「ふつつかな娘ですが、よろしくお願いします」
このあと、あざとい程にドモりながら、立花が【ブケムスメプログラム】連打スタート。
どうせ連打でクリアだろ、と思っていたら、退屈なイベント会話をこなします。
ペロンペロンとピアノによるエエ場面用BGMが流れ始めます。
「戦争から帰ってきてはダメなの?」
ここで鈴がそう言い放ちました。
本作のジェントル戦争なら、愛さえあれば戻って来られるんでしょう。
だとすれば私の先祖が巻き込まれた戦争とは別の次元、別の時空の戦争?
あとキジバトのSEがわざとらしいわっ!
そして鈴は、アッサリ陥落するのです。
「ふつつかな娘ですが、よろしくお願いします」
会話の中身がスカスカすぎてよくわかりませんが、ボタン連打でクエストクリア出来たことは理解しました。
こういうお約束台詞を吐かせればエエってもんやないでしょ。
「怖い顔しないでよぉー」
福子が精神年齢幼稚の極めみたいなセリフを吐いて、【ブケムスメプログラム】スマイルモードが作動するところは、見ていて苦行という言葉しか浮かびませんでしたね。
結婚式――。
ペロペロしたBGMを流しつつ、豪華なロケ。
写真撮影の海原はるか師匠によるギャグは、過去のNHK大阪でも繰り返したやつですわ(『マッサン』『あさが来た』)。
ここで盛り上がる人もおりますが、私はもう脱力感しかありません。
疎開編はコピー&コピー&ペースト?
現代モノが実在の事件や死者を出すだけで、
「死者を美化するな!」
「ふざけるな!」
と怒りまくる人がいることは理解しております。
時代モノであれば、いくら極悪でも構わない。そんな酷さを本作は証明するかもしれません。
なんせ、先週は姉の死、今週は死者多数の戦中冤罪捕縛を背景に、くだらないラブコメですからね。
死者の利用で、ここまでゲスな例もそうそうないと思います。
もう本作の戦争は、私の先祖が巻き込まれて苦しんだものとは別物なのだ。そう脱力しながら思っています。
来週の疎開編は『べっぴんさん』の疎開を劣化コピーした『わろてんか』を、さらに悪化させたものになりそうで……。
今から悪寒が止まりません。
本作、ともかく手抜きしなければならない、そんな士気の低さと諸事情だけはビンビンと伝わってきます。
一体何が起こっているんですか?
本日のお口直し。
『野火』このドラマではノホホンとした出征ですが、その先に待ち受けるのはこういう戦場なんだってば
『キャタピラー』出征した兵士の妻子がどういう目にあったか。この映画を見ましょう。本
作のノホホンとした出征兵士家族に怒りが湧いてきます。
※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください
※『あさが来た』も『べっぴんさん』もU-NEXTならスグ見れる!
『半分、青い。』全話ほか多数の朝ドラ・大河作品も視聴できますよ。
スマホでもOKです。
↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
第二次世界大戦が始まってから多くのラーメン店が閉店したと聞いたのですが、なぜ登場人物はラーメンを気軽に食べられるんですかね?そこからも時代考証のいい加減さが感じられます。
戦時中の描写は短時間でしたが、同じNHKの「昭和元禄落語心中」が、原作付きとはいいえあれだけの表現ができているのに・・・いや、同じ大阪制作朝ドラでも「カーネーション」であれだけ凄い戦時描写をしていたのに・・・・何なのでしょうね、これは。「分かりやすく、見たいものしか見ない」という風潮にクリエーターが合わせてどうする、というう話です。
並行して絶賛再放送中の『べっぴんさん』のほうは、これからいろいろな展開をしていく段階になってきた。こちらを見ているほうが断然意味があるし、面白い。
もう見るの辞めました。正確には武者さんのレビューを見るための垂れ流し。来年の4月を待ちますわ………
まんぷく見るとオープニングからなんだか胸やけするんですよね。ここのレビュー読むとなぜか緩和するんですよね。ナンダコレ。