はい、今朝もげんなりニュースから。
◆「まんぷく」中尾明慶の“水もしたたる”ふんどし姿に朝から大騒ぎ – アサジョ
「中尾が演じる岡は、戦後仕事にあぶれていたところを瀬戸康史演じる神部に誘われて、塩作り要員として立花家にやってきます。11月26日からの第9週では、栄養食品『ダネイホン』に欠かせないワカメを採るため海に入るシーンが登場しますが、筋骨隆々の肉体美に加え、ふんどしを巻いた際どい腰付きがなんとも艶っぽく、目が離せませんでした」(女性誌ライター)
ふんどし姿に朝から大騒ぎって、日頃どんな生活をしているんでしょうか。
「朝から鬱陶しい……」というコメントもあるようですが、そもそもこんなもんで話題性を煽って何がしたいのでしょう。
本当にいいことだと思ってます?
確かに男性向けの女性セクシーシーンは、テレビを賑わせがちです。
『西郷どん』でも、愛加那が服を脱ぎ出す場面がありました。
が、喜んだ視聴者っていたのですか?むしろゲンナリさせられてません?
こういう描写って、所詮はプロットなりキャラクターで魅了できない側の、くだらない手段。
何度も取り上げております『ゲーム・オブ・スローンズ』は、老若男女脱ぎます。エッチな場面もてんこ盛りです。
「こりゃドえらくエッチな『ロード・オブ・ザ・リング』だ!」
なんて紹介もあるほどです。
ただ、それはただのサービスかというとそうではないと思います。
脈絡もなく脱いでいるわけではなく、その場面に意味があるのです。
ついでに言いますと、この作品はアメリカでの厳しい基準にも合致しています。時折逸脱していて批判されますけれども、それですらあくまでアメリカの基準であって、日本ならばスルーされるようなもの。
その一例が、ロリコン関連です。
本作のタカにむさくるしい成年男性が群がるなんて、HBOだってやらんで!!
『ゲーム・オブ・スローンズ』はややこしいポリティカルコレクトネスなんてない、と言う前にあちらの事情をちょっとは考えてくださいね。
【褌尻無双】はもうエエわ。心の底からやめてくれ。
そんなことよりカマガエル毒性問題はニュースにならんのですかね。
【55話の視聴率は20.7%でした】
中学初級レベルの英語で時間稼ぎ?
はい、本編です。
今朝は朝から知能が下がりそうで、震えました。
どうしてこんな放送事故そのものの脚本が通ってしまうのでしょう。
手榴弾密漁のせいでたちばな塩業御一行が逮捕されるところからスタート。
元を辿れば、従業員の食費給料を最低限に抑えたブラック経営者立花夫妻の悪行があるわけです。
あんな働き盛りの男たちを一日中肉体労働で駆使して、鈴がヒーコラ言いながらこさえる食事じゃ、ねぇ。お腹が満足なんてできるわけないでしょ。従業員はかわいそうです。
福子(まんぷく立花福子モデル→安藤仁子)が英語で進駐軍に説明すればいいところを、なんだかヒーヒーしていてダメだったという設定。「ノー! ノー!」くらい出てくるやろ。
案の定、鈴に突っ込まれていますけれども、
「んもう! 四年も喋っていなければ出てこないもん!」
みたいなことを言うわけですね。
言語感覚への理解不足が全開の脚本と言いたいところ。
こんな疑惑が浮かび上がってきました。
【英語監修者つけられなかったでしょ疑惑】
今日の大半は、英語尋問なわけです。
中学校一年生レベルの、
「ホワッツユアネーム?」
「ハウオールドアーユー?」
連発で何やってんだこいつら感満載。
いちいち従業員の顔写真を使いながらやるようなもんじゃないでしょ。
なに、この露骨な時間稼ぎは。
序盤から時間稼ぎが酷いと思って来ましたが、ここまで来ると脚本以下ドラマが崩壊しているとしか思えません。
あとロリ(コン)メンだっけ?
こいつら、魅力ゼロですよね。未成年少女に群がるどうしようもない連中だと思っていましたが、それでも若者なりの葛藤とか同性同士の友情ぐらい描かれるのでは?とうっすらと期待しました。
しかし、こんな大ピンチになってもギャーギャー怒鳴りあっているばかり。チームワークがゼロすぎる。
イケメンを揃えたところで、個性の描き分けや協力する姿も描けなければ、魅力ゼロだと『西郷どん』から学びなさいっちゅーの。
「君は一体、何がやりたいんだ?」
はい、話を戻しましょう。
【英語監修者つけられなかったでしょ疑惑】が、ムクムクと湧き上がって確信した瞬間。それは、立花のセリフです。
「根菜切断機! フードミキサー!」
いやいや、そこは、フードカッターあたりちゃうんかーい!
