わろてんか119話あらすじ感想(2/22)つばきスパイ説をちょいマジで妄想

いよいよ25周年を迎える北村笑店。

「マーチン・ショウ」を興行することになりましたが、スポンサー候補はてんと栞の熱意にもかかわらず、苦い顔を浮かべます。
果たして彼らを口説き落とせるのか?

一方、隼也はつばき、シローはリリコに恋をしています。
こちらも気になるところですが……。

 

いかに説得するか? それが見どころのハズなのに

てん、栞、風太が熱心に口説いても、スポンサー候補は苦い顔です。
栞の言葉すら通じません。

そこで出番となるのが、我らがおてんちゃん。
さぁ、女興行師としての腕前、見せておくんなはれ。それでこそ吉本せい氏を描くドラマでっしゃろ!

と、思っていましたが、主題歌が流れまして……。
「もう説得無理だから伊能紹介で出資する」
ヽ(・ω・)/ズコー

終始スカしている栞さんも、絶対に勝算があるという割に、出資者の数人も口説けないようでは、結局無能ではないかしら?

無理な場面、そこをどう説得するか?
どんな言葉、表現を用いるか?

その描き方にドラマの妙があるはずです。

結果的にダメだったとしても、それにトライするシーンが必要だと思うのです。じゃないと、各キャラたちの情熱が感じられませんて。

 

なぜこれが「ええ場面」なのかワカラン

と思ったら最終的には自分たちで金を出すという流れ。

しかも、こんなスッとぼた顛末なのに、なぜか「ええ場面にかかる用」のBGMが大仰に流れるのが気恥ずかしくて気恥ずかしくて。

視聴者を悶絶させて何が楽しいのでしょうか(´・ω・`)

モブキャラのスポンサー連中には見抜けなかった、ショウの魅力。
それをわかってしまう栞様&おてんちゃん、すごいでしょ? ええ話やろ? って、ことですかね。

今日の「わろ点」(笑えるポイント)はここだったかな。

このときの様子を主題歌にノセまして……。

 

プレゼン~を~♪ できない~あな~たのため~に♪
オシゴト~を~♪ できない~あな~たのため~に♪
お茶番は~♪ 回り~続けてる~♪

親戚の2歳児も毎朝一緒に歌ってしまう松たか子さんの名曲を汚して本当にゴメンナサイorz

 

なんでもかんでもわかってしまう神視点、いい加減に……

万丈目と楓も社史を書き終わりました。
ドヤ顔楓さんは、「マーチン・ショウ成功でしめる!」とやる気まんまん。

本作の基本はコレです。
【カンニングのような神視点を登場人物に持たせて、先がわかるこの人スゴイ!を演出する】
というやつですね。

季節はそろそろ3月なれど、『わろてんか』は冬将軍のように寒波を電波に乗せ続けるようです。

マンマンでは、マーチン・ショウの大阪公演が決まった!と隼也がつばきに伝えます。
と、引きつった顔になるつばき。

しかも隼也がプレゼントを渡すタイミングをつかめないほど、急に立ち上がります。
送っていってもらっても、冷たい態度のつばき。
あきらかに挙動不審です。

やっぱりあんた、スパイやったか!?

 

リリコの恋愛体質がガラリと変わりすぎ

シローは、隼也にプレゼントの次は何がいいのかと聞きに来ます。

おそらくや
【冴えない奥手男子の眼鏡くんが、クラスのさわやかイケメンにアドバイスを聞く】
という展開なのですが、冷静に考えてみてください。

この二人、親子ほど年が離れているはずです。
我が子みたいな年齢の歳下に、プレゼントの次はデートか?なんて聞きに来るおっちゃん、どうなんでしょう。

演じる松尾諭さんは悪くないのです。
『ひよっこ』の車掌さんはよかった!

