まんぷく 131話 感想あらすじ視聴率(3/7)『即席麺演義』

【131話の視聴率は21.8%でした】

おはようございます。

昨日取り上げましたFLASH記事。
「近代食文化研究会」さんが日清側の見解に容赦なく突っ込んでいるので是非にでもご覧ください。

あの検証を読み、謎がひとつとけました。

Q:ナゼ『まんぷく』は、安藤仁子氏のマイナスポイントを鈴に押し付ける、そんな悪どい利用をしているの?

A:モデルもそうだから。日清側も、特許取得時に鈴のモデル名義を使っていた。義母を利用するところはそのまま拝借した。

あたりではないでしょうか。

脚本家は「8割作り話」と逃げを打っていますが、その2割にバッチリ黒いものが残っているからある意味才能があると唸らされます。

そして昨晩は、『ヒストリア』もありました。
再現ドラマのクオリティは本作以上ではありましたが、それ以外は想像を絶するほどの酷さでした。

・台湾ルーツ削除

・即席麺関連は日清側見解そのまま

おい! おいおいおい!

◆「まんぷく」気分味わって 朝ドラ舞台の飲食店ガイド

もしもですよ。
海外で
「寿司の魅力が味わえる台湾・嘉喜へようこそ!」
ってガイドブックを配布されたらどう思います?

「ドラマはフィクションだから!」では済まされないレベルなんですよ。
実際に、こういう観光効果を狙っているワケですから。

そして昨日の『ヒストリア』と今日の『プロファイラー』。
ドラマだけで済まされないほど、はみ出ております。そんな言い逃れは通じません。

外戚と宦官、そして「安史の乱」

コメント欄にこんなご指摘がありました。

「宦官神部はその通り。しかし、外戚もいるではありませんか!」

そうでした!
社長夫人の親族(真一、岡ら)が居直る様はまさに外戚専横です。

十常侍や梁冀らに食い潰された後漢の悲劇 だから宦官や外戚は嫌われる

今日の福子のお弁当配達。
萬平が福子を社員にしたい宣言。

作る側は美談だと思っているんでしょうけれども、
【その王朝は、外戚と宦官の専横により腐敗していた……】
って、ナゼ『三国志』のナレーションがそのまま流用できる状況になってるのよぉ!!!

中国語ですが、そのあたりの説明ビデオです

ついでに補足。
なぜ外戚がはびこるのか?って話なんですけど。

その最大の理由は【マザコン】なんですよね。

幼帝が、母の一族に頼ることは仕方ない。
ただ、成人してからも母の言いなりでは、残念ながら暗君なのです。

源もそうですよね。

【妻のいいなり】も、これまたダメ。
その最悪の結果が「安史の乱」です。

安禄山と楊貴妃の赤ちゃんごっこが「安史の乱」に繋がる!? そして数千万人が死す

楊貴妃の死が美化されがちですが、結局のところ、玄宗がダメなんです。

先日話題になっていた「顔真卿」展。
彼自身を含め、顔一族の男子は多くが「安史の乱」で戦い、そして命まで失いました。

顔真卿はその悲痛な思いを、「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」にぶつけたのです。

◆(美の履歴書:586)「祭姪文稿」 顔真卿 次第に乱れる筆致、なぜ=訂正・おわびあり:朝日新聞デジタル 

楊貴妃は美しいけれども、憎悪をかうってもんです

中国四大美人(西施・王昭君・貂蝉・楊貴妃)の伝説&史実マトメ

まんぷく食品で「安史の乱」が起こったらどうするんですか、萬平さぁん!

曹操「こんな乱世じゃ奸雄が台頭するよ!」

そんな楊貴妃ラブが止まらない玄宗の様子を、詩人・白居易は『長恨歌』に残しました。

日本の『源氏物語』にも影響があるもので、その一節を引いてみましょう。

春宵苦短日高起、從此君王不早朝
愛し合う二人にとって春の宵はほんの一瞬、日が高くなってから起き出す始末。こうして、萬平さぁんは出社をやめてしまったのです(意訳です!)

これやで。
何が?ってことですけど、自宅で作ったベロメータースープです。

オフィス内に台所があるのに、ナゼ萬平さぁんは自宅で作ったのか?

