半分、青い。135話 感想あらすじ視聴率(9/5)原点回帰で荒波だ!

2010年、東京。
楡野鈴愛と萩尾律は、共に夢に破れ、新たな生活に取り組んでいます。

米国スタンフォード大学でトルク制御の研究をしていた律は、勤務先のロボット製造部門閉鎖によって東京勤務となり、より子との結婚生活も破綻しておりました。

一方、津曲の【ヒットエンドラン】が倒産してしまい、そのまま【おひとりさまメーカー】の起業で頑張っていた鈴愛も鳴かず飛ばずで、五平餅の屋台販売でしのぐ状況です。

川縁のハグから2年ぶりに再会した鈴愛と律。
正人も一緒に律の家で遊んでいたところ、娘の花野がジャンプしたはずみに棚が倒れて来てしまいます。

咄嗟にかばった律の手に直撃してしまったのでした。

【135話の視聴率は22.9%でした】

 

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イケメンに慣れるためのレッスンDVD

今日は、全身緑色の加藤恵子がノートパソコン(これも緑)でイケメンとテレビ通話をしているような場面からスタート。

「金曜あいてる?」
「あいてるあいてるー!」
「何飲む?」

そう問われ、薩摩焼酎やら強い酒ばっかりを答える恵子。本作は女性の飲酒に優しくていいですなぁ。

次のPC画面に現れたのが【女子力チェック2点】という結果でした。
納得いかない表情の恵子に、背後にいた鈴愛が模範解答を示します。

予定が空いているか?と問われたら、手帳を見て焦らす。
飲み物は、フローズンストロベリーダイキリ。あるいは、あなたと同じもの。

これが【株式会社ふぎょぎょ】の新製品『イケメンに慣れるための99のレッスン』なんだそうで。
男バージョンの『誰でも出来る美人の攻略法』は結構売れたそうですよ。

怪しさと切なさとバカバカしさよ!
でも、単なるフザけた商品ではなく、同時に鋭くもあるんですよね。

この手の「いい女orいい男」診断って、実は世の中に蔓延しているじゃないですか。みんなの悩みなので、ネットなんかでも見かける。

でも、本当はこんなもの決してアテにならない。
鹿児島出身のイケメンなら、一緒に焼酎を飲みたい可能性もあるじゃないですか。

だいたい、酒なんてイケメンに受けるか?というよりも、自分が好きなものを飲みたいわけで。
そこを隠して、付き合い始めてから我慢できずに薩摩の焼酎一気飲みして引かれたらどうする?っていう話です。

鈴愛だって、この診断で高得点なんて取れないでしょう。
かといって高得点のふるまいを真似したって意味がないわけで――。

とまぁ、色々申し上げましたが、売る側からすればそんなことはどうでもよい。
とにかく売れればよい。
世間の考えるいい女要素ゼロの鈴愛が手がけるからこそ、笑ってしまう。

イイ朝ドラ要素とは別の魅力たっぷり、だがそれがイイ!という本作らしいヒロインです。

 

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アイツが帰ってきただと!

鈴愛は恵子に、屋台で五平餅販売はやめると言い出しました。理由は屋台とは相性が悪いから。
だから言ったのに、という反応の恵子です。

恵子、すごくいい味あるので、再登場が嬉しいなぁ。でも……この人が来るってことは、あ、あいつは?

「兄、帰ってきたよ、兄」
そうだよ! アイツだよ、津曲!

恵子の言葉を訝しむ鈴愛に、「私の兄は一人です」と付け加える恵子。

「津曲ッ!!」

その瞬間に、怨念を込めて名前を発することのできる鈴愛の、戦国武将らしさがたまらねぇ!
謀反を起こした部下の居場所を聞いた織田信長みたいだ!

鈴愛が猛然とダッシュ。
その先には、ラーメンの麺切りをドヤ顔でする津曲がおりました。

あっ、これは都市部で見かける、独特のこだわりがあるラーメン屋ですね。

全部のせ塩ラーメンを、女性客に出す津曲。

「俺の笑顔も、載せちゃおっかなんて」
って、相変わらず、ウザくて、チャラい、業界人の要素が残ってんなぁ。イラつくわ~。

そんな接客をする津曲の元に、鈴愛が登場。店の入り口から、ぎらりと睨みつけます。武将系目力が最高です。

 

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三オバ筆頭の光江が律の家に……

そのころ、律の家には三オバ筆頭の光江が来ておりました。

「みぃバアバ!」
花野もすっかり喜んでいます。
あんな終わり方をした結婚生活からも、こういう人間関係が得られたのだから、よかったもの。
ん? でも、花野の父である涼次の影が薄いなぁ。

鈴愛は、花野と父親を会わせてあげるべき――そんな意見もあるようですが、都内に娘がいてもこういう状態ということはそういうことなのでしょう?

