まんぷく 9話 感想あらすじ視聴率（10/10）マンスプレイニングやめなはれ

今日は、時おり朝ドラを信じながらレビューをしたいと思います。
いくぜっ！

まずは咲が結核になった宣言――今朝も少女の透き通ったボイスでされます。
ナレーターが若い少女ってことは知っておりますが、もう少し暗い読み方がよろしいのでは？

『パシフィック・リム』での彼女を今でも覚えています。
他のドラマでも高い演技力を見せていますよね。

ああいう名演ができて、ナゼ本作ではそれが発揮できないのでしょうか。
やっぱり根本的な問題がありそう。彼女の演技力でも声でもなく、話題性だけが狙いだったとか？

咲の結核は、治るかどうかの瀬戸際レベルまで進んでおりました。

昨日も書いているんですけれども、結核って咳き込むまでいかなくとも、もっと別の前兆があるんですよ。
週前半の余裕ぶっこいていた描写が、やっぱりそうだったかとしか言いようがないんですよね。

病人の枕元で、ギャースカしょうもない醜態を繰り広げる、咲の家族。
ここで今日も【ブケムスメプログラム】がバグっている鈴さんが、なぜ真一が気づかなかったのか？と責め立てます。
うぇーい。いや、信じるんだ、朝ドラを！

病気が悪化した責任を押し付けまくるって、人としてどうなんでしょう？

このへんがバグっているとしか思えません。
古き良き日本の母ならば、袖で目元を拭って、気づかなかった母としての己の不足を嘆くんじゃないですか。
いや、きっと平成の現在ならば、そういう古くさい母親よりもこっちが受けるのかな？　きっとそうなんだな！

ま、ここで鈴が真一を責め立てるバグの意味はわかりますよ。
真一と結婚させるんじゃなかった、って言い出すんでしょ。そういうわかりやすさこそ、視聴者のニーズに応えるってことかな。うん、きっとそうなんでしょう。

しかしここで突然「武士の娘はこのくらいでは動じません！」と啖呵を切ります。そういうことじゃないでしょうに……。

【9話の視聴率は22.2％でした】

鬼畜米英の時代にいつまで英語を？

病室から出てきてわざとらしく「ああ！」と嘆く鈴さん。

「さきぃーー！」

辛いです。
病室から出たら、わざとらしい動作で倒れこむ動き。ブケムスメプログラムのアルゴリズム担当者はどなたでしょうか。もうちょっとナチュラルな動きを実装させて欲しいです。
鈴さんのバグが発生するたび、謎の音声「せわぁない」が脳内から聴こえてきて、最近辛いのです。

あぁ、でもこれあれでしょ！
朝ドラに病人を出すだけで、病人を侮辱するなって怒り出す層もお怒りだよね……って、いやいや、時代物ではそういう層は登場しないんだよね。知っとるで！

このあと、舞台はホテルに移動。
鬼畜米英の時代にいつまで英語のサインを掲げているのかな。気になりますね。別に外せとは言いませんけれども、誰も気にしていませんよね。

本作、そもそも戦時中っぽさが皆無……と思ったら、軍に根菜切断機を売ろうとしたりはしてるんだよなぁ。

今日もフロント係が大声で私語を交わしております。慎む様子はありません。

結核の話といえば、ちょっとヒヤヒヤしてしまうことがありまして。
空気感染する病人と接触した直後に、ホテルという不特定多数の人が出入りする場所で、フロント係を務めるというのはアリなんでしょうか？

勤務中のフロントまでやってきてデートに誘うなってば！

そこへ現れたのが「打ち合わせ」だという立花（まんぷくモデル→安藤百福）。
ズンズンと福子（まんぷく立花福子モデル→安藤仁子）のいるフロントへやって来まして、デートの約束を取り付けようとします。