何度も言いますように、ヒドいのは脚本と演出です。

楽屋でリリコは、これみよがしに例のスカーフを巻き付けています。

シローは思い切って「飯でも食べに行こう」と言いますが、リリコはつれなく「さっき食べたばかりやろ」と言い会話を打ち切ります。
しかも漫才のステージでネタにするほど。

シローを好きなようなことを言っておきながら、なぜここまで、つんけんした態度なのか、サッパリわかりません。

というのも、リリコ本来の恋愛における態度はツンデレではありません。
藤吉にはベタベタでした。

そりゃあ、それまでの関係性から、全く同じアプローチはないにせよ、恋愛における基本的な姿勢というのは180度も変わるようなことではないでしょう。
だから、シローの場合だけなぜこんな悪態をつくのか。理解に苦しむのです。

ちなみにリリコとシローの漫才について、こんな記事がありました。

『わろてんか』広瀬アリス、松尾諭との漫才は毎日2時間練習! 今後の展開は…?

確かにそれだけの練習は偉いと思います。

ただし、本職の方たちは、もっともっと練習しているわけでして。
漫才の経験がない俳優さんが、特訓してデキるレベルではないでしょう。

役者さんの努力を否定するのではなく、スタッフ側の見通しの甘さに呆れてしまうんですよね。

藤井隆さん、内場勝則さん、兵動大樹さん以外にも、もっと多くの本職さんを入れておくべきだったと痛感いたします。
もう何十回も申し上げましたが、何度でも言います><;

 

「私、結婚するんです」

激しい雨の中、隼也が家路を急いでいると、傘を手にしてつばきが待ち受けていました。
夜に。
WHY?

「私、結婚するんです」
はぁ~~!?
あまりに唐突すぎるやろ!

そう告白するつばきを隼也が引き留めます。
わざとらしいほど響く雷鳴。
激しい雨に、雷鳴。

申し訳ありません、ここが今日の「わろ点」でしたねorz
我ながらこのドラマの真髄を見誤っておりました。

一体いつの時代の演出をするというのか。
脚本とキャラクターの魅力のなさをコッテコテのくさい演出でごまかしたい――。
そんな意欲は伝わってきますね。

隼也は、ずぶ濡れのつばきを母親・てんのいる自宅へ連れてきます。
だから、なんでやねん!

 

平成高校生の恋愛感覚

ずぶ濡れのつばきと会った隼也がどうするか。

ここは普通、2つのルートがあるのではないでしょうか。

1.「結婚するつばきを気遣うルート」

嫁入り前の、結納控えたお嬢さんを連れ回すほど俺は駄目な奴ではない、と紳士的に自宅まで送り届ける。
雨に濡れて帰宅した隼也の様子をてんが気遣い、悩みを聞く。
金曜日に隼也が怒るものの、土曜日に和解する。

2.「俺はつばきさんが好きなんや!の駆け落ちルート」

このままいっそ、二人で何もかも捨てて駆け落ちしよう!
と、そのへんの旅館に泊まって後戻りできない道へと踏み込む。
てんとつばきの親が探し回り、金曜ラストで発見、ビンタ。土曜日に和解する

ベタですけど、そのあたりの落とし所でよいのでは?

今日の展開では激しく中途ハンパですし、隼也はいい年こいて母ちゃん頼りか、と呆れてしまいます。
それに、結婚を目の前にした女性がよその家に外泊して、縁談に悪影響がないと信じているとしたら、どうしようもないアホボンなんですけど。

と、ここでハッ!としてしまいました。
そもそも隼也の父親も「駆け落ちする」と言いながら、あま~いお母ちゃんのいる実家に戻ってきたんですよね。
駆け落ちというのは、本来、双方の実家から遠く離れた場所で新生活を始めるもんでしょう。

やっぱり、昭和前期の未婚男女ではなくて、平成高校生の恋愛感覚なんですかね。

 

真っ当なごりょんさんなら彼女を帰すはずですが

てんの浴衣まで借りたつばきは、ぺらぺらと政略結婚させられそうだと語り出します。

真っ当なごりょんさんなら、ここで、
「つばきさん、嫁入り前なのにどういうつもりでうちの息子に近づいたん? そこは仕方ないにせよ、ご両親に迷惑かけたらあかんえ。うちに帰りなさい」
と説得するところなんでしょう。

しかし本作は
「うちも政略結婚させられそうやった」
とかなんとかでウヤムヤにするのでは?

