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なつぞら感想あらすじ なつぞら

なつぞら6話 感想あらすじ視聴率(4/6)想像力とその欠如のもたらす悲劇

更新日:

【第6話の視聴率は21.0%でした】
なつぞら感想
なつぞら全視聴率

おはようございます!

まずはコメント欄から。

・演じる方が、台本を受け取った手応えを語っているとのこと

・名前を言ってはいけないあの駄作にはないものがある。その通りです!マウンティングの虚しさも、ご指摘の通りです。なんか****信徒が暴れていても、どうでも良くなってきますね。

・シナリオ集に掲載されないあの作品。それはそうでしょう。ヒロイン血縁者二名が消失するような駄作は、お手本にしてはなりませんからね。

こうしたコメント欄からも、皆さまの熱気が伝わってきます。
往年の名作アニメを思い出しているという意見も多い。
暗黒部を見つつ、アニメの魅力を思い出す。これって、すごいことではないでしょうか。

見ていた子供の頃を思い出す。
それと同時に、大人の世代としてどう生きるべきか。
アニメの世界にいた大人たちが、いかに優しく、賢く、当時の子供たちを導いていたかを痛感します。

一人一人が、自分のたどってきた人生や思い出。
その中にあったアニメを振り返る。
それを毎朝15分間、味わうことができる。

まさに画期的な作品だと思うのです。

懐かしいだけではない。
自分たちの力で、未来を生きる子供たちにもっといい世界を残したい。
そんな思いを再確認させる、ものすごい作品になる期待感も抱いています。

そして、名作アニメや海外ドラマ女性描写への変なバッシング。断末魔だと思いました。

そうそう。今期BSプレミアムでの再放送朝ドラは『おしん』ですね。

BS鑑賞ですと、この名作とぶつかりあっています。
それでも負けない、レジェンドと当たってもいけるという――そんな強気をも感じます。

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広瀬さん、けっぱれ!

さて、ここでインタビューでも。

◆『なつぞら』ヒロインの広瀬すず、『半分、青い。』をうらやましいと感じるワケ(週刊女性PRIME - Yahoo!ニュース

広瀬さんの頑張る姿、いいですね。
このインタビューでも『半分、青い。』が意識されていると示されています。

創造性と想像力を持ち、ちょっと空気が読めない。地方出身の女性。
確かに、あの作品を踏まえていると思える箇所がありますね。

そういう連続性に、余計なものはいりません。
最終段落が蛇足です。****の*ちゃんは通行人役でも不要でしょう。

NHK大阪はむしろ本作からなるべく遠ざかって欲しい。悪どい北海道侮辱を忘れてないからな。
と、その理由は後述!

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絵から家族が飛び出した

父の絵から飛び出したように、抑えていた実の家族への愛、懐かしさがなつの胸に湧き上がって来ます。

絵の持つ力。
亡くなっても忘れられない家族。
そんな目に見えない何かがある。

死んだ父を思い出すどころか、母娘揃ってスペックが低いと罵倒していた。そんな駄作とは比較するのもどうか、って話です。

なつは、願います。

早くお返事ください。
千遥の住所を教えてください。
字が読めない妹にも、手紙を送りたい。三人の幼いきょうだいをつなぐ細い糸は、手紙頼りなのです。

ランプの灯りを頼り、そんな細い糸をたどるなつの姿。
もう、見ていて辛い……。

そして忘れてはならないこと。
なつのような子供たちが、かつてこの国には大勢いたのです。

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乳牛は、みんなお母さんなんだね

翌朝。
ここからが朝ドラの限界に挑む、とてつもない場面です。

「牛の赤ちゃん、生まれるよ!」

一瞬、耳を疑いました。
何を見ているのか、信じられないほどでした。

役者さんも、演技なのか、素で驚いているのか。
ともかく生命に圧倒されている、そんなパワーがひしひしと伝わって来ます。

「生まれたよ!」
「ご苦労さん。よし、初乳を搾るぞ」

ここで泰樹がそう言い切ります。
出産してすぐに搾るのが可哀想……というのは素人考えなんですね。

【初乳】を搾ることは重要です。こんな短いセリフに、しっかりと知識を入れてくるって、本当によく勉強して挑まれている。

半端ないな、本作!

◆畜産技術情報「初乳の給与」

ここで、視聴者を代弁するようなセリフをなつが言います。

「牛さんは大変!」

子を生まねば乳は出ない。言われてみればその通り、そんな説明が出てきます。

「みんなお母さんなんだね!」

素朴なセリフ。
子供の純朴な感覚だけではなく、動物福祉問題に迫るものでもあります。

牛乳のために、ずっと妊娠と出産を繰り返させていいの?
そんな観点からの指摘が、なされているのです。

10銭が頭から離れない

牛の出産を見届けて、学校へ。算数の時間です。

天陽が気になって仕方ないなつは、先生の話に集中できていません。
ムラがあるタイプなのかな。やっぱり、なつって、鈴愛系の思考回路の持ち主っぽい。

そんな彼女を気になって仕方ないのが夕見子です。この子はきっちりとお勉強ができるタイプなのでしょう。

そして、こういうときに指名される。
学校もののお約束。なつさん、この計算の答えは?

