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わろてんか39話あらすじ感想(11/15)けんかをやめて

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時は明治。
日本一の「ゲラ(笑い上戸)」娘ことヒロインのてんは家を捨て、船場の米屋・北村屋の長男藤吉のもとへと嫁ごうとするものの、藤吉の実家で姑の啄子からは認められません。
そうこうしているうちに、藤吉が詐欺に引っかかり北村屋は倒産。店も家を失います。

三人は売れない芸人が集まる通称「芸人長屋」に引っ越します。
藤吉とてんは、てんの実家藤岡家から五百円(現在の貨幣価値で五百万円)を借りて、亀井という男から寄席小屋を買いました。

さて、いよいよ夢の寄席がスタート!
しかし無残にも失敗してしまい、頼みの綱の落語家・和泉屋玄白は「もう二度と出ない!」と言い残して去ってしまいます。

開業四日目にして早くも危機。打開策は?

 

上方落語には「正統派」と「おちゃらけ派」が

「私が夜、お針子して稼ぎます! だから藤吉さんは寄席を続けてください!」
冒頭から、てんが寝ぼけたことを言い出してズコー。

ちーがーうーだーろー!
この、てんーーーーー!

そういう話でなく、どうやったら寄席を改善できるか、そのアイデアを出して欲しいのです。
第4週の米売り競争ではアイデア出して売る工夫考えてたでしょ!
健気な恋女房アピールはこの際どうでもええっちゅうねん!

藤吉は、てんと比較すれば多少マシで、「売れる噺家(落語家)をつかまえよう」と言い出します。
しかしどうやら上方落語界には派閥争いがある模様で、概ね以下の通り。

正統派:文鳥率いる落語上位の派閥。総勢150名。史実では浪花三友派
おちゃらけ派:寺ギン率いる色物重視の派閥。総勢80名。史実では反対派

ネーミングセンスもさることながら、それ以上に派閥争いを茶化して説明するキースとアサリの寒さがなんとも……。
落語家を探す前にやることあるんじゃないですかね。

そもそも玄白が悪いというよりも、前座が「カス芸人」過ぎて盛り上がらなかったという、問題の本質も見過ごされております。

 

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土下座をしても寺ギンにさえ断られ

そんなことをちっとも考えていない様子のバカップルは、
「人をぎょうさん集めたい!」
「ここは私たちだけではなく、皆さんの夢も叶える場所にしたい!」
とかなんとか美辞麗句を語ってますけどね。

もう、そんな戯言に付き合うのも疲れておりまして(´・ω・`)

ここでやっと藤吉による、落語家相手の交渉術が見られます。
おととい「落語家との交渉術見せんかい!」と書いたんですが、前言撤回しますわ。

藤吉は、鰻代をケチってネチネチ文句を言われ、ギャラの話も自分たちの寄席のアピールポイントも言わずに、土下座するだけ。
正統派の落語家だけでなく、寺ギンにも断られてしまいます。

まぁ、当たり前ですよね……。
事業計画も示さないのに五百円をポンと出した藤岡屋が異常だっただけっすわ。こんな藤吉相手に、いったんは出演してくれた玄白師匠ってやっぱりいい人だったのでは……?

寺ギンは先週、寄席小屋を買う交渉最後の方に出てきていました。
ここからが本格的な登場となるようで。

大阪臭強めの兵動大樹さんがドラマの救いになるかもしれません。

 

松坂桃李vs高橋一生の乱闘シーンって!?

寺ギンにも断られた藤吉は、しょんぼりと戻って来ます。

松坂桃李さんは、素晴らしい役者さんだとは思います。
しかし、こうしてしょげかえっていると、雰囲気が重たくなりがちで。

失敗しても、どこか明るいタイプを出せる役者さんの方がよかったなぁ。
たとえば『マッサン』では、最終盤まで事業が失敗続きではありましたが、玉山鉄二さんの愛嬌と持ち前の明るさで、「愛すべき夢のあるボンクラ」をちゃんと演じ切れておりました。

松坂さんが悪いのではありません。
向き不向きからいって、ああいうタイプの役者さんの方が、この役に向いていたのではないでしょうか。

藤吉が落ち込んでいるところに、伊能栞が通りかかります。
に誘われて、二人は居酒屋で一杯飲むことに。

「どうして寄席なんか始めたのか」と切りだす栞。
はい、ここからは役者の力技だけで、イマイチかみ合わない会話シリーズの始まりでぇ、ございまぁす。ちなみに前回は第4週の鈴木対決こと、啄子(鈴木京香さん)VSしず(鈴木保奈美さん)でした。

栞「何故寄席をやる?」
藤吉「皆を笑わせたいから」
栞「あの芸人で?」
藤吉「うまい噺家さえいればなんとかなる。うまくいく」
栞「何故落語家にこだわる?」
藤吉「落語が格のてっぺんだから。そういうものだから」
栞「なるほど、くだらない。きみは自分たちの寄席のため、芸人のためというけれど、一番大事なのは客だろう。客には芸の格もきみたちの夢も関係ない。まず面白い芸人を見つけないと駄目だろう」
藤吉「俺は落語が好きなんや!」