再婚したのか、子供に会いたがらないほど冷たいのか、あるいは忙しいのか。
どんな事情があるか現時点で不明ですが、責められるべきは涼次でしょう。鈴愛バッシングはどう考えても筋違い。

結局律は、花野をかばって右手を骨折していたようです。
それでも詫びる光江に、明日には会社に行けます、と心遣いの言葉をかけます。頭に怪我がなくて何よりでしたね。

光江が淹れたお茶を飲みながら、話す三人。
彼女は、週に一度のスケートレッスンのため花野に呼ばれ、頼りにされているのだそうです。本人の夢のためだけではなく、こうした人間関係の構築にも役立っているのですね。

と話していると、光江は「んん〜?」と律に迫ります。
どうやら鈴愛と律の間に恋心がないか?と勘ぐっているようでして。イケメンだし、同郷の幼なじみだし、そりゃあね。

「ただの幼なじみですよ」
「あかんか、鈴愛ちゃんは」

光江は甥っ子・涼次との離婚に心を痛めており、鈴愛に申し訳ないことをしたと思っているのです。そこでの再婚プッシュなんですね。

まぁ、二人の両親や正人、秋風塾の面々もそう考えていた様子ですし、光江が同じことを思ってもよいところ。
こうなるとより子が可哀想になってきます。

涼次の運命の人は、元住吉祥平っぽいからどうでもエエわ。

 

「カンちゃんは、律にご飯食べさせてあげます!」

にしても、なんなんでしょうね、この二人は。
再婚しようと、しまいと、どうなろうと、恋を超越している。
恋愛や夫婦、型通りにはまれないほど強いから、こういう関係なのかもしれません。

朝ドラなのに再婚とはどういうことだ? 初婚で幸せになれ、という意見もあるかもしれませんが、世の中には初婚で不幸になる人もいれば、再婚で幸せになる人もいる。
そんなもの、どうでもエエと私は思っちゃうんだな。
型どおりの幸せだけを放送するのが朝ドラって、誰が決めたの?って話で。

一通り話を終えてお暇したい光江。
一方で花野は粘ります。

「カンちゃんは、律にご飯食べさせてあげます!」

こういうところだぞ!
大好きだったパパのことはまるで口にしないけど、律になつく花野!
こういうところが、律は鈴愛親子にとって特別だと思えるのです。

光江は、食べやすいチキンライスとスープを持参しておりました。
右手負傷の律を気遣ったメニューですね。

一人で食べられる律ですが、カンちゃんに食べさせてもらおっかな、と言い出します。

 

フランスブルターニュ産のゲランド塩ラーメン

そのころ鈴愛は、債権者前での土下座恨み節を津曲に炸裂させておりました。

逃げたけど、よく帰ってきてくれたわ♪
なんて、よい子ちゃんアルカイックスマイル系ヒロインを、鈴愛に期待しちゃイケませんよ。

詰めるとこは詰めよ。
津曲はそれぐらいのことをしただけでなく、いけしゃあしゃあと同じ場所に戻ってきてるんですから面の皮が厚い。

「本当に申し訳ない!」
と、土下座謝罪する津曲。

「嘘っぽくない?」
容赦なく突っ込む恵子。うんうん、嘘っぽいわ。

「去年秋、【ヒットアンドラン】は資金繰りに失敗!」
誰でも知ってるようなことを平気でエラソーに説明する姿が、有田さんのキャスティングばっちりですね!

当然ながら、鈴愛の怒りは収まりません。
この怒りっぷりの上手さ、見習いたいぐらいです。

律は鈴愛と正反対ですね。
より子がいくら怒らせようとしても、ずっと怒らなかった。

世間が求めるのは律の怒り方かもしれません。
しかし、律のように怒りを穏やかに対処していると思わぬ失敗があるのだと、本作は突きつけます。

津曲は、フランスブルターニュ産のゲランド塩を使った塩ラーメンの画像を見せます。
ラーメンに興味があると鈴愛も興味をそそられますが、いやいや、そういうことじゃない。

「土佐猫売って!」
「いや、あの、フリマで少しずつ!」

迫る鈴愛に、謝るしかない津曲なのです。
フリマって……ヤル気ゼロなのがアリアリですね。

にしても、このゲランド塩のラーメンというのがウケますなぁ。
ゲランド塩を使ったラーメンが本当に美味しいかどうか、そんなことは作劇上どうでもいいんです。

津曲ならば、こういうバブルっぽくて業界人がこだわりそうな塩を持ち出す、そういう感じを出すことが大事。
ちょっとバブル臭くて、ちょっとイラっとして、キャラにばっちりハマっている。

