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なつぞら感想あらすじ なつぞら

なつぞら11話 感想あらすじ視聴率(4/12)「この土に、勝ちたいよ、くそっ!」

更新日:

【第11話の視聴率は22.0%でした】
なつぞら感想あらすじ
なつぞら全視聴率

おはようございます。
今朝は、ポパイの映画を見るところから。

うっとりと画面を眺めるなつと子供たち。
この選択は正しいと思えます。

今見ても、ポパイって動きが面白いんですよね。
最近のアニメにはない動きが、斬新に思えてきました。ポパイというのは、考え抜かれた選択ではないでしょうか。

子役の皆さんが完全になりきっている。
それが見事で、各人の性格の違いまで、考え抜かれていると伝わって来ます。

見終えたあと、ボーッとしているなつ。
夕見子は心配します。その理由がいい。

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美少女だってトイレくらい行くでしょ!

「もしかして、漏らしたの?」

おいっ、夕見子ぉおお!

耳打ちするのではなく、どストレートに聞いてくるなぁ。

しかもここで、
「私はずっと我慢してた。先行くね」
と、自らの排泄欲ギリギリを語るという率直さ。すごいぞ、本作は!

「美人は汚いものなんてしないもん!」

かつて、そんな冗談めいた言い回しがありました。検便検尿の時に、好きな女の子が提出していて驚いたとか。

当たり前だろうが!
そう一蹴できる話です。

ところが笑い話でもない。
女性にまつわる【迷信】は今でもあります。

女の子はスイーツ大好きで、着飾ることばかり考えているとか。

女の子はハイヒールでも足が痛くならないとか。

女の子は男の気を常にひきたい、好意を抱かれると喜ぶとか。

母親ならば母乳が出て当然だとか。

母親ならばスマホでなく、子供をずっと見ていろだとか。

そういう女性への固定観念を、容赦なくぶった切っていく――そんな思い切りの良さを感じます。

しかも巧みな入れ込み方なのです。

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天陽とその家族、そして【背水の陣】

ここで、天陽の家族が出てきました。

あの親切な郵便屋さんは、父の正治だったんですね。
母のタミも出てきます。

既にニュースにもなりましたが『おしん』の小林綾子さん。
鉄壁の布陣だな!

単なる話題性狙いでもない。
そういう単純なことでもない。

レジェンドクラスの朝ドラ出身者を出すということは、こういうプレッシャーを製作陣にかけるということでもあります。

「本作がレジェンドの汚点になったら……どういうことかわかるな?」

いわば【背水の陣】ですね。
背後に水があったら、間違って落ちてしまうプレッシャーも常にかかる。
そのために、果敢に戦うしかない。

この【背水の陣】の一例は、昨日レビューでも触れた『半分、青い。』記事からも感じた姿勢でした。

なつぞら10話 感想あらすじ視聴率(4/11)爪を抜かれた猫ではあまりに不憫

戦争を挟む。
実在の人物を使う。
それが王道であることは理解していた――そこを外すことで挑戦してきた。そんな覚悟です。

出演=汚点になっても、王道題材で手堅く数字を取れたらエエ。
そういうNHK大阪と出来が違うのは、当然の帰結です。

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「鬼畜米英」と言っておきながら……

なつと天陽家族の会話が始まりました。

無邪気に映画について語るなつ。
郵便のことを話しかけるなつ。
その背後で、天陽の両親からは彼らの痛みを感じさせるのです。

東京から来たというなつの言葉を聞き、その苦労を思いやるタミ。天陽が受け入れられるか、そんな不安もそこにはあります。

北海道で身をすくめて生きてきた家族なのです。

天陽は、なつの無邪気さに救われたのか。生き生きと話しています。

彼がモノクロのアニメは見ていたことがわかりました。
そして兄から、ディズニーについての知識を聞いていることも。

正治は、あんなおもしろいものも、爆弾も作るアメリカについての複雑な感情も見せ始めます。

「鬼畜米英あれほど言っておいて、アメリカ礼賛とは……」

そう悔しがる正治を、たしなめるタミです。

これも戦後のリアリティを感じます。
日本の手のひら返しは、歴史的に見ても稀有なのです。

マッカーサーがアメリカに上陸する際、滑走路整備のために作業員が大動員されました。アメリカを上陸させてなるものかと、滑走路に廃材をばらまいた人がいたのです。

そのマッカーサーが帰国する時は?

涙ながらに、帰らないでくださいと手を振る人が大勢おりました。

余談ですが、これがアメリカのイラク戦争後対策マイナスの影響を与えたともされております。
あれほど鬼畜米英と言い張った日本でもおとなしくなったのだから、とイラクに駐留したところ……恐ろしい結果が待っていました。

じゃあ正治は反米的なのか?

そうとも言い切れません。
彼の中には、日本政府への不満や不信がある。この心理は重要です。

山田家の絵

そこへ、柴田家の富士子たちもやってきます。
天陽と仲良くしてもらって、とタミが頭を下げます。

「なんだーそだったのー」

そう言う富士子。

その前で、天陽はなつを家に遊びに来たらと誘っています。
しかし、父の正治は「あんな粗末な家に柴田家から招いたら失礼だ」とたしなめるのです。

ここで子供たちが戸惑うところを、柴田家側がそんなことはないと言い切ります。

ほのぼのしているようで、辛い。
そこには、明確な上下関係があります。柴田家が上。山田家は下。

そうして、なつが北海道の大自然の中、天陽に案内されて家まで行くわけです。

その先にあるのは、本当に小さな家でした。
柴田牧場と比較するのも失礼なほど小さくて、暖房もお粗末で、森の中にあります。

家の中には、天陽の兄が描いた絵が、びっしりと飾ってあるのでした。誇らしげな天陽です。

ここで、山田家の事情が説明されました。

画才があるのは、兄も弟も一緒。
父としては、伸ばしてあげたい。だからこそ無理をして、絵を描くために無理して絵の具を買ってあげている。

しかし、それも兄だけ。
弟には我慢してもらうしかない。

弟は、あまり兄が使わない、安い黒だけを使って、絵を描いている。
赤や黄は使えない。
絵を描きたいのに、色が制限される悲しみ。

駄作ドラマにはなかった、絵を理解しているとわかる表現です。

そして兄弟間の譲り合い。
貧しい時代、才能あるきょうだいを優先するために、他のきょうだいが譲ることは当然のことでした。

卵をあの子だけに食べさせる。
きょうだいのために働いて学費を稼ぐ。

『いだてん』でもそうでしたね。
駄作だと、そこをふまえずに何人子供がいようと当然のように全員を進学させてしまいます。

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そうでないんだわ。
天陽のような子供たち、元子供たちは、大勢いるものなのです。

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