの移行がやり易い利点があるのに、タブーな前作は何も活かせていませんね。あと、それがあるからこそ、キャスト発表のイベントでも色々と釣れる利点がある点では、大阪の方が有利なはずでしたが。
前作の批評を読めば読むほど、朝ドラよりもピカレスクロマン路線の方が似合っていたんじゃないかなぁと思えてなりません。
山守夫妻のような「いかにも」といったタイプではなく、天然っぷりでいろいろやらかし
「何で私達が怒られるの??」
「良いことをしていたのに何で???」
「他人をバカになんかしてないもん!『バカ』っていうのがバカにすることでしよ!!そんな事一度もしてないもん!!!」
「俺はクリエイターなんだけど!カースト上位なんだけど!なのにどうして怒られなきゃいけないの!?」
と、心の底からそう叫び、裁かれる理由が真実理解できない、そんな不気味な悪役が主役を貼るピカレスクロマン。
あれ?これどっかで見たような…?
あっ!ベストセラー『彼女は頭が悪いから』じゃないですか!