 

大事な何かを思いだした

律は、ノートパソコンに向かってカタカタ……。
手伝いたいという花野ちゃんに、エンターキーを押させます。

転職サイトでした。
この作品は、アラフォーにそこまでさせるんですね!
やっぱりエンジニアになりたいのです。
管理職には向いていない。

すると花野がカニを作ると言い出し、紙コップと割り箸で作業を始めました。

「カニの足、動かしてあげよっか」
律がカニを手に取り、何やら工夫して足が動くようにします。

「わあ、すごーい!」
そのとき、律の脳裏に思い出が浮かんできました。

マーブルマシン

ゾートロープ

糸電話

「ああ、こういうことだっけな」

何か大事なものを思い出す律。
幼い頃の発明にはあった、何かです。

 

なぜ津曲は戻ってきた?

鈴愛は、塩ラーメンをすすっています。
ゲランド塩だとまろやかになるという津曲のうんちく。

これぞ都市部のうんちくラーメン屋です!
地方では、代々味を引き継いだ店が多く、ときには戦後、中国から引き上げて来た初代の味を継承している、なんてところもあるぐらい。

一方で、こういう店主のこだわり系があるのは大体が都市部です。

丼に中国由来の「雷紋」はまずついておらず、一色だけの器だったりすることが多い。
湯切りにこだわるのも、この系統。
床をお湯まみれにして、やりたがるんだよな。2010年頃のラーメン屋あるあるだよ!

※編集談「その代表が恵比寿のAFURIかと」

「何を企んでるの、お兄ちゃん。ここに戻ってくるなんて、仮の姿でしょ」
妹の恵子が突っ込んでおります。
確かに津曲がずっと湯切りをしているとも思えない。

ここで、鈴愛の携帯に電話が入ります。
草太でした。
彼の座っている場所は、病院の待合室なのです。

 

「お母ちゃんが癌や」

律の家には、正人が来ておりました。
骨折を気遣ってくれたのかもしれませんね。

律は正人に語ります。
花野のカニの足を動かすことで、思い出すことがあった。こういうことだったのか、と胸が熱くなっている様子です。

「そんな仕掛けでも、カンちゃんは喜んでくれた」
正人はカニの仕掛けを見て、こんなことは自分に出来ないと褒めます。

何かをして人を喜ばせたい。
その先に笑顔があるといい。
ロボットも、人に絶対役立つと思ったんだ。
そう語る律。

「何があっても すべてあの時のときめきから始まっていることを忘れるものか」

律がそう言うと、正人が聞き覚えがあると言います。
秋風羽織『いつもポケットにショパン』からの言葉で、鈴愛もよく言ってました。

あぁ、甦る思い出よ。
秋風先生の漫画を夢中で読んでいた鈴愛。あの時のときめきが、感動が、鈴愛と律の人生の中にはまだ残っているのです。

ここでチャイム。
鈴愛がやって来ます。

慌てた様子で花野を起こそうとする鈴愛をたしなめ、おぶっていくよ、と声を掛ける正人。
しかし鈴愛は、なんとかして花野を起こそうとするのです。

「何があった?」
律がそう尋ねると、鈴愛は返します。

「お母ちゃんが癌や」

 

今日のマトメ「ラスト一ヶ月でも荒波だ!」

<半分、青い。>人気声優・小野大輔“出演”でファン騒然!「きれいだね」3連発にうっとり

昨日のイケメンボイス、小野Dこと小野大輔さんでした。
こういうところ、本作は本当にセンスがいいなあ。

んで、本日ですが。
やっぱり、いいですよねぇ。
最終段階に入っても、まとめようとしないような展開、すごいと思います。

ここに来て、大企業勤めのアラフォー律が、転職活動をするかも知れないと示されたのです。

成功お約束系の朝ドラって、若い頃は悪戦苦闘しても、ラスト一ヶ月はわかりやすくコトを成就させるじゃないですか。
どっしり座って、我が子や若い子の恋を見守り、事業を上から眺めている感じ。
親世代の葬式、サブキャラの恋愛模様で回すわけです。

ところが本作は、ラスト一ヶ月でも主役が荒波に飛び込みます。
しかも、幼い頃から胸にあった思いで飛び出す。
凄いなぁ。

マーブルマシン、ゾートロープ、糸電話を思い出すわけですよ。
より子がらみではここに何も出てこないわけで、そのあたりも彼女の気の毒なところですね。

これまたありがち朝ドラの幼少期って、子役の愛くるしさを見せ付けドラマを紹介するようなパートで、伏線としてここまで遠距離の球を投げることって、あんまりありません、

それを、ラスト一ヶ月でやるとは……流石だ。
ここまで原点回帰が後半まで繋がるのは『純と愛』の「まほうのくに」であったような気がしますが、あれはこの原点回帰がバッドエンドルートだったから、置いておきましょう……。

しかも、です。
鈴愛の母・晴がガンになってしまい、もう一筋縄ではいかないにも程がありますって!
あと一ヶ月で夢の手がかりが見えて来たのに、なんちゅうことをするんですか!

