半分、青い。19話あらすじ感想(4/23)世界の拷問器具好きで何が悪い!

高校最後の夏を迎える、楡野鈴愛ら仲良し4人組。

バブル真っ盛りの1989年、鈴愛はバス停で出会った小林という少年と、明治村でデートします。

 

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鈴愛デートで律は心ここにあらず

律は天気のよい日曜日なのに、心ここにあらずといったふうでダラダラしています。
和子に対して「亀なのになんでフランソワなんて名前にしたの、そのせいで高級エビしか食べないよ」と、かなりどうでもいいことをしゃべっています。

見かねた和子は、布団を干して、遊びに行くか勉強するかしなさい、と叱ります。
律は勉強をすることにしました。

って、ス~っと勉強をチョイスするのが何気にスゴいですよね。
自分の学生時代だったら考えられません。

明治村では、鈴愛と小林がデート中。
教会内部というロマンチックな場所にいます。

先週も書きましたが、明治村は戦前舞台朝ドラのロケ地として頻繁に使用されていまして。
この教会も確か、『わろてんか』リリコの出演映画で撮影場面に使われていました。

 

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「ぼくが左耳になりたい」

新聞部について真面目に語る相手に、ついていきたくて鈴愛は左側に回ります。

音の方向がわからないから、呼び出された時もキョロキョロしていた、と語る鈴愛。
そんな鈴愛に愛おしさを感じた小林くんは「ぼくが左耳になりたい」と粋なコトを言うのでした。

ここまでは順調です。浅野温子さんと武田鉄矢さんの「僕は死にましぇ~ん!」を少しだけトレースしたんですかね? って、考え過ぎかな。

律はダラダラと、亀の甲羅干しをしながら英単語学習中。
そのとき、和子に電話が入ります。

どうでもいい話をする和子にかわってもらった律。鈴愛は公衆電話から掛けています。

当時の電話は硬貨かテレホンカードでかけるものです。
10円玉がなくなりそうだと焦りながら、鈴愛は律に小林と何を話せばいいのかとアドバイスを求めてきます。

カセットテープの中身について語れば、と律が言いかけたところで時間切れ。
小林は、夏目漱石の家の縁側にいます。明治村にはこんな貴重な建物も移築されているわけです。

「あのカセットの中身は何ですか? サザン? ユーミン? イカ天? あ、私イカ天(イカすバンド天国)大好きで!」
と話を振る鈴愛ですが、テープの中身は落語でした。

 

落語の『寿限無』なんだそうです。

ここで、落語の解説を喜んで聞く鈴愛はかわいい。
けれども、バンド天国の話をできた方がよかったとは思います。

 

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元ハウスマヌカンの瞳さんが現れ修羅場に

喫茶「ともしび」では、商店街の面々が会議中。
菜生ちゃんのお母さん・幸子は、涙ながらに、ダサいサンバユニフォームについて嘆きます。

一同も、このダサい服を売り出すのか、それともサンバランドでレンタルするのか、と苦い顔をしています。
そこへ、元ハウスマヌカンの瞳さんが現れたもんだから、たちまち修羅場になってしまいます。

萩尾家には電話がかかってきました。
慌てて律がとりますが、蕎麦屋の間違い電話でした。

明治村デートでは、高級ホテルを移築したロマンチックなレストランでランチです。ナポリタンを頼んだあと、鈴愛はあのつけ耳を装着します。

レストランのような音楽がかかっている場所では、これをつけないと聞き取りにくいんです、と笑顔。
このつけ耳が失敗の理由なんですよね。だ、大丈夫か?

「ともしび」で問い詰められた瞳は、ユニフォームのことは知らないと言い張ります。

ここで、実は請求書ではなくて見積書だったことが判明します。
幸子の勘違い。
気まずい雰囲気が流れ……。

 

拷問器具の図解を始める、ってデートの最中だぞ!

明治村で緊張のほどけてきた鈴愛は、金沢監獄エリアで大はしゃぎ!

そうそう、明治村にはそういうエリアもあるんですね。
オレンジ色の囚人服を着た蝋人形、囚人の食事、こういうのが大好きと大はしゃぎする鈴愛。

「こういうのが大好きなんです! 世界の拷問器具とか!」
さらにノートを取り出し、自分で考えた水責め拷問を自作イラスト図解入りで説明を始めてしまい……。

小林くんの中で、デートに誘ったかわいい女の子は、粉々に砕けました。

「別れる時、電話するっていったのに、フラれた?」
場面は切り替わり、高校生のいるさわやかモードの「ともしび」に。

暴走デートのことは既に知っていたらしく、ブッチャーはあのオリジナル拷問は完成度が高いよ、と、しょーもねー褒め方をしています。

ナオちゃんは、デートを振り返り、厳しいダメだし。
監獄囚人体験コーナーは確かにダメだったよね。もっと穏健なエリアに行けばよかっただろうに。
明治時代の銀行とか、郵便局とか、学校とか、あるでしょ!

