まずは昨日のお詫びから。
なっちゃんの服はグリーンのワンピースでしたね。
失礼しました。オーバーオールが好きすぎたか!
さて、“CLOSED”表示となった「川村屋」。
乱世ならばここで一網打尽ですが、朝ドラですので。
インド風バターカリーが運ばれて来ます。
早速、なつが食べようとすると、富士子はルーをかけてもらってからだと言うわけです。
ギャルソン野上は、ご自分でかけるものと説明。その顔に、なんともいやらしいと言いますか。
「田舎者はこれだから」
という表情が浮かんでおりまして。
インターネットが普及し、情報の共有化が進んだ現在、地方と都市部の差はかなり埋まりました。
が、当時は大きなものでした。
納得して口に運ぶ北海道から来た二人。
「そんなにバターは感じないね」
「うちでも入れてみよっか」
カレーと言うと、カリーと修正される。そんな「川村屋」のカリーです。
「川村屋」は紳士淑女の店ですので
カレーについても、****の時に突っ込んだ記憶があります。
あの駄作では、
「カレーでアメリカに勝った!」
という意味不明にもほどがあるセリフがあったものです。
カレーの伝播経路は、こうです。
インド
↓
イギリス
↓
日本
アメリカは入らないので、アメリカに勝利云々はどうでもエエ。
柴田家は日本風しか食べていないわけです。
日本式とインド式はかなり違う。
今ならば「無印良品」でも、納得できるものがありますけれども。
◆インド人が無印良品で爆売れ中のカレーを食べたら奇跡が起きた
「川村屋」には、書店オーナー・茂木の愛飲する紅茶もあり、イギリスの香りがある飲食物を売りにしているのでしょう。
茂木は、ウイスキーもテネシー(アメリカ)あたりのものではなく、スコットランドの本場モノを飲んでいそうですねぇ。
ついでに言いますと。
「ドウカ? 日本のウイスキーね……いやあ、やっぱり香りがねえ」
と、『マッサン』のウイスキーには苦笑していそう。
あのモデルメーカーの躍進はもっと後のことでして。あのメーカーのブラックは、定番のコスパの高い酒扱いでした。
この時代は、外国産ウイスキーボトルに国産を詰める手口が流行していたそうです。
『いだてん』ではやるかな?
まーちゃんこと田畑あたりは「やっぱりジョニ黒でないと!」(※ジョニーウォーカー黒ラベル)って騒いでいそうですが。
マダムにはこのまま謀略にいそしんでいただきたい
そんな英国紳士すらニッコリしそうな「川村屋」の野上。
バターならば勝てると言う二人に、ちょっと複雑そうな顔です。
北海道の自家製バターを一度使って欲しいと、悪意もなく言い張る。
そんな無邪気な二人に戸惑うような野上です。
嫌味なら言い返せても、きっとこういうイノセントパワーには弱いんだな。
「北海道のバター。ぜひ試してみたいわ」
と、マダムは、一枚上手です。
今日の放送から登場した比嘉愛未さんは、2007年『どんど晴れ』以来の連続テレビ小説出演となりました。
『どんど晴れ』についてのインタビューは「朝ドラ100」サイトにて公開中。#朝ドラ #なつぞら #比嘉愛未 #どんど晴れhttps://t.co/N3NH0kde1S— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) May 1, 2019
野上は、カレーとカリーの発音にこだわる、そういう気取りがあります。
マダムは、いざとなればそんなものは面倒だと言い切る。そんな判断力がある。
臨機応変……新宿のスノッブにはカリーと使うけれども、田舎から来た獲物相手には違う。
バターで意地を張らず、素直に使いたいと言う。
あっ、なんだかマダムがサーセイ顔に見えてきた。
※次回やらかしそう。冒頭で微笑む女王様です
比嘉愛未さんといえば、美しい。
そりゃ当たり前ですけど、なんだか新たな一面を引き出されておりませんか?
実は、この顔で謀略が似合いません?
「謀略を成し遂げた後に飲む茶もまた格別……」
ってセリフ、いいんじゃないですかね。
悪女にも悲しい一面もあったとか。そういうのはもうエエから。
・栗山千明さん
・柴咲コウさん
・綾瀬はるかさん
・菜々緒さん
彼女らとともに、【猛攻や謀略の限りを尽くす系演じて欲しいリスト】に入りましたね。
綾瀬さんが典型例ですが、日本ってどうしても美形に癒しだのかわいらしさだの求めて、殺意や強い意志を軽視しすぎです。
女戦士であってこそ輝く女優さんも多いのに。
※大森氏ならば、よくご存知でしょう!
『おんな城主 直虎』の森下先生は、浅丘ルリ子さんの寿桂尼はじめ、この手のヒロインを連発しましたが。
本当に本作も、朝ドラもいいけどこのポテンシャルを乱世で! と真顔になってしまうから怖いものがあります。
『精霊の守り人』の経験もあります。
ヒロインが殺伐と謀略を練り、いろいろ爆破する。そんなドラマを大森氏には今後も書いていただかないと。
そうなったら軍師枠にぜひ比嘉さんを!!
※この2:20あたりからみたいな比嘉さんが見たいんじゃああ!
夕見子の野望・大志
浴衣姿で、ほっと一息つくなつと富士子。
少しでも手がかりがなければ帰る、無理しても仕方ない。
そう富士子に告げるなつです。
富士子は、そんななつの気遣いがいじらしい。
なつは牛の世話もあるし、東京は暑いと言います。
窓を開けると、涼しい風が流れるのでした。
これもね。
当時はまだ、こうして窓を開けたぐらいで涼しく感じたものです。
風にあたる。そして浴衣。この時代らしさがある。
春夏秋冬窓を開けることもないのに、しかも会社の話をするのに、無意味に夫婦で浴衣だった駄作とは違います。
現在の暑さはとんでもありませんよね。
コンクリートジャングルになったのはいつからなのか?
