おはようございます。
潮目が変わり、メディアからの向かい風も強くなって来ました。
とはいえ、このような記事はいかがなものかと思います。
◆『まんぷく』の萬平さんには料理の才能がない! – 青木るえか|WEBRONZA – 朝日新聞社の言論サイト
こんなタイトルでは、まるで【料理以外の才能】があるみたいじゃないですか。
立花萬平の才能とは?
カルト教祖としての適性は抜群な気がします。
【113話の視聴率は21.9%でした】
「まんぷくラーメン」というネーミングはどうなん
今朝も【萬平ラーメン教】は素晴らしい!と拳を振り上げて終わりにしたい欲求はあるんですけれども。
それも申し訳ないので、ちょっと突っ込みましょうか。
それは本作のダメポイントですね。
【まんぷくラーメン】名前どうなの?その1
これは個人的な好みもあるんでしょうけれども、創業者夫妻の名前から取った名前って気持ち悪くありませんか。社長の顔をドドーンと出す広告然り。
『マッサン』と比べましょう。
元ネタのニッカは「大日本果汁」を縮めたという、シンプル極まりないものでした。
くどいようですが、宣伝にあまり興味がない竹鶴氏らしいネーミングセンスです。
『マッサン』の「スーパーエリー」は、元ネタは「スーパーニッカ」。
とはいえ、ラストシーンで集大成として出てくるのであれば、納得はできたものです。モデルだって、亡妻への愛をこめた逸品であることは史実なのです。
しかし、チキンラーメンは……。
【まんぷくラーメン】名前どうなの?その2
本作のスタッフは、チキンラーメンのセールスポイントを把握していない?
夜中の軽食に食べるイメージがあるように、「小腹を満たすもの」であってガッツリ満腹になるまで食べるものじゃないでしょう。
【まんぷくラーメン】名前どうなの?その3
どういう商品なのか、イメージしにくい。
酒のような商品とは違って、スーパーで並ぶような食品ならば、特性がわからないとダメでは?
元ネタのチキンラーメンは、鶏をベースにしたことはちゃんと把握できる。
それに対して「まんぷくラーメン」は何がなんだかわからない。
ちゃんと調べてんの?問題は続くよ
本作のスタッフは、ともかく手抜きをしているとしか思えません。
その根拠をざざっとまとめましょう。
メインテーマの特性すら理解出来ていない
何度も指摘して来ましたが、チキンラーメンは際だった美味しさや、コシ、満腹となるほどの分量が求められるものではない。主婦の救世主でもありません。
高級中華料理店の豪華メニューと勘違いしているとすら感じます。
まさかチキンラーメンを食べたことがないとは思えませんが、どうにもピントがずれているんですよね。
妊娠出産はイベント感覚でしかない
福子の時は予定日から数日遅れた、そして今回のタカは三時間陣痛に苦しんでいるだけで「異常扱い」。
これが初産の神部ならまぁ仕方ないでしょう。
しかし、克子と忠彦は四児の親、鈴は三児の母です。
まったく慌てるレベルじゃないでしょ。
しかも、そんな初孫誕生すら、忠彦にとっては【萬平ラーメン教】ロゴマーク誕生のダシですからね。
初産を終えた娘を気遣うどころか、どっかにすっ飛んで行く始末ですよ。
要するに、本作チームが出産についてきちんと調べていない、あるいは調べたとしても実際の映像には何ら反映されていない。
それなのに、イベント感覚で妊娠出産育児を出す。
これぞ【子作りクロニクル】!
救急車はタクシーではありません
悪い意味で社会問題に挑む本作。
出産で救急車を呼んでは絶対にダメということはありませんが、その段階で大量出血もなく正常だと思える反応のタカはどうなん?
◆妊婦さんは救急車・タクシーを呼んでいいの? 消防庁・医師・タクシー会社の見解 kさんから
適正利用とはいえない救急車の出動要請が問題になっているのも事実だ。
「たとえば、医療機関までの距離が遠い地域で、急に陣痛が来てしまった場合、タクシーでは間に合わないということが十分にあり得ます。そういった場合、救急車を要請してもらうことは不適切とはいえないでしょう」
あらかじめ「かかりつけ医と相談しておくこと」が何よりも重要
病院までの距離感が不明ですが、出産経験豊富な鈴と克子がいるのです。
相応の対応がされるべきではないでしょうか。
・盗電&感電危険性
・有毒ガマガエル食用
・天ぷら鍋放置
・妊婦がタクシー代わりに救急車を呼ぶ←New!
思えば
【咲の病室に医薬品を家族がホイホイ持ち込んで飲ませる】
あたりで危ないと思っておりました。
このあと、漢方薬を病院に持ち込む場面も、コミカルな演出だから笑うところっぽいです。視聴者はこういう笑いを求めているのか……。
いや、こういう外部からの医薬品持ち込みは深刻な迷惑ですけれどもね。漢方薬は副作用を起こさないということもなく、組み合わせ次第では危険ですので、本当にやめておきましょう。
あの頃からいやな予感はありましたが、ここまでとは読めなかった!