念のため調べましたけど、フードカッターとフードミキサーはやっぱり別物ですよね。ってか、わざと?
ただし、このあと、取り調べ側の進駐軍MPから素晴らしいセリフがありました。
「君は一体、何がやりたいんだ?」
うんうん、それそれ。
私も立花萬平(まんぷくモデル→安藤百福)に言いたかった。
本当にこいつは何がやりたいんでしょうか。
発明もショボいし、労働者酷使とマウンティングをしたいだけのクズにしか見えません。
「人の役に立ちたい!」とか綺麗事をぬかしておいて、従業員にはどんどん仕事を増やして、しまいには食事の魚までとらせている。
ハンコ密造についても行状を吐いておりましたね。
こうなったら身分詐称の幇助として、ガッツリ絞り上げてほしい。
もう、取り調べ側を応援しちゃうよっ!
叛逆ってどう見たってあり得ない
一連の逮捕疑惑からして笑いが込み上げて来ます。
「進駐軍に対して叛逆するつもりでしょ!」
ってのが理由でしたが、いやいや、こんなもん、コトの経緯を把握してから、当事者たちに説明させればいいじゃないですか。
それなのに取り調べ担当者にもうっすらと傲慢で偉そうにしている萬平。ドヤ顔でカッコつけて無実アピールしている場合じゃありません。
無理やりなんですよね。
ハセヒロさんのセクシーさを活かして、
「僕はやってないッ!」
と言わせれば、女性視聴者胸キュンキュンとでも思っているんでしょうか。以前、憲兵に捕まったときみたいに?
まともに弁解もできない。
説明もできない。
だから常に偉そうなアホにしか見えません。
進駐軍も進駐軍です。
暇なの? 他にやることないの?
脚本家さんは……由井正雪でも、西郷隆盛はじめ士族反乱でもいいんですけど、国に対してガチで反乱とみなされた歴史的事例をあたった方がいいと思います。
普通はもっと計画的で、武器だって人だって、ガッツリ集まっているものでしょう。
「手榴弾20個はあるな」
って言ってたけど、それで、どうやって叛逆するのか。
普通はライフルやら機関銃やらが揃っていてからの話ではありませんか。
きちんと取り調べしたらスグにわかりそうなもんです。
戦中の物資がたまたま倉庫に残っていただけですやん。
この程度でダメなら、山守組も何もかも、片っ端から反政府組織扱いになりまっせ!!
まぁ、局所的なテロリズムやら組織犯罪容疑ならわかります。
しかし反逆罪やクーデターってのはいかにも大げさで興が醒める。
いくら風呂敷をでかく広げたって、『よくまぁ、こんなザル脚本が通るなぁ』という失笑しか湧いてきません。
そして今朝の最低ポイントはここでしょう。
取り調べでの、
「国を支配した占領者に反発を持つのは当然だろう!」
というセリフ。
これ、何を考えておりますか?
萬平のモデルである安藤百福のルーツから台湾を消した挙げ句、よくまぁこういうことを言わせるもんだなぁと。
台湾を支配していたのって、日本でしたよね。そういうことを消し去って、なんでこういうことを言わせますか。
日系人兵士たちの苦悩をバカにするなかれ
次は、懸念です。
大阪弁をあやつる日系人兵士を重要人物にするそうです。
NHK大阪さん、二年連続でアメリカ日系人および日系人兵士をバカにするつもりではありませんよね?
◆岡崎体育:朝ドラ「まんぷく」に登場 日系人兵士チャーリー・タナカ役 ビジュアルも公開 – 毎日新聞
岡崎さんは「『存在するだけで鼻につく』という天性の才能を生かして、生意気なキャラクターを演じられるよう尽力しますので、温かい目と冷ややかな目の両方で見守っていただけると幸いです」とコメントしている。
これ、あんまり言いたくないんですけど……当時、こんなにふくよかで、ダラけたタイプの日系人兵士いてたまるかーい!
どんだけブートキャンプで仕込まれたと思っているんじゃああああ!
昨年の、日米開戦前後の時期に渡米していた伊能栞と啄子の扱いも酷いもんでした。
この日系人兵士をお笑い要員にしそうな神経に、イライラが止まりません。
例えば日系人部隊第442連隊戦闘団が、どれだけ苦労したことか。
映画『ベスト・キッド』のミヤギ師匠も、同部隊の出身。
“Go for broke!”(すべてを賭けろ!)が、彼らの掛け声です。
命がけで戦わねば、祖国に残してきた家族が救われない。
そう考えて、死を覚悟して戦ったのです。
『はだしのゲン』にも日系人兵士が出てきて主人公と対立し、彼からも苦悩を窺うことができました。
大河ドラマ『山河燃ゆ』(原作『二つの祖国』)では、そんな日系人の苦悩を描ききったNHK。
それが本作では日系人兵士をお笑い要員にするような描き方で、最低最悪の所業です。
何度もこのレビューで貼ってきた日系人ラッパーのマイク・シノダ率いるFort Minorの“Kenji”を今日も引用しましょうか。
2:38から志願し入隊することだけが収容所から逃れられる術――そう考えた、日系人の苦しみが描かれています。
Kindle版に『二つの祖国(一~四)合本版』がありました。
今からでも遅くないので、脚本家さんたちに一読オススメします。
この名著に当たって、ご自身たちの冒涜に気がついて貰いたいものです。
※スマホで『半分、青い。』や『八重の桜』
U-NEXTならスグ見れる!
↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください
※まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!
個人的に印象に残っているシーンを一つ。鈴さんが「私は武士の娘です」「うろたえてはならない、落ち着いて」と自分に言い聞かせるシーンがありました。
二日に一回は出てくるこの台詞ですが、こういう使われ方がおそらくは正解だったのでしょう。
「落ち着いて、その後どうするの!」(福ちゃん)と言われてしまえば、現時点ではどうしようもないのは事実ですが。
安藤サクラの演技と岡崎体育の演技を目当てに1話から見ていました。
安藤サクラに関しては既に玉砕、撃沈しているので、
残すは岡崎体育までのツナギや……と頑張って見ていましが、
ついに先日離脱。。。となったところにモンキーマジック率いる進駐軍登場。
好きな人達がたくさん出ているのに、物語が心底終わっている。
本当に悲しいです。見ていて虚しいです。
こんなことならみんな前作に出てくれたら良かったのに。
件の日系米兵を演じる岡崎くんには、これもなにかの縁なので、
ぜひ日系米兵とはどういう存在だったのかについて学んでほしいですね。
若くて賢い方なので、きっと得るものがあると思います。
あわよくば作品として、NHKをはじめとする世の中に叩きつけて欲しい、とまで勝手に思っています笑
福ちゃんの鈴さんへのイラツキがそのままサクラちゃんの現場へのリアル憤怒のようで、久々に心打たれました。はい。
ちなみに隠し持ちはともかく、戦場体験を身内に話すのも(心傷起因ではなく)憚られるような時代に、近所に聞こえるような場所で兵器使って爆発密漁するなんてあり得るのか、などなど、なにげに気になってます。
あ、作品がひどすぎるせいでいろいろ勉強になってる点、かなり高評価かも(笑)
「出産経験がある女優さんなので出産のシーンが楽しみですね」と宣伝する時点でドラマとしては終わってます。さらに「現役のママなので赤ちゃんの抱っこが上手ですね」という褒め言葉も女優を褒めていることに全くならないのに気づいていない人たちがいるんですね。
役者は演じてなんぼ、実体験の有る無しなんて評価に関係ないでしょう。鈴愛を演じた永野さんは一回りくらいしか年の違わない子役を相手に堂々の「母親」を感じさせる演技でした。役者さんは皆、どんな未知のことでも想像力で演じる覚悟をしていると思います。評価されるべきはその部分では?
ここまでピント外れの宣伝、褒め方が出てくるとがっかりします。
主役に出産経験があるからそのシーンが注目だと宣伝するのは、気持ち悪いし、役者は実体験があるないに関わらず演じるものだから、変な宣伝だなあと思っていました。まあ、その程度しか宣伝するポイントが無いと言うことですね。
褌姿を見せられるのも、私にとってはあまり気分の良いことでは無くて、それを何だか女性全般が楽しみにしている的な報道はいかがなものかと思います。これも、ほかに評価すべき点がないからということですね。
ガマガエルの件は本当にスルーのようですね。週間ダイジェストで問題のカエルがアップになっているのを見ましたけど、どうみてもニホンヒキガエル、いわゆるガマガエルでした。食ってないからいいじゃんということなのかもしれませんけど、毒を持ったカエルが爆発して飛び散った肉片が顔に付着したら、とてもあんな風にヘラヘラできる状況ではないと思うのですが。
福子が見かけによらず「英語が上手い」という設定だったので、戦後になったら英語力で困難を打開するような場面が当然出てくると思っていたのに、ガッカリです。。。英会話出来ます設定は、ホテルのフロントでおしゃべりするためだけにあったの??
最近あちらこちらでコメントが減ってきているような気がします。見る人が減っているのかも知れません。コメントするのも億劫になるくらい内容のレベルが低い、というのもあるでしょう。
見ているのが辛くなってくるこのところの展開。ヒロインにいい所無し。しかも品の無い手法や本筋とは関係無いところで興味をつなぎとめようとする。でも今日はMPさんの「きみは一体何がやりたいんだ!」に爆笑しました。みんなが言いたかった一言。MPさん、グッジョブ!!