『いだてん』でも、明治大正パートでは色濃く残っていた江戸の風情が、完全に消えたのはどこなのか?
そのあたり、本作でも『いだてん』でも扱われるか。気になります。
富士子は、夕見子の北海道大進学志願について話し始めます。
頭が良くて、昔から本ばかり読んでいたもんね、と言うなつ。
「博士にでもなるのかな?」
「それが自由になりたいって。今でも十分自由なのにね」
「夕見子らしい。母さん、さみしいの? 私がいるでしょ」
「夕見子に言われた。土地に縛るのはなつだけって」
短い会話からも、三人の性格や意識が見えてきます。
・年代差? それとも性格?
→夕見子から進学について聞き、富士子は地元での教員を進路として出したわけですが、なつは博士と言うわけです。
女でも博士になれる。なつの意識はそうなっているのだと。
しかし夕見子本人は、そんな二人の思いすら凌駕しています。
・話が大きすぎてついていけない!
→自由になりたいって、なんやねん。
家事を周囲にぶん投げて、ひたすら読書に励む。その時点で、この年代と境遇で夕見子は自由かつ、寛大な周囲に恵まれていることがわかります。
それでも足りない。まだまだ足りない。夕見子の野望は止まらないのだ!
「お前の言うことは、ざっくりしすぎなんだよ!」
ということではなく、思考回路の違いでしょう。
このものの捉え方の違いは、倉田と天陽でもあらわれていました。一致する同士は、わかるものなのです。
スケールがデカイ(夕見子):どうして土地に縛るのか! 私の夢が理解できないのさ!
堅実的(富士子):堅実に生きて何が悪いのよ!
そういう対比がありますね。
※続きは次ページへ
「あまちゃん」という物語は、天野アキという少女の5年足らずの迷走が、結果として「潮騒のメモリー」を巡る春子、太巻、鈴鹿の三人の因縁や蟠りを解いて、彼らが新たな人生の一歩を踏み出すに至らしめた、という極めて意識的にかつ精密に作り上げられたファンタジーなのではないでしょうか?
スポニチアネックスの記事に、草刈さんのインタビューがありました。
意識的に真田昌幸に寄せている事や、とにかく脚本が良いとの語りが。
渡された本を読んで、涙される事も多々あるのだそうです。
演者からこのような話が出るのは、当たりドラマのあかし?
以前にも投稿させていただいたことがありますが、
最近のTVドラマは、「現実世界では実在した不快なやりとりや理不尽な抑圧」等を、作品中で描写することを不自然に避ける、当たり障りのないような表現に逃げる、「マイルド化」してしまう、という傾向がかなり強く見られます。
「不適切な表現で視聴者に不快感を与える」のとは異なり、描写自体には問題はないのに、「そんなシーンは嫌だ」というワガママ視聴者?のクレームを気にしすぎるあまり、マイルド化に逃げ、本来描くべきものから逃げ回っているかのようです。
そういう傾向とは一線を画し、作中の時代に実在した様々な不合理に向き合って描写しようとしているのが、朝ドラ『なつぞら』と、昼ドラ『やすらぎの刻~道』です。
両作品には、今後も大いに期待を持っています。
少し先の話をします。
なつが東映動画(ドラマでは東洋動画)に入るのが昭和30年代前半。ディズニー越えを目指すクリエイター集団で、また手間暇かけて良いものを作る事への会社側の理解もあった幸せな時代でした。
貫地谷しほりさんの役が後に虫プロに移籍される女性だと思うのですが、となると、手間暇かけずにグッズや権利販売を前提に赤字でもテレビシリーズの受注を独占しようとしたなどのドロドロ話も書く覚悟なのでは?と思えてなりません。
制作陣は小田部さんを始め当時の東映動画の人達にかなり綿密な取材をされているそうですから、大森さんなら暗部も描き切ってくれるかもしれません。
夕見子が泰樹らにシュークリームを届けてきたシーン。
見ている当方もズッコケそうになりました。
いつも「キッ」としている人から、なんの前触れもなく優しくされたり、可愛らしげな一面を見せられたりすると、どう応じるべきかわからず戸惑ってしまう。
で、その出来事は忘れられないものとなってしまう。
意外に日常生活あるあるな出来事では?
今回のシーンと近い時代の東京の洋食屋と言えば、
『ひよっこ』のすずふり亭ですね。
すずふり亭の気取らない雰囲気、誠実なシェフ。
良かったなあ。
本作の川村屋はどんな魅力・面白さを見せてくれるでしょうか。
因みに、私の閲覧環境では、六花亭の箇所は何ら異常なく閲覧できています。
富士子となつに、確固として結ばれた絆。
つい、ドラマ版『火垂るの墓』での、同じ松嶋菜々子さん演じた鬼叔母・久子の姿が頭をよぎってしまい…
時代が時代なら、あるいは、あの重なった不運の一部でも避けられていたなら、
節子も久子に慈しまれて育つことができただろうに。
久子も節子に愛情をそそぐことができただろうに。
とても切なくなりました。
それはそうと、
『なつぞら』が、『いだてん』の舞台の一つの浅草の演芸界とも関わるようになってきましたね。
今回の咲太郎?の姿は、『いだてん』の五りんとも重なるような…
五りんも確か戦争で父を亡くし、空襲で形見の品もほとんど失っていたし。
両者、互いに場面のどこかですれ違っていたりして?
管理人様
度々すみません。
本日分でまた六花亭のかき氷『六花氷』の紹介囲みで
本文が隠れてしまっています。
善処をお願いします。