うーん、あと一ヶ月なのに……本作が終わらない気がする。
ロスに陥るより、本作は10月以降も脳内で続く気がする。

なぜでしょう、こんな気持ちは初めてです。
不思議な作品だ!!

◆著者の連載が一冊の電子書籍となっています。

この歴史映画が熱い!正統派からトンデモ作品まで歴史マニアの徹底レビュー

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

8 Comments

匿名

どうでもいいのですが、カンちゃんに倒れてきたたのは、棚ではなく、細長いけどスピーカーでスピーカーのコード(「線」!深読みありますか?)にひっかかって倒れてくるみたいでしたね。

ラーメン好き

ラーメン屋のくだりは個人的にはちょっと違和感がありますね。都市部にも伝統の味を守っているところはありますし、地方でも新しい味を追求するところはあります。都市部は競争が激しいだけに、よりこだわりをアピールしなければならないのかもしれませんね。
まあ、そんなことより個人的に注目したのは「塩ラーメン大好き、塩ラーメンを食べるシーンを作ってください」と北川先生にお願いしていた永野さんの願いが実現したところでした

しおしお改め7歳上

カンちゃんがスケートリンクで滑るシーンを、
一瞬でも出して欲しいなあ。
ロケの費用がなかったのかもしれませんが。

Zai-Chen

「都市部のこだわりのラーメン屋あるある」最高でした!
今日の津曲で一つ惜しかったのは、どうせなら黒Tシャツに頭バンダナの格好でやってほしかった!そうすれば完璧だったと思いますが、私はくたびれた白の上っ張り着てスポーツ新聞読んでるようなオヤジさんがいる店の方が好きです。

あ、あまり関係なかったですね。

今日の、マーブルマシン、ゾートローブ、糸電話と続く律の回想、感動的でした。
そこにカンちゃんが居るのがまたよかったです。
本当に、あと3週間ちょっとなって、まだこれだけ動いている朝ドラも珍しい。とは、言いながら、物語のベクトルが、どんどんある1点に収束しているような感覚もあり、この時点で次はどうなるんだ?とワクワクしながら毎朝観られることは、ホンマに幸せなことだと思います。

いししのしし

 あの衝撃的なバグから二年後の今週になって、多数のピースがばらまかれてますね。少し雑多感があるほどです。これらがどのようにまとまっていくのか、見物です。
 カンちゃんと正人の存在が、リツとスズメの良い触媒になってますね。リツにその心情を自然に吐露させ自己分析させてしまう、ゆるふわ正人の演技は素晴らしいてす。
 しかし、カンちゃんの好奇心、自発性を大切にするリツ、口下手だけど子供への対応を良くわかっている方です。息子さんと離れているのはさぞ辛いだろうと感じさせる描写ですね。また、「ゴメン、遅なった」とだけ言って、無理やりカンちゃんを起こそうとするスズメに直ぐに違和感を感じ、「なんかあったんか?」尋ねる繊細なリツ、惹きつけられるキャラクターです。

momo

鈴愛にやたら「謝れ」「感謝しろ」と言う人は、そうした自分にへり下る態度を常に他人に求めてるのかと思います。
劇中人物に求めるのって、現実でも他人に求めてるというか。鈴愛、律、家族の関係は、そうした過剰な遠慮や厚意の押し売りの上に成り立ってるわけではないと示されてるのに。
お母ちゃんの病気にしても、鈴愛の対応が描かれるのは明日以降だと分かることなのに、えらく先走って批判してますね。批判の種を探してるだけなので、たとえ希望するシチュエーションになっても、別の事で叩くだけでしょう。(鈴愛はこちらの予想の斜め上をいくので、こうした態度に出ないかもしれませんが)
本作への批判がただの迷惑クレームになってると考える所以です。

ゆきんこ

逃げた奴にアルカイックスマイルを浮かべる必要などありませんが。

鈴愛が批判されるのは「(かんちゃんの面倒みてくれて)ありがとう」、
「(律の部屋なのにバタバタして)ごめんね」というシーンがみられないからでしょう。

晴が癌になっても(死病とは限りませんが)、心配するだけではなく、
「こんなことならクルーズに行ってもらうべきだった」、
「岐阜犬の300万円の一部でも使って、せめてもの償いに海外旅行をプレゼントすべきだった」などと考えるのなら好感度も上がるのです。

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