わろてんか50話あらすじ感想(11/28)授乳でドキドキすな!

てんと藤吉の風鳥亭も4年目に突入し、舞台は大正4年(1915年)。
2人の間には長男・隼也も生まれました。

「てんと隼也のためにも俺が稼がなあかん」
藤吉はそう言うものの、まったく妻子を省みようとしていません。

昨日は、てんが目を離した隙に突然消えてしまった赤ん坊の隼也。
彼を抱えて風太が登場します。

風太は、丹波の実家に帰る途中とのことです(何やら事情を抱えた表情で)。

 

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独身男にオムツ替えを放り投げるって

ここで藤吉登場。
かつて助けてもらった恩もある風太に対して毎度偉そうに「おう」という態度が、松坂さんの印象までも悪くしてしまい残念です。

さすがに時間も経過して、普通の挨拶ぐらいできるのではないでしょうか。
風太だってアタマを下げてますし、特に変なことがなければ掴みかかったりしません。

藤吉は、席主と打ち合わせがあるから、とすぐに出て言ってしまいました。

てんが呼び込みやお茶子をしている間、風太が隼也を見ています。

「子供見ながら呼び込みにお茶子、大変やなあ」
と風太は感心します。

大変というか、忙しい寄席の運営をしていたら、完全に「ミッション:インポッシブル」のはずです。
ここは山崎豊子さんの小説『花のれん』でも、トキのポジションにいる女中さんが育児を請け負っておりました。
育児と仕事の両立とかそういうテーマうんぬんの前に不可能なものは不可能なはずです。

実際、隼也が泣き出しているのに、てんは風太に「おむつ替えといて」とあっさり行ってしまいます。

いきなり赤ん坊のおむつを替えろと言われても、そうそうできません。
育児経験者ならともかく独身の風太ですよ。
彼がいることを前提にして動いてますが、日頃いない時はどうするの、あるいはどうしていたのでしょう(´・ω・`)

 

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やっぱり、ごりょんさんには見えないワケで

ここでおろおろするしかない風太。
トキが「こんなのもできへんの!」とくってかかります。

いやいや、それは言い過ぎですって><;

泣いている子供を前に大人がギャーギャー騒いだり。
昨日は、いなくなった子供を一瞬忘れて、給与の心配ばかりしたり。

なぜこうも勝手な大人たちに描いてしまうのでしょうか。
商売柄、しかるべき人に子供を預けておいても不思議ではない環境なのに、無理にそれをせず、かといって子供をないがしろにするようなストーリー仕立ては、見ていて辛いものがありまして(´・ω・`)

てんは帰宅すると、料理を作っています。
あまり厳しいことを言いたくないのですが、てんはおっとりと可愛らしいのですが、はしこく効率的にチャチャッと家事をこなすような感じがしないんですよね。
や風太が台詞でいくら褒めても、そこまでテキパキとしたごりょんさんには見えない。

このあたり鈴木京香さんはバッチリだったのは、一応、商売人としての経験値を視聴者に見せていたからかもしれません。

てんは、大して機転を利かす場面もなかったので、全体的におっとり見えてしまうのです。
まぁ、京都のお嬢さん出身というのも、ここでは悪影響となっているかもしれません。

 

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授乳にドキドキすな!! バカけぇ!!

味見をした風太は、てんが自分の好物を覚えていてくれたことにソワソワドキドキしています。
さらにてんが隼也に授乳を始めると、妙にドギマギしています。

「てん……もうお母ちゃんやな」

おいおい風太!
乳児を抱えた人妻相手に、
「初恋の幼なじみやっぱりええわ~」
「部屋の向こうでてんがポロンしてるわ~」
って、授乳にドキドキすな!! バカけぇ!!
朝から、ちょっとエッチな雰囲気にされると、つらいです(´・ω・`)

昭和までは、電車の中で授乳しているお母さんって割といたんですが、その頃は授乳とは赤ん坊の食事であって、いやらしい目で見る奴は無礼だという認識だったんですよ。
それが授乳でドギマギするあたり、コスプレしているだけの現代劇だなぁ、とため息が出ます。

