半分、青い。21話あらすじ感想(4/25)鈴愛の夢は?就職は?

バブルも翳りが見えて来た1989年の秋。
高校三年生の楡野鈴愛は、子供時代の終わりを感じていました。

仲の良い友達が受験勉強に励む中、鈴愛は農協の面接に挑むのですが……。

 

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落ちに落ちまくって13社

派手にズッコケたところから始まる、鈴愛の面接。
この面接官はニコニコ仮面ではないか、と鈴愛は考えます。

ニコニコ仮面――。
それはニコニコ笑顔で調子がよいのに、あっさりと落とす輩のこと。
きっと鈴愛は大勢のニコニコ仮面と出会ってきたのでしょう。
気持ち、わかります。

やはり、鈴愛は落ちまくりでした。
その数、なんと13社。

リストを作り、苛立つ鈴愛は
「落ちた会社のものはもう買わん! きゅうりのキュウベエも、もう食べない!」
と怒っています。漬物を作る食品会社も落ちたんですね。

そこへ、ノックから間髪入れずに草太が入って来ます。

「姉ちゃん。大学行ってもいいんだよ。桜短大とかどう?」
「そんな名前が書ければ誰でも入れる大学! まだ農協が残っとる!」

荒ぶる鈴愛。
実は草太は、下の階にいる両親と祖父の指令を受けていました。

 

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コンパで騒ぐ大学は嫌い、と譲り合う姉弟

鈴愛は心遣いに感謝しつつも、大学に行く気は無いと答えます。
左耳が聞こえない鈴愛は、コンパや騒ぐ機会の多い大学では楽しめない気がする、高校生までで十分だと言うのです。

「大勢は、嫌いや。耳がわくわくする」
そう語る鈴愛。

ただ、そう単純な話ではなく、実は出来のいい草太こそ進学すべきとも考えていたのでした。

机に座り、耳が聞こえなくなったとき、草太が買ってくれたくるくる定規のことを思い出す鈴愛。
そこには譲り合う姉弟愛があります。

草太は鈴愛に口止めされていたのに、あっさりと鈴愛の気持ちを両親と祖父に語ってしまいます。

鈴愛の気持ちを思い、沈む一同。そこへ電話がかかって来ました。

なんと、農協から合格通知です!

晴からそう聞かされた鈴愛は、あわてて降りて来ます。

嬉しさのあまり、ハグしあう鈴愛と晴。
おかあさんのにおいは変わらないな、と思う鈴愛でした。

食堂のために作る、揚げ物の匂いかな。

 

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田舎ブティックでスーツを購入!?

娘の合格を喜ぶ晴は【ブティック木田原】で入社式用スーツを買うことに。

この田舎のブティック感が良い味を出してますよね~。
鈴愛は美人だからと、イタリア製のスーツを勧められております。

そのころ鈴愛は、友人たちと進路について語り合っとりました。

会話の内容や風景画を描いていることから察するに、美術部の仲間でしょう。

名古屋のカルチャーセンターで受付しながら、絵の勉強をするとか。
短大でイラストを学ぶとか。

ナオちゃんは専門学校で服飾を学び、田舎のおしゃれな店を本当におしゃれな店にして、DCブランドを置くことが夢、と語ります。

お洒落な若者は、名古屋まで遠征して服を買う気がしますが、そこは突っ込んではいけない。

ふっとここでDCブランドつながりで思い出したのが、ボディコン美女の瞳さんですね。

彼女もこんなふうに田舎で、
「いつか本当におしゃれな女になっちゃる!」
なんて思って、上京してハウスマヌカンになって、シャケ弁食べていたのかなあ、なんて切ない気分に。

鈴愛はここで気がつきます。
皆は就職や進学がスタートなのに、自分はゴールにしていたと。

目標が必要なんだと、気づいたわけですね。

 

はちレモとは!

萩尾家では、律があまり気の乗らない様子で勉強中。パラパラ漫画を描いているということは、やる気が出ないのでしょう。

そこへ、鈴愛の笛の音が響きます。

懐中電灯で顔を下から照らし、顔を出す律。
こういうところは母親似の茶目っ気かも。

夜のふくろう商店街を歩く鈴愛と律。みんな夢がある、やりたいことがあるのに、自分は何もないと律に相談します。

この二人の会話は、つきあいの長さを考えたら当然かもしれないのですが、こばやんデートの時とは違って、鈴愛の左耳を意識した配置なんかもさりげないのです。
やっぱり運命の二人ですね。

「就職したら終わりだと思っていた」
「鈴愛は今日と明日のことくらいしか考えていないからな」

そう言うと、律はダッシュして自動販売機へ。レトロなラベルのジュースを買います。

はちみちレモン味の缶ラベルが!

