ご近所に住んでる朝ドラ賢者のご意見番から、鋭い一言をいただきました。
【参照記事】まんぷく 8話 感想あらすじ視聴率
「今回の朝ドラオープニング。あの動きを見ていると、孫(※3歳)の踊りを思い出すわぁ」
そ、そ、そ、そ、それだーっ!
そうですよね。あの動きは成人女性よりも、まるで幼児。
成人女性の、成熟していて優雅な動きでもなければ、生気あふれる生き生きとした躍動でもない。
歌詞も幼児ぽくて、もらいナントカの連呼ですよね。
自立して、自分の感情を持っていない。好きな相手の横で、つられて喜怒哀楽を表現しているという内容です。
一体何がしたいのだ、本作は……。
【10話の視聴率は22.8%でした】
戦争激化の中、ゆるゆると時間は流れ
さて本編。
昭和17年(1942年)春でございます。
太平洋戦争という激動の中、ゆるゆると時間は流れ……福子(まんぷく立花福子モデル→安藤仁子)は、立花(まんぷくモデル→安藤百福)からの手紙を受け取ります。
転院したおかげで咲は回復。
まぁ、メイクも何も変わらないから私にはよくわかりませんが、立花のナイスアドバイスが恋愛フックになる以上そうなんですね。
本作のプロットは、こうなればいいねという御都合主義の塊なので、考えることがいらない親切設計です。
あそこまで結核が進んでいて、ンなイージーかいな!、という気持ちもありますけど仕方ない。
福子はその一方で母親の無礼を謝っております。
立花に会いたいんだそうですよ。
日頃のおばかさんな言動と比較すると、なかなかしっかりとした長文のお手紙を書くものですね。
このご時世に言及しないあたりは、もう、どうにもなりませんが、言動よりも文章がシッカリするタイプもおるにはおりますんで。そういうタイプかな。
男が口説き落とす時だけおばかさんになって、あとは賢い。そういう作られたヒロイン像でしょうか。
それにしても立花、この手紙を読むのが仕事場です。
何がすごいって、立花が仕事場や業務中にしていることが、ほぼ女ゲットへの道ばかりってことですよね。
これで本当にインスタントラーメン作れるのかっ!?
ここまで描けてナゼ売れない?
ここで世良から電話です。
発言のパターンは二択しかなく、今回は【オセオセプログラム】が発動します。
加地谷について愚痴ったあと、俺のアドバイスで女を落としたか?聞いてくるのです。
なぜ立花の恋愛がそんなに気になる?
本作のプログラマー、もうちょっと実装仕様を吟味して欲しいわ。
ここで能天気な場面用BGM流れますから、まぁ、ホッコリして欲しい場面なんだってことはわかります。
咲の病室では、特に中身のない鈴と咲の会話です。
中身がないっちゅうのは、特に人柄も個性もわからなければ、今後の伏線もない。ただ、病気の娘とその母親という課題を与えられて、書いただけということですね。
そこへやって来たのが、次女の克子と忠彦でした。
忠彦は桜の絵を持参しています。
ここまで描けてナゼ売れないのか?とは、やっぱり疑問で。画業についてチラッとでも触れないし、貧乏の割には家財道具も衣服も立派なのです。
どういう夫婦なのか「まったくわからん!」(真田昌幸顔で)。
咲が咳き込みました。
わざとらしいと思っちゃダメだよ。転院したけどダメでしたフラグだからね。親切。
夏までに治ると言い張る鈴の根拠もわかりません。
結核って普通は長引くもんでしょ?
ちゃんと結核考証をして欲しし。結核は、現在進行形で危険な感染症ですよ。
例によって【オセオセプログラム】発動
立花と世良は、昼間からラーメン屋に立ち寄ります。
仕事中でも気にしない!
にしても、こんなにラーメンが普及している描写にして、このあと大丈夫ですか?