これも中国史にヒントがあるんです。

玄宗と同じです。
妻ラブラブで、出勤時間を惜しむほど自宅にとどまりたいんです。

ちょっと気持ち悪くなってきたかな。
うん、まぁ、わかります。

あまりにしつこい浴衣アピールですよ。
昭和もだいぶ過ぎたというのに、いつまでたってもパジャマにならない。まぁ、世代的に馴染むかもしれませんけどね。

それにしては福子の着付けがしっかりしすぎている。
帯も太い。
寝巻きというより、そのまま祭に行くかのように見えなくもない。

こんなに浴衣アピールってことは、やっぱり激しいラブで出社できないってことです。
浴衣からエロス!
そんな時代にはついていけませんて……信徒ならほっこりきゅんきゅんでしょうけど、私は無理です。

世良の「裸の王様! スッポンポン!」にも、そのあたりのヒントが隠されているんでしょう。

はからずも彼の宗教扱い発言もちょっと笑いました。
ギャグじゃないんだよ。
もう圧倒的にその見解で気持ち悪がられているんですって。

・外戚
・宦官
・政務を無視する皇帝
・怪しげな宗教の台頭
原案:陳寿
原作:羅貫中

オープニングはドリカムではなくこちらで

缶詰スープを移し替えるってナイス!

そういえば昨日、スープレシピの細かいものが映りました。

突っ込まれたくないのかな?
と思ったんですけれども、無駄無駄無駄ァ! ですね。

牧のスーツは相変わらず戦前のトレンド。

野呂のコック服も同じ。

衣装を変えることで、時代の変化や料理人地位の出世を表現できなくもありませんが、本作スタッフには無理な話でしょう。

それにしても世良が牧の患者というのは、あまりに世界が狭いものです。

大阪って小っちゃ!!!

日本第二の都市のはずですが、ダネイホンが一瞬で広まるくらい本作ではミニスケールですもんね。
スマホのタップゲー農園みたいです。まぁ、8bitクソゲーやからね。

ついでに言いますと、野呂のこのセリフ、全然ジョークに聞こえません。
むしろヤバい。また盗んできたのか?って身構えてしまいます。

「全部缶詰です。なんちゃって! 心を込めて作っています」

本当? 本当なの?

信徒は見解を統一してください!

カップラーメンも、画期的で誰も見たことがないような扱いなんですけれども。

そうでもないのです。
実は、調理済み食品と食器が一体化した「テレビディナー」流行がこの頃なのです。

この流行をきっちりと取り入れたのが、欧米の中国系移民です。

※シカゴで人気のテイクアウト中華

紙パック入りの中国料理は、海外ドラマで見たことがある方も多いでしょ?

十分にニーズを見越しての工夫でした。

中国料理の歴史がマジぱねぇ!下手すりゃスープ一杯で国滅びます

このカップラーメン発明関連でも、嘘にまみれたボロが出てきました。

・「持ち運びの出来る料理は、日本人・萬平さぁんのアイデア!」→世界各地である

・食品テイクアウトの発展は、前述の通りテレビの普及、モータリゼーション(自動車の普及)と比例している

・つまり、この時点で日本が先行していたはずがない

・実際に海外には、サンドイッチにせよハンバーガーにせよ、食べ歩きができるテイクアウト料理が既にあった

この辺の描写、ますますおかしさが噴出して来ました。

というのも日清側の神話では、
「アメリカで立ったままハンバーガーを食べる若者を見て、安藤百福が食べ歩きをひらめいた」
ということになっているからなのです。

整合性に矛盾がまたひとつ追加です。

ナゼこうなるのか?
これも【発明家・萬平さぁん】伝説強化のせいです。

史実では先行事例や海外から学んでいた。
それを日本人の神の子・萬平が、ゼロから、しかも世界初で作り上げたことにしたい。その結果、ボロが出るわけです。

「日本スゴイ!」ニーズを満たそうというあまりの失敗ですね。

どこまでウソにウソを重ねるのか。
そのために、また新たな嘘が増えてしまう。

「歩きながら食べられる料理は、画期的! しかも日本発だ!」

清々しいほどの嘘にもほどがある。
むしろ日本人は、食べ歩きに現在に至るまで抵抗感があるものです。

◆食べながら歩きは迷惑ですか? 観光地で条例制定の動き:朝日新聞デジタル 

「日本人は、世界に誇る食べ歩きというアイデアを思い付く!すごいぞ!」
「でも、外人どもは食べ歩きをしてけしからん!」

って、一体どっちなのよ!
信徒はせめて見解を統一してくれ。

2 Comments

Susuka

食べ歩きって、カップ麺だと難しくありません?両手ふさがるし…
あと、確か会津藩では食べ歩きNGだったように思います。

エスペラント語警察セルビア支局

誤字脱字だと思います。ご確認お願いします。

2ページ目 朝ドラで「日本スゴイ!」のディストピア
・説明もなしに唐突に食べさせるあたりが、無配慮ですね! 好き嫌いや宗教タブーなんて知ったとではないのでしょう。ユダヤ教にも食のタブーが多いのですが

よろしくお願いします。

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