いやぁ、当時の味わいが出ていますね。

サントリー はちみつレモンは、1980年代後半から1990年代一斉を風靡した飲料です。

商標登録しなかったため、競合他社もこの味の飲み物を大量発売し、一時は「はちみつレモン戦国時代」に。
あまりに流行が激しかったせいか、ブーム終息後は姿を消し、近年やっと復活しています。

はちみつとレモンという、特に奇をてらっていない味があそこまで一斉を風靡した理由は、今となってはよくわかりません。
しかし、当時の人々は飲みたくて仕方なかったわけです。

長々とはちみつレモンについて書いて来ましたが、鈴愛と律が飲んでいるのはソーダ飲料。
夜、自販機で買ったジュースを飲みながら話す、ってこれはもう青春でしょ。

 

「鈴愛も漫画を描いてみたら?」

鈴愛は、律に秋風羽織の漫画を返します。

憧れる! 天才! はまった! 世界の色が変わった!
そう絶賛する鈴愛。模写も始めているとか。

就活も終わったし、駅前のスーパーでバイトして単行本全巻揃えると張り切る鈴愛です。

「鈴愛も漫画を描いてみたら?」
律はそう勧めますが、鈴愛は無理無理、という態度です。

「秋風羽織ってどんな人かなあ? 謎なんでしょ」
「俺は美少女だと思う。いや、28歳くらいの美女かな」
「私は美少年だと思う!」

そう想像を膨らませる二人。
ここで場面は切り替わり、大都会東京へ。

 

リズムで漫画を描く男 それが秋風羽織だ

おしゃれな内装の大きな部屋で、指をはじく男性がいます。
ルックスは、みうらじゅん氏っぽいですね。

男はメトロノームのリズムを微調整しています。

「漫画家は、リズムが必要なんです。モデラートマイナス5、これに乗りながら描く」
編集者らしきスーツの男性は、明日の朝まで間に合うか気を揉んでいます。

「大丈夫です」
そう答えたのは、チーフアシスタントらしき女性。
彼女は当時流行したDCブランドでもある、ピンクハウスぽい服を着ています。

この大都会にたたずむ、みうらじゅん氏に似た男こそ、秋風羽織です。

ナレーションで廉子さんが「変なおっさん」と言い切ります。
彼が鈴愛の人生に大きく関わるんですってよ。

 

今日のマトメ「地方の進学あるある」

ラストの秋風先生のインパクトが強烈でしたね。

それだけではなく進路についても『あるあるネタだなあ』と思いました。

以前も触れましたが、地方であまりお金に余裕がないと、姉や妹が我慢して兄や弟の進学を優先するということは、現在に至るまでありがちです。

楡野家の場合、弟のほうが優秀で姉に進学する気がないから平和。
これが逆だといろいろな傷が残りがちです。

鈴愛と語り合う美術部の女の子たちの進路もなかなか堅実、かつお金があまりかからないものなんですよね。

男子で、しかも経済的に余裕のある律とブッチャーが四年制大学に行く一方で、彼女らは短大や専門学校までというわけです。
朝露高校が進学校でないことも、もちろん影響はあるのでしょうが、短大止まりという進路に、地方女子のリアルを感じました。

現在も、親の収入による教育格差が問題になっています。

それだけではなく、地方や性別による格差もあるわけでして。
バブルが舞台のドラマでは、ブランド服を着て遊びまくる女子大生がよく出てきますが、その影には彼女らのような、堅実に生きた女性たちもいたわけですね。

気になるのは、今後の鈴愛の進路です。

夢を抱けないヒロインが、地方の堅実な就職先を見つけながら、ふわふわした理由でいきなり退職したパターンというと、近年屈指の駄作(にして、諸事情によりお蔵入り確定)2015年『まれ』があります。

本作はあの作品より基礎がシッカリしているのでそこまで心配しておりません。

しかし、鈴愛の選択肢や脚本演出次第によっては、あの作品のような不快感が生まれることもありえます。
そのルートだけはなんとか回避してほしいものです。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

1 Comment

匿名

主人公の農協での面接のシーン。面接会場の壁の農協のシンボルマークが、昔の「○に『協』を図案化」のマークでしたね。
設定では、この年は1989年。農協がCIで現在の愛称「JA」を採用し、JAのシンボルマークを定めるのは3年後の1992年。
少しの差ですが、きちんと押さえてますね。

※システムトラブルなのか、投稿しようとしても「同じコメントを既に投稿しているようです。」のエラーメッセージが出るばかりで一向に掲載されませんでした。

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