わろてんか10話あらすじ感想(10/12)藤岡家から笑顔が消えた

明治43年(1910年)京都。
日本一の「ゲラ(笑い上戸)」娘ことヒロインの藤岡てん。すっかりお年頃のお嬢様に成長していました。

そんなてんの元に持ち込まれたのが、伊能製薬の二男・栞との見合い話。てんは見合いの前に初恋の北岡藤吉への思いに決着をつけるため、彼に逢うため大阪へ向かいます。

しかし、出会ったのは藤吉ではありませんでした。暴漢に襲われたてんを助けたのは、見合い相手の伊能栞であったのです。
そこへ風太もやって来ます。

 

カンペキ男・伊能栞は、てんに興味を抱いた!?

てんと風太は伊能の部屋に。
栞はてんのことは、仕事が忙しくて見合いのことは興味がなかったと言います。

それなのになんで歓楽街にいたのかと嫌味を言う風太に、栞は将来大衆演芸に乗り出したいと展望を語ります。
背景には、華麗な西洋のダンサーがポーズを決めるポスターが飾られているのでした。

何故その芸人に会いに来たかと尋ねる栞に、てんは藤吉のことを語ります。

栞はなかなか興味深そうに彼女を見ています。ちょっとこれはてんに興味を持ちましたね。
ただのお嬢様ならどうでもいいけど、この子は違うな、っていうパターンです。

 

待っていたのは鬼の形相の儀兵衛

その晩、てんたちは栞の手配した宿に泊まり、藤岡屋に朝帰りします。
ここで退場する栞さん、あまりにスーパー王子様系でありながら、漫画チックなキザキャラぶりに期待は高まります。

そこに待っていたのは、鬼の形相の儀兵衛。
てんは蔵に閉じ込められ、藤吉の手紙は焼かれてしまいます。大事な手紙が燃えてしまうのを見るしかないてんでした。

風太はてんを気遣い、蔵の窓から饅頭を差し入れます。

風太はあの泥棒芸人は絶対認めん、伊能さんなら認めると言います。

「点をつけさせてもらったら満点のお人やったわ」
そう視聴者の声を代弁するてん。

てんは、藤吉は夢の中の人やったんや、と折り合いをつけようとします。
本当にそんなにアッサリ割り切れるのでしょうかね。

 

金のためにてんの結納を急がせるのか!

新一は蔵の鍵を開けて、てんを許すよう儀兵に掛け合います。

新一は、火災のことを聞いた、和漢薬を売り払って仕入れた西洋薬が全部燃えてしまった、と。家の危機を黙っていた儀兵衛に、新一は自分がそんなに頼りないのか、金のためにてんの結納を急がせるのか、と詰め寄ります。

儀兵衛は新一の頰を叩き、「自分がしたことだから関係ない」と言うのでした。

そこへ、藤岡屋の手形が不渡りになるのではないかと取引相手がおしかけます。

儀兵衛は親戚を回り金策に行くことにし、留守を新一が守ることになりました。店を任せられるほどの使用人がいないのは、見通しの甘さかもしれません。
平助あたりはどうかな、と思いますがサイトの登場人物にも出ていませんし、無理なんでしょうね。

新一は懸命に店を守ります。騒ぎは三日三晩続いたのでした。

無理がたたったのでしょう。新一は顔面蒼白でふらつき、ついに発作を起こしてしまうのでした。
医者の見立てでは、新一は無理がたたって炎症が広範囲に広まってしまったとのこと。

特効薬はドイツにしかないと顔を曇らせる医者でした。

儀兵衛はなんとか我が子の願いをかなえてやりたい、と願うのですが。
藤岡家の中から、笑顔が消えてしまいました。

 

今回のマトメ

今日もキザな伊能栞。ただキザなだけではなく、のちに日本のエンタメを変えていく伏線を出して来ました。

そのあとは藤岡屋の危機。
いくらなんでも和漢薬在庫全部売っていたのはちょっと無謀でしたね。新一の退場も近くなってきた予感が強まります。

こんな絶体絶命の危機まで追い込むと、てんがどうなるかが不安です。

家の危機よりも恋心に突っ走るのだとして、読者の好感度はどうなのでしょう。
ハードルが高いほど盛り上がるのは確かですが、描き方を間違えるとものすごくワガママに見えてしまうかもしれません。

ここから藤吉のもとへ行くのはなかなか大変そうです。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

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