ここで藤吉、栞に掴みかかる。キレる沸点が理解できません。

栞「そんなことでおてんさんを幸せにするつもりか!」

ちょっと、ちょっと、栞も一体何を言い出すんでしょう。ここで乱闘開始って(´・ω・`)

 

なぜハッキリと「お友達芸人がツマラン!」と言わないのか

イケメンがヒロインめぐって乱闘したら、視聴者が「けんかをやめて〜っ!」って盛り上がると思っているのでしょうか。

会話がグチャグチャで投げっぱなしで、藤吉は沸点低すぎて最低だし、店や他の客に大迷惑で最悪だし。
申し訳ないですが、色々と理不尽でドン引きしてしまいます……。

すでに藤吉のボンクラさには諦めがついていますけど、デキるキャラのはずだった栞まで巻き込むのはいかがなものでしょうか。

藤吉がアホで栞が正論で、視聴者の意見を代弁してくれたところはスッキリします。
しかし藤吉の言い分が制作サイド、特に脚本家の考えとかぶっているのでは?と思うと背筋に冷や汗がタラーっと……。

栞にも、おかしなところがあります。

芸人がつまらん!とハッキリ言えばいいのに、むしろ落語という格へのこだわりを問題視しているっぽいところ。

「きみの友達枠でつまらない芸人を繰り返ししつこく出して、観客にとっては有料の拷問のようなものだとは思わないのか?」
ぐらい言って欲しかったです。
今後、正統派の落語ではなくて、おちゃらけ派重視の色物路線で成功させる――そんな伏線であるのでしょうが、そもそもツマラナイもんで成功するはずなかろう、と思ってしまうのです。

藤吉はどうしようもない。
せめて「客もやっぱり寄席で落語を見たいもんですし」くらい言えないんでしょうか。
格の話を出してどうするんでしょう。

 

栞のキャラがぶれぶれなのは、どうしたことか

その頃、てんは鈴をチリチリしていました。
そこへ酔っ払った二人が帰ってきます。

てんに内職をさせて、自分は飲んで帰ってくる藤吉。それでも文句を言うのは啄子だけで、てんはニコニコ出迎えます。

酔っ払い二人は夢について語り合います。
ここも中身も何もありません。
とりあえず「活動写真」を出しておけばいいだろう、的な?

初登場時の栞(第2週)は、夢だけではなくもうちょっと具体的な、エンタメへの心意気を語っていた気がしますが。
もしかして制作サイドが資料を探るのに面倒になって、キラキラした夢だの笑いで誤魔化そうとしていたり……って、さすがにまさかね。

ただ、もしもこのドラマが小説などの文字作品だったら、読み応えのあるシーンが皆無に近く、ボツ原稿ではないでしょうか。
そんなスカスカの脚本を誤魔化すためにか、高橋一生さんの寝顔のアップを映すのがあざとく感じてしまいます。

起きてきた栞は、突然の自分語りを始めます。
妾の子で寂しかったとかなんとか……もしかして、これって、とりあえず高橋一生さんで胸キュンさせとけ、みたいな場面? それでメディアで話題になったり?

「どちらが先に夢をかなえるか競争だ!」
「月下の散歩も悪くない……」
って、出てくるたびにキャラがぶれとるやないの(´・ω・`)

「文鳥に会ってみろ」
そして栞は、てんと藤吉に重要なヒントを言い残し、去ってゆきます。
ドラクエで、攻略のヒントを教えてくれる街のオジサンじゃないんだから……。

 

今回のマトメ

高橋一生さん扮する栞の出番が待ち遠しい方もいるかと思いますが、私はむしろ可能な限り出番を減らして欲しいと思い始めました。

だって出る度に酷くなるんですもん。
ブレブレで、どこか既視感のあるいい台詞だの、キザったらしい台詞だの、そういうことを言うばかり。
LINEのイケメン漫画スタンプを連打しているだけみたいで。

もちろんそんな意識は明らかにはされないんでしょうけど、制作サイドに「おまえら、高橋一生さんなら何でもええんやろ」という思いがありそうな、そんな風に見えてしまうのです。
実際にそういう意図があろうかなかろうか。見る側にそう思わせたらアウトではないでしょうか。

序盤から破綻していた本作ですが、最近は本当に酷くて……。
派閥争いなんかも、書くのが面倒臭いと思ってそうなのが、透けて見えるんですよね。
あるいは「視聴者はどうせそんなものを期待していないだろう」と考えているのか。

派閥争いは、吉本興業の飛躍を描くうえで重要な局面でしょう。
それをこう軽く扱われるようでは、今後の見どころがますます期待薄になってきました。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

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