世良へのドヤ顔 演技指導が異常
ラーメンを試食し、態度を豹変させて「売りたい」と言ってきた世良。
それに対する福子の、百面相絶叫しっぱなしが見ていて辛かった……。
あんなに性格の悪いセリフを延々と言わされる役者さん。
罰ゲームにもほどがありましょうよ。
主演つながりで、来年の大河ドラマを見る気が減退するという悪夢。
本作からの大河移動は、最小限にしていただきたいところです。好きな役者さんもいますけれども。
公私混同を美談にする最低のセンス
真一が、どうにかマトモな人だと思っていた視聴者も、さすがに減ってきたでしょう。
信用組合からまんぷく食品への転職を美談扱いにしたいようですが、親族経営の会社に食い込んでのし上がりたい、そんなコネ大好きゲス野郎という側面もチラチラ見えてきました。
これもきっと女神・咲様のお告げなのでしょう。再婚相手はお気の毒に。
しかも、です。
萬平が経営危機に追い込んだ信用組合から金を引っ張ってくるって、どんだけ~!
そんな身内を優遇するような融資でいいんですかね。
衣装が無茶苦茶
革ジャンの冬服やセーターもいれば、半袖もいる。
神の子萬平さぁんならば、季節くらい操ることができるのでしょう。
衣装担当者さん、シンドイのはわかるけど、さすがにおかしいのでは……。
『白薔薇』での三角関係
一応見どころ扱いだった信徒たちの三角関係は、萬平さぁんのラーメンと赤子の誕生を重ねる、ただの宗教儀式でした。
タダ働きを美談にする極悪センス
真一はタダで働くと直訴する。それをさして申し訳ないとも思わない萬平と福子……。
しかも真一からは借金をしているはず。
こういう金たかり、タダ働きをさせることを美談扱いするってセンスが絶望的にもほどがあります。
「最近の若い人は、人情がないからサービス残業だの細かいことを言うんだよね〜」
と言い出すご年配の方を思い出します。タダ働きは人情でも何でもない、ただの搾取なんだってば!
タダ働きを人情かつ美談路線でゴリ推しする、NHKの制作費は、皆さんからの受信料なんですよね。
『マッサン』はよかった。
あのドラマでは、主人公マッサンの知識と技術に、鴨居の大将からドカン! と金が支払われておりました。
忠彦の色覚異常はエロマンボダンスで完治だと!?
今日は、本作や最近の炎上広告が陥った病巣がさらけ出されておりました。
それは、忠彦がパッケージデザインをするところです。
この描写にはもう、問題しかありません。
ナゼこんな雑で酷い描写がまかり通るのでしょうか。
色覚異常がエロマンボダンスで完治!
忠彦の【赤を含めた暖色系統が見えない】はずの色覚異常が、あのエロマンボダンスで完治した!!!
フザけるにしても異常な描写です。しかもグラデーション……。
水からの伝言だの、反ワクチン運動を真顔で展開する、妄想系の人たちと同レベルじゃないですか。
※ちなみに『半分、青い。』の主人公片耳失聴は途中から消えてなくなることはなく、それがラストシーンの律からもらった傘にもつながりました。
ロゴデザイナーと画家は違うんですよ……
抽象画が描けるなら、ロゴデザインもできるはず!
って、デザイナーを舐めているんですか?
全然違いますってば!
本作スタッフが、目立つことはだ〜〜〜い好き! だけど、他人のスキルには何の敬意もないし、理解していないことが伝わって来ます。
実力よりもコネ! 仲間うちで仕事を回すの大好き!
忠彦のモデルは日本画家で、特に日清のデザイン部門には関与していないはずです。
日清側が雇ったデザイナーも当然いるはず。
その人に対して無礼極まりない変更ではありませんか。
真一はじめ、安易に仲間内で仕事を回す、そういうゲス感覚が満載です。
トレンディ業界人は歳をとらない!
んで、ここからが最大のポイントなんですが……。
本作での萬平は50才手前と出てくるものの、加齢感覚が全くない!
萬平にせよ、忠彦にせよ、真一にせよ。
親子ほどの歳のある娘にチヤホヤされてまんざらでもないように思えます。
萬平の場合は、タカと吉乃。
ありゃなんなんだ?
幼児期の吉乃と萬平の交流なんてまるで無かった。
それがいい歳まで成長したら、やたらと慕い始める。まさに【ファイナルオヤジファンタジー】です。
自分たちがもう若者のトレンドなんてわかっていない、そういう年齢層であることを彼らは理解できていない。
本当に若者の感覚が知りたいのであれば、若手デザイナーにロゴデザインを任せるなりすると思うのです。
それが、トレンドを知る若者扱いで、還暦手前の忠彦を引っ張ってくる。
もう失笑しかない。
鈴みたいなババアと比べれば俺らは若いし〜、って、忠彦には孫が生まれてるやないですか!
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