「えーと、えーと……10銭です!」
「金の計算してんじゃねーよ!」

あわてて答えたなつを、クラスの悪ガキがからかいます。
学校ものあるある、懐かしいな〜。

このなつの10銭問題は、柴田家の朝食でも話題に。
富士子にせよ、剛男にせよ、なつが気になって仕方ないのです。富士子は、10銭くらい遠慮するなと叱って泣かせてしまったと、気にしています。

ハキハキとっさに出てしまう。父にだって頑固ジジイと言える。
その反面、ちょっとあたりがきつくないかとあとで悩む。
豪快さと細やかさを備えた、富士子はそんな北海道の女性なのです。

ここで戸村悠吉が、「鬼のような他人に虐待される戦災孤児もいますしね……」とポロリと口にしてしまい、息子・菊介に嗜められるという一幕も。

そんな戦災孤児のバッドエンドが、あの名作アニメです。
そのあたりを、きっちりと繋げておりますよね。

そりゃなつも、兄と妹が気になります。
自分は運が良くても、彼らはどうなっているかわかりません。

ここでうまいのが、泰樹です。
ジッと黙っているようで、会話からなつの状態を察知している。そう撮られています。

本作スタッフには『真田丸』からの方も多いとか。
ナルホド、深慮遠謀をめぐらせる草刈正雄さんを撮り慣れているわけですよ。

おのおの、ぬかりなく。

※一日警察署長時も、ぬかりなかったですね

運命との出逢い

このあとなつは、推し作家を待ちわびるファン心理を見せ付けます。

休み時間、天陽の机へ向かい「馬ばっかりだね」と声をかけました。
牛の出産について語り、馬以外も見たい、と。

うまいとか、すごいとか。そこを通り越して、新作をせがむファン心理!
わかります。そう頷く方も多いのでは? 絵師の新作をせがむ気持ちなんですね。

まぁ、ファン心理ではなくて父の思い出を重ねていると、そこは説明されます。

父の新作はもう見られないから。
なつの語り口にホロリとさせられます。

悲しいだけではありません。

父が絵を描き、娘に見せたからこそ、新たな人との出逢いが生まれ、可能性が生まれていく。
死んでしまった父は、無駄ではない。ある意味、なつの中で生き続けるのです。

母子だけではない、父子の絆。そんな関係がそこにはあります。

このとき、窓から風が吹き込んで、天陽のノートがめくれました。
天陽の絵は、小道具さんの気合が感じる――昨日のレビューでそう書いたものですが、一枚だけではありませんでした。

「馬が動いているみたい!」

なつがそういうと、蹄の音と嘶きまでもが重なってくる。そう、まるでアニメです。

この音はナゼ入るのか?
それは音響効果という単純なことではありません。
なつの心が、奏でているのです。そこには彼女の想像力があります。

父の思い出。
天陽との出逢いと画才。
そして、なつの想像力。

そうした要素がこの瞬間にピッタリとハマる。

子役時代の第一週に、テーマとなるものと劇的な出会いを果たす。
そんな朝ドラの王道を、過去作品の集大成や名作アニメまで絡めて、きっちりと描きました。

同時に亡くなった父の姿が、見えないようで確かにあること。
とても重要なことだと思います。

あの声は誰なのか?

そしてコメント欄でも賞賛されている、内村光良さんのナレーションですが。
本作の場合、ちょっと不思議ではあるんですよね。

なつ自身の回想、心の声は彼女自身が入れています。
これはかなり高度かつ、『半分、青い。』と同じ形式であると思います。

あの作品でも、鈴愛と律自身の声は、彼ら自身があてていたものです。
それとは別に、他界した祖母・廉子がメインナレーターでした。

これをあてはめると、何か見えてきませんか。

・ヒロインをよく知る人物
・ヒロインを呼び捨てにしている=近い血縁関係にある
・故人
・男性

この条件を全て備えた人物となると、ナレーター(内村光良さん)は【なつの戦死した父】という可能性があるのではないでしょうか。

朝ドラや大河ドラマでは、亡くなった近親者、しかも女性が見守るナレーションはよくあるものでした。
それは女性だけが持ち得るという、母性神話の現れであったかもしれません。

それが男性に転換したこと。

母ではなく、父であること。
これは大きな、100作目にふさわしい転換点かもしれません。男性だって、親なのです。そんなことは当たり前です。

ま、現時点でのナレーションについては、推察ですけれどね。

夕見子が腹を立てる理由

なつは帰宅し、親切そうな郵便配達夫に手紙を託します。

「返事があったら、すぐに届けてくれますか」
「もちろん」

ここの仕草も、やさしいのです。
子供のことだと聞き流さずに、目を見て話す。こういう大人になりたいですね。

そんななつを気にしているのが、夕見子。
演じる荒川梨杏さんの北海道弁のイントネーションが素晴らしい!

兄に手紙を出したというなつに、ガーッとこう迫るのです。

「この家にいたいの? 仕方なくいるの? あんたの気持ちが知りたい。どう受け入れたらいいのか、わかんないんだもん」

そこがわからないと、どう接したらいいのかわからない。
夕見子はしっかりしていて、かつ母親に似ているのだと思います。何でも白黒ハッキリさせて、本音でぶつかりあいたい。

それがマイペースで、ちょっとずれたなつとはテンポがあわない。

もしも、私を頼りたいなら、受け入れる。
でもどうなの? どっちなの? 受け入れると決めたらそうする。

そういう不器用な優しさが、富士子ともどもあるのです。それが、まだ子供だから、富士子のようにはできなくて、ちょっとイライラしちゃう。

悪い子じゃない。意地悪な子ではない。まだちょっと子供なだけ。
それなのになつにはそのあたりが伝わらず、富士子に手伝いを申し出て、明美の世話を任されてしまうのでした。

「あの子、腹立つ!」

夕見子がイライラしてしまうのは、彼女なりになつの運命を受け入れたい。
そんな真剣さの裏返しなのでしょう。

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私はこんなに真面目に考えているんだ、ちょっとは話を聞いてよ!
そういう熱い心の裏返しが、実にお見事です。

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