「鈴愛、お前は既にフラれている」
この言い回しは、大ヒット漫画およびそのアニメ化作品『北斗の拳』における、主人公ケンシロウの真似ですなぁ。

ブッチャーは、鈴愛は拷問は好きなのに、ホラーは苦手で『エルム街の悪夢』は途中で退席したよなあ、と言い出します。

 

この作品のフレディは、『13日の金曜日』シリーズのジェイソン、『チャイルドプレイ』のチャッキーと並んで人気がありました。

「鈴愛はお化けのいないお化け屋敷が好きなんだ」
そう分析する律にすねた鈴愛は、お好み焼き全部のせを奪って食べ始めます。

自分をわかったように分析する律に反発しながらも、安心しているような、そんな鈴愛でした。

 

今日のマトメ「明治村の使い方がウマい!」

スタートから割と好印象の本作。
今日のデート回は花丸満点、最高、今まででベストでした。

うまいのが、明治村というデートの場所を最大限に生かしているところです。

雰囲気のよい序盤はロマンチックな教会。
なごやかな会話で盛り上がるところは、縁側。
雲行きがあやしくなる場所は、ホテルのレストラン。

ここまでは定番なのですが……
「金沢監獄」ゾーン、
ここの使い方がバツグン!

レトロな風情で楽しい明治村ですが、ここは監獄だけにギスギスしまして。
スルーするなりしていれば、ボロが出なかったかもしれないのに。つけ耳だけならマシだったのに。

デートが明治村でなくて犬山城ならよかったのに!

嗚呼、金沢監獄ゾーンのせいでデート大失敗。本当に朝から笑ってしまいました。

こういう鈴愛みたいな子、いますよね。
歴史オタとか、ホラーオタとか、連続殺人鬼ネタとか、喜んで披露しちゃう子。

変な子だけど、クラスに一人ぐらいいるわけです。

デートで京都に行ったら、新選組好きの血がエキサイトして。
「あのね、トシさんがね、五寸釘を逆さ吊りにした古高の足の裏に打ち込んで、拷問して長州藩の計画を吐かせたんだよ!」
とか、頼まれてもいないのに、おしゃれな古民家を改造したカフェで、シフォンケーキ食べながらペラペラしゃべっちゃうわけです。

あるいは鎌倉デートで腹切りやぐら(詳細は→北条高時)について熱く語ったりとか。

東勝寺跡奧にある腹切りやぐら/photo by Tarourashima wikipediaより引用

んで、こういうタイプは、女性誌「こういう女の子は彼氏に嫌われるかも!」特集で、ダメ出しされるんです。

「女の子が拷問とか言わないで欲しい」(17歳、高校生)
「聞いてもいない知識を喋るの、ウザすぎ。女の子は笑顔で相槌打っているのがかわいいよね」(25歳、会社員)
「女の子の趣味はかわいいのがいい。家でクッキー焼いているとか、そういう話だけにして」(23歳、公務員)

そういうオタク気質を持った女の子は、いかにして恋をすべきか、って話なんですけど。

「何がクッキー焼いてろだ! しゃらくせえ!!」
ってなりますよね。

鈴愛が世界の拷問について興味を失う日は来ませんし、そうなったらなったでつまらないと思いませんか?
ロマンチックの定石から外して、それをコメディっぽく笑わせて、それでいて面白いという、すごくいい作品になっています。

初回デートで変な知識をさらして無残に砕ける鈴愛も、それをちょっと斜に構えて見守ってそわそわしていた律も。
本当にいいキャラでいつまでも見守りたいなぁ。

頑張れ!

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

3 Comments

匿名

「左耳になります」は北川悦吏子さん脚本のビューティフルライフの「俺がおまえのバリアフリーになる」のセルフパロディじゃないかなーと思いました。
これを言って鈴愛に苦笑いされてるのが最高でしたね。

匿名

「君の左耳になりたい」と言った割には鈴愛の聞こえる方の耳がどちらか覚えてなかったり、ウォークマンで耳が塞がってる鈴愛にそのまま話しかけたり、小林くんも恋に恋して鈴愛のルックスに惚れただけで、彼女を大切には思えてなかったんですよね。(出会ったばかりで仕方のないことですが)
いい人ではあるんだけど、気が利かない。
合わない相手だと早めにわかってよかったんじゃないかな…。鈴愛どんまい。

匿名

律が勉強を選んだのは、鈴愛からのヘルプ電話をいつでも受けられるように、家から離れたくなかったからではないですか?

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