半分、青い。24話あらすじ感想(4/28)五平餅は真実の食べ物だ!

時は平成最初の1989年。
岐阜県東美濃市で暮らす高校三年生の楡野鈴愛は、「梟組」と呼び合う仲間たちと楽しく暮らしています。

目下の興味は漫画!
スケッチブックに自作の漫画を描いて、幼なじみの律に見せています。
そんな律は、実は進路に悩んでいたのでした。

一方、鈴愛と萩尾家が大ファンの少女漫画家・秋風羽織は、ミステリアスな仮面を捨てて顔出しトークショーをすることを決意します。

 

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すごく農協のおじさんっぽい、西村さん

「あら。秋風先生、顔出しするんだ」

朝、新聞を見ながらそう言って驚く和子。
名古屋でもトークショーを開催するようです。和子は、抽選制のトークショーに応募します。

つくし食堂では、鈴愛の面接にいた農協職員が来店中。
西村さんというこの方は、仙吉の旧制中学時代の、ギター部後輩だそうです。

この西村さん!
ちょい役ですけど、面接の時から「すごく農協のおじさんぽい! 常にこの農協の制服着ていそう!」って思っていたんですよね。

名前がわかって嬉しいです。五平餅を召し上がってますね。

鈴愛の就職が決まり、すっかりお祝いモード。
仙吉も、祝賀会のために腕をふるって祝いの料理を作るぞ、まだまだ宇太郎には負けないぞ、と気合十分です。

廉子さんが亡くなったときはあんなに落ち込んでいたのに、元気になってよかったなぁ。

ブティック木田原から菜生ちゃんのお母さん・幸子が来て、鈴愛のスーツを合わせます。
なんとオーダーメイド!

お高いもの(ただし、幸子の好意で就職祝い割引あり)だそうです。

このスーツがなかなかよいもので、個性的です。
平成も末期となりますと、グレーのスーツばかりになってしまいましたが、当時は結構個性的なスーツがあったんですよね。

 

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あの素晴らしい愛をもう一度

こうして、つくし食堂を貸し切ってみんなで鈴愛就職お祝い会を開きます。
皆がはしゃぐ中、廉子さんの遺影がチラリと映るのもいいですね。

この席で、仙吉アンドジジーズという即席バンドが、鈴愛誕生の年、1971年のヒットソングを唄い出します。

 

それにしても、朝ドラで中村雅俊さんの弾き語りが聞けるって豪華じゃないですか。いい声です。

鈴愛は幼い頃の思い出を回想します。
きっと上京してからは、この会を思い出すんでしょうね。故郷っていいなあ。いいよねえ。

帰る前に、律は鈴愛に就職祝いを差し出します。

秋風羽織トークショーペアチケットです。すごい、和子さん、くじ運すごいぞ!

鈴愛は、初めて見る羽織の顔に驚きます。
美少年ではなくて、おっさんですからねえ。しかも、ネットでも「みうらじゅんみたいだ」と話題になった、面白スタンスのトヨエツですからニヤリとしてしまう。

 

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秋風羽織の塩対応がめんどくせえええええ!

場面は、トークショーへ。

水を一口飲み、冷たいとクレームをつける羽織。
水は常温派です。って、めんどくさい人だなぁ……。

このあと、羽織、めんどくささ炸裂です。

当時の時代の最先端である、肩入りスーツのワンレン女性司会者に、これでもか、と塩対応。

「『いつもポケットにショパン』がヒットしたとき、どのようなお気持ちに?」
「別に」
「そ、そうですよね。漫画家の方たちにとってはヒットよりも大事なことがありますもんね!」
「漫画家の方たち? ……漫画家の方たちには、いろいろいるでしょう。その中でも私は醜いアヒルの子」

このやり取りを観客席いで見ていた鈴愛は、律にどういうことだろう、と尋ねます。
「他の雑魚マンガ家と十把一絡げにするな、ってことじゃね」
なるほど、そういうことか。

編集者は、タイトルの件でクビになった(配置転換されただけと思いたいですが)真鍋(安井順平さん)にかわり、小杉(大野泰広さん)にチェンジ。

小杉はハラハラしていますが、今日もロリータワンピ姿の菱本は落ち着いています。

平成末期なら、ネットで動画拡散、炎上しそうなヤリトリですもんね。

それでも司会者さん、頑張ります。

「ええと、一言で言うと漫画とは何でしょうか?」
「……言いたくない。一言で言えるようなものに人生を賭けているわけではない!」

うっわ、うっわ~、めんどくせえええええ!

「きみとは会話が成立しない! だが作品は裏切らない、作品で会いましょう! それが私の、真実の言葉です」
と、一方的にトークショーを打ち切る羽織でした。
ひどいよ!!

いや、今思い出しても笑っちゃうんですけど。

 

無地の紙袋がポイントでした

鈴愛はダッシュして、差し入れを手渡します。無地の紙袋というのがポイントかも。

「かっこいい! お父ちゃんとちがう! 」
そう感動する鈴愛です。

楽屋に戻った羽織は、それしか飲まないであろう京都産の手もみ玉露で一服しようとします。
そこまでこだわりのある羽織ながら、洗練されているとはいいがたい、差し入れの五平餅をパクリ。

一口で「いらない」とか言うのかなぁ、と思ったら。
「うまっ!!」

えー、マジで!
「これは真実の食べ物だ!」
そう絶賛する羽織。

嫌いなものにも、好きなものにも、はっきり言うのでしょう。
それにしても真実の食べ物とはすごい形容、流石アーティスト!