嗚呼、また長谷川博己さんの魅力をディレーとしてしまった＞＜；

『八重の桜』のときはよかったなぁ。
大河を見ていても、朝ドラを見ていても、ナゼか『八重の桜』が恋しくなるなあ。

というのも、職場の、しかもフロントで、自分の都合とデートの約束をつけることばっかりしか言わないじゃないですか。
「お元気ですか」とか「お変わりないですか」という時候の挨拶すらない。

いきなり真顔で近づいてきて、保科もいる前で用件だけ言うってどうなん？
世良の【押して押して押しまくれ】って、こういうゲームキャラみたいにタップしまくれって意味だったんですか？ まぁ、わかりやすいからいっか！じゃねーわ＞＜；

デートの約束を二度断られて、やっと何かあったんですかと聞き出す立花。
このあと、保科が仕事を抜けてもいいと言い出します。

どこまでも御都合主義ですね。そりゃあ保科が指導していたら、いつまでたっても福子は成長しませんよ。甘すぎ。それが王道のコツ？

食事をモリモリ、笑うとこ？

このあと、2人きりになって結核の話になります。

いい医者がいるはずだから探すと張り切る立花。その様子を、缶詰のパクリスキルには定評のある野呂が見ています。彼には覗き見盗み聞きスキルも追加されてしまいました。よかったですね。魅力アップじゃん！

このあと、ちゃぶ台を挟んで母娘の食事シーン。
鈴は、娘が心配だから食べる気がしないと残します。

「気がつかなかったなんておかしいわ！」
再び、真一を責め立てます。

自分が気づかなかったことは、とことんスルーか。一体どんな【ブケムスメプログラム】だよ。
ちょっと設計担当者呼んできて！ バグ頻発しすぎで、製品として販売してはいかんレベルやで。

要するに、咲が自力で選んだ男はダメだから、福子は私の選んだ男と結婚させると言い張りたいようですね。

ここで福子、見合い写真を出され、
「趣味は姉の見舞いです、なんて答えるのぉ」
と言い張ります。

福子ちゃんは優しいねえ、姉の心配どころか、デートを邪魔する障害扱いじゃんか。
でも、こういうちょっと抜けたところが、王道ヒロインなんでしょうね。

鈴は、あの人の名前を言うなと釘を刺しつつ、食事をモリモリ食べ出します。

たぶんだけど、これって、笑うとこ？
鈴の仮病食欲消失をお笑いにしたい気持ちはわかるんですけど、結核の娘のことでもそれをやるんですか。うん、きっとこういうギャグこそが朝ドラ王道なんですね！

乗馬キャラって何？ここも笑うとこ？

ここで馬接近の音。
牧の乗馬キャラ、もうわけがわからない。

てっきりプロポーズのためにカッコつけて乗馬したのかと思ったんですけど、これはただのそういう癖があるだけの人ですね。って、どんな癖やねん。

牧の乗馬登場で視聴者が笑うと思っているのか？
そうか、これが朝ドラの王道なんだな！ 王道って奥が深いなぁ！

牧は結核に効く漢方薬を持参してきました。
ここでアホっぽいBGMも流れるし、これで笑ってくれっという、ありがたい王道による指示なんでしょう。
結核ネタで笑いを取るなんてどうかと思うなんていう細かいことを言う奴は、きっと王道を楽しめないのさ！ うぇぇええーいい！！

このあと、漢方薬を病院に持ち込む場面も、コミカルな演出だから笑うところっぽいです。
視聴者はこういう笑いを求めているのか……。

いや、こういう外部からの医薬品持ち込みは深刻な迷惑ですけれどもね。
漢方薬は副作用を起こさないということもなく、組み合わせ次第では危険ですので、本当にやめておきましょう。

本作の医療考証の甘さは、侮辱とかナメてるとかそういう次元ではなく、現実に害を及ぼすレベルだと思います。
そんな医療考証破綻なんてどうでもエエ！ 王道朝ドラを楽しまなきゃ損しちゃう！！