ラーメン店夫妻は何に怯えてる?
何がすごいって、本作は【勇者の剣がある神殿】になりつつあるラーメン店のほうが頼りになるってことですよ。
ボタン連打でラーメンの出前が届くという、驚きのシステム!
ラーメンさえあればエエと刷り込みたいようですが、そうでしょうか?
ラーメンシーンは、いかに本作の登場人物がゲスであるかアピールする場面になっております。
はじめからラーメンを口に入れたまま喋るわ、鍋を覗き込むわ、髪の毛触りまくるわ、最低でした。
塩をやるから貸し切りにしろだの、ツケで喰わせろだの。
今朝も最低でした。
人数分あることを確認せず、我先にと食べ始める福子と鈴。
「いただきます」と言うこともなく、無言で偉そうな態度でにすすり出し、口に入れたままおざなりな礼を言い、恩着せがましく忠彦にゆずる克子。
食べる前に人数分ないことくらい気づくだろ、フツー。
それにこのラーメン店夫妻は、うっすらと立花御一行におびえているような、そんな演技なんですよね。
まあ、散々無理矢理貸切にさせられたり、ツケさせられたり、鈴が転がり込んできたり、嫌な目にあわされていますからねえ。
何がマヌケか?
って、このラーメン店主夫妻の話を聞くまで、立花家ご一行は例の手榴弾密漁すら把握していなかったってことです。
知っていたら、対策をとったから仕方ないとはいえ……。
近くの海辺で、あんな大音量でドッカンドッカンしていて気づかないってアホかと。
マッカーサー暗殺未遂事件も知らないし、極めて鈍感無能としかいいようがない立花夫妻です。
こんなバカでも世紀の発明ができますって言いたいんですかね。
「魚まで進駐軍の味方だー!」っておいおいおいw
手榴弾密漁の検証場面も、バカバカしすぎます。
気象条件で必ずしも魚が取れないことはあってもおかしくないでしょう。
進駐軍にまともな捜査方法があればそこも含めてロリメンなんかとっとと釈放しているでしょうよ。
それを、
「魚まで進駐軍の味方だー!」
って、本作スタッフは大丈夫ですか?
しかもそこまで揉めておいて、進駐軍は萬平のデタラメと、福子の英語での訴えを聞いて情にほだされております。
はぁ、頭痛い……どいつもこいつもダメすぎる。
福子の英語能力設定が破綻しきっていることについては、突っ込む気力も消え失せました。
いい加減にしてくれ。
ヒロインの設定すら統一できないって、こんなものはもうドラマじゃない。
スタッフさんへおすすめしたいニュース
最後になりましたが、本作スタッフが百回でも読むべきニュースがありました。
◆アジア系への偏見をなくせ!『くるみ割り人形』文化を嘲笑する表現を排除する(クーリエ・ジャポン)
世界は動いております。
にもかかわらず本作は、直近の進駐軍描写で差別的なことをやらかしておりますな。
・赤子含めた民間人殺傷上等、実弾込めた武器を持って家屋に乱入
・高圧的な態度(集団の中にそういう人がいるという描写ではなく、全員そういう描き方)
・アメリカには金髪白人が多いというような、バカげたセリフ
日本人は人種差別をしない、日本人が白人に対して差別することはないという誤解がありますが。
んなこたーない。これは4年前の事例です。
◆「金髪・付け鼻」はどうして差別になるのか?|冷泉彰彦|ニューズウィーク日本版
ドルガバ炎上の時も触れましたが、本作は差別がどんどん酷くなっています。
特定の性別、人種、業務内容。
差別のフルコースでもやるつもりですか?
打ち切りは現実的に不可能だとしても、今後、再放送禁止、かつ封印作品入りになってもおかしくないと思います。
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↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください
いつもレビュー拝読してます。
最近はドラマ本編を流し見あるい観ないという日も出てきました。
観てても時間が長く感じます。進展なさ過ぎて。
レビューだけは毎回UPされる都度に読んでいます。前作で経験した毎朝のワクワク感が今や懐かしく感じます。
レビュー頑張って続けてくださいね。
登場人物に魅力がないと、演じている役者さんを見る目も変わってしまいます。
最初はお子さんのいる安藤サクラさんのお母さんぶりも期待していました。でも源ちゃんを全くおぶらない演出におかしいと言わずそのまま受け入れているのは、女優さんだから子育てはシッターさんにお任せ、あるいは家事は家政婦さんがやってくれて、ご自分でおんぶしながら家事などしたことがないのかしら、などと冷めた目で見てしまいます。
ハセヒロさんもただの夢見がちなショボい中年男性みたいで、、、
今日のあさイチのオープニングで、博多華丸師匠が気になるコメントをしていました。
「進駐軍が手榴弾を投げた時は、海の潮が引いていた」
「野村たちは、いつももっと遠くに投げていた」
「あんな浅瀬で爆発を起こしても、獲れるのはカニぐらいだろう」
「『進駐軍による現場検証のシーン』のクオリティ」については別に議論するべきとして、華丸師匠の慧眼にただただ恐れ入った次第です。
一方の大吉師匠。
「進駐軍のヘルメットの『MP』という文字が、『マジックポイント』に見えて仕方がない」
「ドラゴンクエストのやりすぎという自覚はある」
うぉい。
設計者は、どんなときでも答えを求められるのです。なぜこうなるのか、どうしたらうまくいくのか、デマカセでも当てずっぽうでもいいから、とにかく「これはつまりこういうことだ。ここが悪かったのだ。こうすればうまくゆく」と答えを出さなければならない。答えを出し、現場のみんなの手を動かす必要があるからです。とめどなく湧いてくるアイデアで「こうすればうまく行く」と、立ち往生したみんなを導く。たまにはそれがうまくいって、さすがだと感心させる。それが設計者が人を導く方法だと思います。
私が「日本を背負って立つ発明家」に求めるのはそれです。根拠もなく「うまく行くはずだ」と断言するのは、似ているけど違う。「みんなで頑張ろう、仲間じゃないか」と励ますのは、発明家が人を率いる方法ではない。脚本家は萬平に、発明家らしい魅力を与えてあげて欲しかったと思います。
皆様のコメントを読む限り、レビューの読者さん達は本質を見極められる方が多いと思われるので、どんなに高評価の記事が出回ったとしても、世間の風潮に流されないのではないでしょうか。
昨日の大坂夏の陣に例えた比較、とても面白かったです!まさにその通り!と拍手してしまいました。
それにしても、底なし沼のように、どこまでも落ちていきますね。適当感、脱力感が半端ない!レビューを読むためだけに毎日見ているようなものです。ここはボタン連打場面!とか、武家娘プログラム場面!と、心の中で呟いています(^^;)
>わん様
「なぁ~んも考えず、与えられたものを有難く受け入れる
視聴者(国民)が望ましい」
ってことですか?
お上にとってやり易い事でしょうけれど、そんな人達ばかりになって
日本という国ははやっていけるのでしょうかねぇ~。
んで、その労力で何をするの??
>わんさん
どんな内容であれ、レスしてくれる人がいるだけで、
サイト運営とは労力に見合っていると言えまして^^
あんまり難しく考えて疲れませんか?労力もったいない!