紙袋を確認するものの、無地です。
羽織は、菱本と小杉に、すぐにロビーに出るよう指示を出します。

「これを差し入れた、垢抜けない田舎っぽい少女を探すんだ! 髪の毛は肩までくらいの長さで!」
そのヒントで探すのは辛いのでしょうが、菱本は必死です。

「あの、楕円形で、つぶつぶして、みたらし団子の差し入れみたいな! そういう食べ物を、秋風に差し入れた方いませんか!」

周囲は「五平餅じゃないの」とざわつき、鈴愛が名乗り出ます。

楽屋で自己紹介する鈴愛と律。
羽織は、なんで律まで自己紹介するんだ、と突っ込みます。

偏屈少女漫画家vs岐阜の天然少女。

その邂逅の行方は来週までおあずけです!

 

今日のマトメ「食いたい……五平餅を食いたい」

急激に運命が回り始めた回です。
かなり偶然に助けられた、鈴愛と羽織の出会いです。

和子がトークショーの記事に気づいた(トークショーについて記事を載せない新聞を購読していたらダメ)
和子がトークショーのチケットを当てる(外れたらダメ)
和子がトークショーのチケットを鈴愛に譲る(長年のファンだもん、私がいく、と和子が思っていたらダメ)
秋風羽織が顔出しすると決めたタイミングが、鈴愛高校三年生の時(一年ずれたらダメ)
差し入れが五平餅(五平餅なんかダメよ、と晴が気を利かせて別のお菓子にしたらダメ)
秋風羽織が五平餅を気に入った(これはもう、奇跡かも)
差し入れの袋が無地だった(つくし食堂の電話番号入りのパッケージなんかがあって、もしそれに入れてあればダメ)
鈴愛が、菱本がロビーに来る前に帰宅しなかった(その前に帰宅したらもちろんダメ)

かなり偶然の積み重ねです。
が、これはむしろ運命の出会いとして演出できていると思います。

ありえあいことではない、あと一歩で踏み出す、ギリギリの描写です。

前作で散々「偶然に頼るな」と書きましたけど、アチラではダメな偶然を幾度も積み重ねておりました。
チョットだけ確認しておきましょうか。

日米開戦前に渡米していた伊能栞氏、戦時中も中立国で楽しく暮らしていた
日本が外交的に孤立する情勢なのに、アメリカで就職先が見つかる
日系人収容を察知して(つまり真珠湾攻撃すら察知して)、ヨーロッパに脱出
日米開戦前にはとっくに戦場と化し、中立国までたどり着こうにも交戦国だらけ、そんなヨーロッパ大陸を、枢軸国の一員である日本人が、スパイと疑われるようなこともなく、いくつもの国をスムーズに通過して中立国にたどり着く
中立国であっても暮らしが厳しいであろう第二次世界大戦下という時代に、ぬくぬくと楽しく暮らす
結論「それは無理あるやろ」

そして大事なのが、この運命の分岐点に萩尾家が深く関わっていることです。
秋風羽織だけではなく、萩尾律も、楡野鈴愛の運命に欠かせない歯車だと改めてわかります。

そんなふうに、偶然をギリギリで重ねる展開も面白いんですけど。

今日はなんといっても豊川悦司さんの秋風羽織が最高!

ムスッと水の冷たさに文句つけたり、五平餅にかぶりついて絶賛したり、それだけでジワジワくる面白さが湧いてくるから、素晴らしいの一言です。

あと、羽織って性格最低のような気がしますが、貶す時は貶し、褒める時は褒めるんですよね。

そこまで性根は腐っていない……というか、ただ単に思ったことを全部クチに出すだけかも。まぁ、その内容が腐ってる場合はどうしようもないんですが。

それにしても五平餅が食べたくなりますねえ。
ご当地グルメをここまで食べたくなった朝ドラは、2013年『あまちゃん』の、ウニとまめぶ汁以来の気がします。

おわびと訂正:本レビューで編集者真鍋を大野泰広さんが演じていると書きましたが、安井順平さんの間違いでした。訂正させていただきます。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

3 Comments

roko

>このやり取りを観客席いで見ていた鈴愛は、律にどういうことだろう、と尋ねます。

>ありえあいことではない、あと一歩で踏み出す、ギリギリの描写です。

ビーチボーイ

半分青いのおかげで爽やかな毎朝を迎えられ、見るたびに心身共に消耗しテンション下がっていたわろてんかとのあまりの違いを日々かみしめています。
ただ、誉めて終わりというわけにはいきません。《わろてんかと比べて面白い楽しい癒される》なんて、比較基準が低過ぎて、誉めたうちにも入らないと思いますが。ここまでの本作を見てて一つだけ気になる点は、鈴愛を取り巻く主な登場人物がみんなホンワカしたキャラばかりで、ピリッと刺激やアクセントになる人がいないことです。中村雅俊ぐらいは分からず屋なこわいお爺ちゃんでも良さそうなのに、これじゃ優しいパパがもう一人いるようなもので、ちょっと物足りないです。まあ、今は岐阜の田舎町ですからそれもやむ無しかな、今後鈴愛が大人になり世界が広がっていけばいつまでも《ふくろう商店街》の延長線というわけにはいかないでしょうから、波風のある展開に期待します。

匿名

主人公の今後の進路、このタイミングで「羽織との運命的な出会い」となると、やっぱり「実際には就職せず夢を追う」の可能性が高いかな?
晴から「今さら何考えてるの!」なんて怒られながら。
展開が楽しみです。

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