わろてんか12話あらすじ感想(10/14)悲報・新一のナレ死

明治43年(1910年)京都。
日本一の「ゲラ(笑い上戸)」娘ことヒロインの藤岡てん。すっかりお年頃のお嬢様に成長していました。

そんなてんの実家藤岡屋は、和漢薬の在庫を売り払い洋薬一本でやっていこうとした矢先。洋薬を保管していた倉庫が火災全焼し、経営危機に陥ってしまいます。

 

そこに新一の姿はなく遺影があり

今日はてんとりんが美味しそうなかやくごはんを新一に差しだすのですが、カメラが切り替わるとそこに新一の姿はなく、遺影がありまして。

悲報! 新一兄さんナレ死!
昨日の儀兵衛自殺未遂騒動のあと、新一は家族に見守られ亡くなっていたのでした。

儀兵衛は新一の遺志のためにも、泥水すすってでも店を再建すると誓います。
皆で笑って、歩んでゆくと誓う藤岡一家でした。

 

栞に手紙を書いていた積極的な主人公

てんは立派な婿をとって店を再建したいと考えます。

それを聞いた風太はチャンス到来かと喜びかけるのですが、これはぬか喜びでして。てんの意中の立派な婿とは、あの伊能栞なのでした。
既に栞に手紙まで書いていたてん。行動力があります。

アテが外れた風太がそんなうまくいくわけないとぶつくさ言っていると、栞がやってくるのでした。
「なんでや~~!」
と、思わず叫ぶ風太。

栞の登場の仕方がベタ過ぎて笑います。

 

栞は新一の論文に感銘を受けていた

栞はてんから手紙をいただきました、と儀兵衛に切りだします。
てんの手紙に添えられていたのは、新一の論文。遺品整理で論文を見つけていたのです。

新一の論文を読んだ栞は感銘を受けます。

ドイツで日本人が新薬を開発した、これからは洋薬を輸入する、真似をするだけではなく、日本で作る時代だと、栞は語ります。それは新一の志と同じでした。栞はそのために、藤岡屋の事業と研究に投資したいと言い出します。

ッカーー! 暴漢から救った次は投資で傾いた家を建て直すってか!
どんだけスーパーダーリンなんだ栞さん!

 

「僕は西洋の自由恋愛に憧れています」「鼻につくわ~」

藤岡一家が感動していると、襖が倒れてハツとりんがなだれ込んできます。
朝ドラ名物盗み聞きですね。ハツは栞を見てうっとり。

「こんなええ男はん、どこを探してもいてはらへん!」

ハツはそう褒めます。儀兵衛はてんとの縁談を進めたいと確認するのですが、栞は断ります。
これはあくまでビジネスパートナーとしての話であると断り、さらにこう続けます。

「僕は西洋の自由恋愛に憧れています」

ハイカラだなあ、オイ。縁があるなら自然とそうなる、あとはお互いの心の声に任せたいと言います。
風太は「鼻につくわ~」とぽつり。

「てんが駄目ならりんならどうでしょう? 後家でええならここにもおります」
すかさずハツがノリノリでと立候補。話聞いてたんか、錯乱したんどすか!?

これを聞いて栞は大笑い。
冗談と解釈して笑い飛ばし、皆で笑って聞かなかったことに……笑いの効能を一番うまく使ったのは彼ではないでしょうか。

 

これは完全に口説いているだろ

てんは人力車に乗って帰る栞を追いかけ、御礼を言います。

栞はじっとてんの顔を見て「観察しているんだ」と一言。縁談は断ったけど、ここから自由恋愛ルートに進んでもいいよ、キミに興味があるよ、と迫る栞。
てんは鈍感なのか気づいていないようですが、これは口説きにかかっていますね。

栞は、手紙に書かれていたてんの家族への思いに心動かされたと言います。栞はなかなか複雑な家庭事情のようです。

「妾」および「妾腹の子」というのは、朝ドラではあまり触れられませんが、それも明治大正のお約束のようなもんで。
栞はこの「妾腹の子」というわけです。

「キミとなら、僕もそんな家族を作れるかもしれない」

これは完全に口説いているだろ。しかしそれと同時に、てんの心の中には思いを寄せる人がいるんだよね、とみつめる栞。そして去って行くのでした。

季節は「くすり祭り」の時期。藤吉との出会いを思い出しててんが歩いていると、誰かがぶつかってきます。
それはあの藤吉なのでした。

てんは藤吉ルートを選ぶのです。

 

今回のマトメ

新一がいきなり退場しているという、衝撃の幕開けとなった本日。
朝から炸裂するセレブ系王子様・伊能栞ビーム。

やり過ぎて笑えます。

正直なところ本来笑わそうとしていない部分で笑ってしまっている気が。狙ったところでは若干やり過ぎでスベってる一方、王子様ビームには笑ってしまいます。

笑いの効能も、ハツの錯乱を笑い飛ばす栞が一番発揮していたような。

栞の王子ぶりもですが、ぶつかって再会する藤吉もなかなか少女漫画的で。

来週いよいよライバルになるリリコなんかもそれっぽいです。
ベッタベタで露骨な少女漫画路線プラスお笑いが、本作の目指すところでしょうか。

藤岡屋の危機は乗り切ったようですので、来週からは本格的に、笑いと恋愛に突入しそうですね。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

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