そういや、娘義太夫時代に、金持ち旦那の後妻に引き揚げられそうになったリリコを、好きでもないのに(寄席に出させようとして)引き留めたのは、藤吉でしたね。
結果、リリコはアラフォーぐらいで未だ結婚もしてない、と。

とにかくコイバナをやるにせよ、盛り上げ方がヘタくそすぎません?
平成高校生じゃないんだから。
これで多くの視聴者も納得されているんですかね……。

 

今日のマトメ「つばきスパイ説を流布してみます」

本日、つばきの「許嫁いる宣言」に、( ゚д゚)ポカーンとされた方は多いのではないでしょうか?

いやいや、やっぱり産業スパイでしょ!
という方のために、私もそう思う状況証拠をあげていきます。

◆そもそも偽ハミルの通訳だった
◆偽ハミルとの契約締結の背中を押した
◆資料の翻訳を担当し、中身を知っている
◆あざといまでに隼也に接近するハニートラップぶり
◆マーチン・ショウ大阪公演決定を喜ぶどころか、引きつった顔をした
◆嫁入り前と言いながら、相手の家にまで夜間やってくる

「つまり! つばきはライバル企業のスパイだったんだよ!」
「な、なんだってーっ!」
「本物の加納つばきはもう一人いる。こいつは偽物。偽つばきだ」
ってなことに!

筋書きはこうです。

「北村笑店」のライバル「松竹梅」の事務員・加藤つばめは、産業スパイとして任務を帯びていた。
偽ハミルの通訳として、北村笑店から大金を巻き上げようというのだ。

首尾よく北村隼也に接近したつばきは、この計画を成功させる。

計画第二弾は、マーチン・ショウ興行から手を引かせること。
でたらめな翻訳資料を渡し、罠にはめようとした偽つばきだが、失敗してしまう。

それをボスに報告したところ、新たな指令がくだされた。

「しゃあないな。けど手土産もなしというわけにはいかへんで。別れを告げるとかなんとか言いくるめて、北村の家にあがってこい。そこで何か収穫を得てこい。仏壇の下にでも、なんかあるやろ。幸い、北村のアホボンはこの時間にこの道を通る。うまいこと色仕掛けして情報でもブツでも、なんでもええから盗んでくるんやで」

あのですね、こんなアホな妄想書きたくないんです。
以前も藤吉謀殺とかなんとか書いてますけどね。

なぜこういうこと考えるかというと、脚本演出が雑すぎて、登場人物の行動がアホみたいになっているから。
つばきがいきなり結婚すると言われても、別の方向に挙動不審だからわけがわからんのです。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

【関連記事】
吉本せい 吉本興業の歴史

【参考】
NHK公式サイト

 

3 Comments

匿名

待ち人が傘が無いので大急ぎで飛び出してきたのに、自分だけ傘をさしたまま相手に傘を傾けることなく話し続ける。
話の途中相手の傘を落としてしまったけど拾おうとすらしない。
これでは「いい人だ」と好印象だった人でもゼロどころかマイナスでしょう。
雨に濡れる二人の画が欲しかったんでしょうけど雑すぎますね。

匿名

「伊能栞」
ならぬ
「無能栞」
だったというワケですな!

おあとがよろし…くないか?

匿名

隼也は本当にお父ちゃんにそっくりで、そこは「上手いなぁ。」と思います。
なんだかてんも啄子さんと同じ反応をしそうですね。
さすがにいじめはなさそうですが。

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