豪華な夕食を準備して待っていますが、藤吉は一向に帰って来ません。
てんは、節句の話を語り始めて、また「兜を買わない藤吉」フラグを蒸し返します。
ただ、このフラグ、さすがに多すぎな気が……。

てんは、藤吉は寄席を増やすつもりだ、と残念そうに言います。

「そんなことより、隼也と三人の時間を増やして欲しいわ」
って、これも平成の感覚なんですよね。
三人の時間を増やしてくれよりも、儲けで女中なり子守のねえやなり雇って欲しいわ、が自然だと思います。

寄席を増やす理由を曖昧に、しかも否定的に描く本作。
先週は吉本せいの機転を邪魔なもの扱いして、今週は吉本吉兵衛の先を見る目を否定するという、吉本興業の歴史に喧嘩を売る展開が怖いです……ほんまは嫌いなんちゃう?

 

子供の兜を忘れて、飲んで帰って、そして逆ギレ!

「帰ったで~」

藤吉がヨロヨロしながら戻り、せっかく眠った隼也を起こしてあやそうとします。
そして、せっかくの食事をひっくり返す。

ダメ夫あるあるをいきなりぶちかます藤吉に、風太が激怒。
「てんがどれほど苦労しているかわかってんのか!」

これに対し藤吉も
「それが何や! 家族のために色々やっているんや!」
やっぱり逆ギレ><;

兜を買い忘れたことも指摘され、ますますヒートアップします。さらには……

「お前に寄席のことがわかるんか! 今が勝負の時なんや!」

あーあー、言っちゃった……。それ、兜を忘れた件とは関係ないんすよね。
そもそもキースと万丈目から説明されるまで、落語の伝統派とおちゃらけ派の対立も知らなかったのは誰なのよ(第7週)。

ここで、てんが「けんかをやめて!」と割って入ります。

 

このドラマ、「けんかをやめて! 私のために争わないで」が好きみたいです。
前回は高橋一生さんと松坂さんで第7週にありました。

結局、風太は家を出て馴染みの旅館を目指すことにし、藤吉は「疲れたから寝るわ」とてんの料理を無視して、ふて寝。

えぇと、この既視感は、この前炎上した牛乳石鹸のCMです……。

CMではフテ寝ではなくフテ風呂でしたが、たった2分の広告で炎上したようなものを15分かけてチャレンジするって、クソ度胸すぎ><;

 

風太は帰り道、寺ギンとぶつかります。
「なんやこらぁ」
と凄む姿が脂ギッシュでいいっすね~。

このあと2人は、意気投合でもするのかもしれません。
風太も大きな荷物を持って出たということは、もしかしたら京都の藤岡屋を出てきたのかもしれず、寺ギンに気に入られて働き始め、いずれ寄席で働いてみたいな?
下手すりゃ、ギャラの交渉も請け負ったり?

個人的にですが、寺ギンの迫力が気になって。
彼がどんな幼少期、生活から、今のようなポジションへと上がっていったのか。『寺ギン物語』が見たくなってしまいました。

 

食べ物の話ばかり 商談の中身どないなっとんねん

翌朝、てんはトキに愚痴を語ります。

「男ってもう、ホント馬鹿なんだから!」
「女同士で助けあいましょ!」

ムフフフフ。朝ドラ後の番組『あさイチ』で、有働アナとイノッチが引っかかりそうな台詞が好きですね。

藤吉は藤吉で、またもや愚痴を言いながら帰って来ます。
なんだか「俺、全然寝てないわ~」「2日連チャン徹夜」アピールみたいな感じがしなくもない体で。

「席主の気に入るお土産探してくたくたやわ」
と、こぼす藤吉。

・亀井に饅頭を渡す(第5週)
・落語家にうな重、文鳥に甘いカレーうどんを食べさせる(第6週)

この夫婦、食べ物で釣ってばかり(´・ω・`)
それって「商談の最初の挨拶」であって、「商談そのもの」ではないですよね。

当然、ほかに大事な話もされているとは思うのですが、私たちに見えるのが食べ物釣りばかりなので、他に判断しようがありません。
もう開業から4年ですよね。

ここでまた兜の件が蒸し返されます。
もうこれは従業員の誰かに頼んでよいレベルでは?

