スカーレット13話 感想あらすじ視聴率(10/14)地味ではなく濃厚なのよ

スカーレット13話 感想あらすじ~視聴率は18.0%でした

 

スカーレット感想
スカーレット視聴率リスト

昭和28年(1953年)春――。

信楽の子である川原喜美子は、6年ぶりに日本の中心にして故郷である大阪へ戻りました。

どんな新生活なのか? 気になるところです。

新しい世界には新しい服、そして下着

喜美子はたった一人で大阪に戻りました。

そのころ荒木商事では社長のさだが奮闘中。
デザインセンスがないと嘆く彼女に対し、女性社員は「目の付け所はまちがってない、自信もち」と励ましています。

ここでさだ、ちょっと悩む。

「ん〜、今日何か用があったような……」

忘れたんかーい!

そのころ、喜美子は待ちぼうけです。
約束の待ち合わせ場所に来ない。道ゆく人に聞いても、忙しいと断られる。辛い大阪初日かな?

一方、荒木商事ではせっせと皆で下着を制作中。
ミシンをカタカタ踏んでいます。

おっ、NHK大阪、得意分野回帰?
『カーネーション』と『べっぴんさん』を踏まえているからには、洋裁は得意中の得意ですもんね。

若い子向けにはおリボンがええ――そう語るあたり、面白いですね。

女性下着のリボンはナゼあるのか現象。かわいいからや。
さだみたいな方が、おリボンをつけることにしたと。そういう謎解きやね。

機能としては無意味ですから。
最近は、むしろ上の世代らしさをアピールします。昭和30年前後に若かった、喜美子世代がストライクゾーンですね。

女性下着をせっせと描く方は、このあたりご注意ください。

ここで、警察官がやって来ます。

「失礼します、こちら荒木商事さん? 荒木さださんいう社長さんおりましたか?」

ここでさだは思い出す。
川原喜美子という女の子を、迎えに行くはずだったことを。

そうか、きみちゃん、警察官のお世話になったか。
ええ機転や。喜美子、到着です。

「せやった! せやせや!」

でた、「せやった」。
「せや」の過去形、関西弁ネイティブでないとちょっと難しいやつ。

親切な警察官によって、喜美子は無事到着します。
ええんか、初日がこれで。さだは忘れっぽいのかな?

実のところ、さだは、下着ショーで頭がいっぱいでした。早速下着がお披露目されます。

その下着とは?
ちょっと前までは乳バンド。ブラパットを入れる。それは今、ブラジャーと呼ばれるようになりました。

朝ドラでブラジャー!

セリフでざっくりと服飾史が入ります。

戦後の当時、洋装が普及しておりました。
時は1947年、ディオールがボディラインを見せるニュールックを発表。それまでは第二次世界大戦の影響で、肩パッドを入れたミリタリールックが流行しておりました。

平和が訪れた世界の女性は、女らしいボディラインを見せたい。そう切実に願う中での流れです。
それが日本にも到達やで。

※2:30くらいから、1940年代から1950年代の流れが参考になります

そんな女性のボディラインを見せる。
新時代を美しく着こなすための下着作りしているのです。

まず、体のラインが綺麗でないと、そこから始めないといけないのです。ファンデーションですね。

「これもなコルセットいうの〜」

喜美子は、下着のデザイン画を見せられて唖然としています。
信楽にはない流れ。照子様とてご存知ない。

これが日本の中心、ファッション最先端か――。

「お茶どうぞ〜。まだちゃんと挨拶も終わってへんのに」

ここで、女性社員がお茶を出します。

「あ〜そやねん、もう下着ショーのことでうっかりしてたんよ!」

うっかりしてたんか〜い!

荒木商事はモデル募集中?

そう断ってから、さだは社員を紹介します。

まずは片腕の二ノ宮京子。
「自信もち」とさだに言えるほどの方ですね。「二ノ宮さん」と紹介されて、名前でええと言います。

次は縫製の千賀子と麻子。
『なつぞら』のマコさんに次ぐ麻子さんじゃないですか。

なんと、この麻子は洋裁の学校に通っているそうで、モデル兼縫製だそうです。

麻子はモデルもつとめると言われ、ギョッとしています。そしてこう。

「千賀子さんがやるんやったら……ほな、うちもやります〜」

千賀子がやると堂々と言うから、麻子もやるんですって。

「以上、荒木商事の面々よ〜」

荒木商事は、さだの両親死後、下着会社を目指しているのだそうです。
女の遊びやろなんてと言われようともここから頑張る、と。上下関係があまりない、自由な社風だとか。

すごく、すごくいい。
そういう心意気のさだ中心とした面々が、女性をファッションから解放すると意気込むこの流れ、すごくいいですよ!

ここで荒木商事の面々は、喜美子は何をするのかと気にし始めます。喜美子は、和裁ならばおかあちゃん……でなくて母から習ったと言うわけですが。

きみちゃんもええなぁ。
「おかあちゃん」を「母」と言い換えるあたり、背伸びした十五歳らしくていいと思う。

「んもぉぉぉ〜おかあさんてばぁぁあ〜〜〜!」
と、いい歳こいて勤務先で喚く、そんな不愉快なNHK大阪前作ヒロインとは違うのだ。

でも、母譲りの和裁を生かす道はないようです。

「ここは試着品だけで、縫製は人でが足りてます」

「ほな何するん?」

「まさか!」

「えっ……!」

「わかりました。下着のモデルですね。ブラ。ブラジャーですか? こうですか? こうですかっ!」

喜美子、またも大暴走。セーラー服の上からブラジャーを当てて、真剣になっております。
いやいやいや、ジョーカスだっていくらなんでもそんなことは頼まないでしょ。

ここで、さだが喜美子受け入れの経緯を語ります。

ジョーはいとこだと言っていっておりましたが、母方の遠い親戚で、お互いよく知らない。
無理矢理つてを頼ってきたのだとか。

ジョーよ……。
一体どういう手を使ったかわかりませんが、彼なりに頑張ったんですね。

懇願回想シーンが入ります。

何度も頭を下げるジョー。しまいには土下座までして、強引に頼んだのでした。
うん、ほんまに床舐めそうやったんやね。

ジョーの出番はこれだけですが、いいですよね。
酒癖は悪いわ、オラつくわ、暑苦しいわ。割とろくでもないとは思いますが、嫌いになれない魅力があります。

本作、これはもう、北村一輝さんの代表作になりますわ。

でも……大阪編では朝のジョーカスタイムがなくなるんか。悲しいなぁ。
『なつぞら』で泰樹の出番が減った以来の寂しさやわ。

ジョーカスタイムは終わりまして。

さだはジョーの懇願に負け、荒木荘の下働き、つまりは女中として雇ったとか。

「そうでしたか。よう話わからんときてしもて。こんなすてきなデザイン会社、どうしようかと思っとって。お茶おいしかったです、ありがとうございました!」

喜美子はそう言います。
情報過多で戸惑いつつも、がんばる喜美子。戸田恵梨香さんが抜群にいいですね。
※続きは次ページへ

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