ここまでラーメンが普及していたら、ラーメンこそ流行するという今後登場する立花の思いつきが、陳腐化しませんか。
まぁ、戦時中だってこともまるで読み取れないですし、仕方ありませんね。
話題は、やっぱり女のこと。
例によって【オセオセプログラム】発動です。
仕事の話そっちのけで、なんで女の話ばっかりするん? 立花への好感度がどんどん下がる一方です。なにより友達ともいえない世良に福子との恋愛を報告するって、どういうことなんだろう。
長谷川博己さんは、こういうガラス張り恋愛じゃなくて、秘めたる恋こそをしてこそ魅力が光るのでは?
再来年の大河で演じる明智光秀ならば、煕子(妻)をもっと優しく愛してくれるでしょう。そう、信じて待ってますね!
過去大河と未来大河への期待感だけがモリモリ高まります。
パクリ缶詰攻撃で落ちるのはまさかの!?
福子が弁当を食べながらぼんやりしていると、缶詰パクリ&盗み聞きに定評のある野呂が、今度はビーフシチューの缶詰を持って来ました。
栄養価が高いから、咲に食べさせたいんだってさ。
さすがに福子も、困っております。
いや、今さら遅すぎるってば!
本作の野呂の行為について、OLの友人女性に聞いてみたら、こんな答えが返ってきました。
「会社の同僚上司が、自分のために備品をパクリ続けるって気持ち悪いし、困るよね。パクリがバレたら、こっちまで責められそう」
って、これがフツーですよね。野呂を見て勇気づけられた皆様、現実社会ではやらんでおこうね。
このあと諦めろとたしなめて来た保科に、ドヤ顔で缶詰を渡す野呂。保科にもバレバレやん。
「なんで私に?」
「聞くなよ」
うぉい!おいおい!なんじゃこりゃ。
備品をパクり続けて3年目。
結局、断られたから、すぐそばにいた別の女に缶詰渡して恋が始まった――なんてことになったら、本作最高のお笑い場面として永遠に語り継ぎたいレベルです。
てか、ここまで来るとチョット期待しちゃうっすよ。野呂、頑張れ!
今思えば、ココから話が破綻して違和感を感じる様になった。
私としては加地谷が飛行機の部品を作る契約を取って嫌々な雰囲気になってる萬平にお灸を据える話にした方がマシだった。
こうしておいた方が話がきちんと繋がってたし、萬平の成長物語としても成り立ってた。
3月の大阪は、大阪人にはけっこう寒いです。奈良のお水取りまでは寒いよねと、今でもいいます。当時は今より寒いはずです。
結核に関しては、母から叔母紡績工場に務めていて結核になったとき、住んでいた部屋の持ち物全部を燃やされたと聞きました。これ戦後の話です。おそらく、昭和30年前後。
福子は子役時代を設けた方が、いきなり安藤さんの幼い演技を見せられるよりは、まだ良かったんでしょうね……
野呂さんの缶詰、略して「野呂缶」、今日はついにビーフシチューですか、すごっ(笑)
対米戦争まっただ中の昭和17年、どこをどうしたらあんなアメリカ~ンな缶詰が手に入るのか、是非、教えていただきたいものです。
忠彦さんの絵で謎だったのは、絵の描き方は、イーゼルにキャンバスを立てかけて、どう見ても油絵の描き方なんですが、実際に描きあがった絵を見ると日本画っぽい。咲さんの婚礼の時にお披露目した鳥の絵なんかもまさにそう。これは、実際にモデルになった方が本当に絵を描いていて、しかも日本画家だったらしいのと関係があるのかもしれませんね。まあ、「絵描きだよ、キャンバスに決まってるじゃん」というイージーな決め方でも、このドラマに関しては全然無問題なんでしょうけどw
戦前からラーメンは流行っていて、屋台とか普通にあったみたいですよ。ただ戦時中なので、そろそろ材料不足にならないとおかしいかもしれません。
最初の話では、安藤仁子さんの資料はほとんどないから、ほぼフィクションだということでしたが、でも、缶詰を渡していた人がいたりするのは実話らしいので、どこまでが実話でどこまでがフィクションなのでしょうね……?