さらにはキースとアサリが飛び込んで来て、寄席が増えると浮かれます。
キースはここで新しい芸を考えようと言います。これは切実にそう願います。あのナポレオンやリンカーンの物真似は、見ている方の恥ずかしメーターが壊れてしまいます。

本日のラスト。
亀井が慌てて飛び込んで来て、リリコが客席にいると告げます。
すっかり洗練されてイメチェンしたリリコがそこにはいました。

 

今回のマトメ「煤掃きの 孔明は子を 抱いている」

えー、江戸時代の川柳にこんなものがあります。

煤掃きの 孔明は子を 抱いている

煤払い=大掃除で皆バタバタしている時、ちゃっかりと子守をして楽をしている奴がいるという情景です。
なぜ孔明かというと、江戸時代の人は「諸葛孔明って偉そうで頭いいけど、肉体労働は部下に任せているよな」と思っていたわけです。

何が言いたいか?
藤吉に子守をさせれば解決やん、ということです。

物語上、彼が独力で仕事の成果をあげたことはなく、いつも口ばかりで、態度も決してよくはありません。
かといって寺ギンの迫力に対して言い返す気迫も持ち合わせていない。
正直、商才はゼロなのです。

あるいは、てんが子守でもいいと思います。
彼女がこの寄席に欠かせない人だという描写は、あったようで実はない。
ゴロゴロ冷やし飴で一発当てましたが、それを言うならいきなり畑違いの場所に転職してきたトキの見せた商才と機転については啄子も認めておりました(第8週で座布団を小さくしたり、など)。
てんが『あさが来た』のヒロインぐらい才能にあふれていて、仕事が好きであればわかりますが、そういった描写もない。

基本は、笑顔でいたいから藤吉さんについていく、そんな範疇に留まってます。

先日は「子守のねえや」を雇えばいいのに、と書きました。
何がなんでも子守が存在しない世界にしたいのならば、さして役に立っている様子もない主人公カップルの片割れを使えばいいのに、と思ってしまいます。

すべては彼らの商才を描いてないから。
いろいろと説得力がないのです。

 

今回のマトメ「視聴者のかんにん袋」

それにしても笑いを取りに行くネタがキツいなぁと、あらためて感じました。
今週のサブタイトルは「女のかんにん袋」ですが、むしろ視聴者のかんにん袋ではないでしょうか。

昨日は子供の行方より金を気にする。
今日は子供のおむつ替えをいきなり独身男に任せる。
子供の前で大声を出して喋ったり、寝ているところで喧嘩したり。

ちょいちょい子供にからんで、笑わせようとする意図が見え隠れして(ズッコケミュージックが流れて)。笑いは、他の場面でよいのでは?

もうひとつ、気になることも。
結婚して子供までいるてんと藤吉のカップルの横で、やたらと羨ましがる栞、授乳にドギマギする風太、そして突然来たリリコという、「恋のライバルローテーション」は必要でしょうか。

さすがに結婚してるんでっせ。
そんなパターンは卒業かと思ったのに、未だに高校生の恋愛というか、少女漫画的なノリで引っ張るのはどういうことでしょう。

つまらないなりに、ボケーッと流し見できる朝ドラは安全です。
それはそれで見てられます。

しかし、積極的に不快感を与える朝ドラは、炎上して不名誉な歴史を残しかねません。
今週の不快感の高まりで『純と愛』や『まれ』ルートも見えて来た気がします。

そういえば『まれ』でも「失敗おっぱい世界一」とケーキで、そういうネタをぶちこんで大炎上していましたっけ……。

授乳そのものは仕方ない、赤ちゃんの食事です。
しかし、おっぱいネタで盛り上げようというのはやめて(´・ω・`)

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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吉本せい 吉本興業の歴史

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【参考】
NHK公式サイト

 

1 Comment

匿名

「三人の時間を増やしてほしい」あたりで限界に達してしまいました。子守りの仕事とか、口べらしとか、かつて女性のおかれた立場の理不尽さみたいなものを、自分は「おしん」(リアルタイムでは理解できなかったけど)で学んだ記憶があるだけに、現代を投影しすぎの感覚のずれが情けないです。

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